5号館を出て

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カテゴリ:生物学( 381 )

 今朝は寒いかなと思いましたが、最低気温はピッタリの0℃でした。

 日の出前の朝焼けもきれいでした。

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 寒くなる前にと「救出」したつもりだったプランターに勝手に生えてきたクワズイモは、枯れたっぽかったのですがなんとか新しい葉を出して復活してきています。

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 枯れた葉の間から新しい葉が元気に出てきています。

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 この写真を撮っていた時に庭でうごめくスズメじゃないものを見つけました。

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 ネズミですね。堆肥の山を掘ってなにかを探しているようです。

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 物置の床下とこの場所を何度か行き来していましたが、カボチャの種でも運んでいたのでしょうか。ここで餌を確保できるかどうかで春まで生き延びられるかどうかが決まるでしょうから、必死です。こういう姿を見ると、私は応援したくなるのですが駆除したくなる人もいるようで・・・(笑)。

 今日は昨日ご紹介した本から「ときめく化石図鑑」をご紹介します。

 眺めているだけでも楽しい本ですが、中にある「化石手帖」が素敵です。

 その1「宝石のような化石たち」

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 その2「小さな化石たち」

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 その3「格闘恐竜化石」

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 闘う恐竜が時間を止められたようにストップモーションで固定された非常に珍しいものです。

 と、どれも目を奪われるものなのですが、私がもっともひかれたものはこれでした。

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 我が家の庭にもあるハウチワカエデです。30万年前の化石だそうですが、つい昨日掃除した葉っぱがここにありました。

 うちの庭も30万年後に誰かが掘り出したら、こんな化石ができているかもしれないと思うと楽しくてたまりません。

 参考文献も素敵な紹介のされ方でした。

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 すぐに返却しておきますので、次の方も楽しんでください。









by STOCHINAI | 2020-12-08 22:08 | 生物学 | Comments(2)
 今朝は太陽が見えませんでした。

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 太陽は雲の向こうにあるらしいのですが、場所はよくわかりません。

 しばらくすると斜め右上のほうへ登っていったようなのですが、それも雲の向こうのできごとなのでよくわかりませんでした。

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 光芒をみると上から下にさしていますので、右斜め上に太陽があるらしいことはわかります。朝の太陽を見ていると、その移動速度は驚くほど早いと感じられます。

 こんな暗い朝でもスズメ食堂を開店するとたくさん集まってきます。

 今朝は特にたくさん来ていて、正式のテーブル(エサ台)につけないスズメが地面に降りて、こぼれ落ちてくる餌をつついていました。

 その数はかなりなものだったのですが、今の時期の地上だとスズメは保護色でとても見にくいものです。

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 このフレームには少なくとも10羽はいるのですが、わかりますでしょうか。

 もうちょっと見やすいものを撮ってみようと思いましたが、こちらはどうでしょう。少なくとも7羽はいます(笑)。

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 数羽は見えたと思いますが、それでもダメという方のために、ぐぐっと寄ったこちらはどうでしょう。

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 この写真の中でも、手前に大写し担っているもの以外に少なくとも2羽は写っています。

 というわけで、餌がなかなか見つからないのかスズメ食堂は大繁盛なのでした。

 このスズメを含むスズメ目は現在の地球にいるトリの種類の半数を越えるくらい反映しているようです。

 11月11日のNatureにトリの進化系統樹を描いた論文が出ていました。

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 今やトリの系統分類学もトリの持つすべての遺伝子配列を比較するという力づくの方法で行われるようで、ここでも363種類のトリの持つすべての遺伝子配列を解読してコンピューターに系統樹を描かせています。

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 いろんなトリが描かれているのでなんとなくはわかりやすいと思うのですが、この系統を示す円の下側の5分の3くらいのところの灰色の線がぐるりと引かれているのがおわかりのことと思いますが、この領域がなんとスズメ目を示しているというのです。いやはや、我が家の庭にもたくさん来ていますが、今や地球はスズメの惑星といってもいいくらいだということがわかります。

