5号館を出て

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2008年 10月 20日 ( 2 )

 9時のNHKニュースで、いきなりあちこちの国立大学法人で交通費として支給されているJRの定期券代が、お得な6ヶ月定期ではなく割高な1ヶ月定期代が支給されていたとして問題にされていました。税金の無駄遣いだという調子でした。

 確かに、6ヶ月定期を買えば安くなるとしても、国立大学法人の給与体系では半年分の交通費を前払いするなどということはできないのではないでしょうか。もしも1ヶ月定期が2万円くらいだったとすると、6ヶ月だと10万円を超えることになります(あまり良く知らないので、数字はあまりあてになりません)。つまり、定期を買う時に交通費を前払いしてもらえないのだとしたら、10万円以上の定期を買うことがつらいという教職員もいて不思議はありません。そういう教職員の経済状況を思ん図って、1ヶ月定期代を支給するのが犯罪とまで言えることなのでしょうか。

 小泉改革による国の方針で交通費は6ヶ月定期を基準にして払うこととなっていたのだそうですが、その時に6ヶ月分の交通費を前払いするということも決まっていたのでしょうか。もしも、それができることになっていたにもかかわらず、遵守していなかったというのであれば一方的に国立大学法人が悪いということになるのかもしれませんが、定期券は6ヶ月分の購入を前提にして支給するのはそれを6で割った分ということになるのでしたら、必ずしもそれを守っていなかったからといって、単純に「税金の無駄遣い」と断言することには違和感を感じます。

 そもそも、法人化してからは国立大学に渡される運営交付金は一定になっており、無駄遣いをした場合に、損をするのはまず第一に当該の国立大学法人ということになります。毎年、1%ずつ予算を削減され、来年は一気に3%の削減がくるということも言われている中、各大学では言われなくても交通費などの削減をしたいと思っているはずです。

 現状で交通費の節約をしたとしても、大学に配分される運営交付金は削減される訳ではないので、大学に交付される「税金」は変わらないのです。つまり、6ヶ月定期にしようが1ヶ月定期であろうか、税金から支出される額は変わらないのです。それなのに、今日のニュースでことさらに国立大学における税金の無駄遣いが強調されたのはどうしてなのでしょう。

 しかも、各大学で数千万円から数億円です。それぞれの大学にとってみたら小さな割合で、年金や医療費関連での税金の無駄遣いから見たら、誤差範囲になるくらいの小さな額です。

 もちろん、たとえ1円でも税金を無駄に使うのは良くないというのは正論ですが、方や何十億・何百億、時には何兆円という税金の無駄遣いをやっているところから比べたら、国立大学の交通費で支給されている定期代が1ヶ月分か6ヶ月分ということをトップに近いニュースとして扱うべきものなのでしょうか。

 非常にうさんくさい、政治的意図が感じられるニュースだと思いました。

 こんなことを続けるのだとしたら、NHKの視聴をやめようかとも思います。
by stochinai | 2008-10-20 21:37 | 大学・高等教育 | Comments(24)

ようやく100万人

 訪問者というのはユニークユーザー数(重複しないブログ来訪者数)のことだと思いますが、もうすぐ100万人に達します。
ようやく100万人_c0025115_650186.jpg
 長かったんだか短かったんだか良くわかりませんが、こんなにたくさんの方にご訪問いただいたということは感慨深いものがあります。

 読んでいただき、まことにありがとうございました。

 とはいえ、100万人を区切りに何かしようという気にはなりません。「今日まで、そして明日から」という感じです。

 今後とも、よろしくお願いできれば、と思います。
by stochinai | 2008-10-20 18:48 | コンピューター・ネット | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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