5号館を出て

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2008年 03月 18日 ( 1 )

 ちょっと前(3月5日)のニュースになりますが、Scientific American のニュースに気になる記事がありました。

 Girl Talk: Are Women Really Better at Language?

 現象としては40年くらい前から、少女の方が少年よりも語学の学習能力が高いことは知られていたらしいのですが、その生物学的理由はわかっていなかったのだそうです。

 私も昔から、現実に出会った人や、テレビなどで見た人の中で、明らかに若い女性の中には、ものすごくネイティブに近い英語を話す人が多いという印象を持っていましたので、この記事にはとても興味がわきました。

 それが、少年と少女の脳における言語処理の違いによるのだということが、わかったという記事です。論文はNeuropsychologiaという雑誌に出ているようです。(私は、まだ見ていません006.gif

 少女はもともと言語を処理する脳部位で言語処理をするのに対して、少年は視覚や聴覚を処理する部位で言語を処理するという、大きな違いが見出されたということのようです。そのことによって、少年に言語を教えようとすると、視覚に訴える文字と話された言葉の両方を駆使しなければ伝わらないのに対して、少女はどちらか一方だけでも簡単に言語の意味を把握できてしまうのだということのようです(多分)。

 研究者チームはfMRIという装置を使って、31人の少年と31人の少女を使って、2つの言葉を文字や音で示すことで、脳のどこが興奮するかを見る実験をしたそうなので、かなり信頼性が高そうな気がします。

 少女では脳の言語野と呼ばれる部分が活動していたのに、少年ではあまりそうでもなかったのだそうで、部域的にも音声処理や文字のつづりや意味を取り出すところに少女の優位性が明らかだったと書いてありました(多分)。

 要するに少女は言葉を聞こうが読もうが、その意味を抽象的に把握できる能力が高いということなのですが、この能力が年齢とともに失われるという説もあり、今後はそれを調べていきたいそうです。少年の低い能力も年とともに改善され、いずれは一緒になるということなのでしょうか。

 もし、これがほんとうならば、男女一緒に語学を教えるのではなく、女子は早めに男子は遅めに教えた方が、効率が良いということになるのでしょうか。

 私の訳と理解力ではちょっとあやしいので、もう少し詳しい方にコメントいただけると、うれしいです。
by stochinai | 2008-03-18 23:18 | 教育 | Comments(11)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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