5号館を出て

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2008年 07月 02日 ( 1 )

 我が家の町内では、火曜日がプラスチック、ガラスビン・空き缶・ペットボトルなどの資源ゴミの収集日です。札幌市では、プラスチック類とビン缶ペットボトル類は分けて集めていますので、毎週最低でも2つの袋を出すことになります、

 静かな住宅地なので、ゴミ収集の日だからといっても、収集車が来るまでは特に騒がしいこともなかったのですが、最近火曜日の朝はやたらと車の往来が激しいのです。お察しの通り、ゴミステーションに出されたアルミ缶を狙って、複数の人が何度も(おそらく、ひとりが3度ずつくらい)ゴミステーションをチェックして回っており、アルミ缶を含んだ袋が出ると5分か10分くらい後までには、確実に持ち去られてしまうようです。

 昔は、ゴミ袋の中からアルミ缶だけを取りだして、残りを置いていく丁寧で小規模な人もいたようですが、最近は競争があることや、大量に集める「大手」が多くなってきたせいか、ボックスカーで乗り付けて、あっという間に袋ごと全部を持ち去ってしまうパターンが多いようです。

 先週、たまたまそうして缶を集めている人とゴミステーションで鉢合わせをしてしまったのですが、向こうは悪びれる様子もなく「おはようございます」といいながら、缶のはいった袋を持ち去っていきました。私は、もちろんあいさつを返すことはできなかったのですが、缶の持ち去りを注意することもできずに、とても後味の悪い思いをして家に戻りました。

 ゴミステーションに出されたゴミの所有権は、おそらく札幌市にあるので私が「それを持っていっては困る」と主張する権利はなく、せいぜい「それは札幌市のものだから、持っていくのはダメなのではないか」と意見するくらいのことしかできないように思えたのと、場合によっては逆切れされて被害を被ることを恐れる気持ちもありました。

 こういう「微罪」を取り締まるために警察の出動を依頼するのも悪いような気もしますし、おそらく全札幌で考えるととても取り締まれるものではないくらい多数の「業者」が出没しているに違いありません。

 というわけで、我が家では今週からアルミ缶をゴミステーションに出すのをやめ、ちょっとだけ手間が多くなることと、保存のための場所が必要になりますが、毎月1回ある町内会の資源回収に出すことにしました。

 昔、車も持たないホームレスのおじさんやおばさんが、あちこちのゴミ箱をあさってアルミ缶を集めていた頃は、誰が被害を被るわけでもないと思い、そうした行為をむしろ好意的に見ていたような記憶があります。

 それが、いつしか自転車で集める人が出現し、リヤカーを引く人も出てきました。それでも、まだ貧困に追い込まれた人が、そういうことで日銭をかせぐことに否定的な気持ちにはなりませんでした。

 ところが、車を使って大規模に収集を始める人が出現するに至って、これはもう貧困が理由になる行為とはとても思えなくなってきています。それでも最初のころは、ボロボロの小形車を使っている人がいたような気もするのですが、最近見かけた人はかなり新しいきれいなボックスカーで乗り付けているのです。ここまで来て、私の中の寛容な気持ちもどこかに行ってしまいました。

 ハエを根絶することは難しく、目の前に飛んできたものを蠅叩きで殺したとしても、餌がある限り遅かれ早かれまた別のハエが飛んできます。餌さえ隠してしまえば、もしハエが来たとしてももあきらめてすぐに飛び去ると思います。

 今回、私が空き缶を出すのをやめたのは、まさにハエに対する餌隠しと同じパターンです。根元的解決とはほど遠いのですが、とりあえず自分ひとりの力でできることはこのくらいだと思いました。

 それにしても、なんだか晴れ晴れとした気持ちになれない対策です。

 皆さんは、どのように対処していらっしゃるのでしょう。
by stochinai | 2008-07-02 19:46 | 札幌・北海道 | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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