5号館を出て

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2007年 03月 28日 ( 1 )

 先日、未成年のタレントがタバコを吸っているところを目撃・報道され、芸能界を追われることになったというようなニュースがありました。どうやらそのお嬢さんは、前にもタバコを吸ったことが発覚したことで「謹慎中」の出来事だったらしく、これで芸能人としての生命を絶たれるというような事件だったと思います。

 芸能界で生きていた人間にとって、そこでの生活ができなくなるということは、とてつもなく大きな権利の侵害だと思います。

 19歳だったということですが、同じ年齢でタバコを吸っている何万人いや何十万人の学生やフリーターにはなんのおとがめもなしという状況が一方でありながら、何年か前から芸能界入りをして、そこで「飯を食っている」人間が「飯を食えなくなる」状況に追い込まれるというのは、あまりにもバランスを欠いた処置ではないでしょうか。

 そもそも、未成年がタバコを吸ったからといって法律による罰則はなかったと思います。まわりにいる成人がタバコを吸わせたり、飲酒させたりした場合には、その成人が罰せられるというのが法律として定められていることではないでしょうか。そうだとすると、今回の事件は彼女を雇用している芸能事務所やプロダクションが罰せられるというのが筋なのではないかと思います。それが、まわりにいた大人の責任が追求されず、未成年の「子ども」にすべての責任を取らせるという「処分」はいかがなものでしょう。

 「社会への影響力が大きい」などといって、高校野球やこういう未成年の芸能人の小さなあまりにも小さな違法行為(飲酒や喫煙)や、場合によっては法的には問題にならない異性交遊なども血祭りに挙げられることが、この国では異常に多いと感じています。

 再度言いますが、同じことを普通の高校生やフリーターがやってもほとんどのケースで見逃されるだけのはずです。稀には、高校を停学になったりすることがあるかもしれませんが、将来を閉ざされるような大きな罰を与えられることは考えられません。

 そもそも、芸能界などというところは無頼な人間の巣窟だったはずであり、倫理的な人間が集まってできあがっている世界ではなかったし、今だってそれはそれほど変わっていないと思います。我々鑑賞する側にもそれは周知の事実であり、むしろそうした規格はずれの人間であるからこそ、我々にはできない特殊な才能を発揮して、我々を楽しませてくれると思っている人が多いのではないでしょうか。

 それが、我々でさえ普通に通過する未成年時の飲酒・喫煙などが「あってはならない」などという、背筋の寒くなるような「正論の」倫理観が適用されるという対処には身の毛がよだつほどの嫌悪感を覚えます。そして、そんなことを軽々と言いのける、「芸能界」の人々と、それを淡々と報道するマスコミの存在に、耐えられない軽さを感じます。

 いちど、みんなで死んだら良いのではないでしょうか。(一部、不適切な表現になってしまったことをお断りしておきます。)

 ハコフグマンさんのところのエントリー「未成年アイドルが喫煙でクビ」にトラックバックを送ります。具体的なことをお知りになりたい方は、そちらをごらんください。
by stochinai | 2007-03-28 21:54 | つぶやき | Comments(10)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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