5号館を出て

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2011年 03月 27日 ( 2 )

ジャズが生きていた時代

 正直言って、地震と津波に関しては気の毒で仕方がなく、私の人生で最大の募金をすることにも何のためらいもありませんでしたが、明らかな人災である原発事故に関してはその発生だけではなく、日々進展が見られないどころか、逆にどんどん悪化の一途をたどり、放射性物質をまき散らし続けている東京電力の対応を見聞きすることにうんざりしてきています。もちろん、事態は楽観が許されるものではなく、注意していなければとんでもないことになる恐れもあるので、まったく無視するわけにもいかず、国中が東京電力によってストレスを与えられている毎日です。

 原発に関しては、聞く度にとんでもないことがあり、驚いたり頭に来たりするのですが、基本的に地震・津波と原発関連のニュースに関しては、新しい知見はほとんど出てこないので、ニュースを細かくフォローする必要は感じなくなりつつあります。もちろん、twitterやウェブ情報をRSS受信しているからこそ、そういう「余裕」も生まれるのですが。

 というわけで、随分久しぶりだと思うのですがDVDを借りてきて映画を一本見ました。ちょっと古いのですが、ジョニー・デップ主演のパブリック・エネミーズです。

 1930年代のアメリカの世相を切り取ったなかなか良くできた歴史ドラマだと思いました。特に気に入ったのは全編を流れる当時の流行音楽であるジャズです。

 その中でも特に重要なのが、バイバイ・ブラックバード bye bye blackbird という曲です。まずは、サントラ版で歌っているのはDiana Krallという現代の(美しい白人の)歌手です。



 この曲は、この映画の「落ち」につながる非常に大切なテーマとなるのですが、謎解きは映画を見てご自身でお願いします。

 他にも映画の中では当時流行したと思われる音楽あるいはそれに近い音楽が使われているのですが、なかでも2回ほど使われている Billie Holliday の歌は印象に残りました。

 まずは、Love me or leave ですね。訳すと、「愛してないなら消えてよ」みたいな感じでしょうか。



 そして、The man I love。当時のJazzの多くは男女の恋愛にからむものが多かったようですが、この映画もギャング映画というよりは、恋愛映画に分類したほうがしっくりいきそうだと思います。そんな映画にぴったりなのが、タイトルもそのまんまという「私の愛する男」。



 Billie Holliday と言う女性はジャズボーカル史上で不動の位置を占める人ですが、その生い立ちなどを描いた「奇妙な果実」という伝記を読むと、当時の「音楽家」の置かれた社会的地位がどんなに不安定で低いものだったかということが良くわかります。まあ、世界中どこでも新しいアートをやろうとする人は同じような境遇から出てくるもののような気がしますので、それほど特異ということではないのかもしれませんが、そういう背景を知った上で聞くと、Billie Holliday の歌は心への浸み方がひと味もふた味も変わってくると思います。

 というわけで映画もお薦めですが、ついでに当時の音楽へも興味を持っていただけると2倍、さらに当時のアメリカの政治・経済・文化全体が良くわかるという意味で、非常に「教育的」な映画だと思いました。

 是非ともご覧ください。
by stochinai | 2011-03-27 23:59 | 趣味 | Comments(0)

3月26日のtwitter


Sat, Mar 26


  • 23:06  [exblog] 3月最後の土曜日:農学交流広場 http://bit.ly/gIdbiV

  • 12:52  福島市・南相馬市・東京(本郷)放射線量と累積 引用 from 上昌広研究室 RT @KamiMasahiro: 当研究室の学生が作成した、3/25までの累積放射線量グラフです。http://expres.umin.jp/fukushima/0325.pdf

  • 07:55  日本からの事故データ欠如: デーヴィッド・アイク(David Icke)の情報 http://ht.ly/4mHo6 「アメリカの核科学者と政策専門化・は日本から出てくる情報が質量ともに大きな穴がある状態で、始まってから約二週間になるが災害を理解できていないという。」

  • 07:51  [exblog] 3月25日のtwitter http://bit.ly/g6lmcc


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by stochinai | 2011-03-27 18:14 | コンピューター・ネット | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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