5号館を出て

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2006年 09月 01日 ( 1 )

未成年者の指名手配

 山口県の工業高等専門学校で5年生の女子学生が殺害された事件は、研究室内で起こったということで、とても他人事とは思えません。被害者の学生さんにはまったくお気の毒なことで、心からご冥福をお祈りいたします。

 しかし、この事件にもいくつか不可解な点があります。

 まず、行方不明の同級生がいきなり指名手配になっていることです。普通の殺人事件なら、現場から立ち去った人は重要参考人として行方を追われることが多いはずです。いきなり容疑者になって、指名手配になるということは現場にかなりはっきりとした証拠が残っているはずですが、当初は「争った後もなく」などと報道されていたため、あたかも証拠は現場に残された髪の毛くらいしかないというような報道でした。

 昨日くらいから、女子学生の爪の間から皮膚片が見つかったなどということが報道されるとともに「激しく抵抗した際に」などという表現も出てくるようになり、最初の報道ではかなりいろいろなことが隠されていたことがわかります。

 しかし、一方では一昨日くらいからDNA鑑定で現場に不明の同級生の「遺留品」があるということも発表されていました。遺留品については「争った形跡がない」わけですので、そこらに落ちていたあるいは女子学生の洋服についていた髪の毛ということになりますと、そんなもので犯人と断定されてはかなわないと思っていました。さすがに、警察もそれでは説得力がないと思ったのか、「争った形跡がない」から「激しく抵抗した跡がある」というふうに発表を変えて、爪の間に入った皮膚のDNA鑑定の結果、同級生を容疑者と断定したということのようです。

 しかし、指名手配になったのが未成年ということで、各地の警察には細かい情報が提供されてはいるのでしょうが、もっともたくさんの情報が得られる我々「一般市民」に対しては、容疑者の顔や背格好、着ていた服などに関する情報はまったく与えられていません。ようやく、今朝からバイクの車種が公開されましたが、これもちょっと遅すぎで、すでにガス欠になっていることが想定されるバイクを公表しても情報提供はあまり期待できないでしょう。

 それよりなにより、警察が自信を持ってその同級生が犯人であると思うのなら、たとえ未成年と言えども顔写真や服装などを公開して情報提供を呼び掛けても良いのではないでしょうか。詐欺とか恐喝と違って、殺人事件です。指名手配をするならば、こんな時には超法規的な扱いをしても良いのではないでしょうか。

 とりあえず、一刻も早く身柄を確保するためには、少年法がどうしたこうしたと言っている場合ではないと思います。

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 一方、冷静に考えてみると、ひょっとして容疑者にしたから顔写真を公表できなくなったんじゃないですか。もしも、重要参考人とかで指名手配じゃなく、行方不明だったら公表もできたのではないでしょうか。そうだとしたら、これもまた警察の失態ということになる可能性もありますね。

 こんな時には、かたくなに「法」を守ることよりも、ともかく事件を解決することを優先してもらいたいものです。
by stochinai | 2006-09-01 23:09 | つぶやき | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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