5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

2006年 05月 28日 ( 1 )

 毎日、新聞に挟み込まれてくるチラシの半分はパチンコ屋の宣伝です。テレビのコマーシャルも(最近はちょっと少なくなったものの)サラ金とパパチンコ屋の宣伝が圧倒的に多い気がします。ということは、やはりパチンコ屋とサラ金は儲かっているということであり、利用者の数も多いのでしょう。

 わが家の近くでも、安売りショップがつぶれた跡地にパチンコ屋が建設中です。町内で若干の反対運動はあったものの、それなりの騒音対策や交通対策を講じることを条件に、結局建築が認められることが多いようです。

 私も学生時代に何回かやったことはあります。もう何十年もやったことはないのですが、休日でも朝早くから駐車場が満杯になっているパチンコ屋を見るたびに、国民的娯楽となっているパチンコの地位は動かしがたい事実だと思います。

 賭博のような射幸性があり、場合によっては依存症になる人もいるのかもしれないという説にも一理あるのでしょうが、宝くじや競馬・競輪と並んで政府が公式に認めている賭博のひとつですから、存在すること自体が良いの悪いのと言ってもはじまらないと思います。

 そんな中、定期的に繰り返されている駐車場の車の中に置き去りにされた乳幼児の事故がまた起こりました。「パチンコ店駐車場の車内で乳児死亡 両親が遊戯中」がそれです。24歳と23歳の若い夫婦が生後2ヶ月の赤ちゃんを自動車の中に置き去りにして、午前9時頃からパチンコを続け、午後3時に脱水症と熱中症でぐったりしている赤ちゃんを発見して病院に運んだものの、すでに手遅れだったというのが報道内容です。

 6時間ほどもミルクも与えずに放置したということだけでもちょっと驚きですが、そもそもほんとうは子育てなどしたくない夫婦に子どもの養育をまかせるということなど自体が、難しい時代になってきているのかもしれません。

 日の当たる自動車の中に子どもを放置するということがどういうことかがわかっていないという夫婦も困った物ですが、ひょっとする駐車した場所は午前中に入店した時には日陰だったのかもしれません。そうでなくとも、赤ちゃんがさらわれたらどうしようなどという心配もしていなかったということなのでしょう。

 少子化の中で、子どもを生むことは国として歓迎するということならば、子どもを育てる能力に欠陥のある夫婦の子育てもサポートしてあげるのが国の責任なのかもしれません。

 恐らく法律なのだと思いますが、最近はどこの駐車場でも車椅子を利用する人を乗せた車両の専用駐車スペースが用意されています。残念ながら、そういう場所のほとんどが明らかに車椅子などとは無縁の乗用車に占領されていることが多いので、用意しておくということと実際に機能するかどうかということは別だとは思いますが、パチンコ屋など通常の利用をするお客さんが2時間以上滞在することが予想される施設では、保育・託児施設を用意することを義務づけてはどうでしょうか。

 今年も本格的な暑さがきます。悲しいことですが、また毎月のように同じ事故がおこることが予想されます。事故が起こってから、アホや親を責めることは簡単ですが、蒸し風呂の中で殺されていく赤ちゃんの身になって考えてみると、事故を未然に防ぐためにも娯楽施設側にも一定の責任を持たせてはどうでしょうか。

 もうけているところには、いろいろと責任の分担もしてもらいましょう。
by stochinai | 2006-05-28 23:58 | つぶやき | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai