5号館を出て

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カテゴリ:生物学( 375 )

 水挿しにしたツユクサ(ホワイト・ベルベット 白雪姫)が今朝は3輪も咲いていました。

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 やっぱり暖かいのがいいのでしょうね。

 クリスマス・カクタスもあっという間に満開期になってしまった感じです。

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 さて今日は Scientific American のサイトで面白い記事を見つけました。我々の「幻覚」を解析することで脳の中で色と形が別の部位で、別々に処理されていることがわかるというものです。

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 きれいな色をしたインコの写真が冒頭に出てきますが、この写真をよく見ると色のついているのは格子状の部分だけで、インコそのものの写真は白黒(グレイ)です。それなのにパッと見るとカラー写真に見えるという「幻覚」です。

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 このインコの色などについて記憶しているのでそのように見えてしまうのではないことは、このインコを初めて見たという人でもそのように見えることから、記憶などではなく我々の脳が色と形を別々に近くして合成しているからだというのがこの記事の説明のようでした。

 この幻覚を生むための写真の作り方が解説されています。

 まずカラー写真から色情報を網目状に抜き出します。

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 カラー写真に網目状のスクリーンをかけて、網目の細い部分だけを残すとぼんやりとしたカラーの画像が得られます。格子状に透明な部分のあるすりガラスを透してインコを見ている感じで、拡大するとこういうふうに見えます。

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 続いて、同じ写真を白黒(グレイ)にして、形の情報を抽出します。

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 これはちょうど網の向こうにいるインコを見ている感じになります。

 拡大するとこうです。

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 こうしてつくられた2枚の写真を重ね合わせると、色のついた網と色のないインコが見えるかというとそうはならずに2つの画像に含まれる情報が合わさって色のついたインコが見えてくるというわけです。

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 最初の写真がこうして作られたもので、よく見ると確かに格子の部分にだけ色がついていて、四角い部分は白黒です。

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 というわけで、我々はよく「この目で確かに見た」などと主張するわけですが、確かに見たはずのものが「幻覚」だったのかそうではなかったのかは自身がなくなってくる記事でありました。

 「目撃証言」などというものも疑ってかかったほうがいいのかもしれません。










by STOCHINAI | 2019-10-27 22:16 | 生物学 | Comments(0)
 生物学の研究でいまだに多くの人を引きつけるのもののひとつはなんといっても「新種の発見」だと思います。とはいっても、最近発見される新種は目に見えないような小さな生き物や、大きな生き物ではどう見ても同じにしか見えないものが遺伝子DNAを調べてみると別の種が混ざっていたということがわかり種が分けられたというようなものが多く、大型の動物ではっきりと形も違う新種が発見されるということはそうそうありません。そういう状況でありながら、なんとこのたびあの大きなワニ(クロコダイル)の新種が見つかったという論文が発表されました。これが新種として記載されたニューギニアのワニです(フロリダの動物園で飼育されているもの)。

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 ニューギニアにすむこのワニが今まで新種として認識されてこなかったのは別の種だと思われていたからでした。

 ニューギニアの地図がこちらです。

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 見てすぐにわかるように、この島は島全体を貫く山脈によって北と南に分けられていますが、北にも南にも同じ種のニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)がすんでいると考えられてきました。ところが1980年代に Philip Hall という研究者が山脈に北に住むワニと南に住むワニは生殖行動などが違うことを見出し、これらは別の種なのではないかという論文を書いていました。残念なことに彼はこれらが別の種であると言うことを証明する前に亡くなってしまったのですが、このたび4人の研究者が各地の博物館に収められている51個のニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)の骨格標本を詳しく調べることで、南のワニと北のワニは形態的にもはっきりと異なる別の種であることを証明したのです。

 詳しく調べられたのは頭骨の標本です。調べるポイントを細かく決めて定量的に比較しました。

 こちらが測定した頭骨の部位です。

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 上が背中側からみたもので、下が腹側(口の中)からみたものです。

 調べてみると、北のワニと南のワニははっきりと違うものだとわかりました。こちらが背中側。

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 そしてこちらが腹側です。

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 3つのうちの一番上が北の集団、下2つが南の集団です。我々素人がみても下の2つは鼻先が丸く太いのがわかりますね。これを詳しく調べた論文がこちらです。

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 オープンアクセスなのでどなたでも全文を読むことができます。

 この論文で今まで1種のニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)の種内変異とされていた南のワニは新しい名前を与えられました。その名も前にワニが2種類いるのではないかと主張していたHallさんにちなんでホールのニューギニアワニ(Crocodylus halli)という学名です。

