5号館を出て

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2009年 04月 28日 ( 4 )

 前にお知らせしていた北大図書館のHUSCAP講演会「他人の著作物を含んだ論文等はどこまでネット公開できるのか?―現代著作権法の限界と課題―」に行ってきました。

 結論として感じたことは、フェアユースの概念が確立されていない日本では、著作権の所有者に訴えられたら負けることは覚悟しておかなければならないということです。

 講演の中で田村先生が何度も強調されていたのは、アイディアは著作権法では保護されていないので、文章の場合には中身を別の表現で書き表した場合には侵害にならないことが多いということです。コピペはダメだけれども、内容を理解して自分なりに書き改めた場合にはだいたいセーフだということです。

 たとえ、ネット上のチャットや投稿といえども、それをコピペして本を作って出版したりしたら、著作権侵害になるという話もありましたので、要するにコピペをすると元の文章には独創性がそれほどなかったとしても、著作権侵害が成立することが多いようです。

 つまり、文章については、要するに「換骨奪胎」してあれば、大丈夫だそうです。

 ただし、写真や絵についてはかなり厳しい判断が下されることが多いそうで、写真のコピペはもちろんですが、写真を下敷きにして同じ構図の絵を描いても違法とされた判例や、誰が見てもあきらかに違うと見えるものでも「構図などが似ている」と判断されるとダメなことがあるのだそうです。そして、日本ではパロディに他人の著作物である写真などをコラージュとして使うことも許されていません。

 こんな話を聞いていると、なんでもダメかと思えてくるのですが、最後の楽園が「引用」という手段です。正当な目的のために、作品の一部をソースを明示した形で再利用することは「引用」として認められることが多いそうです。とは言っても、引用された側が著作権をタテに訴えることはできるわけで、我々のような金も時間もない人間にとっては訴えられたらおしまい、というところはどうしてもあります。

 そこで本日の講演会から私なりに抽出した結論はこれです。

 訴えられそうな状況の時は引用するな

 たとえ明らかな著作権「侵害」があったとしても、それによって著作権者が不利益を被らないばかりか、場合によっては利益を受ける場合には、よほどのことがない限り訴えられることはないと思います。現行の著作権法は親告罪と考えられているので、著作権者が気分を害さないような利用をしている限りは大丈夫だということは、私も日々経験しているところです。しかし、敵対的な状況にいる相手が著作権を持っているものを引用したりすると、それはまったく危険な行為になってしまいます。

 ブログなどは引用なしではほとんど成立しない媒体ですので、かなりグレーであることは認めます。田村先生も、このようにおっしゃっていました。

 著作権侵害をしていない人など、この世にひとりもいない

 つまり、たとえ侵害していても侵害された相手が笑って許してくれる、さらには感謝してくれるような侵害の仕方をすることにさえ気をつけていれば、地雷を踏むことも少ないだろうと感じた次第です。

 もうひとつ大切なことは、引用したもので利益を得てはいけないということかもしれません。もしも、そこから収益が上がるようなら、著作権を持っているすべての人とその利益を分け合う用意が必要でしょう。そうでなければ、訴訟の持ち込まれることを覚悟している必要がありそうです。

 それも、他人の作品を引用してお金儲けしたために著作権者の怒りに触れたことが原因と考えると、最後の結論はこれになります。

 引用された人の気分を害したら訴訟を覚悟せよ

 演者の先生が20分くらいは質疑応答の時間を残したいと言いながらも、結果的には3分しか残っておらず、私は質問し損ねたのですが、著作権侵害というものは警告もなしにいきなり訴訟に持ち込まれることもあるのでしょうか。心配なことがあるとすればそこなのですが、どなたかご存じの方がいらっしゃいましたらお教え願えると幸いです。
by stochinai | 2009-04-28 20:34 | コンピューター・ネット | Comments(0)

地デジカと地デジ力

 地デジカという字を見るたびに、地デジ力と読んでしまいます。えっ?違いがわかりませんか。拡大してみます。

地デジカ
地デジ力


 これでも、あまり良くわかりませんね。こんなふうに間違うのです。

ちでじか
ちでじりょく


 どちらかというと鹿よりは力(ちから)のほうが、地デジからの連想としては自然ではないかと・・・。
by stochinai | 2009-04-28 19:47 | つぶやき | Comments(0)
 ニュースを読むアナウンサーも言いにくそうだし、長ったらしいので、短縮形でいいのがないかと思っていたら、すでにDr.Blueさんが「ブタフル」という呼び方を使っていらっしゃるのを見つけました。

 確かに、短く言いやすいのですが、短すぎるかもしれません。また、ブタフルはタミフルと似た語幹があるのも気になります。また、ニュースなどでは豚インフルと言っている例もありますが、どうもピンときません。

 そこで、新たな提案です。

 ブタフルエンザまたはトンフルエンザではどうでしょう、ついでに鳥インフルエンザも、トリフルエンザにしましょう。

 ヒトのやつはヒトフルエンザで、サルはサルフルエンザネコフルエンザイヌフルエンザと応用も利きやすいです。

 日本に上陸したら、今以上に連呼しなければならないでしょうから、今から提案しておきます。

 どうでしょうか。
by stochinai | 2009-04-28 18:57 | 医療・健康 | Comments(2)
 樋泉さんのブログ

 漢!

 和訳しますと、「オスだ!」でしょうか。
 今後は、体格や顔立ち等にはっきりとした個体差が出てくると思われる夏以降に2頭の愛称を決定する予定です。
(今の時点でも、顔立ちや行動から個体識別ができているお客様もおられますね。ですが、2頭は体格もほぼ同じですので、名前がつけやすいよう、初めて見る方でももう少し簡単に識別できるようになるまでしばし待つ予定です)
 ちなみに公式ホームページでも、発表されています。

 ホッキョクグマの双子の性別について
 2008年12月9日に誕生したホッキョクグマの双子の赤ちゃんの性別が、身体測定時の複数の職員による視診と体毛を用いた2度にわたるDNA雌雄判定により、2頭ともに雄と判明しました。

 今回のDNA雌雄判定は、平成15年生まれの「ツヨシ」、平成17年生まれの「ピリカ」の性別を、外観のみの確認により誤って判定してしまった経験を踏まえ、慎重にかつ科学的に検証を重ねるために導入したものです。
 実施に当たっては、以前から円山動物園と共同研究を実施している北海道大学獣医学研究科からの多大な協力を得ています。
 今までララが産んだのは、最初性別判定に失敗していましたが、2003年のツヨシと2005年のピリカの両方ともがメスだったので、これでメス2頭、オス2頭を産み分けたことになります。

 優秀ですね。

 こちらは、樋泉さんが撮したと思われる写真です。


by stochinai | 2009-04-28 17:57 | 札幌・北海道 | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai