5号館を出て

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2009年 11月 19日 ( 2 )

 ナショナルジオグラフィックの日本語ページでおもしろい記事を発見しました。

肺の無い新種のアシナシイモリを発見

 実は、サンショウウオやアシナシイモリで肺のない(退化した)種類はいくつか見つかっているのだそうで、今回のアシナシイモリは、肺のないものとしては2番目の発見になります。そういう意味では、昨年発見された肺のないカエルは大発見でした。

肺の退化したカエル

 まあ、カエルでさえ肺の退化したものがいるのですから、見たところミミズと見間違うほど細くて小さいアシナシイモリに肺のないものが見つかっても、それほど不思議ではないのですが、私はこういうニュースが大好きです。今日配信された目次メールで、すでに論文がオンラインで手にはいることもわかりました。

A new lungless caecilian (Amphibia: Gymnophiona) from Guyana
ガイアナで発見された肺のないアシナシイモリ_c0025115_213325.jpg
 体長が11センチほどで、体の太さは5ミリほどで、アシナシイモリを知らない人が見たら絶対にミミズだと思うと確信します。
ガイアナで発見された肺のないアシナシイモリ_c0025115_2145357.jpg
 歯はあるようですが、目もない鼻の穴もなく、体節の様子などはまさにミミズです。

 ところが、さすがに現代の新種記載です。頭部のCTスキャン像が掲載されており、しっかりと骨があることから、ミミズなどではなく脊椎動物であることがよくわかります。
ガイアナで発見された肺のないアシナシイモリ_c0025115_2185962.jpg
 こんな動物が地球にいるのだということがわかるという意味において、非常におもしろく意義のある論文だと思います。

 蛇足ですが、最近はやりの事業仕分けにかかると、「そんなことの研究に税金を使っていったい何になるのだ」と言われるかもしれませんが、こうした研究の持つおもしろさと意義を訴えることができないのならば、人からお金をもらって研究をする権利を獲得することはできなくても仕方がないですね。

 もちろん、このような研究ができるということはある意味で国家に余裕があるということの証拠でありまして、生きるか死ぬかの瀬戸際をさまよっている国民がたくさんいるのでしたら、もちろんまっさきになくなるような研究であるということはその通りだと思います。

 逆に考えると、研究ができるということは国が安全で平和で豊かなことのバロメーターにもなるということなんでしょうね。

 今の日本はどっちなんでしょうか。
by stochinai | 2009-11-19 21:21 | 生物学 | Comments(0)

11月18日のtwitter

Wed, Nov 18


  • 23:24  Google、米国の判例検索を「Google Scholar」で開始 -INTERNET Watch http://ow.ly/DmyZ

  • 23:16  若手研究者の生活日記 : 科学研究費削減「所属するいくつかの学会から「予算縮減に反対する旨文部大臣宛にメールを送ってくれ」とのメールが来ました。しかし今迄の研究費分配制度に不満があった人は歓迎メールを送るかもしれませんね。」  http://ow.ly/DmnF

  • 22:56  アルビノかどうかは怪しいものの、指より小さいサル、ピグミーマーモセットの双子は結構インパクトあります。 Photo in the News: Albino Pygmy Monkey Twins Born http://ow.ly/Dm4v

  • 20:51  さて、どうしたものか。|双子の白クマ赤ちゃん通信|餌をねだるポーズを覚え始めた双子だそうですが、私から見るとどうしても電話ごっこです。「はい、もしもし。キロルですよ。」 http://ow.ly/Dkcj

  • 19:47  あっちでもこっちでも、意見募集で「憂慮する国民」も疲れちゃいますね(笑)。今度は内閣府です。: 意見募集中案件詳細 http://ow.ly/Djrg

  • 19:37  英国ではまだ3万人が白黒テレビを使用: 「カラーテレビだと年間139.5ポンド(約2万円)・・白黒テレビだとこの半額以下になる・・白黒テレビのライセンス料を支払っておきながらカラーテレビを見ている人も3割近くいる」 がらくたGallery  http://ow.ly/DjhV

  • 17:03  ちゃんと縞があるので、アルビノではなくホワイト・タイガーですね。 danbharris - Met an albino tiger today. http://ow.ly/Dhza

  • 14:37  行政刷新会議「事業仕分け」パート2 雑感: くまさんの自立 「1時間という短時間・・・数値根拠と簡単明瞭なプレゼンがいまも求められていることが判っていないようだ。・・・官僚側・・・こんな質問もどうして想定していなかったのかと言うことになる。」 http://ow.ly/Dgek

  • 13:55  オーストラリア・ゴールド・コーストで発見された、アルビノのヘビ。頭が小さくてそうは見えないのですが、記事によると猛毒のヘビなのだそうです。「超珍しく、超毒で、超ピンクのヘビ」 Tradies pale at albino snake find http://ow.ly/DfUd

  • 13:14  ぷろどおむ えあらいん 国策として科学技術予算を削減するなら納得しましょう 「我々の首を切るのであれば,切られた本人が納得できるような理由を教えて下さい。たとえそれが,「お前らが無能だからだ」でも良いのです。」  http://ow.ly/Dfyb

  • 12:41  事業仕分けに評価分かれても、やらないよりずっといい|永田町異聞 自民の事業仕分け「自民党無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」の「政策棚卸し」「大部分は族議員の抵抗にあって腰砕けに」「乗りかかった船には、しばらく乗っていないと、行き先が見えてこない」 http://ow.ly/Df6r

  • 11:15  イギリスで発見された新種の真っ白な肉食ナメクジ(苦手は人は見ないでください) New species of slug - with razor-sharp teeth - has been discovered in Britain http://ow.ly/De5z

  • 09:45  殺菌に使われる銀のナノ粒子が、サカナに有毒だったり遺伝子変異を起こしたりするらしい。 Fish Kill: Nanosilver Mutates Fish Embryos: Scientific American http://ow.ly/Dd5e

  • 09:41  @nextdesign 昨日は写真をどうもありがとうございました。ラボに来てくれた高校生達にもあげたいとおもいます。また、nextdesignさんが、記念すべき300番目のフォロワーになりました。ありがとうございました。


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by stochinai | 2009-11-19 12:25 | コンピューター・ネット | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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