 学名に研究者の名前がつけられるということは最近はあまり多くはなくなってきたのですが、このケースのように新種だろうと主張しながら、そのことを証明できずに世を去った研究者に敬意を表して種名に残されるなどという話は、分類学以外ではなかなかない「生物学のいい話」ではないかと思います。

 それとともに、90年前に採集されて世界の博物館で保存されている標本が、現在でも新しい種を記載するための材料になるという博物館と標本というものの貴重性を証明することにもなった研究者の働きにも乾杯したいところです。


【追記:解説記事】












by STOCHINAI | 2019-09-27 23:55 | 生物学 | Comments(0)
 数日前に配信されてきたNational Geographic 10月号の表紙です。

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 昨年の春に死亡した地球最後のキタシロサイのオスであるスーダンの最期の姿です。あと世界に残っているキタシロサイはスーダンの娘と孫娘の2個体のメスだけとなりました。スーダンは死んだ時に精子を取り出されて保存されていますが、残ったメスは既に老齢でありこれらの個体が子どもを生むことは考えられないため、これらの個体から卵細胞を取り出しスーダンの精子と人工授精して近縁種のミナミシロサイを代理母として子どもを生ませることが計画されていますがうまくいくかどうかはわかりません。

 いずれにしても我々はキタシロサイの絶滅の瞬間に立ち会っています。

 このように我々の時代になって大型の動物が地球から次々に姿を消しています。その原因の多くはヒトが作っていることもわかっています。キタシロサイに続いてヒトが絶滅させようとしている動物の写真集も載っていました。

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 動物園や水族館でおなじみの動物もいますが、彼らは確実に絶滅の道を行進中なのです。

 さて最後のキタシロサイはチェコの動物園で繁殖されていたのですが経済的な理由で繁殖計画は中断され、お爺さんであるスーダンと娘と孫娘の3頭はケニアのオルペジェタ自然保護区に移動されて武装したレンジャーに24時間警護されていましたが、スーダンが老齢のため昨年亡くなったというわけです。

 これは保護区で撮られたスーダン(左)と孫娘(右)の記念写真です。

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 2頭とも密猟を恐れて角が切除されていますが、サイの絶滅は主にこの密猟によるものだということですからヒトとは本当に罪深い存在です。さて、このサイを我々人間が知ることになったのはほんの250年くらい前だということを示しているのがこちらの絵です。

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 日本ではビュフォンの「博物誌」として知られる図鑑に描かれたサイです。上の写真と比べると似てはいますが、皮膚が鎧のようになっていることなどから実際に見た人が描いたものではないのかもしれません。こちらはストラスブール大学の図書館のデジタル遺産コレクションとしてパブリックドメインとして公開されているものです。最近パブリックドメイン・レビューで紹介されていました。


 もうひとつ「博物誌」からキリンの絵を借りてきました。

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 こちらもナショジオからキリンの写真を引用してみます。

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 どうでしょうか?やはりいろいろと違うところがありますね(笑)。

 わずか四半世紀くらい前にようやく知ることになったこれらの動物が今や絶滅の危機にあるというのですから、人間の活動の激しさとその気の短さで地球全体がガタガタになってきていることも不思議ではないような気がします。

 これらの動物を絶滅させないようにすることは単なるセンチメンタリズムではなく、我々人間というものの生き方を考え直すきっかけになるはずだということが絵や写真を通じて訴えかけてくるように思われる時代を超えた2つの雑誌の出会いのような気がします。

 もちろん人間がいなくても生物は絶滅を繰り返してきてはいるのですが、産業革命以降の人間のやっていることは次元の違う「皆殺し」だということがしみじみと感じられてなりません。

 どうしたものでしょうね?





【追記】
 忘れていましたが、今朝もツユクサは咲きました。2日前に初めて咲いた枝の先でした。このくらい寒くなってくると1日おきという周期は無理になってきているような気もします。





by STOCHINAI | 2019-09-19 22:21 | 生物学 | Comments(0)
 ややこしくなってきたのですが、昨日咲いたツユクサの花は今まで咲いたことのなかった茎の先端でした。それと関係があるのかないのかまだわかりませんが、それまで1日おきに咲いてきた茎の先端では昨日は花が咲きませんでしたので、この位置に花がさくのは終了したのかと思っていたら、なんと今朝またその場所に花が咲いたのです。

 これがそれです。

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 雨上がりの朝でしたので葉は濡れています。咲いた花もナメクジかなにかに食べられたのか左側の縁が欠けていますが、今までと同じ普通の花だと思います。