 と、詳しいことはわからなくても最新のゲノム科学によるトリの進化・系統の話などはこの図を見るだけでなんとなく楽しめそうです。

 最後はいつものコロナの話題になります。

 今日も北海道を始め、全国のコロナの新規陽性者はほとんど減っていません。東京などは記録を更新しているようです。

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 北海道では、札幌へのGoToトラベルが一時停止されているので感染者が減ってくるかと思っていたら、なんと旭川で医療崩壊にいたるような状況になっています。今日のニュースでも、全国から札幌へ来る旅行者は減ってきているものの旭川へ来る方が減るどころかむしろ増えてきているという悲劇的なことになって、感染がどんどん増えてきているのかもしれません。

 札幌に関しては入る方だけではなく出る方のGoToトラベルも一時停止になるようですが、これは北海道の他の地域も停止しないとなんの意味もなくなりそうです。

 まったく子供のゲームのような「コロナ対策」はいい加減にしてほしいと思います。










by STOCHINAI | 2020-11-27 22:14 | 生物学 | Comments(0)
 今朝はまぶしく明けました。

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 今日は久しぶりに恐竜のお話をしましょう。

 ネットで可愛らしい羽毛恐竜の再現画を見つけました。

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 前肢には指が2本しかなく、くちばしがありますが歯はありません。オウムのような顔をして大きさはヒトの大人の半分くらいだそうです。

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 エディンバラ大学の研究者らがモンゴルのゴビ砂漠で若い個体の完全な骨格化石を複数発見して再現することに成功し論文を出しました。

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 オープンアクセスジャーナルに掲載されているのでどなたでも全文を読むことができます。

 https://doi.org/10.1098/rsos.201184

 著者の一人にはわが北海道大学の小林快次先生の名前も見えます。

 化石の発掘現場ではなんと複数の個体の骨格が完全な形で保存されており、どうやらこの動物はかたまって寝るというかわいらしい性質を持っていたことが推測されます。

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 ここでは3個体がかたまって化石になっていました。

 化石は完全な形で発掘されて再現されています。

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 論文ではここまでの再現ですが、最近はすぐにリアルな復元図も描かれることが多く、この化石をもとに描かれたのが上の3頭(3羽?)が遊んでいる図です。

 この図の中でもっとも大事なところが前肢(前羽)に指が2本しかないというところです。

 この種はオビラプトル類という卵を生んで保温し、育児をする恐竜の仲間なのですが、オビラプトルの前肢には指が3本あります。それが、この種では中指が退化してほぼ2本になっているところが特徴です。

 歴史的にはこの種はオビラプトルよりも後に出現してきているので、オビラプトル類がこの種へと進化する時に指の数が減ったということがわかり、とても興味深い過程が明らかになりました。

 こちらがその2本指の前肢の骨です。

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 中指(III)の骨はまだ残っていますが、ほとんど爪楊枝のように細くなって消える寸前の状態です。

 こちらがオビラプトル類の系統樹です。

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 右端にあるのが今回発見された新種でオビラプトル類としてはかなり後期に出現したことがわかります。オクソコ・アヴァルサンと名付けられたこの種だけが2本指の前肢を持っており、他のほとんどの種は3本指です。有名なオビラプトルは真ん中辺に位置しており指の骨格の図は右から5番目に描かれています。1億3千万年前ころに出現したオビラプトル類の祖先種(1種)は放散進化を繰り返して恐竜の大絶滅が起こる6600万年前にはかなりたくさんの種に分岐して繁栄していたことがわかります。

 とはいえ、これらすべてが6600-6500万年前に大隕石の衝突とともに滅びてしまったのですから、この世は一寸先もわからない諸行無常ですね。

 恐竜が滅びる少し前から栄え始めたのがきれいな花を咲かせる植物です。今日、我々が愛でている花の咲く植物は恐竜時代の末期に出現し、大多数の恐竜の大絶滅を尻目に生き延びて繁栄し現代に至っていると考えられています。

 例えば今日咲いているミニバラ

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 彼女らは恐竜がいようといまいと、受粉をしてくれる昆虫さえいればこの地球で生き延びてこられたということなのでしょう。

