5号館を出て

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2007年 09月 29日 ( 1 )

 明後日1日から、今年度で終わる21世紀COE「新・自然史科学」の総括国際シンポジウムが始まります。地球科学と生物多様性学の融合を目指したこのCOEプログラムは、当初は「単なる寄せ集め」という声もあり、正直に言うと我々担当者の側にもほんとうにできるのだろうかという不安もありました。しかし、実際にこのプログラムを4年間走らせた現時点では、間違いなく大きな収穫が得られたことが実感できます。
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 少なくとも、この教育プログラムにさらされた学生達は、将来何の抵抗もなく地球科学と生物学の境界領域の研究にも入っていくでしょうし、多少の無理をしてプログラムを走らせていた我々教員・研究者の側も、最近では生物進化を考える時に、素直に地球の絶対年代と当時の地球環境について思いをはせるようになったという大きな意識改革がありました。地球科学を研究している方々も、常に生物のことが目の前をちらつくようになったということです。

 このプログラムで育てられた、ポスドク・大学院生達が得たものを花開かせることができる研究の場が確保できることができることを、心から願わずにはいられません。

 さて、上のシンポジウムは英語を公用語に行われますので、どたなでも参加できることにはしてあるのですが、なかなか一般の方にはつらいかもしれないと思われますので、10月4日にはその成果を市民の皆さんと分かち合いたいということでサイエンスカフェをやります。「地球と生命が織りなす自然史」というテーマで、我がCOEでもっともカフェ向きの科学者のひとりであると、自信をもっておすすめできるサブリーダーの鈴木德行さんをゲストに、「これが、新・自然史科学だ」というエッセンスをお伝えしようと思います。
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 平日ですが、いつもCoSTEPのサイエンスカフェをやっている紀伊國屋書店前のホールで、午後6時からですのでお時間のある方は、のぞいてみてくださると、幸いです。
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by stochinai | 2007-09-29 23:59 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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