5号館を出て

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2008年 02月 19日 ( 1 )

ミートホープ社長談

 昨日、ミートホープによる食肉偽装事件で、昨年10月に逮捕された元社長・田中稔被告(69)の第2回公判が昨日ありました。

 さまざまな新聞で書かれているのですが、もっとも衝撃を受けた発言がこれです。
これからは、年金生活になるが、消費者にご迷惑をかけたので、自分の経験を生かしてやれる道はないか考えている。
 年金生活というと、なんとなく引退して悠々自適という響きがあります。この年金受難時代に、あれだけの悪行をかさねた後でも、年金生活が保障されるというのもなんとも違和感を感じるものでした。法的には、問題なく受け取れるものなのかもしれませんが、なんとも不思議に聞こえました。

 また、彼の言うところの「自分の経験を生かしてやれる道」ということについても、開いた口が閉じなくなるようなことを言っています。
 弁護士による被告人質問で田中社長は「スーパーを回れば、私なら『この商品はおかしい』とわかる。(逮捕以前に)実際に不審な肉を見つけ、スーパーの担当者に注意したら、私の顔を見て複雑な表情をしていたが……」と発言した。

 検察官が「『食品Gメン』のようなことか」と尋ねると「そうです。全国を回って不正を捜している人がいる。やった方がいいと勧めてくれる人もいる」と述べた。
 「食品Gメン」だそうです。この楽天的な発想はどこから出てくるのでしょうか。ここに至っても、田中さんには自分が悪いことをしたという自覚はまったくないと思われます。

 戦後の闇市時代に少年期を過ごした彼は、そのままの感覚で現代まで商売を続けてきたのかもしれません。

 最近は中国をめぐる食品の安全問題が話題になっていますけれども、国内でもこのような人間が生き延びて商売繁盛してきたことを考えると、外ばかり見ている場合ではないのかもしれません。

 もう一度、足下から見直して見る必要があるのではないでしょうか。
by stochinai | 2008-02-19 23:59 | つぶやき | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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