5号館を出て

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2008年 02月 29日 ( 1 )

 NHKのニュースで、せっかくの地産地消のお弁当を作っても、小さくて高いので売れ行きは今ひとつということを言っていました。

 誰だって毒入りの食べ物を食べたいとは思わないけれども、お金がないのであれば、毒が入っている可能性が高くて安いものと、毒が入っている可能性が低くて高いものが目の前に出されたら、迷うのが貧乏人の性(さが)というものではないでしょうか。

 昨日は中国当局が、ギョウザ事件で農薬が入ったのは日本なのではないかというような発表を行っていたようです。

 中国がこれほど強気の発言をするということは、日本が中国からの食品輸入なしではやっていけないということに自信を持ち、こちらの足下を見ているということなのかもしれません。悔しいことですが、食糧自給率39%ということが国際的に認知されているわけですから、仕方がないというところでしょうか。

 コープさっぽろは、3月からコープブランドの自主開発製品のうち、中国製の販売を中止すると言っているようです。店にいっても販売されていないのであれば買うチャンスは減るので、生協で買い物をすることが多い人は、少しは危険なものから遠ざかれることになるかもしれません。

 コープは昔はちょっと高めの価格設定でも、安心で安全なものを売ってがんばっていた時代があったと思います。しかし、そのやり方では必ずしもたくさんの顧客を獲得することができずにかなり苦しい時代が続いていたのですが、最近は価格競争でもかなり強くなってきていたと感じていました。ところがその陰に、大量の中国からの製品買い付けがあったということが暴露されてしまいました。

 しかし、ここで原点に立ち戻ることでコープはやっていけるのでしょうか。コープで販売しているものの価格が全体的に高いという評判が立ってくると、たとえ安心・安全を売っていると主張してもお客さんがだんだんと減っていくような気はします。

 要するに、日本全体が貧困になってしまったということなのかもしれません。貧困な人間にとっては、食の安全よりは餓死しないことのほうがはるかに優先度が高い項目です。

 食糧の自給率が低いというのは、食料輸入自由化を含むグローバリゼーションを推進した政府の責任だという気もしますが、ここまで来てしまった以上いたずらに政府を責めても事態は解決しないでしょうから、どうすれば良いのか考えなければなりません。

 とりあえず、今の日本は外国から食糧を輸入せざるを得ないという状況を前提として、輸入元の生産現場にまで日本の技術者が介入していくということはどうでしょうか。日本人の口にはいるものは、たとえ輸入するものであっても入り口から管理するということは可能なのではないでしょうか。あるいは、狂牛病の全頭検査に近いことをやるのも同じ効果が得られそうです。とりあえずは、どちらでも良いと思いますが、選ぶとすれば価格に及ぼす影響の少ない方ということになるでしょうか。

 一番良いのは、生産者が消費者に危険なものを食べさせるわけにはいかない、と思ってくれるような「人間的なつながり」を作ることなのでしょうが、何千キロも離れたところにいる外国人に対してそのような気持ちを持つということも、またあり得なさそうです。

 ともかく、安全性を犠牲にした価格競争をさせないためのルールが必要なのだと思います。
by stochinai | 2008-02-29 22:25 | つぶやき | Comments(11)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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