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 大雑把に、生き延びてきた顕花植物と滅びて化石になってしまった恐竜たちと言う表現がよくされますが、恐竜の一部はトリとなって生き延びて、毎朝我が家の庭にエサを食べに来るスズメに進化したものもあることを考えると、地球上での生物の進化物語はちょっと考えるだけでワクワクするものがあります。










by STOCHINAI | 2020-10-09 22:49 | 生物学 | Comments(0)

季刊「生命誌」103号

 本日、103号がポストにはいっていました。

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 季刊「生命誌」というものを季節ごとに無料で送ってもらっています。JTが後援する「生命誌研究館」が出している季刊誌ですが、主に日本の研究者がやっている生物学の最先端研究を専門家ではない方々にもわかるように解説してくれている非常に質の高い「雑誌」で、1993年に創刊されています。

 これだけ内容が濃くて個性が豊かな雑誌が無料で配信されてくるということに感動以外のなにもないのですが、JTという会社がどんだけ儲けているんだという気がしないわけでもないのですが、その収益からこれだけ学術性の高いものを無料で作り配布してくれていることにはもちろん企業イメージを良くすることに大きな貢献はしていると思っています。

 私はかなり初期から無料配布を受け続けており、数年前から配布先が大学から自宅に変わっても変わらずに送り続けていただいていることに、少々恐縮する気持ちになっているほどです。

 最初の頃は「生命誌研究館」のウェブサイトにはこの雑誌と同じものが掲載されているということはなかったと思うのですが、最近では送られてきているものの内容はペーパークラフトの設計図を含めてすべてウェブで公開されているばかりではなく、さらに深く掘り下げた内容がウェブで見られるので、実はこの冊子の実物を送っていただくことはないような気もするのですが、年に4回これが届くとそれをきっかけにウェブにアクセスるということにもなるので、リアルに送っていただくことにも実は大きな意味があるような気もします。

 冊子といっても初期の頃は確かに冊子の形態をしていたと思いますが、最近はバラバラのパンフレットの束のようなものになっております。上のケースから中味の取り出すとこうなります。

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 そしてウェブで「季刊 生命誌 103号」のページを開くとこうなります。送付されてきたものはすべて、それ以上のものがウェブサイトで公開されています。

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 というわけで、紙に印刷されたものが大好きでたまらないという気質をもった方でない限り、あえて冊子を送ってもらう必要はない時代になっています。

 確かに切れ目の入ったペーパークラフトの図面は送ってもらったものだと、すぐに完成までもっていけるという利点はありますし、紙質もいいので便利は便利ですが、これを送ってもらうためだけに予算と配送の方々にご苦労いただくというのは手にするたびに心がちょっと痛んでおります(笑)。

 さて季刊の雑誌が届いた今日は季節のこよみが変わった日でもありました。

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 暑い暑いと思っているうちに、いつのまにか二十四節気では「仲秋」の前半の「白露」という季節になっており、今日からはその次候となる「鶺鴒鳴 せきれいなく」だそうです。

 配信されてきた「くらしのこよみ」には美しいセキレイの絵がついていました。

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 セキレイが秋のトリだという認識はありませんでしたが、北海道にもハクセキレイがごく普通に見られます。

 札幌は昨日からすっかり涼しくなってきたと思っていたら、今日はむしろ寒いといってもいいのかもしれないほど気温が上がらず、なんと最高気温が20℃に届きませんでした。午後4時15分が19.3℃が今日の最高気温でした。室外の気温は現在は16℃ほどにまで下がっており、数日前まで夜に窓を開けて寝るかどうかなどと悩んでいた問題はまったくなくなり、寝冷えをしないためにはどうしたらよいかを考えるレベルになりました。

 この急激な変化が北海道の秋の特徴でもありますね。











by STOCHINAI | 2020-09-12 21:45 | 生物学 | Comments(0)

二本足で立つワニ

 現在生きているワニを思い浮かべると二本足で立ち上がるなどということは水の中でない限り漫画の世界の話だと思っていました。こちらが水の中で立っているワニです(ソースはこちら)。

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 漫画の世界では特に珍しいこともなくよく立っているワニです。

