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[ 2007-03 -07 23:09 ]
2007年 03月 07日 ( 1 )
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2007年 03月 07日
今日のスズメ: 心理学と脳科学
実は今日ではなく、一昨日の朝に見かけたスズメの夫婦(?)です。

私の勘では、上にいるのが毛艶も良く滑らかに見えるのでメス、下にいるのがバサバサした毛の感じからオスに思えるのですが、どうでしょうか。
哺乳類と鳥類のオスメスに関しては、この判断は意外と普遍性を持っているように思えるのですが、どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントを頂きたく思います。ホントに直感に過ぎないのですが、犬猫や家禽なんかだとかなりの程度まで適用可能な気がします。
前にウマの気持ちがわかるような気がするという話を書いた時に、コメント欄で板倉昭二さんの『「私」はいつ生まれるか』(ちくま新書597)を推薦していただいたので、読んでみました。なかなかおもしろかったです。
心理学というのは、動物の心理を研究していても、研究者の心理が見えてくるような気がして、とても興味深く思うことがあります。心理は脳の活動だという点に大きな異論はないのだと思いますが、脳というものをブラックボックスにして、中で何が起こっているかは推測するだけで、入り口と出口だけを客観的に操作し、中のブラックボックスは推測するだけというように見える心理学には、どことなく好感が持てます。
一方、脳科学という学問が最近もてはやされているようですが、脳細胞の活動を「見る」ことによって、そこで起こっていることを「こうである」と断定しているように見える脳科学というものに、私は一定の距離を置きたくなってしまいます。
脳の特定の部位にある細胞が活動しているということを証明することと、だからこうなんだという説明の間に何かとても大きな欠落があるような気がしてならないのです。
もちろん、これは脳科学というものに対する私の無知から来ているに違いないと思いつつ、心理学は好きだけれども脳科学は今ひとつ好きになれない私の「感情」のようなものだと思っています。
とりとめもないですが、この辺で。

哺乳類と鳥類のオスメスに関しては、この判断は意外と普遍性を持っているように思えるのですが、どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ともコメントを頂きたく思います。ホントに直感に過ぎないのですが、犬猫や家禽なんかだとかなりの程度まで適用可能な気がします。
前にウマの気持ちがわかるような気がするという話を書いた時に、コメント欄で板倉昭二さんの『「私」はいつ生まれるか』(ちくま新書597)を推薦していただいたので、読んでみました。なかなかおもしろかったです。
心理学というのは、動物の心理を研究していても、研究者の心理が見えてくるような気がして、とても興味深く思うことがあります。心理は脳の活動だという点に大きな異論はないのだと思いますが、脳というものをブラックボックスにして、中で何が起こっているかは推測するだけで、入り口と出口だけを客観的に操作し、中のブラックボックスは推測するだけというように見える心理学には、どことなく好感が持てます。
一方、脳科学という学問が最近もてはやされているようですが、脳細胞の活動を「見る」ことによって、そこで起こっていることを「こうである」と断定しているように見える脳科学というものに、私は一定の距離を置きたくなってしまいます。
脳の特定の部位にある細胞が活動しているということを証明することと、だからこうなんだという説明の間に何かとても大きな欠落があるような気がしてならないのです。
もちろん、これは脳科学というものに対する私の無知から来ているに違いないと思いつつ、心理学は好きだけれども脳科学は今ひとつ好きになれない私の「感情」のようなものだと思っています。
とりとめもないですが、この辺で。
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by stochinai
| 2007-03-07 23:09
| スマイル
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