5号館を出て

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2009年 06月 17日 ( 1 )

 まだだいぶ先の話ですが、日本動物学会北海道支部で行われる講演会の案内がきました。
昆虫を繰り返し凍結融解するとどうなるか_c0025115_20193787.jpg
 タイトルがおもしろいですね。「何回も凍らせては融かすということを繰り返すと昆虫はどうなるのか?」です。

 一般に生物にとって凍結融解は非常にダメージが大きいもので、細胞は言うに及ばず、タンパク質でさえ構造が壊れてしまうこともあります。ところが、当然のことながら北海道のようなところで冬越しをする昆虫などでは、凍っても細胞も壊れず春になるとまた普通に活動を再開するものがたくさんいます。

 ウェスタン・オンタリオ大学の生物学教室の Brent Sinclair さんは、そうした寒冷地に住む昆虫の寒さに対する抵抗性の研究をしている方のようです。
昆虫を繰り返し凍結融解するとどうなるか_c0025115_20421033.jpg
 ポスターに出ているきれいな光沢を持つ昆虫が気になりましたが、おそらくこれは彼らの研究室の研究テーマのトップに出ていて、もっとも精力的に研究をしていると思われる Emerald Ash Borer という昆虫だと思われます。

 きれいな虫ですが問題を起こしている害虫のようで、 ash というのはセイヨウトネリコという木の名前ですが、この虫が最近移入してきて北アメリカでこの木を食い荒らしているのでしょう。虫害対策用のホームページも充実しています。

Emerald Ash Borer - Agrilus planipennis
Emerald Ash Borer home page

 研究室のホームページを見ると女性の比率が高いことがわかりますが、こんな写真があるところを見ると、なかなか楽しく研究をやっているようですね。
by stochinai | 2009-06-17 21:01 | 生物学 | Comments(17)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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