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[ 2009-07 -11 17:52 ]
2009年 07月 11日 ( 1 )
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2009年 07月 11日
札幌雪まつりポスター、著作権問題でボツ
札幌雪まつりの公式ブログ「とことん!雪まつり -さっぽろ雪まつり公式ブログ-」に、なんとも情けないエントリーが立ってしまいました。
2009年07月10日
第61回さっぽろ雪まつりポスターの決定取り消し及び再選定について
要するに、6月19日に発表された来年のポスターに著作権侵害が疑われるので取り消し、再選定をするということです。
朝日新聞の北海道版には両方の写真が入っていてわかりやすかったのですが、朝日コムには写真がありません。ウェブで探すと両方載っているのはどうやら読売オンラインだけのようです。
「さっぽろ雪まつり」ポスター、米国人著作物と酷似
こちらが、読売記事にある土田浩平さんが撮影した、札幌雪まつりの「幻のポスター」です。

なかなか良いポスターだと思いますが、「ある札幌市民」から通報があり、米国の実業家マーサ・スチュワートさんの著作物「Classic Crafts and Recipes for the Holidays: Christmas with Martha Stewart Living
」の中にある写真にあまりにも似すぎていないかと指摘されたということです。
こちらが同じく土田浩平さんが撮影した、その本の中にある「元ネタ」になったと思われる写真です。

芸術作品としての写真の完成度を考えると、上のポスターになったもののほうが良いできだと感じますが、さすがにこれは誰が見てもパクリだと判断するのではないでしょうか。しかも、ポスターを作った電通北海道でも「この本に触発されてアレンジしたが、著作物の使用に関して適切な対応がとられていないものが提出された」(朝日コム)と盗用を認めたため、雪まつり実行委員会ではポスターの決定取り消しと電通北海道に対する1年間のまつり事業への入札参加禁止を決めたとのことです。
ポスターはまだ印刷していなかったということなので、被害は最小限度に食い止められたのですが、もしもこのポスターが何部か試し刷りされていたとすれば、かなりの「お宝」になることは間違いないところです。
それにしてもこの問題を起こしたのが電通の40代のアートディレクターで、「このディレクターは応募時は著作権に触れるとの認識はなかった」ということは電通自体にかなり深刻な問題があることを示していると思います。ディレクターが著作権に対してこんなルーズでは、広告代理店など務まりません。これだけ似ていたら「触発」とか「アレンジ」ではなく、まるまるの盗作です。40代のディレクターと言えば中堅だと思うのですが、そういう人がこんなことをするということは、電通本体にガタが来ているのではないかという不安も覚えます。(もっとも、そういうガタは人ごとではなく、私が所属する組織にもないとは言えないのですが・・・。)
2009年07月10日
第61回さっぽろ雪まつりポスターの決定取り消し及び再選定について
要するに、6月19日に発表された来年のポスターに著作権侵害が疑われるので取り消し、再選定をするということです。
朝日新聞の北海道版には両方の写真が入っていてわかりやすかったのですが、朝日コムには写真がありません。ウェブで探すと両方載っているのはどうやら読売オンラインだけのようです。
「さっぽろ雪まつり」ポスター、米国人著作物と酷似
こちらが、読売記事にある土田浩平さんが撮影した、札幌雪まつりの「幻のポスター」です。

こちらが同じく土田浩平さんが撮影した、その本の中にある「元ネタ」になったと思われる写真です。

ポスターはまだ印刷していなかったということなので、被害は最小限度に食い止められたのですが、もしもこのポスターが何部か試し刷りされていたとすれば、かなりの「お宝」になることは間違いないところです。
それにしてもこの問題を起こしたのが電通の40代のアートディレクターで、「このディレクターは応募時は著作権に触れるとの認識はなかった」ということは電通自体にかなり深刻な問題があることを示していると思います。ディレクターが著作権に対してこんなルーズでは、広告代理店など務まりません。これだけ似ていたら「触発」とか「アレンジ」ではなく、まるまるの盗作です。40代のディレクターと言えば中堅だと思うのですが、そういう人がこんなことをするということは、電通本体にガタが来ているのではないかという不安も覚えます。(もっとも、そういうガタは人ごとではなく、私が所属する組織にもないとは言えないのですが・・・。)
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by stochinai
| 2009-07-11 17:52
| 札幌・北海道
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