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 しかし、大昔にはこうして二本足で歩くワニが実在していたらしいことが韓国で見つかった足跡化石でわかったというニュースにはちょっとびっくりさせられました。

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 大きさは3メートルくらいで、この想像図を見る限りはワニというよりは恐竜の感じがしますが、現存のワニと近縁で白亜紀に生きていたものが二本足で歩いていたということらしいです。

 原著論文はオープンアクセスですのでどなたも無料で読むことができます。

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 生物学では過去の生き物に関してもこうして毎日のように新しい発見があって、楽しいものです。

 さて、今日はリモートでのオンデマンドの遠隔授業の日です。今日はもう4回目になりました。こちらも少し慣れてきましたが、学生の方でも慣れてきたようで、なんとなくリズムのようなものがつかめてきたような気もします。

 それでも朝からちょっとは緊張した一日になります。これは朝見たこの春最後のホヤの花です。

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 この写真を撮った後は、色々準備などもあって写真などを撮る余裕はなく、気がついてみると空は夕焼けになっていました。

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 そして、あっという間に夏の宵が迫ってきます。

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 でも、この夏の夕暮れはなんとなくいい気分ですね。例年ならばビアガーデンが恋しくなるところです。

 今年はビアガーデンもないようなので、我が家の庭でリアルなビアガーデンということになりそうですが、それも「コロナ後」の新しい生活のひとつとなるのかもしれません。









by STOCHINAI | 2020-06-12 22:03 | 生物学 | Comments(0)

2月12日ダーウィン・デー

 Wikipediaによると「ダーウィンの日は、1809年2月12日に誕生したチャールズ・ダーウィンを祝う記念日である。 ダーウィンの科学への貢献を呼び物とし、科学全般を促進させるための日として制定されている」ということです。彼の科学全般に対する貢献に敬意を表してWikipediaからお借りした写真を掲げます。

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 ダーウィンのすごいところはガラパゴス島をめぐって、似ているけれどもちょっとずつ違うトリ(ダーウィン・フィンチ)がいるのを見て、「これはもともとは一種類だったものが食べ物などが違うことから別の種に分かれたものだ」と直感したところなのだと言われています。ナショジオのサイトから図をお借りしてきました。

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 「もとは一種類だった」というところがミソで、これはものすごい「原理」としてあらゆる生物に普遍的に適用できるとともに、それを実行すると「地球上の生物はもともとは一種類だった」というとてつもない「真理」に到達することになります。

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 「地球上のあらゆる生物には共通の祖先がいる」ということは、分子生物学などが発達した現在では理解しやすくなってきてはいるのですが、とてつもなく多様な生物が同じ分子・細胞からできているなどということは当時の知見からはなかなか想像できることではなかったと思いますが、それを言い切ったところがダーウィンのすごさなのだろうと思います。

 というわけで、毎年2月12日には彼を思い出すことにしようということで記念日を作りました。2月11日がどうして日本の「建国記念日」なのかということを説明できる人はあまりいないと思いますし、もちろん科学的裏付けなどはないのですが、ダーウィンの記念日には我々の科学を成り立たせるにあたってどのくらい大きな貢献があったのかということは誰でもが瞬間的に理解できるものだと思います。

 さて「ダーウィンの日」とは関係なく、札幌は(日本の他の地方と同様に)突然の高温に襲われました。さすがに9℃とか10℃とかにはなりませんでしたが、午後2時半ころに8.0℃までになりました。3日前の最高気温がマイナス7.7℃だったことを考えるととんでもない気温のジャンプです。

 午後には家の前に大きな水たまりもできていました。

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 屋根に積もった雪もどんどんカサが減るとともに歪んで変形してきました。

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 傾いた屋根からはどんどん雪が滑り落ちてきますし、落ちてこないところではその場でどんどん水になってしたたり落ちてきています。

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 午後になって日差しが出てきた時に室内にできた影絵です。影絵は黒白ですが、この写真はカラーで撮っているのはよく見ると影絵のスクリーンに色があることからおわかりになると思います。

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 さて、今日は夜になっても気温が下がってきません。

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 ひょっとするとプラスのまま明日になるかもしれません。










by STOCHINAI | 2020-02-12 23:13 | 生物学 | Comments(0)
 水挿しにしたツユクサ(ホワイト・ベルベット 白雪姫)が今朝は3輪も咲いていました。

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 やっぱり暖かいのがいいのでしょうね。

 クリスマス・カクタスもあっという間に満開期になってしまった感じです。

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 さて今日は Scientific American のサイトで面白い記事を見つけました。我々の「幻覚」を解析することで脳の中で色と形が別の部位で、別々に処理されていることがわかるというものです。

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 きれいな色をしたインコの写真が冒頭に出てきますが、この写真をよく見ると色のついているのは格子状の部分だけで、インコそのものの写真は白黒(グレイ)です。それなのにパッと見るとカラー写真に見えるという「幻覚」です。

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 このインコの色などについて記憶しているのでそのように見えてしまうのではないことは、このインコを初めて見たという人でもそのように見えることから、記憶などではなく我々の脳が色と形を別々に近くして合成しているからだというのがこの記事の説明のようでした。

 この幻覚を生むための写真の作り方が解説されています。

 まずカラー写真から色情報を網目状に抜き出します。

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 カラー写真に網目状のスクリーンをかけて、網目の細い部分だけを残すとぼんやりとしたカラーの画像が得られます。格子状に透明な部分のあるすりガラスを透してインコを見ている感じで、拡大するとこういうふうに見えます。

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 続いて、同じ写真を白黒(グレイ)にして、形の情報を抽出します。

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 これはちょうど網の向こうにいるインコを見ている感じになります。

 拡大するとこうです。

我々の脳は色と形を別々に扱っているらしいことを示す「幻覚」_c0025115_22050404.jpg

 こうしてつくられた2枚の写真を重ね合わせると、色のついた網と色のないインコが見えるかというとそうはならずに2つの画像に含まれる情報が合わさって色のついたインコが見えてくるというわけです。

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 最初の写真がこうして作られたもので、よく見ると確かに格子の部分にだけ色がついていて、四角い部分は白黒です。

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 というわけで、我々はよく「この目で確かに見た」などと主張するわけですが、確かに見たはずのものが「幻覚」だったのかそうではなかったのかは自身がなくなってくる記事でありました。

 「目撃証言」などというものも疑ってかかったほうがいいのかもしれません。










by STOCHINAI | 2019-10-27 22:16 | 生物学 | Comments(0)
 生物学の研究でいまだに多くの人を引きつけるのもののひとつはなんといっても「新種の発見」だと思います。とはいっても、最近発見される新種は目に見えないような小さな生き物や、大きな生き物ではどう見ても同じにしか見えないものが遺伝子DNAを調べてみると別の種が混ざっていたということがわかり種が分けられたというようなものが多く、大型の動物ではっきりと形も違う新種が発見されるということはそうそうありません。そういう状況でありながら、なんとこのたびあの大きなワニ(クロコダイル)の新種が見つかったという論文が発表されました。これが新種として記載されたニューギニアのワニです(フロリダの動物園で飼育されているもの)。

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 ニューギニアにすむこのワニが今まで新種として認識されてこなかったのは別の種だと思われていたからでした。

 ニューギニアの地図がこちらです。

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 見てすぐにわかるように、この島は島全体を貫く山脈によって北と南に分けられていますが、北にも南にも同じ種のニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)がすんでいると考えられてきました。ところが1980年代に Philip Hall という研究者が山脈に北に住むワニと南に住むワニは生殖行動などが違うことを見出し、これらは別の種なのではないかという論文を書いていました。残念なことに彼はこれらが別の種であると言うことを証明する前に亡くなってしまったのですが、このたび4人の研究者が各地の博物館に収められている51個のニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)の骨格標本を詳しく調べることで、南のワニと北のワニは形態的にもはっきりと異なる別の種であることを証明したのです。

 詳しく調べられたのは頭骨の標本です。調べるポイントを細かく決めて定量的に比較しました。

 こちらが測定した頭骨の部位です。

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 上が背中側からみたもので、下が腹側(口の中)からみたものです。

