2008年 07月 11日 ( 2 )
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2008年 07月 11日
二人の「山さん」を弁護してみる
ひとりは言わずと知れた山本モナさん。まあ、これだけあけすけに事実があっさりと認められるのも、彼女ならではのことでしょうが、それならばそれでそういうキャラであるとして彼女を使いこなせないテレビという媒体の窮屈なことに、今さらながらですが失望します。彼女は同じ事例の「前科」があるわけですから、テレビに復帰させるに当たって、使う側にその覚悟がなかったということが、あっさりと暴露されてしまいました。
まあ、我々のような小心者であるならば、一度熱湯を飲まされるような思いをしたならば、次には萎縮してしまうものなのですが、モナさんの場合はまったくそのようなことがなかったということのようで、びっくりするほどの同じことを再現してくれました。うがちすぎなのかも知れませんが、モナさんは自分を使う側の人達に敢えて挑戦的に同じことを繰り返してみせて、彼らを試したということのような気もします。
事務所やテレビ局は、彼女の「前科」のほとぼりが冷めたと判断し、さらに彼女のタレントとしての才能が欲しくて仕方がなかったので、今回レギュラーのキャスターとして再登板させたのだと思います。彼らにとっては、彼女がそういう彼らの思いという「空気」を読んでくれて、しばらくはおとなしくしてくれるのではないかと期待していたのだろうと思いますが、どっこいそんな玉ではなかったようです。
しかし、彼女の周辺にいる人間ならば、彼女という人間を知っているはずで、今回のようなことは「絶対に起こる」と見ていたのではないでしょうか。
すごいなあと思うのは、彼女は新しい仕事をもらっても、それを守るために自分の生活を変えるなどということは考えもしなかったと想像されることです。我々などは、もしも認められて新しい仕事や役職をもらったら、途端に自分らしくもなく変に高尚な人間を演じてしまいがちだと思います。モナさんの行動は、そんな我々の小市民的性格を笑い飛ばしてくれたような気もします。
というわけで今回も、彼女はたった1回の出演で降板させられても、あまり落ち込んでいないのではないかと想像できます。
そんなスケールの大きなタレントを活躍させることはテレビ業界にも大きなメリットがあると思うのですが、彼らはそのメリットよりも小さな「安定」を望んだようです。滅び行くメディアとしては仕方がないのかもしれませんが、モナファンの私としてはせっかく多くなってきた彼女を見る機会が減ることが残念でなりません。
・・・
もうひとりの山さんは、ヤマダ電気電機の山田昇会長さんです。読売によると、公正取引委員会の排除措置命令に反論したそうです。
「納入業者にもメリット」ヤマダ電機会長、公取委に反論
池田信夫blogでも「ヤマダ電機にも一分の理」というエントリーが書かれておりますので、私が敢えて書くまでもないのですが、メーカーの販売員が小売店で営業を手伝うなどということは、あまりにもどこででも行われていることで、この時期にヤマダ電気電機だけが挙げられるということはどういうことなのか、と不思議な気がしました。
まあ、年商が2兆円にも達しようという超巨大小売り店ですので、独占的になってはいけないと牽制しようという政治的判断があったのかもしれないということはわからないでもないのですが、会長が「納入業者側にも販路拡大のメリットがある。大手などは『お金は不要だ』と言っている。(派遣は)相手からの要望で、いなくてもいい」と言っていることはほんとうのその通りだと思います。
コンビニや酒屋、あるいはスーパーマーケットなどにメーカーの販売員が日参して製品の陳列などを手伝うなどということは普通に行われている営業活動の一部でもあり、それが現在問題になっている派遣社員と同列に問題にされるようなニュースの扱いにはとても違和感を感じました。
もちろん、タダでよその会社の社員を使うということは正しくないという議論は間違いではないと思いますが、派遣社員をタダで使っていたというわけではなく、メーカーから給料をもらっている社員がいわばメーカーの正式業務としてヤマダ電気の店番をすることが、公正取引委員会によると「優越的地位の乱用」になってしまうというのは、ちょっと笑ってしまいたくなるような裁定だと思いました。
おそらく、山本モナさんと山田昇会長さんにはかなりの数のサポーターもいると思いますので、不条理な弾圧に屈することなく、支持者のためにがんばっていただきたいというのが、本日のつぶやきなのであります。
まあ、我々のような小心者であるならば、一度熱湯を飲まされるような思いをしたならば、次には萎縮してしまうものなのですが、モナさんの場合はまったくそのようなことがなかったということのようで、びっくりするほどの同じことを再現してくれました。うがちすぎなのかも知れませんが、モナさんは自分を使う側の人達に敢えて挑戦的に同じことを繰り返してみせて、彼らを試したということのような気もします。