 右の奥のほうの茎の先端にちょっと濃い赤いい点が見えるのが昨日咲いていた花がしぼんだものです。

 ここで、また新しい「仮説」が頭をもたげてきました。それは「このツユクサはもともと一株のものなので、同じでは花は1日おきにしか咲かず、ある茎の先端で花が咲く時、他の茎の先端に咲きかけのツボミがあったとしてもその開花は抑制される」というものです。もしもこれが真実ならば、ツユクサには花を咲かせるフロリゲン以外に同じ株の花の開花を抑制するアンチ・フロリゲンというものが存在するかもしれず、それが証明されたならばなかなかの「世紀の大発見」になるのかもしれません。とりあえず、あと数日観察を続ければこの未熟な「仮説」は簡単に棄却される可能性は高いですが、いずれにせよ仮説の検証というだけでワクワクするのはまだ私にも「科学者スピリット」が残っているということなのかもしれません(笑)。

 今日の午後は孫のお供で生まれてはじめて月寒公園に行きました。

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 想像していたよりはるかに広く美しい公園でした。今日はすべてを踏破できませんでしたので、また行ってみたいと思います。

 夜になっていきなり近くで轟音が響いてびっくりしたのですが、今日は「モエレ沼芸術花火」の日でした。

 いつもは我が家からでもそこそこ楽しめるくらい見えるのですが、今日は前半は高いところには雲で隠されていたようで、ドカーンという音はすれども姿が見えない状態で、低いところではじけた花火がかろうじて見えるくらいでしたので、早々に見るのをあきらめていました。

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 それでもドーン、ドーンという音を聞くと気になって、後半になってからまたベランダに出てみると、雲がなくなって高いところの打ち上げ花火も見えるようになっていました。

 雲や電線が邪魔ですが、まあまあ花火らしい花火が見えてきました。

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 同じ高さに上がっている色変わりです。

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 フィナーレに近い頃に上がった大玉です。

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 今日の昼間は曇っていて気温は昨日ほど高くはなかったのですが、湿度が高くまた公園で遊んでいたこともあって大汗をかきました。

 そんな昼が終わって涼しくなった夜空に上がる花火を眺めるのは、「行く夏を惜しむ」という感じでなかなか風流なものでした。

 明日はなんと30℃から32℃までを予報している天気予報もあって大変な暑さになりそうです。明後日までは台風が連れてくる熱風で最後の(何回目だ?)夏を楽しみたいとおもいます。








by STOCHINAI | 2019-09-07 21:57 | 生物学 | Comments(0)

ツユクサの咲かない朝?

 一昨日咲いたツユクサですから、今朝は咲くはずでした。

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 ところが、一日おきに咲き続けた花が今朝はありません。上の写真の手前の枝の頂点に咲くはずだったのです。

 ところが、ところがです。よくよく見るとず~っと奥のほうに花が咲いているではありませんか。

 根本はつながっている同じ株の別の枝先に紫色のものが見えます。なんと今朝はこちらに始めて咲きました。

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 株全体で一日おきの開花の辻褄を合わせたのか、たまたまこちらの枝先が咲きおわったタイミングで別の枝が咲き始めたのかはわかりませんが、おもしろい現象をまた見つけてしまったようです。

 こちらの枝先の花も今までのものと同じように一日おきに咲くのか、はたまた一昨日まで咲いていた枝はどうなるのか、観察する楽しみがまた増えました。

 さて、またパブリックドメインものですが、The PUBLIC DOMAIN REVIEW で紹介されていたものです。まだ著作者がなくなって数年しかたっていないのですが、ジョン・マーゴリーズ John Margolies (1940–2016) がアメリカの道路脇に立つ建物や看板などを写した Roadside America が彼によって管理を委託された米国議会図書館からパブリックドメインとして公開になっています。

 アメリカの田舎の道路脇にはいかにも古き良きアメリカを象徴するようなものが点々と建っていて、写真を見ているだけでも車でアメリカ大陸を横断している気分にさせてくれます。Amazonから書籍として購入することもできますが、せっかく彼が著作権を放棄して議会図書館で公開してくれたすべての原版写真をお楽しみください。

 その中から気になったいくつかをここでもご紹介します。

 本の表紙にもなっている有名なミネソタのレストランです。

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 寂しいところに立っていますが、クラブカフェが近いという看板です。

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 こんな寂しいところでこんな看板に出会ったら思わず立ち寄りたくなります(笑)。

 洗車場です。

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 キャバレーですか?

