5号館を出て

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2006年 06月 27日 ( 1 )

勝手に行って勝手に帰る

 いよいよ陸上自衛隊がイラクから撤退を開始したようです。いままで、死亡者はもちろんけが人も出ずに、さらには(おそらく)誰も殺さなかったことは喜ばしいことだと思っていたら、つい先ほど軽装甲機動車の横転事故により、骨折など3名が重傷を負ったというニュースが飛び込んできました。

 焦って逃げなければならないほど、状況は悪いのではないかという気もしますが、確かにここへ来てかなり反政府派の実力行使が激しくなってきているようではあります。

 非戦闘地域だから派遣していたのだけれども、戦闘地域になってきたから撤退するということなら、一貫性のある行動だとも思えますが、理由はそうではないようです。

 イラクに展開している多国籍軍が撤退するので、日本もそれに合わせて撤退すると言うこと以外の理由が見つかりません。

 もしも、多国籍軍が形式的な権限委譲ではなく、現地が平和で安全な地域になってきたことをうけて撤退するということならば、納得もできますが現地からのニュースを見聞きする限り、疲弊した多国籍軍が敗走して撤退という感じもします。

 余談ですが、Googleなどで「イラク 撤退」と「イラク 撤収」で検索してみると、かなり違ったニュアンスで行われている報道があることが発見できます。どちらかというとイラク派遣を評価する感じのニュースでは、陸上自衛隊がイラクから撤収すると書いています。撤退と書いているのは、少し否定的な感じがするニュースが多いような気がします。

 それはさておき、今のイラクから撤退するのは明らかに逃亡です。私は、自衛隊のイラク派遣には反対でしたが、このまま理由もなく撤退することにも反対です。

 それでは、やっぱり理由なく行ったということを自白するようなものだからです。

 小泉さん、もしもイラクが安全になったという判断で撤退するというならば逆だと思います。安全になって、イラク中が非戦闘地域になったというのなら、今こそ自衛隊が本来の派遣の目的を達するために働く時がきたということになります。いまこそ、全土に展開すべき時ではないでしょうか。

 逆に、戦闘が激しくて役に立てない時期に行くべきではなかったのです。

 結局、発見できなかった大量破壊兵器を持っているフセインを征伐するためにという理由ならば、戦闘能力を抑止された自衛隊が行くべきではなかったのだと思います。

 しかし、反対を押し切って行ったのだったら、最後まで責任を持って任務を遂行してください。

(と、ここまでは建前で書きました。)

 でも、ここで残ったらとても危険なことになると思います。小泉さんの責任を追及するためにの議論としては、上に言ったとおりに思っていますが、自衛隊の皆さんにはなんの責任もありません。ケガをしたり殺されたりしないうちに、一刻も早く逃げて帰って来てください。

 できるならば、さらに危険な任務につかされている航空自衛隊も撤退させてください。彼らは、今までになく危険な任務に当たらされることになってしまいました。

 もしものことがあってからでは、遅すぎます。

 小泉さん、最後の仕事です。イラクからの全面撤退をお願いします。
by stochinai | 2006-06-27 22:52 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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