5号館を出て

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2006年 08月 22日 ( 1 )

グーグルの無料ワープロ

 マイクロソフト・オフィスに対抗して、オープン・オフィスというフリーソフトが配布されています。何回か使ってみましたが、そんなに悪いとは思いませんでした。使わない唯一の理由は、他の人から渡されるマイクロソフトワードなどのファイルを、オープンオフィスで開くと、書式が微妙にくずれてしまうことがある(多い?)ということです。

 仕事上でファイルのやりとりをすることが多いので、そのたび毎に書式がくずれていたのでは、ストレスがたまるばかりではなく能率ががた落ちですので、なかなか使う機会のないオープンオフィスですが、書式を持ったファイルをやりとりするという「日本的慣行」さえ変わってくれれば、何も高いお金を出してマイクロソフトオフィスを買わなくても良いわけです。

 書類の多くは政府や地方公共団体がからんでいるものが多いので、そうした公的機関が一私企業であるマイクロソフト(やジャストシステム)のソフトの利用を強制するということは、重大な公共性違反だと思うのですが、訴訟が起こったという話も聞きません。それを良いことにワードやエクセルのファイルはどんどん公共の場での利用が増えているように思えます。

 そんな中で、ワードの将来に暗雲を投げかける(?)ようなニュースが飛び込んできました。CNET Japan の「グーグル、Writelyの利用受け付けを開始」がそれです。

 私は知らなかったのですが、Googleが5カ月前にWritelyというオンラインで使うワードプロセッサの会社を買収していたようです。

 オンラインのワードプロセッサというのは、こちらのコンピューターにはワードなどのワープロソフトがインストールされていなくても、ウェブブラウザでソフトのあるサイトにアクセスすることで利用できるワープロです。

 そのWritelyというワープロは、Googleに買収されてからこれまでは招待されたメンバー以外は利用することができなかったようなのですが、数日前から一般に開放されたとのことです。今はここにアクセスしてメールアドレスとパスワードを登録するだけで誰でもが使えるようになっています。早速、私も申し込んでみましたが、1-2分で使えるようになりました。

 画面は英語だけで書かれていますが、日本語もまったく問題なく使えます。手許にあるワードのファイルもアップロードして読み書きできます。やはり、様々な書式は壊れてしまいますので、申請書などには使えませんが。図も取り込んでくれますので、使い方を工夫すればかなり使えると思いました。

 何よりも、オンラインで使えるものですから、手ぶらで世界中のどこへ行っても、ネットにつながったコンピューターさえあれば原稿書きを継続できるというところが強みです。もちろん、作成した原稿をプリントアウトしたり、ダウンロードして手許にファイルを持ってくることもできます。

 さらに、ネット上で複数の人間で同時に作業をすることができるようにもなっており、リアルタイムで原稿の打ち合わせなどができます。これはマイクロソフトオフィスやオープンオフィスなどでは不可能な素晴らしい機能です。

 バージョン管理機能などもあるようですので、修正を元に戻したり、古いバージョンと新しいバージョンを比較したりということもできます。

 まだまだ未完成なソフトであるとは感じますが、高価なソフトがいらないこと、個人のハードもいらないこと、ファイルを保存してくれるので事故が少ないこと、遠距離にいる複数の人間で作業できることなど、その将来性を感じさせてくれる機能はたっぷりあると感じました。

 Googleの製品ということで、ワープロで作った書類がすべて読まれてしまうのではないかとか、コマーシャルがはいるのではないかというような心配が持たれるわけですが、幸いなことに現時点では画面にすらコマーシャルは出てこない仕様になっています(^^)。中味が読まれていないという保証はもちろん、ありません。

 とにかくタダですので、一度お試しになってみてください。コンピューターの未来をちょっぴり味わえる感覚が得られます。
by stochinai | 2006-08-22 22:27 | コンピューター・ネット | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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