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 シアトルのガソリンスタンドだそうですが、いかにも「西部」の趣です。

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 「インド交易所郵便局」などと書いてありますが、レストランでしょうかね。寄りたくなります。

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 なんとこんなところにドライブイン・シアターが(カリフォルニア)。

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 ニューメキシコにあるアステカ風のモーテル。今日はここに泊まりましょうか?

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 と、眺めているといつまでも終わらないのですが、「パリ・テキサス」のようなロード・ムービーを見るような気分になりながら、懐かしいアメリカを堪能できます。








by STOCHINAI | 2019-09-06 22:42 | 生物学 | Comments(0)

ファーブル昆虫記

 日本では知らない人はいないほど有名なファーブル昆虫記で、日本語版もくり返し出版されていますが、原著や翻訳版の多くもすでにパブリック・ドメインになっています。

 昨日はブログThe Public Domain Reviewでファーブル昆虫記の英語版が紹介されていました。もちろん全編パブリック・ドメインです。

 これが扉です。

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 こちらで全ページを見ることができます。

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 文献の紹介を見るとファーブルの原著をAlexander Teixeira de Mattosという人が英語に翻訳した本のようです。その中の図はファーブルの本の原図ではなく、この本のためにE. J. Detmoldという人がイラストを描いています。そのイラストがけっこういいのでご紹介します。

 セミです。

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 ミノムシとミノガです。

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 スズメバチとその巣です。

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 そして、ファーブルと言えばフンコロガシのコガネムシですね。

 まずは転がしているようす。

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 そして巣です。

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 この本の原著となるフランス語版ファーブルの昆虫記もこちらで公開されています。

 
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 こちらの本の中にあるフンコロガシたちの図も見ることができます。

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 こちらも上の図と比較してみてください。

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 見ているだけでも十分楽しいですが、これだけのものにネットを通じてアクセスできるならばその情報だけで修士論文くらい書けそうですね(笑)。









by STOCHINAI | 2019-07-06 22:30 | 生物学 | Comments(0)
 1886年に米国農務省が作成した世界の果物の細密水彩画7500点以上がこちらで公開されています。

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 画像は自由に利用していいのだそうですが、こちらの文章を付けてくださいということです。以下に紹介するのはすべてこちらからの引用なので一括してこちらに表示させていただきます。

"U.S. Department of Agriculture Pomological Watercolor Collection. Rare and Special Collections, National Agricultural Library, Beltsville, MD 20705"

 今回はいくつかのおなじみの果物を検索してみました。

 まずは今が盛りのサクランボです。

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 次はイチゴ。

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 アボカド

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 ブルーベリー

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 最後はブラックベリーです。

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 これほど素晴らしい図版を「ご自由にお使いください」と言われる時代って、やっぱりいいんじゃないでしょうか(笑)。









by STOCHINAI | 2019-06-27 22:30 | 生物学 | Comments(0)
 今年もダンゴムシが出てきたので捕まえて飼育をしています。

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 我が家ではワラジムシとダンゴムシが一緒にとれるのですが、どちらかというとダンゴムシはワラジムシよりは乾燥しているところにいる気がするので、飼育するときにも少し乾燥気味の環境を用意しておくことが多いのですが、そうすると意外にも乾燥して死んでしまうことが多いように思いました。

 そこでミズゴケなどで適度な湿り気を与えて管理しているつもりなのですが、なかなか湿度の維持が難しいと思っていました。

 というわけで、先日からスポンジに水を染み込ませた「水飲み場」を作ってやったところ、意外なことにそこにダンゴムシが集まって休憩しているではありませんか。

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 実は、ダンゴムシは水が好きだったということを認識できました。これなら乾燥して死ぬこともないでしょう。

 それから、ダンゴムシは植物食なのだろうと思って、枯れ葉やミズゴケをやっていたのですが、こちらも実はいろいろあったほうが良さそうな気がして、今はザリガニのエサを与えています。

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 こちらも意外と食べているような気がします。

 というわけで、ダンゴムシの飼育環境が確定できたら飼育キットでも作って売り出してみようかと思っています(笑)。

 日陰にあってなかなか咲かなかったシャクヤクも咲きました。

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 玄関前では、今年はまだ見ていないトンボの死骸をアリたちが一所懸命引きずっていました。

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 こちらの気が付かないうちにも動物も植物も必死で夏を生きているのでした。








by STOCHINAI | 2019-06-19 22:31 | 生物学 | Comments(0)
 沖縄にいるヤンバルクイナもあまり飛ばないようですが、もともとクイナの仲間は飛ぶことのできるトリです。

