5号館を出て

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2008年 07月 31日 ( 1 )

 今春の入学者数が定員割れとなった私立の4年生大学は、全体の約半数の47.1%だったとあちこちで報道されています。定員の半数割れを起こした大学も29校あったようで、来年は間違いなく5割を越えることになるでしょう。とは言っても平均的に落ち込んでいるわけではなく、地域と大学規模に従って「選別と集中」が起こっています。

 イザ・ニュース
 学生数の規模や地域における人気の格差は拡大している。定員800人以上の大学の総志願者数が約6万7000人増えた一方で、800人未満は約2万8000人減り、大規模な大学に人気が集中する傾向が浮き彫りになった。地域別にみると、定員に占める入学者の割合を示す「定員充足率」が110%を超えたのは東京のみ。北海道、北関東、甲信越、北陸、中国、四国、九州の7地域は100%を割った。
 そんなニュースなどどこ吹く風で、今日は関西の小学生が、サイエンスキャンプin北海道の最終日として研究室を訪問してくれました。

 このプログラムのお手伝いももう4回目となりますが、今回はキャンプの最終日ということもあって、いつものように私の講義と研究室見学以外に、子ども達一人一人にキャンプの総括プレゼンテーションをしてもらうという企画もありましたので、ちょっと忙しく大変だったようですが、子ども達は一所懸命準備をして、がんばってくれました。

 大学の学生実験室で、プレゼンテーションの準備をする子ども達です。
大学をどのように整理するか_c0025115_2182389.jpg
 トイレに行っている子もいましたが、総勢24名。大学で学習する子ども達を見るのは、なかなか新鮮な感覚でした。

 彼らが大学の受験をすることになるのは早くても6年後から8年後になります。その頃には、おそらく国立大学でも定員割れを起こすところが出てくることになっているかもしれません。夏には関西から北海道までサイエンスキャンプに参加できるような小学校生活を送ることができる環境にいるこの子たちは、その頃売り手市場で好きな大学に楽々と進学できるようになっているような気もします。

 その時に、大学は受動的に受験生に選ばれることを待っているだけでは済まなくなっているでしょう。国立大学もいくつか整理統合されているかもしれません。

 たった数年後、この国の高等教育をどうするかという展望をしっかりと持った政策を我々は持っているでしょうか。

 激変はすぐ目の前にまで迫っています。子ども達の未来を考えるとともに、大学の未来も具体的に検討しなければならない時期にきていると思います。
by stochinai | 2008-07-31 21:23 | 大学・高等教育 | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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