 調べてみると、北のワニと南のワニははっきりと違うものだとわかりました。こちらが背中側。

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 そしてこちらが腹側です。

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 3つのうちの一番上が北の集団、下2つが南の集団です。我々素人がみても下の2つは鼻先が丸く太いのがわかりますね。これを詳しく調べた論文がこちらです。

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 オープンアクセスなのでどなたでも全文を読むことができます。

 この論文で今まで1種のニューギニアワニ(Crocodylus novaeguineae)の種内変異とされていた南のワニは新しい名前を与えられました。その名も前にワニが2種類いるのではないかと主張していたHallさんにちなんでホールのニューギニアワニ(Crocodylus halli)という学名です。

 学名に研究者の名前がつけられるということは最近はあまり多くはなくなってきたのですが、このケースのように新種だろうと主張しながら、そのことを証明できずに世を去った研究者に敬意を表して種名に残されるなどという話は、分類学以外ではなかなかない「生物学のいい話」ではないかと思います。

 それとともに、90年前に採集されて世界の博物館で保存されている標本が、現在でも新しい種を記載するための材料になるという博物館と標本というものの貴重性を証明することにもなった研究者の働きにも乾杯したいところです。


【追記:解説記事】












by STOCHINAI | 2019-09-27 23:55 | 生物学 | Comments(0)
 数日前に配信されてきたNational Geographic 10月号の表紙です。

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 昨年の春に死亡した地球最後のキタシロサイのオスであるスーダンの最期の姿です。あと世界に残っているキタシロサイはスーダンの娘と孫娘の2個体のメスだけとなりました。スーダンは死んだ時に精子を取り出されて保存されていますが、残ったメスは既に老齢でありこれらの個体が子どもを生むことは考えられないため、これらの個体から卵細胞を取り出しスーダンの精子と人工授精して近縁種のミナミシロサイを代理母として子どもを生ませることが計画されていますがうまくいくかどうかはわかりません。

 いずれにしても我々はキタシロサイの絶滅の瞬間に立ち会っています。

 このように我々の時代になって大型の動物が地球から次々に姿を消しています。その原因の多くはヒトが作っていることもわかっています。キタシロサイに続いてヒトが絶滅させようとしている動物の写真集も載っていました。

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 動物園や水族館でおなじみの動物もいますが、彼らは確実に絶滅の道を行進中なのです。

 さて最後のキタシロサイはチェコの動物園で繁殖されていたのですが経済的な理由で繁殖計画は中断され、お爺さんであるスーダンと娘と孫娘の3頭はケニアのオルペジェタ自然保護区に移動されて武装したレンジャーに24時間警護されていましたが、スーダンが老齢のため昨年亡くなったというわけです。

 これは保護区で撮られたスーダン(左)と孫娘(右)の記念写真です。

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 2頭とも密猟を恐れて角が切除されていますが、サイの絶滅は主にこの密猟によるものだということですからヒトとは本当に罪深い存在です。さて、このサイを我々人間が知ることになったのはほんの250年くらい前だということを示しているのがこちらの絵です。

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 日本ではビュフォンの「博物誌」として知られる図鑑に描かれたサイです。上の写真と比べると似てはいますが、皮膚が鎧のようになっていることなどから実際に見た人が描いたものではないのかもしれません。こちらはストラスブール大学の図書館のデジタル遺産コレクションとしてパブリックドメインとして公開されているものです。最近パブリックドメイン・レビューで紹介されていました。


 もうひとつ「博物誌」からキリンの絵を借りてきました。

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 こちらもナショジオからキリンの写真を引用してみます。

National Geographic とビュフォンの博物誌_c0025115_22114260.jpg

 どうでしょうか?やはりいろいろと違うところがありますね(笑)。

 わずか四半世紀くらい前にようやく知ることになったこれらの動物が今や絶滅の危機にあるというのですから、人間の活動の激しさとその気の短さで地球全体がガタガタになってきていることも不思議ではないような気がします。

 これらの動物を絶滅させないようにすることは単なるセンチメンタリズムではなく、我々人間というものの生き方を考え直すきっかけになるはずだということが絵や写真を通じて訴えかけてくるように思われる時代を超えた2つの雑誌の出会いのような気がします。

 もちろん人間がいなくても生物は絶滅を繰り返してきてはいるのですが、産業革命以降の人間のやっていることは次元の違う「皆殺し」だということがしみじみと感じられてなりません。

 どうしたものでしょうね?





【追記】
 忘れていましたが、今朝もツユクサは咲きました。2日前に初めて咲いた枝の先でした。このくらい寒くなってくると1日おきという周期は無理になってきているような気もします。





by STOCHINAI | 2019-09-19 22:21 | 生物学 | Comments(0)
 ややこしくなってきたのですが、昨日咲いたツユクサの花は今まで咲いたことのなかった茎の先端でした。それと関係があるのかないのかまだわかりませんが、それまで1日おきに咲いてきた茎の先端では昨日は花が咲きませんでしたので、この位置に花がさくのは終了したのかと思っていたら、なんと今朝またその場所に花が咲いたのです。

 これがそれです。

今朝咲いたツユクサの位置が不思議_c0025115_21283748.jpg

 雨上がりの朝でしたので葉は濡れています。咲いた花もナメクジかなにかに食べられたのか左側の縁が欠けていますが、今までと同じ普通の花だと思います。

 右の奥のほうの茎の先端にちょっと濃い赤いい点が見えるのが昨日咲いていた花がしぼんだものです。

 ここで、また新しい「仮説」が頭をもたげてきました。それは「このツユクサはもともと一株のものなので、同じでは花は1日おきにしか咲かず、ある茎の先端で花が咲く時、他の茎の先端に咲きかけのツボミがあったとしてもその開花は抑制される」というものです。もしもこれが真実ならば、ツユクサには花を咲かせるフロリゲン以外に同じ株の花の開花を抑制するアンチ・フロリゲンというものが存在するかもしれず、それが証明されたならばなかなかの「世紀の大発見」になるのかもしれません。とりあえず、あと数日観察を続ければこの未熟な「仮説」は簡単に棄却される可能性は高いですが、いずれにせよ仮説の検証というだけでワクワクするのはまだ私にも「科学者スピリット」が残っているということなのかもしれません(笑)。

 今日の午後は孫のお供で生まれてはじめて月寒公園に行きました。

今朝咲いたツユクサの位置が不思議_c0025115_21393019.jpg

 想像していたよりはるかに広く美しい公園でした。今日はすべてを踏破できませんでしたので、また行ってみたいと思います。

 夜になっていきなり近くで轟音が響いてびっくりしたのですが、今日は「モエレ沼芸術花火」の日でした。

 いつもは我が家からでもそこそこ楽しめるくらい見えるのですが、今日は前半は高いところには雲で隠されていたようで、ドカーンという音はすれども姿が見えない状態で、低いところではじけた花火がかろうじて見えるくらいでしたので、早々に見るのをあきらめていました。

今朝咲いたツユクサの位置が不思議_c0025115_21453837.jpg

 それでもドーン、ドーンという音を聞くと気になって、後半になってからまたベランダに出てみると、雲がなくなって高いところの打ち上げ花火も見えるようになっていました。

 雲や電線が邪魔ですが、まあまあ花火らしい花火が見えてきました。

今朝咲いたツユクサの位置が不思議_c0025115_21492722.jpg

 同じ高さに上がっている色変わりです。

今朝咲いたツユクサの位置が不思議_c0025115_21513978.jpg

 フィナーレに近い頃に上がった大玉です。

今朝咲いたツユクサの位置が不思議_c0025115_21531901.jpg

 今日の昼間は曇っていて気温は昨日ほど高くはなかったのですが、湿度が高くまた公園で遊んでいたこともあって大汗をかきました。

 そんな昼が終わって涼しくなった夜空に上がる花火を眺めるのは、「行く夏を惜しむ」という感じでなかなか風流なものでした。

 明日はなんと30℃から32℃までを予報している天気予報もあって大変な暑さになりそうです。明後日までは台風が連れてくる熱風で最後の(何回目だ?)夏を楽しみたいとおもいます。








by STOCHINAI | 2019-09-07 21:57 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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