5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

2014年 06月 22日 ( 2 )

 午前9時頃から午後3時頃までほぼフルの日照が続き、その時間帯だけは文句なしの「夏」でした。久しぶりの強い日差しですので、小さなソーラーパネルで電池の充電をまとめてやることができました。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_2294525.jpg

 単3電池8本と単4電池4本が2時間かからずに完了です。太陽電池が安くなることと、大容量の充電池が開発されれば、原発はおろか火力などの大規模発電もいらなくなると感じさせられる一時です。

 そして、長雨で乾燥が滞っていたコーヒーの出し殻もここで一気に乾燥させることができました。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22135622.jpg

 それなりにプライベートで多忙な日曜日ではありましたが、夕方の空き時間にちょっとしたアリの生態観察を楽しむことができました。

 始まりはこの写真です。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22174222.jpg

 一匹のアリが青虫を加えて運んでいるところに出会いました。最初はほんの数枚の写真を撮ろうという程度の動機でしたが、なかなか良い写真が撮れないままずっと追いかけていると1メートルくらいの距離をずっとこの1匹が運び通しているのです。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22153265.jpg

 なんとなく目が離せなくなって追いかけていると、2メートルくらい運んだところで「助っ人」が登場しました。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22194773.jpg

 この助っ人はちょっとだけ一緒に青虫を運ぶのを手伝ったのですが、すぐに離脱してしまいました。

 その後、1メートル50センチくらい行ったところで次の助っ人が登場します。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22195028.jpg

 助っ人の登場する頻度が上がってくるとともに、巣穴が近づいているのではないかという雰囲気が感じられふようになったのですが、この2番めの助っ人もちょっとだけ手伝いはしたもののすぐに離脱でした。

 結局、最初の観察地点から5メートルくらいでこの個体を見失うことになるのですが、そこから2m位の位置に、おそらくこの個体が属する集団だと思われるものの巣穴の出入口が10個近くあるのは、前から確認していました。

 この巣穴の出入口のうち、特に大きなものに近接してみると、どうやらここは大型の獲物の搬入口のようでした。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22264511.jpg

 小型のヤスデやハエなどはどんどんその穴から運び込まれていくのですが、ここに見られるダンゴムシのようなものは多少は分解されているのですが、どう見ても運びこむのは無理に思えます。

 この写真の左側のダンゴムシの断片は早々に運びこむことをあきらめられていましたが、右側の断片は巣の入り口まで持ち込まれます。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22265250.jpg

 こちらもやはり入り口で詰まってしまいました。

 巣穴のまわりには、ここまで運んできたものの運びこむことのできなかったミミズ・ヤスデそしてこれらのダンゴムシのかけらなどが放置されていたのですが、おもしろいことにそれら放置された遺体も繰り返し繰り返し巣穴への運び込みのトライアルが繰り返されています。そして、なんの拍子か時としてスルスルと穴の中に吸い込まれていくものも見られます。

 自然に乾燥して小さくなったり、その上に壊れたり、アリが意図的に壊したりして断片が小さくなることが起こるようで、無駄にトライアルを繰り返しているようにも見えますが、結局は巣穴への導入が成功するものと思われます。

 そんな中、多くの動物遺体は巣穴の周辺に放置されているのですが、なぜかダンゴムシの遺体だけは巣穴近くの塀のタイルの隙間に並べられているのが印象に残りました。

昼間は夏 にわか生態学者のアリ観察_c0025115_22265871.jpg

 観察を始めた時にはそこには2個体のかけらがあったのですが、観察中に巣穴への運び込みに失敗したかけらがそこに並べられ3つになりました。

 雨よけにもなりそうな場所にこういう獲物を並べて一時保管するということがアリの先天的行動の中に刻み込まれていることを思い、「にわか生態学者」になってアリを追いかけていた私は深いため息をついたのでありました。

 現代生物学は庭先の生物たちのすべてを明らかにすることもできていないのだという感慨は人を謙虚にしてくれるとともに、科学の発展する余地の膨大さをもまた思い知らされてくれるものでした。

 ちょっと大げさでしたが、楽しい観察の時間を過ごさせてもらいました。
by stochinai | 2014-06-22 22:43 | 札幌・北海道 | Comments(0)

6月21日のtwitter

[exblog] 雨去り夏至来たる bit.ly/1iVou4F


posted at 21:57:28


[exblog] 6月20日のtwitter bit.ly/1isv47S


posted at 07:07:39


by stochinai | 2014-06-22 07:18 | コンピューター・ネット | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai