5号館を出て

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カテゴリ:生物学( 375 )

原稿締切過ぎ

 実は昨日が締切の原稿を抱えていました。昨日一日頑張ったのですができませんで、編集者にお詫びのメールを書いて今日も一日原稿書きでした。インフルエンザさえなければ先週、余裕のうちに仕上げられる予定だったのですが、やはりギリギリの予定はなにが起こるかわかりません。完全敗北となりました。

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 というわけで、昨日今日と原稿三昧だったので、わかる人にはすぐわかるプリンターのパネル部分が上の写真です。

 昨日メールを出して、今日中には送りますと約束してあったので、そこそこがんばりましてなんとかギリギリ間に合いました。

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 ふと階下を見下ろすとマッチ売りの少女のように、暖かそうな室内を感じさせる窓の光です。

 この時、外の気温はマイナス6℃くらいでした。

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 窓を開けて写真を撮ってみましたが、長くは窓を開けていられません。

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 寒いです。

 明日の朝はマイナス8℃になるようです。

 さて、年賀状をどうするか・・・。






by STOCHINAI | 2016-12-27 21:48 | 生物学 | Comments(0)
 札幌は予報を越えて朝からアラレやミゾレが間欠的に降っており、誰もが見逃すはずもない正真正銘の初雪日となりました。

 そして以前から水面下で動いていると聞かされていた論文が発表になりました。表紙も取りました(^^)。

43年前に初めて会ったカエルのゲノムが解読された【追記あり】_c0025115_21101724.jpg

 アフリカからスイスのバーゼルさらにアメリカを経て、日本で群馬大学さらに北海道大学で継代飼育されてきたアフリカツメガエルJ系統(最初は群馬由来なのでG系統と呼んでいました)の全ゲノム解析の結果が発表になりました。

 Natureの論文はオープンアクセスになっているので、どなたも全文を読むことができます。


 日本語バージョン(タイトルと要約だけですが)はこちら


43年前に初めて会ったカエルのゲノムが解読された【追記あり】_c0025115_21125712.jpg

 いきなりNature論文を英語で読めと言われても、生物学科の4年生でも戸惑うかもしれませんが、東大のプレス・リリースがわかりやすく解説してくれています。

 2016/10/20

 私が北海道大学の理学部動物学専攻の大学院に入学したのが1973年でした。その時に実験動物として与えられたアフリカツメガエルの飼育個体がここで解析されているJ系統のもとになっています。
注6 J系統
片桐千明と栃内新(北海道大学)によって1973年からオスメス一番(ひとつがい)を用いて樹立された、アフリカツメガエルで唯一の高度に純化された近交系。近交系とは、兄弟姉妹の集団から近親交配を繰り返して得られた、父親由来のゲノムと母親由来のゲノムが同じになった系統のことである。JはJapanから命名。現在その系統が井筒ゆみ(新潟大学)により維持され、免疫学の実験に用いられている。
 当時からこの飼育個体群はある程度近交化が進んでいたことはわかっていたのですが、私が当時与えられていた免疫学をテーマとする研究のためにはできる限り遺伝子の均一化が進んだ「純系」が欲しかったので、とりあえずという感じで始めた兄妹交配による近交が現在に至るまでなんと40年以上も続いてきたことになります。外から見たら「ただ飼育していただけじゃないか」ということですが、やはり継続は何かを生み出すということですね。この論文に私は直接の関与はしていませんが、非常におもしろい結果に大満足しています。

 もともと、アフリカツメガエルの種は異種交雑によって染色体が倍加することを繰り返してきたと考えられていました。いわゆるアフリカツメガエルとして広く使われているXenopus laevisは36本の染色体を持っていますが、これは18本の染色体を持つ祖先となる2つの近縁種の交雑によって「4倍体」の新種となったものだと言われていました。こういう交雑で新種ができると同じ働きをする遺伝子が4つある状態になります。我々の持つ遺伝子(染色体)は通常2つずつでうまく働くようになっているので、3つでもうまくいかないことがあります(ほとんど問題がない場合でもダウン症と呼ばれる状況になることもあります)。ましてや4つになるとうまく生きてはいけない可能性がかなり高くなってきますが、その時に多すぎる遺伝子(染色体)を眠らせることによって異常の出現を抑えるとともに、その眠っている遺伝子を今度は別のはたらきを持つようにすることによって今までにない能力を獲得することもできるだろうとも考えられていました。スーパー新種の誕生です。

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 今回のゲノム解析ではXenopus laevisの持つ36本の染色体がもとは別種のカエルに由来すると考えられる18本組の染色体が2セットからなることが見事に示されています。

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 赤っぽく染められた染色体のセットと、青っぽい染色体のセットが異なる祖先に由来するセットだということを示唆しています。

 世界中の研究室(とくに動物発生学の研究室)で使われているため、あらゆる両生類の中で世界でもっとも分布域が広まったと言われるアフリカツメガエルですが、その遺伝子の複雑さから分子遺伝学的解析が遅れていると言われてきました。しかし、今回のJ系統のゲノム解析の終了によって再び生物学研究の先頭に立つことが期待されています。

 私はすでに現場を引退していますが、昔育てたカエルたちの子孫が世界中でこんなにたくさんの研究室で使われているのかと思うと、なんとも言えない思いになるものではあります。






by STOCHINAI | 2016-10-20 22:25 | 生物学 | Comments(0)
 「山火事にあわないと発芽しない」などという噂をきいておりましたので、ユーカリの種をいただいてもなかなかチャレンジする勇気がわいてこなかったのですが、さすがにこのくらいの時期での室内ならばオーストラリアの砂漠に負けない温度条件にななっているだろうということで、5月31日に種をまいてみたのですが、5日後の今日になって微妙な発芽が確認されました。

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 種だと思われる大きめの黒い粒から赤い芽(あるいは根)と思われるものがいっせいに伸び出しています。今朝、最初に発見した時には思わず目を疑って何度も見直したのですが、たくさんの種が同じような赤いものを伸ばしているのを見るとこれは発芽(発根)とみて間違いないと思います。

 画像を思いっきり拡大してみたところ、赤いものの先に放射状に広がった構造が見えるので、これは根なのかもしれません。

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 最初の関門は突破したというものの、これが「苗木」にまでなるにはまだまだ遠い道のりだと思われますので、あまり期待せずに見守りたいと思います。

 気温はまだ低めですが天候が回復したので、今日もまた我が家から車で10分以内にある「さとらんど」に行ってきました。

 天気が良いのでウシたちもまったりと日向ぼっこです。

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 我が家でも成長しつつあるカツラの木がここにもありました。実はカツラという木を知ってみると、意外とあちこちにあることが最近になってわかった木です。

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 そして巨大な木になることが有名な「生きた化石」と言われるメタセコイアの小さな木(笑)もここにあります。

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 さて、我が家のユーカリはこの後どうなりますか、期待せずに続報をお待ち下さい。








by STOCHINAI | 2016-06-05 21:55 | 生物学 | Comments(0)

カメの引っ越し

 先月「えぞホネ団」の団長さんから分けていただいたカメの透明標本、「ファンシーな入れ物」を探すという約束でいながらなかなか良いものが見つからないでいましたが、これならなんとかというものが見つかったので引っ越しをしてもらいました(さらによい家が見つかったらまた引っ越しますよ^^)。

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 ふたつきのホーローのカップです。

 まだ光の条件がうまく整えられないので写真はいまいちですが、白いホーローのバックに繊細な骨格がきれいに観察できます。

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 心なしかのびのびと泳ぎまわっているように見えます。

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 この次は照明をバッチリ工夫してもっときれいに撮りたいと思います。

 2階のベランダに出てみると、フジの蕾がたくさんふくらんでいました。

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 ふっくらとした房のつぼみはいつ見ても「おいしそう」に思います(笑)。

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 屋内ではいつのまにかハオルチア(十二の巻)も花芽を出していました。

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 こちらが油断しているうちに花芽をどんどん出してくる植物たちは、ほんとうに「かわいい」と思えるものです。







by STOCHINAI | 2016-05-10 21:30 | 生物学 | Comments(0)

寒い季節に暖かい話題

 寒いです。暖房は目一杯入っているのですが、最高気温がようやくマイナス3℃。熱が虚しく湯気となって外に逃げていきます。

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 こんな季節ですが、体温を上げて卵を温めるトカゲが発見されました。



 南米に住むテグ・トカゲ (tegu lizard) です。体重は2キロぐらいですが、このきれいな皮のせいでバッグなどに珍重されてきた、可哀想なトカゲです。

 南米のトカゲなので春の10月頃に卵を産み温めるそうですが、その頃だけ「恒温動物」になるのだそうです。

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 http://advances.sciencemag.org/content/2/1/e1500951.full 全文がこちらで読めます。

 繁殖期以外はほとんど発熱していないようなので、体温が高くなるということが見つかりにくかったのかもしれません。

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 緑が巣穴の温度、茶色が日向の温度、そして黒いのがトカゲの体温で、10月に巣穴の温度よりも10℃くらい高くなっているのがわかります。この頃、卵を産んで温めるのです。

 こちらがトカゲの顔。

 そしてこちらがサーモグラフィーで撮った発熱しているトカゲです。

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 見事ですね。

 今まで、鳥類と哺乳類だけが恒温動物で、恒温の爬虫類が見つかっていなかったので、鳥類と哺乳類の高温性は収斂進化なのかと言われていたり、恐竜は恒温だったものがいたに違いないとか言われてはいましたが、現存の爬虫類で恒温と呼べるものがいなかったため、動物進化の謎のひとつと言われていたのですが、これで爬虫類も熱産生が十分にできるものがいることが証明され、爬虫類・鳥類・哺乳類という羊膜類の共通祖先が恒温だったということが簡単にそうぞうできるようになりました。

 大昔のことが現存の動物で次々と明らかにされていくのを見ているのは痛快です。






by STOCHINAI | 2016-01-29 19:07 | 生物学 | Comments(0)
 そこそこ気温が上がったものの、0℃の壁を破ることはできず真冬日が続きました。この時期にあまりにも雪が少ないと不安になってくるほどなのですが、今日は時折本格的な雪になった時間帯もありました。

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 今もちょっと降っていますが、それでも札幌でいうところの「ドカ雪」にはなりません。そんな穏やかな雪が降るのをみて懐かしいと思うのもなんだかなあという感じですが、今年は本当に変です。

 というわけで、夕方になるまでに5センチまでは積もっていないと思います。

 外の気候とはまったく無縁に、元日に発見されたシイタケの芽はここまで大きくなりました。

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 今までシイタケをここまで育てたことはないのですが、驚いたことにカサの縁に白いへりが形成されてきました。

 上は朝の暗い光の中で撮ったものですが、ちょっとたって日差しが当たり始めたのがこちらの写真です。

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 茶色が濃く見えてくるとなんとなく力強く見えてきます。

 もうひとつ生えてきていたものと一緒のフレームに入れて撮って見ました。朝の写真です。

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 下の方にアンパンのように見えるものも、ぐんぐん成長中です。

 明るい光のなかで見ると、ほんとうに焼きたてのパンのようでおいしそうです。

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 このくらい急速に育つのを見ていると、これは生物の教材としてかなり有望に思えてきます。今までのように、ほだ木で育てなければならないといろいろな制限からとても実験教材にはならなかったでしょうが、菌床で供給されるようになってくると俄然教材として現実味を帯びてきます。

 菌床栽培できるようになってくると、シイタケ自体の値段も安くなり、自給自足のために育てても経済的にはあまりメリットはなくなってしまいましたが、教材として考えると俄然違った価値が出てくるように思えてきました。

 どなたか本気で教材化に取り組んでもらえないですか?






by STOCHINAI | 2016-01-06 19:13 | 生物学 | Comments(2)
 1っヶ月ほど前のニュースになりましたが、「国文学研究資料館が、古典籍を自由に研究・活用してもらうため、国立情報学研究所の協力のもと、同館所蔵の日本の古典籍350点の全冊画像データ(画像約6万3千コマ)とその書誌データを、同研究所の「情報学研究データリポジトリIDR」より、データセットとして、2015年11月10日から一般公開する」というニュースがありました。朝日新聞(北海道版)では今朝の朝刊に載っていたようです。

 私は個人的にこうした「超古い図鑑的なもの」に興味を持っていて、今日もさっそくアクセスできるようになった昔の図録をこちらからダウンロードしてみました。

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 膨大な画像が公開されていますので、おもしろそうなものだけを見て回ることにします。最初に目に止まったのがこのヘビでした。「理学」の中にあったような気がします。

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 薄い紙に印刷されているので、裏の図も透けて見えるところがまた味があります。近くにあった亀です。

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 身の回りで実際に見られる動物が載っているのかと思ってみているといきなり、「龍」が出てきたりするのも興味深いところです。

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 かと思うと、道端に寝転がっているようなネコの親子が出てきます。

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 続いて、おそらく噂話だけを聞いて描いたのではないかと思われるゾウもあります。

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 究極はこちら。想像上でしかあり得ない鳳凰です。

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 こうしたものの「著作権」の権利者などはいないのが当然ということで、これらの図版は「クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA)で提供される」ということなので、意識のある皆様方におかれましては、是非とも自由に活用されて学問的意義を発展させられますように期待しております。

 というか、こうしたものはただ眺めていても十分に楽しめますので、個人が楽しむものとしても公開されることを大いに歓迎いたしております。







by STOCHINAI | 2015-12-19 23:12 | 生物学 | Comments(0)
 最近は化石の研究もノミとハンマーで削りだすのではなくて、CTスキャンでやるのが主流になってきているようです。

 というわけで、旧来の方法で調べられていた標本を最新のハイテク機器で再調査してみたところ、哺乳類の起源についての知見が書き換えられるという大変な結果になったという論文が出ました。

Published online before print November 16, 2015, doi:10.1073/pnas.1519387112
November 16, 2015

ハイテク機器で再調査された「原始哺乳類」は「哺乳類以前」だった_c0025115_19462775.jpg



 結論からいうと、この2億1千万年前の地層から出てきた三畳紀後期の化石は、最初に考えられていたような初期の哺乳類ではなくて、哺乳類の祖先がジュラ紀に多くの哺乳類へと分岐するはるか前の三畳紀にその祖先と分かれていた、哺乳類にはならなかった系統の動物だったということです。


ハイテク機器で再調査された「原始哺乳類」は「哺乳類以前」だった_c0025115_19505493.jpg


 上の図を見ただけで直感的にお分かりになると思いますが、以前に化石の一部を苦労して削りだして解析し、出された結論はこの動物が哺乳類の一種であり、哺乳類の爆発的分岐は三畳紀に起こっていたということなのですが、今回下顎のかなりの部分を再構築することができ、それから出された結論は「これは哺乳類ではない」ということで、やはり哺乳類の放散進化はジュラ紀に起こったという結論になったというお話です。上の図の左半分の上部が昔の考え、下と右の系統樹が新しい説を示しています。


ハイテク機器で再調査された「原始哺乳類」は「哺乳類以前」だった_c0025115_20003042.jpg


 こちらの絵は解説記事に載っていたApril Neanderという人が描いたもので、今回得られた顎の骨をもとに再構築したHaramiyavia clemmenseniの姿です。まあ、哺乳類に見えないこともないですが、初期の哺乳類は昆虫食だったのにこの歯は草食動物のもので咬み合わせを再現した動画もありました。


ハイテク機器で再調査された「原始哺乳類」は「哺乳類以前」だった_c0025115_20052823.jpg


もとの論文についていた動画で、45秒という短いものですが、前半が顎の骨の3D再構築、後半が咬み合わせを動かして、この動物が臼歯でものをすりつぶして食べる草食だったことを示しています。

 最近の論文はほんとうに素人にもわかりやすく書かれているものが多くなり、ありがたいことです。






by STOCHINAI | 2015-11-17 20:17 | 生物学 | Comments(0)

新潟プラスワン

 学会は昨日で終わったのですが、こなすべき要件があるなどの事情で出張を1日延長してあったため、少し空き時間ができましたので、さてどうしようかということで水族館を訪れました。

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 水族館の展示は半ば専門領域でもあるので、展示に驚くというよりは、「こういう展示の仕方をしているのか」などとちょっと斜めから見ることが多くなりますが、それでも十分に楽しませていただきました。

 ただ連休中に来てしまったのはやはりちょっと失敗で、人気のある水槽はほとんど落ち着いて見ることができません。とはいえ、観客の少ない水槽に私の好みのものが多いので特に問題はありませんでした。

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 本当はもっとたくさんの無脊椎動物が見たいのですが、動きが少なく地味なものが多いせいか、予想通りあまりたくさんはありませんでした。

 こちらはウミサボテン。イソギンチャクなどの仲間です。

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 こちらはウミシダ。ウニ・ヒトデの仲間です。

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 信濃川河川の展示のところでは、人工光下でひなたぼっこするカメに注目していたら、外でもカメがひなたぼっこしていました。

 こちらは室内のひなたぼっこ。

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 そして、こちらが屋外のものですが、親ガメの上に子ガメが乗っている光景を実際に見たのは初めてかもしれません(笑)。

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 屋外に出ると、やはり植物それも北海道にはないものに目が行ってしまいます。

 秋の学会と切っても切り離せないヒガンバナです。

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 こちらはムラサキシキブの実。

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 そして、絶滅が危惧されているというアサザの花です。

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 こうした植物は「にいがたフィールド」という屋外展示になっており、そこは屋内の喧騒から逃れて静かなのですが、さらに人混みを逃れ館を出て海岸まで行ってみると佐渡ヶ島も見ることができました。

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 新潟市のマリンピア水族館、おすすめです。

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 ちょっと長い出張でしたが、明日は札幌へ戻ります。







by STOCHINAI | 2015-09-20 21:52 | 生物学 | Comments(0)

動物学会最終日

 ほとんど海と変わらない広い河口のそばに建っている会場である「朱鷺メッセ」で開かれてきた動物学会ですが、いよいよ最終日を迎えました。個人的にはいろいろとやらなければならないこともだいたい終わったので、昼休みはのんびりと川というか海というか境目の曖昧な水辺に出て時間をつぶしておりました。

 最初に目についたのは船をつないでいるともづなに生えた植物です。

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 水分は十分なのでしょうが塩分濃度もかなり強いと思われるところにある綱の上に、明らかに陸上植物と思われるものが繁茂しています。

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 遠くを見やると大きな船の船首が開いていて、荷物の積み下ろし中のようです。向こうからは大きな貨物船も近づいてきています。

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 気が付いてみると目の前を観光遊覧船が通りすぎて行きました。

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 船名はANASTASIAのようです。しばらくすると同じものかと思われるよく似た船が着岸しましたが、こちらの名前はBEATRICEでした。

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 調べてみるとどちらも「信濃川ウォーターシャトル」というところが出している観光遊覧船で、パーティやウェディングもできる仕様のようです。

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 学会の最後は市民や高校生に公開された講演会。私達専門家にとっても専門外の話を楽しめる楽しい企画でした。

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 すべての行事が終わり、宿舎まで帰る途中で出会った不思議な建造物。

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 台湾のアーティスト王文志さん作品「新潟の夢」だということがわかりました。遠くから見ると、建物にぶら下がっているものが「お札」か七夕飾りの「短冊」のように見えたのですが、地近づいてみるとカキ殻だとわかりました。

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 さすが、「芸術作品」だとは思いましたが、よく見るとカキ殻には七夕飾りの短冊のようにいろんなことが書き込まれていました。

 新潟の信濃川周辺は芸術作品の展示地域でもあるのですね。よく似合うと思いました。






by STOCHINAI | 2015-09-19 22:59 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai