5号館を出て

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2009年 06月 08日 ( 1 )

 5月24日のエントリーで「一房にこんなにたくさんの花がついているのに、おそらく(?)一房に数個の種だけが入ったサヤが一つだけだけできる」のが不思議だと書きましたが、そもそも前提が間違っていることがわかりました。

 フジの種(豆のサヤ)があまりにも大きいので、このサヤがフジの一房に対応しているに違いないと思いこんでいました。
フジの種の謎は解けたがジプシーモスとの闘いも始まる_c0025115_2302747.jpg
(2006年12月29日撮影)

 ところが、今朝観察してみたところ、なんのことはないあのサヤは一つの花から生じることがわかったのです。
フジの種の謎は解けたがジプシーモスとの闘いも始まる_c0025115_2027721.jpg
 花びらは落ちてしまっていますが、まだおしべが残っているがくの中心部から小さな豆のサヤが伸びているところが確認できました。

 少し引いて写真を撮ってみると、しなびた花びらが残っているものもたくさんありました。
フジの種の謎は解けたがジプシーモスとの闘いも始まる_c0025115_20301294.jpg
 秋に大きくなる頃にはこんなにサヤがたくさんないような気がするので、この先太ることができずに落ちてしまうものもあるのでしょう。

 とにかく、フジの種のでき方がはっきりして、なんとなく気分がすっきりしました。

 一方、最近このフジにたくさんの毛虫が発生して困っています。刺激すると、糸を引いてブランコのようにぶらさがります。時には、勢いがつきすぎて地面にまで落ちてしまいます。

 見た目はかなり派手でドクガのようなのですが、調べてみるとドクガ科ではありますが1齢以外は毒のないマイマイガのようです。
フジの種の謎は解けたがジプシーモスとの闘いも始まる_c0025115_20342577.jpg
 向こうも、こうした警戒色を出してこちらを牽制しているのでしょうが、たとえ毒がなくても、この派手さは苦手です。

 天敵はいないものかと調べてみると、寄生蜂や細菌、ウイルスはいるらしいのですが、人為的にコントロールすることは難しいようです。

 ところで、調べる中で「大発見」をしたのですが、このガはなんと英語でジプシーモスだそうで、私はその名前を聞くと今やコマーシャルにまで使われるほどポピュラーになった「フェロモン」を連想してしまいます。飛ぶことのできないこのガのメスは、フェロモンを出してはるか彼方からオスを呼び寄せることで有名です。そういえば、家の壁や植木鉢のくぼみなどに平たいマユが着いていた記憶がありますが、どうやらあの中にマイマイガの卵塊があったということのようです。

 生物学的にはフェロモンを出すガに興味はわきますが、この毛虫たちの旺盛な食欲を見ていると、数を減らす対策も考えておかねばと思ってしまいます。

 いよいよ北海道の園芸も虫たちとの闘いのシーズンに入ります。
by stochinai | 2009-06-08 21:06 | 生物学 | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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