事務所やテレビ局は、彼女の「前科」のほとぼりが冷めたと判断し、さらに彼女のタレントとしての才能が欲しくて仕方がなかったので、今回レギュラーのキャスターとして再登板させたのだと思います。彼らにとっては、彼女がそういう彼らの思いという「空気」を読んでくれて、しばらくはおとなしくしてくれるのではないかと期待していたのだろうと思いますが、どっこいそんな玉ではなかったようです。
しかし、彼女の周辺にいる人間ならば、彼女という人間を知っているはずで、今回のようなことは「絶対に起こる」と見ていたのではないでしょうか。
すごいなあと思うのは、彼女は新しい仕事をもらっても、それを守るために自分の生活を変えるなどということは考えもしなかったと想像されることです。我々などは、もしも認められて新しい仕事や役職をもらったら、途端に自分らしくもなく変に高尚な人間を演じてしまいがちだと思います。モナさんの行動は、そんな我々の小市民的性格を笑い飛ばしてくれたような気もします。
というわけで今回も、彼女はたった1回の出演で降板させられても、あまり落ち込んでいないのではないかと想像できます。
そんなスケールの大きなタレントを活躍させることはテレビ業界にも大きなメリットがあると思うのですが、彼らはそのメリットよりも小さな「安定」を望んだようです。滅び行くメディアとしては仕方がないのかもしれませんが、モナファンの私としてはせっかく多くなってきた彼女を見る機会が減ることが残念でなりません。
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もうひとりの山さんは、ヤマダ
「納入業者にもメリット」ヤマダ電機会長、公取委に反論
池田信夫blogでも「ヤマダ電機にも一分の理」というエントリーが書かれておりますので、私が敢えて書くまでもないのですが、メーカーの販売員が小売店で営業を手伝うなどということは、あまりにもどこででも行われていることで、この時期にヤマダ
まあ、年商が2兆円にも達しようという超巨大小売り店ですので、独占的になってはいけないと牽制しようという政治的判断があったのかもしれないということはわからないでもないのですが、会長が「納入業者側にも販路拡大のメリットがある。大手などは『お金は不要だ』と言っている。(派遣は)相手からの要望で、いなくてもいい」と言っていることはほんとうのその通りだと思います。
コンビニや酒屋、あるいはスーパーマーケットなどにメーカーの販売員が日参して製品の陳列などを手伝うなどということは普通に行われている営業活動の一部でもあり、それが現在問題になっている派遣社員と同列に問題にされるようなニュースの扱いにはとても違和感を感じました。
もちろん、タダでよその会社の社員を使うということは正しくないという議論は間違いではないと思いますが、派遣社員をタダで使っていたというわけではなく、メーカーから給料をもらっている社員がいわばメーカーの正式業務としてヤマダ電気の店番をすることが、公正取引委員会によると「優越的地位の乱用」になってしまうというのは、ちょっと笑ってしまいたくなるような裁定だと思いました。
おそらく、山本モナさんと山田昇会長さんにはかなりの数のサポーターもいると思いますので、不条理な弾圧に屈することなく、支持者のためにがんばっていただきたいというのが、本日のつぶやきなのであります。
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by stochinai
| 2008-07-11 22:21
| つぶやき
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Comments(15)
2008年 07月 11日
大人の進路教室:女性博士の生き方(第2回目)
山田ズーニーの大人の進路教室、藤井さんの第2回目のポッドキャストがリリースされています。
第二十二章 「研究」を仕事にしますか?
是非、お聞き下さい。
第二十二章 「研究」を仕事にしますか?
Lesson85 文系か?理系か?決められなかった 7月3日 放送済み私が受け取った第2回目のメッセージは、「まずは就職活動してみようよ」でした。
Lesson86 研究を仕事にする 7月10日 放送済み
Lesson87 妻として母として、そして自分のやりたいことをやるための転職 7月17日
Lesson88 文系理系の橋渡しをしたい 7月24日
是非、お聞き下さい。
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by stochinai
| 2008-07-11 18:27
| 科学一般
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