 マダガスカルに分布しているノドジロクイナというトリが400キロメートルほど海を隔てたサンゴ礁(環礁)の島に移り住んで、飛ぶ能力を失うように進化したことが知られています。


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 見た目はそんなに違いませんが、マダガスカルに住むものは飛べて、アルダブラ諸島に住むものは飛べなくなっています。

 実はアルダブラ諸島は過去に何度か海面上昇による水没を経験しており、その時に陸上生物はすべて絶滅してしまっていることも知られています。

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 おもしろいことにこの島からは13万6000年前の最後の水没によって絶滅したそれ以前に生きていた別亜種のノドジロクイナの化石も出てきており、驚くべきことにそれは現在生きている飛べなくなったノドジロクイナの亜種とよく似た飛べない特徴をもつ骨格を持っていたこともわかりました。つまり、飛べなく進化していたのです。

 今この島に住んでいる飛べなくなったノドジロクイナの亜種は13万6000年前の最後の水没の後にマダガスカルから移住してきたグループだということが確かめられており、その前に住んでいたノドジロクイナはおそらく24万年前から22万年前にマダガスカルからやってきて住み着き飛ぶ能力を失う進化をしたことが想定されました。そして、彼らは飛べなくなっていたために13万6000年前の島の水没とともに絶滅してしまったのです。

 ということは、この島にやってきて数万年住み着くとノドジロクイナは飛ぶ能力を失ってしまうという進化をするというルールがあるのではないかということが推測されます。進化学ではこうした減少を収束進化または収斂進化と呼び、特定の環境のもとでは同じような生物は同じような過程を経て同じような進化をするということが考えられています。

 収斂進化は結果としてたくさんの例が見られると主張されていますが、今回のように化石と地質的変遷という証拠が揃って示された例は極めて少なく、同じ環境のもとでは同じ進化が繰り返されるということの強い証拠となるものと考えられます。

 このことを示した論文はZoological Journal of the Linnean Societyの5月8日号に掲載されています。

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 残念ながらオープン・アクセスではありませんが、あまりにもおもしろいので日本語にも訳された解説記事があります。


 ヤンバルクイナの先祖もどこかから渡ってきて、沖縄の気候のよさに飛ぶことをやめたのだとしたら、クイナは小さな島を見つけると飛ぶことをやめるように進化するという一般的性質があるということも証明されるのかもしれません。

 それにしても、動物がのんきな方へ進化するというのは想像するだけでも楽しいことですね。

 のんきに暮らす飛べないノドジロクイナの想像図はこちらにもありました。

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 飛べないので島の水没とともに絶滅してしまったのですが、水没がなかったとしてもこんなところにヒトがはいってきたら、カメもクイナもあっという間に滅びてしまう危険性も大きいですよね・・・。









by STOCHINAI | 2019-05-20 23:05 | 生物学 | Comments(0)
 Facebookページで知り、National Geographicのサイトで読みました。

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 190年間も探し続けていたというだけあって、手稿本といってもノートのようなものではなく手書きの原稿であるとはいえ、見た目は立派な図鑑と言えるようなものです。中身はアメリカの女性科学者Wollstonecraftさんがキューバの植物(花や果物)を描いたみごとな植物画と植物学的解説です。しかも立派な表紙がついた3巻本で、原稿なので1セットしかありません。

 Specimens of the Plants & Fruits of the Island of Cuba by Mrs. A.K. Wollstonecraft

 現代の研究者が190年間も探し求めていたものがどこにあるのかわからなかったものなのですが、このたびニューヨークのコーネル大学の書庫で見つかりました。

 これを見つけた人は震えたと思います。それがこんなメジャーな大学の書庫にありながら190年間も誰の目にも触れなかったという事実にも驚きます。

 それよりなにより驚くのはその中に描かれた植物画です。

 そしてさらに嬉しいことに、この手稿のすべてがデジタル化されて世界中の誰でもが自由に見ることができるようになっているのです。こちらからアクセスできます。


 せっかくですので、いくつか馴染みのある植物を再掲させていただきましょう。

 これはトケイソウですね。

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 チョウセンアサガオです。

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 最近は日本の園芸屋さんでも買うことができるクレオメ。

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 ルピナスです。

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 園芸植物としては定番のナスタチウム。

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 そして、なんとナスもありました。

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 最近、日本で栽培されている植物のかなりのものが200年前のキューバにもあった(むしろ、そこから伝来してきた?)ということに改めて不思議な感覚を覚える出会いでした。

 本にすらなっていない手稿本がこうしてデジタルで公開できる現代のテクノロジーにも感謝です。









by STOCHINAI | 2019-04-24 21:32 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai