5号館を出て

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カテゴリ:科学一般( 220 )

 今日は「えぞホネ茶論」におじゃましました。

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 結局、12時から9時まで貼り付いていたことになって、通常の労働時間を越える「勤務」となりましたが、実働は2時から4時までで、それも大いに楽しませていただけましたのでほっこりとした思い出になりました。

 今朝の目覚めもとても良かったです。

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  雪もすべてなくなっていました。

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 気がついてみると一日が終わった地下鉄の駅でした。

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 明日はもう次の月曜日です。

 皆さま、お疲れさまでした。今後もよろしくお願いいたします。









by STOCHINAI | 2019-11-24 22:42 | 科学一般 | Comments(0)
 台風の予測はかなり正確にできるようになりました。いつやってきて、どこでどのくらいの風が吹き、どのくらいの雨が降るか、かなり正確に予測できるようになってきたようです。

 歩みの遅い今回の台風ですが、さすがに今日の午後には日本本土に近づいてきました。

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 台風の目はまだ上陸していない時間帯でしたが、なぜか雨雲がにほんの中央部を覆いつくしており、大変な雨を降らせていました。

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 今朝は竜巻が発生して大変な破壊力を見せつけられましたが、今回の台風は前回の15号に比べると風よりは雨の影響が大きいようです。

 長時間にわたって雨を降らせ続けてあちこちの川を反乱させています。たいへんな雨が降ることがわかっていても、数日で堤防を高くすることもできませんので、豪雨が降り川が増水しても避難することくらいしかできません。

 台風が上陸しても雨の降る領域はちょっとだけ北東に移動したものの相変わらず日本本土の中央部に居座っています。

 上が午後5時ちょっと前のものですが、下は午後8時40分の雨雲レーダーです。相変わらず激しい雨が日本の陸地部分に降り続けています。

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 台風はこの後、関東地方を縦断して明日の朝には東北沖の太平洋へと抜けるようです。

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 雨も今夜が峠だと思います。なんとか大きな被害にならずに通り過ぎてくれることを祈るばかりです。

 風の被害と違って、雨の影響は少し遅れてやってくるので油断はできませんが、避難している方々も、自宅を死守しておられる方々も、どうぞもう一晩頑張ってください。

 札幌は今のところほとんどこの台風の影響もなく、今日見えた夕焼けはさすがに被災地の方々に申しわけなく感じさせられてしまいました。

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 まったく自然というものは不公平なものです。








by STOCHINAI | 2019-10-12 21:27 | 科学一般 | Comments(0)
 鉢がひっくり返っていましたが、今朝もツユクサは咲きました。違う枝先で一日おきに咲くので調子が良いと毎日ひとつずつの花が見られることになります。このところは火曜日から連続で咲いています。

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 朝晩はだんだんと寒くなってきていますので、虫たちの中には弱ったり死んだりするものも出てきているようです。

 今朝もツユクサの鉢の近くでまだ生きているハチがアリに攻撃されて巣へと運ばれていくところを目撃してしまいました。

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 ハチは図鑑によるとオオフタオビドロバチという種類らしく、このあたりでは普通に見られるものです。時々動いて抵抗していましたが、飛ぶことはできないようで複数のアリにはかなわないという感じでズルズルと引っ張られていきました。

 アリも冬を前にエネルギーを蓄えるのに必死のようで、自分の何杯も大きな相手にひるまずいどんでいました。

 さて、今朝(9月14日)の朝日新聞にこんな記事が載っていました。

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 もはやゲノム編集自体は誰でも容易に実行できる遺伝子操作技術ですが、今年の春の段階で「夏には食品として販売可能になる見通し(東京新聞2019年3月19日 朝刊など)となっていましたので記事の内容自体は驚くべきことはなにも書かれていないのですが、いよいよ10月1日から厚労省が事業者からの届け出を受け付けるということになったようです。

 ゲノム編集ではいろんな遺伝子操作ができるのですが、わかりやすい東京新聞の記事に出ていた図を引用させてもらいます。

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 一番簡単なのは遺伝子の特定部分を切断して、その場所の塩基を1個から数個失わせたり、変化させたりすることによって、その場所を含む遺伝子を働かなくさせるやり方ですが、この遺伝子変化だとゲノム編集によって作られたのか、自然に起こったものなのか区別がつかないので、事業者には届け出てを求めるものの「義務化はしない」というあいまいな態度ですし、販売時の表示も義務化せず任意となる見通しだそうです。

 もう一つの遺伝子の中に外部からある程度の長さの遺伝子(塩基の配列)を挿入するやり方ですが、これは従来の「遺伝子組み換え」と基本的には変わらないので従来の遺伝子組み換え食品と同じように安全性の審査と表示を義務づけるとしています。

 後者の場合には今までの遺伝子組み換え大豆などと同じく表示されることになりますので消費者の選択の自由は保証されることになりますが、前者のものについては選択する自由が消費者から奪われる可能性があるのでなんとなく気持ちが悪い気がします。もちろん、特定の遺伝子を働かなくすることで食品としての危険性が出てくるケースはあまりないとは思われますが絶対にないとはいえず、またゲノム編集操作時のミスで狙ったところ以外の遺伝子に変化が起こっている可能性もあります。

 というわけで、将来怒るかもしれないリスクに対して「想定外だった」という口実を許さないためにも事業者にはゲノム編集食品に関しては十分な情報公開と表示の義務をつけさせるべきだと思います。

 それをやっておかないで将来なにかが起こった時には責任は事業者だけではなく厚労省さらには現在の政府にもとってもらうことになりますので、そんなリスクを引き受けたくないのでしたら、消費者がゲノム編集食品だと知らないで購入することが起こらないようにするのが「正しい政治」というものでしょう。

 ゲノム編集食品のように、科学的に将来のリスクが予想できる場合には、なにかが起こった時には「想定外だった」という言い訳はありえません。

 それができないなら、ゲノム編集食品など売らないでください。








by STOCHINAI | 2019-09-14 22:09 | 科学一般 | Comments(0)
 というわけで私がオンラインで購読しているデジタル雑誌の7月号です。7月はアポロ11号が月面着陸してから50年ということでいずれも特集が組まれていました。

 まずはナショナル・ジオグラフィックです。表紙からやる気満々です。

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 ソ連とアメリカの宇宙開発競争の歴史から詳しく特集されています。

 やはり宇宙ロケットが主役でしょうか。

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 アポロ11号を月に運んだのは左から2番めの巨大なサターンロケットです。この後にその右隣にあるスペースシャトルの時代が続きますが2003年で終了。今や右端の民間宇宙ロケットファルコン9の時代になっています。

 一番左にある小さなロケットはソ連時代に世界初の宇宙飛行士を載せたボストーク1号を飛ばしたR7というロケットで1957年から飛び始め改良はされていますが現在でも使われているという驚異的な機種です。というわけで、ここでもロシアの底力を感じさせられます。

 一方、サイエンティフィック・アメリカンでは意外なほどちょこっとだけの扱いでした。

 表紙にも図はありません。

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 表紙の上に50年のロゴとたった1行のアポロ11号記念の文字だけで、中身も意外なほど淡白なものでした。

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 ロシアのことがほとんど触れられていないのがナショジオと大きな違いだったような気がします。

 内容に関してはどちらの雑誌もすぐに日本語版が出てきますので、書店ででも確認してみてください。

 もはやアメリカは宇宙のことなどかまっていられるほど国力に余裕がなくなっているのかもしれないというのが背景にある事情なのかもしれません。

 アメリカから「夢」を引いたらなにも残らないような気がするのでなんとも寂しいことではありますね。









by STOCHINAI | 2019-06-28 22:21 | 科学一般 | Comments(0)
 連日で恐縮ですが、今月は「女性の歴史月間 #WomensHistoryMonth」なのだそうで、さらにまた「自然史科学における女性の活躍キャンペーン #HerNaturalHistory」の一環としてBiodiversity Heritage LibraryがFlickrに女性のイラストレーターが描いた自然史関連のアートをなんと8755枚もまとめて公開しています。こちらはFacebookにおけるFlickrページのご案内です。

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 8755枚の挿絵の大多数は植物画なのですが、動物も脊椎動物から無脊椎動物、化石までもかなりの数が掲載されています。今日は1000分の1くらいしかご紹介できませんので、動物を主に拾い集めてみました。

 動物生態画の見本みたいなエランドの絵はWinifred Marie Louise Austenさんという方が描いたものです。

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 カンガルーはHelena Scott Fordeさん。

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 トリの絵もたくさんありますが、こちらはElizabeth Gouldさんの手になるものです。

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 爬虫類と両生類はMary Edith Durhamさんの得意分野のようです。

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 なんと彼女の描いた日本のオオサンショウウオの絵もありました。

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 チョウザメとアミアが並んだ絵はCharlotte M. Pinkertonさんです。

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 無脊椎動物は肉眼で見えるものだけなので昆虫を除くとそんなに多くはありません。甲虫はMaud Horman Fisherさん。

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 スズメガはJanet Harvey Kelmanさんです。

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 そして、Ada Hill Walkerさんの描くゴカイ。

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 珍しいところでは、ちょっと微視的なサカナの発生を描いたものもありました。Ada Hill Walkerさんです。

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 魚拓みたいに見えますが、Helena Scott Fordeの描いたサカナの化石だそうです。

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 というわけでこれらを描いた女性のイラストレーターは生物学の世界に科学者として名前を残してはいないようなのですが、こうしてみると写真や動画が出てくる時代以前の世界では、これらの「作品」を描いた女性画家の方々の貢献なくしては自然史科学の成果はなかったと言っても言い過ぎではないと思います。

 私の研究分野のひとつでもあるアフリカツメガエルのイラストも出てきましたが、私の記憶にも残るくらい印象的な絵は間違いなく私が過去になんども参照させていただいたものです。それが女性のイラストレーターの手になるものだということは、今日はじめて知りました。

 というわけで、#MeTooばかりではなく自然史科学における女性の貢献が論文の署名欄以外にもこれほど大きなものがあったことを「これでもか」と見せられるFlickrのすごいアルバムなのでありました。

 映画の最後にはエンド・ロールというものが延々と流れて、一本の映画を作るのにいかにたくさんの人の協力が必要だったかが表示されますが、学術研究の成果でもおざなりの「謝辞」ではなく、映画と同じようにいろいろな貢献をした人を正当に紹介するエンドロールのようなものが必要だと反省しているところです。










by STOCHINAI | 2019-03-12 22:02 | 科学一般 | Comments(0)
 プリニウスの「博物誌」というものについては高校の歴史教科書の中に出てきたような記憶があります。その後もいろいろなところで怪奇な動物との連関で見聞きしたことはありますが、実際の「博物誌」がどういう本なのかについての知識はほとんどありませんでした。

 数日前のFacebookのBHLページで Museum's oldest natural history book now accessible online という記事があったのでのぞいてみました。

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 よく見ると記事は2016年12月の記事の再掲だったのですが、それでも活版印刷が発明された直後の1469年に印刷された100部の限定本の一冊がBHLでデジタル化されて公開されているということだと見たくなります。

 原本は Natural History Museum Library, London にあるもののようですがデジタル化されたものはこちらで全文公開されています。とはいってもラテン語らしいので全く読めません(笑)。


 第一ページ目がこちらです。

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 上の写真はその一部を拡大したものだとわかります。

 プリニウスの博物誌というと、ネットなどではいろいろと不思議な「生物」の画像が出てきます。たとえばWikipediaでは「犬の顔をした人間」とか

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 「一本足人間」なども存在するものとして記載されている(ともに英語版のWikipedia)ので、原著にはさぞかし奇っ怪な怪物の絵がたくさん出てくるのだろうと思って全ページを見てみましたが、驚くことに飾り文字の部分以外には絵といえるものはなにひとつありませんでした。

 こちらが最後の710ページです。

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 先入観で原著にもいろいろな楽しい絵があると想像していたのはどうやら幻想だったということがわかりました。

 ちなみにWikipediaで引用されている「博物誌」は1669年版ですから、最初の印刷から200年もたっていることになります。

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 日本で訳本が出たのは1986年のこちらが最初なのだろうか。

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 何やら本をたどるだけで迷宮に足を踏み込んだ感覚になってしまい疲れてしまったので、本日はこれまでとさせていただきます。











by STOCHINAI | 2019-03-11 23:05 | 科学一般 | Comments(0)

部分日食

 今日も普通に真冬日が続きます。昨日の夜から新千歳空港で飛行機の発着ができなくなっており、正月のUターンの人々が空港で足止めされて混乱していたようです。昨日の夜は300人位かなどとのんきなことを言っていたのですが夜中までには1000人、今朝になってみたら2000人以上が空港で夜を明かしたということを知り、やはりこの時期はこういうことがあることを覚悟しておかなければ飛行機での北海道の出入りはできないと思わされます。

 そのまま天気が悪く、雪はやんでいたものの朝から曇りだったので、今日は久しぶりの日食があるとは知っていたのですが、見ることはあきらめていました。

 それより昨日から降り積もった雪が予想以上になっており、さらに夜中に通った除雪車が家の前に小山を築いていったので、朝から除雪サンデーでした。思ったよりも順調に排雪できて一休みしていたらどんどん天気が回復して、太陽の光がまぶしく家の中に差し込んできます。これだけ明るいと逆に日食があるということは思い出せないものですが、ニュースで日食が始まっていると言っているではありませんか。

 どれどれと見てみようと思いましたが雲もかかっていない太陽はまぶしくてなにもみえません。

 そこいらへんになにかないかといろいろ探しみましたが、CDではどうかと思ってカメラのレンズの前にかざして撮ったのがこちらです。

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 いろいろと問題はありますが、とりあえず欠けた太陽の像を捉えることはできたのではないかと思われます(笑)。

 この程度の欠け方では太陽の光の強さが弱くなっていることはわかりません。光に当たったラン(パフィオペディラム)が花を開き始めているところに光が当たっていたので写真を撮りました。

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 とりあえず2輪の蕾があることは確認していたのですが、開き始めていることはこの時知りました。

 こちらはもう一息で満開ですね。

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 ヘッケルの「自然の造形」の中にあったランの図版でも、パフィオが描かれています。

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 左端の真ん中くらいにあるのがパフィオペディラムですね。袋状のリップ(唇弁)と傘のように上を覆った巨大なセパル(萼片)がパフィオペディラムの花の特徴です。まだ花が開ききっていないので、セパルは上に立っておらず、左右の ペタル(花弁)もウサギの耳のようにだらんと垂れていますが、もう少しするとみんな思い切り上下左右に開くはずです。

 今日から小寒の初候「芹乃栄(せり すなわち さかう)」が始まりもっとも寒い時期とされています。そして明日は正月7日で「七草粥」の日です。

 「くらしのこよみ」で「旬のやさい」はカブ(蕪)が出てきていました。

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 改めてこの文章を読んでみると野沢菜がカブの一種であると書かれています。このことはまったく知らなかったので調べてみるとWikipediaではこれは俗説として退けられていました。
一般に、カブの品種とされているが、これは1756年、野沢温泉村の健命寺の住職が京都に遊学した際、大阪市天王寺で栽培されている天王寺蕪の種子を持ち帰り、その子孫が野沢菜となったとの言い伝えによる。しかし、種子表皮細胞ほかに対する遺伝的研究から、これは否定されている。
 ということで、野沢菜はカブではないようで、安心しました(笑)。

 それはともかく、カブの葉はスズナ(鈴菜または菘)として、七草粥にも使われますので捨てずに食べましょうね。








by STOCHINAI | 2019-01-06 21:46 | 科学一般 | Comments(0)

淡々とノーベル賞

 秋も深まってきました。昨日の本庶佑さんのノーベル賞受賞は、ある意味で「あまりにも当然」というものだったので、本人はもとよりまわりもある意味「淡々と」受賞のお祝いのプロセスを進めていたような感じを受けました。

 利根川進が日本初のノーベル生理学・医学賞をとった時に同時受賞していても不思議はなかったと言われていた大御所がその後も着々と成果を積み重ね、ある意味でもうノーベル賞なんてとってもとらなくても本庶さんの偉業が不動のものであるということは、まわりだけでなく本人もそう思っているに違いないことは昨日今日の報道を見ていてよくわかりました。

 昨日の今日の段階ですぐに、賞金はすべて京都大学に寄付して若い研究者の育成に役立てたいとおっしゃっていることを見ても、ノーベル賞がきたらそうしようと思われていたことがよくわかりました。

 今一番やりたいことはゴルフのエイジシュートだなどと洒落たことを言えるのもその余裕だと感じました。

 いずれにせよ、本庶さんとしては喉に刺さった骨がとれたようなすっきりした思いだと思います。本当におめでとうございました。

 というわけで、それはそれでめでたいことなのですが、私は私で急ぎの仕事がはいって昨日・今日はずっと缶詰でデスクワークとなりました。今日の夕方はちょっとだけ外に出られたので写真を撮ることができました。

 午後の庭は風も収まっていましたが寒々としていて、秋が深まっていました。

 最初に咲いたコルチカムがすべて倒れていました。

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 秋といえばキクですね。なんということもない庭のキクですが、よく見るとやっぱりきれいです。

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 マリーゴールドもキク科ですから、秋には元気です。

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 夏の間、元気をなくしていたキク科のマーガレットも最近になって元気を取り戻しています。

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 ヤマボウシの実も熟しています。

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 室内のクリスマス・カクタスも最初の花が開きそうです。

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 もうここまでくれば、正真正銘の秋です。


【ここからはオフレコで(笑)】
 そう言えば、1986年ころに京都の先斗町の怪しげな(というか高級そうな)バーに、私ごときが本庶佑さんと京大の植物学科の山田康之先生という、当時でもすでに大御所のお二人と3人で飲みにいったことを思い出しました。京都で開かれた岡田節人先生が主催した分野横断型の国際会議で行われた鴨川川床での懇親会の後、酒が足りないと思ったのが何故か我々3人でして、山田先生行きつけのバーに行ったのではなかったかと記憶しています。暗いバーにはなぜか掛布選手のサイン入りバットがあったりして、先斗町界隈ではお金よりもこうしたものが飲み代になるのかと感動したことを覚えています。というか、そのくらいしか記憶に残っていないというのがお恥ずかしいところですが・・・(汗)。











by STOCHINAI | 2018-10-02 22:15 | 科学一般 | Comments(0)

科学雑誌ザッピング

 今日は天使大学で講義があって写真も撮れず、特にネタもないのでオンラインで購読している Scientific American と National Geographic の7月号に目を通してみました。

 こちらが SciAm の表紙です。

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 難しい内容でわからないことが多かったので中身はパス(笑)。で、こちらが NatioGeo の表紙です。

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 中には恐ろしい肉食コウモリの記事がありました。

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 多くのコウモリは植物や昆虫などを食べる動物で、中にはウシの血を吸う吸血コウモリなどもいるにはいますが、同じ夜行性のフクロウの仲間のほとんどが生きた動物を食べる肉食性なのに比べるとずっと穏やかな印象を持っていましたが。こういう生きたネズミなどを狩るやつもいるんですね。

 これだけだと物足りないので、毎週後半に配信される Science と Nature も見てみましょう。

 こちらが Nature の表紙とその解説ですが、悲しいお知らせになっています。

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 アジアの科学における5大ハブは香港、マレーシア、韓国、台湾にこの表紙に写っているシンガポールだという解説です。一昔前なら日本は外せなかったでしょうから、現在の日本の科学シーンにおける凋落ぶりは国際的に認知されたということなのかもしれません。悲しいお知らせでした。

 そしてこちらが Science の表紙です。

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 アステカで発掘された大量の生贄の頭蓋骨の記事がオープンアクセスで公開されていますので、ぜひご覧ください。ものすごい規模の生贄の頭蓋骨が棚状並びに円柱状に並んでいるのがわかったそうです。こちらが再現図です。

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 壮大な規模ですね。表紙の頭蓋骨は並べるために木で編み上げられた頭蓋骨のひとつです。

 当時に描かれた絵が決して誇張ではなかったことが証明されたということで、こちらが当時の絵です。

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 インカの生贄文化はほんとうにすさまじかったのですね。

 というわけで、世界の科学ザッピングでした。









by STOCHINAI | 2018-06-28 22:25 | 科学一般 | Comments(2)
 1938年創刊の岩波新書は別格として、1962年の中公新書に続き、ブルーバックスは1963年に創刊しました。そして今年1月に出版された山崎晴雄・久保純子著『日本列島100万年史』で2000タイトルを突破したのだそうです。

 ブクログ通信で14日・15日と現在のブルーバックス編集長の篠木和久さんのインタビューが特集されています。



 私もブルーバックスには2006年と2009年に書かせて(編著者と著者として)いただいているので、ブルーバックスには人一倍の思い入れがあります。

 上に挙げた篠木さんのインタビュー記事の中にある「創刊(1963年)〜90年代まで」と「2000年代〜現在まで」のブルーバックス歴史スゴロクがとてもおもしろく、いわば日本の市民が興味を持った科学の歴史が描かれているように思います。

 まずは前半部分がこちらです。(上のインタビュー記事の中のスゴロクはもっともっと大きくなります。)

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 この時代は私を育ててくれたブルーバックスの時代とも言えます。

 そしてこちらが後半部分。

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 ちょっとおこがましいですが、この時代には私も書かせていただいていますので、いわばこちらが伝える側になったブルーバックスの時代でもあります。

 そして、ちょっとテレますが後半のスゴロクには思い出深い「新しい高校理科(物理・化学・生物・地学)教科書」も中央部にドカンと出ています。それだけではなく後半のインタビューでは「21世紀のブルーバックスの一大看板「検定外教科書」シリーズ」として大きく扱われています。

―2000年代は『超ひも理論とはなにか』など定番の科学ものもある一方、確かにそういう傾向が出てきていますね。その他、「検定外教科書シリーズ」も目立ちます。
いわゆる「リメディアル」つまり「学び直し」という、大人がもう一度高校の物理や歴史、数学などを学び直そうというブームがあって、その流れに乗ってよく読まれたシリーズです。2006年に『新しい高校生物の教科書』(栃内新/左巻健男編著)、『新しい高校化学の教科書』(左巻健男編著)、『新しい高校物理の教科書』(山本明利/左巻健男編著)、『新しい高校地学の教科書』(杵島正洋/松本直記/左巻健男編著)の4冊を刊行しました。
―今でも「大人の学び直し」ブームは続いていますよね。
そうですね。いずれも通常のブルーバックスの倍近い分厚さで(笑)、多くの現役教師を執筆者に起用しましたので、編集作業はとても大変でしたが、項目に絞って「なるほど!」と思わず膝を打つようにこだわった本づくりが功を奏して、科学教養書として現在も版を重ねています。「検定外教科書」シリーズはブルーバックスの一大看板ですね。

 そして写真も。

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 このことを知ったのは実は紀伊国屋の電子書籍ショップKinoppyのセールでした。Kinoppyではブルーバックスの通巻2000番出版記念ならびに同時に達成された電子版のブルーバックス配信点数の500点を突破を記念して、2017年1月末までに配信された電子版ブルーバックスを対象に特別価格によるフェアが始まるというニュースからでした。

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 この電子版の中には2009年に出版された拙著「進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ 」も含まれていて、通常価格885円のところが619円になっています。実は私自身がこの電子版を持っておらず安くなったので購入しようかと考えているところです。私は電子書籍の多くはAmazonのKindleで買うことが多いので、ふと気になってそちらもチェックしてみたところ、なんと広告もなしに通常価格886円のところが620円になっていました。Kinoppyの方が1円安いのですが、どちらで買おうかちょっと悩んでみます(笑)。

 それはさておき、講談社ではブルーバックス2000番を記念して、電子版小冊子を無料で配布しています。これはKinoppyでもKindleでも無料でダウンロードできます。

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 この本は無料にするにはもったいないくらいの中身が満載ですので、まずはこちらのダウンロードをおすすめして本日のシメといたします。(余談:この中には書かれていませんが、我々の検定外教科書は21世紀発行部数のベスト10には入っていませんが、それぞれがほぼそれに次ぐくらいの冊数が出ているはずです。意外とすごいんだと、ひとりで感心しているところです・・・笑。)







by STOCHINAI | 2017-02-17 22:21 | 科学一般 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai