5号館を出て

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2008年 03月 17日 ( 1 )

 昨日は、(結局完成させることはできなかったのですが、)原稿の締切に追われており、「経歴に穴が空くということ」という昨夜のエントリーは、1日1エントリーの穴を空けないためということを主軸に、15分ほどで書き上げたいわばやっつけのエントリーだったのですが、投稿した直後にmaguさんからコメントをいただき、これはちょっといつもと反応が違うなと感じました。でも、その後はそれほどのアクセスがあったわけでもなく、朝起きた時に5つほどのコメントをいただいておりましたが、数として特に多いというわけではありませんでした。

 しかし、その中にあった「ひとこと。。」さんのコメントを読んで、非常に納得したことがあります。要するに、「経歴に穴を空けないように」というのは、最終的に公務員研究者になることを前提になされていたアドバイスなのだということです。公務員研究者になると、それまでの履歴が初任給にどのように反映されるかとか、あるいは場合によっては履歴に穴が空いている人間は公務員になれないという鉄のルールがあるということ、とても良く分かりました。民間企業関係者の方で、「経歴の穴」って、何のことを言っているのかわからないと思われた方がたくさんいらっしゃったらしいことも無理はありません。

 それにしても、そうした公務員のローカル・ルールがなんだか社会全体の「空気」を醸成しているのが、日本のリクルート現場なのではないかとも感じられます。そういうふうに考えると、日本では民間企業といえども実はミニ公務員を求めているのかな、と思われる節もないでしょうか。

 公務員が「お上に従うのか、去るのか」という択一を迫られるのは、まあ仕方がないかと思うこともありますが、民間企業も同じ論理でやっていたのでは、民間という意味がないのではないかと思ったりもします。

 結局、日本中が同じ論理で動いているのだとしたら、職を探そうという側からみたら選択肢なんてない!ということになってしまいます。日本って、そういう国なのですか?

 そうした問題意識に共感する人が多かったのでしょうか。いつもは2000数百で推移しているPVが、今日は午前中に2000を越え、現時点ですでに5000を越えてしまいました。

 ポスドク問題に限らず、若い人達が健全なキャリアを形成していくために、この国にはまだまだ変えなくてはならない「因習」のようなものがたくさんあるのだと感じさせられた、「経歴の穴」問題でした。
by stochinai | 2008-03-17 23:38 | つぶやき | Comments(23)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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