5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2004年 11月 ( 29 )   > この月の画像一覧

講義の準備にはまる

 今日もまた、自転車操業で講義の準備をして、はまっておりました。

 例え1週間に1回の講義といえども、ここのところは、コンスタントに週4回ですから、綱渡りとも言える状況でヨタヨタと自転車を走らせております。

 その合間を縫って、会議やらゼミやら雑談やらが入りますので、それなりに余裕のない生活になっており、さまざまな方にご迷惑をおかけしておりますが、一息つけるまでお許し願えると幸いです。(やっぱり、許してはもらえないですよね。スミマセン。)

 大学での研究も教育も、長年使い続けることのできる教科書や参考書などというものがないところがつらいところでもあり、おもしろいところでもあります。

 学問は毎年進歩しており、研究はもちろんのこと教育に関しても、学問の最前線についていこうとすれば、去年の講義(およびその資料)は今年はもう使えないのが基本です。

 昔、私が学生の頃に、「大学の先生というのものは、一回講義の準備をすればそのノートを20年でも30年でも使い続けることができるので、こんなに楽な商売はないのだ」という、伝説を聞かされたことがあります。

 確かに、大学に入った最初の年に、ひとりだけ茶色になったノートを読み上げていた先生に出会いましたが、それ以外の先生の多くはやはり「新しい」学問について教えてくれた印象があります。つまり、伝説はやはりただのお話でしかなかったのです。

 新しい学問を教育し続けるのが、大学教育であるとするならば講義ノートは毎年新しくならなければなりません。大学で教えるということは、決して楽な商売ではありません。

 というわけで、私はずっと前から講義ノートという存在すら忘れておりました。

 もしも講義の中に、昨日・今日、先週・今週に起こった出来事、発見された事象、発表された論文を盛り込むことができるならば、やる方もおもしろく、聞く方の心もつかみやすいのです。おまけに、昨今はインターネットを含めてさまざまな情報や技術が手に入りやすくなっており、あれもこれもと使いたくなるものです。

 かくして、自転車操業の夜は更けていくのでありました。
by stochinai | 2004-11-09 17:51 | 大学・高等教育 | Comments(0)

ファルージャ総攻撃

 ブッシュ再選による、最悪のシナリオが開始されたようです。現時点で一番詳しい毎日新聞の記事によると、イラクの米軍と「イラク政府軍」が、今朝から「同市西郊を南北に流れるユーフラテス川西岸まで進撃、病院を支配下に置き、市街地に通じる要衝の橋2カ所を制圧した」とあります。

 この文章だけだとあまり良く状況は伝わってこないのですが、なぜかしらネット上には軍事用と思われる【資料】ファルージャを真上から見た航空写真が公開されておりますので、それを見ながら上の記事を読むと恐ろしさがヒシヒシと伝わってきます。ユーフラテス川にかかる2本の橋もはっきりとわかります。

 今回の襲撃で、アメリカ軍はまず病院を制圧したそうです。前回の攻撃の際に民間人の死傷者を公表して、アメリカ軍を非難した病院に対して「米軍将校の一人は『病院は宣伝活動の中枢』と述べており、早期の病院制圧には情報戦の機先を制する狙いがあったとみられる」ということですから、今回はファルージャの街そのものを消し去るほどの攻撃をしようということなのかもしれません。

 航空写真を見ていると、爆音や人の悲鳴が聞こえて来るような気がして、かなりの臨場感が感じられます。

 校庭のある学校や、公園のような地形も見えます。砂漠の中の小さな小さな町です。

 その気になれば小さな原爆で「町そのものを処分して」しまいたいというアメリカ軍の本音も聞こえてくるようです。

 ゆったりと流れるユーフラテス川の流域にはたくさんの畑が見えますが、おそらくそこも今は荒れ放題になっていることでしょう。

 こんな小さな町です。ここを壊滅させて大人の男を皆殺しにしたところで、イラク戦争が終わるとも思えません。しかも、そんな小さな町なのに世界一強いアメリカ軍が半年かかっても陥落させることができなかったのです。

 そして、次なるシナリオは日本の参戦です。もっともこちらは、ケリーが当選しても出てくる要求ではあったでしょう。ニュースにも出てきました。自衛隊派遣延長を日本に要請です。しかも今回は、一歩踏み込んで「「(派遣が)重要である理由は、部隊の規模や支援活動の面だけでなく、日本が世界の主要国として責任を果たすことを示す象徴だからだ」と駐日大使が発言しています。意味していることは、明らかだと思います。

 派遣の延長が決まったら、たとえ自衛隊員に犠牲が出ても引き返すことはできなくなるということだと思います。我々、日本の国民はそれを許すべきではないと思います。引き返すことのできる、最後の地点まできたと思います。
by stochinai | 2004-11-08 17:51 | つぶやき | Comments(0)

秋深し

 今日は天気は良かったものの、かなり肌寒く秋も深まった感じです。

 秋というと「秋深し 隣は何を する人ぞ」という句を思い出しますが、いまだに意味が良くわかりません。秋といえば、やっぱり「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」ですかね。

 柿の北限はどこかはよく知らないのですが、お向かいのお宅に今年も柿がなっています。札幌ではかなり珍しいと思うのですが、確か少し南の伊達では柿が市のシンボルにもなっていますので、道南ではそれほど珍しくないようです。

 一昨年、つぼみをつけた状態の山茶花の鉢植え(といってもかなり大きい)を購入したのですが、去年の秋から今年の春にかけては花をつけませんでした。一昨年は花を咲かせながら玄関で冬を越させたのですが、秋になっても花のつぼみがつかなかったので、去年から今年にかけては、戸外の軒先で雪に当てながら冬を越させました。それがよかったのかどうかは定かではありませんが、今年はたくさんのつぼみがふくらみ始めています。最近は、そのつぼみを見ては何となくニヤニヤしているので、まわりでは気持ち悪がっていることと思います。

 本州以南からは、すでに山茶花が咲いているという情報がはいっていますけれども、こちらでもなんとか咲いてくれるのではないかと楽しみにしています。

 北海道では、冬の花の代表である椿ももちろんありませんので、冬に咲く花というのはなかなか貴重です。何とか頑張って欲しいものです。

 室内では、今年もクリスマスカクタスのつぼみがたくさんついています。気の早い第1号はもうすでに開き始めています。

 デンマークカクタスとも言われる、このサボテンは夏に1ヶ月くらい乾燥させるというストレスを与えないと、今の時期につぼみをつけないという性質があります。

 チューリップの球根も、一度寒さに当てないと花を咲かせないようで、今の時期に咲かせたい場合には冷蔵庫に入れて寒冷処理をするようです。

 普段の生活で我々は、記憶というものは脳の働きなので、植物に記憶があるなどとはあまり意識しないのですが、明らかにありますね。

 そう言えば、形状記憶合金などというものもありますので、「記憶」というのは別に脳の専売特許ではないですね。自然を相手にしていると、容易に謙虚な気持ちになれるのが、なんだかいい気持ちです。
by stochinai | 2004-11-07 17:52 | 趣味 | Comments(0)

イチョウの黄葉

 今日は土曜日だというのに(土曜日だからなのか)、キャンパスにはたくさんの人がウロウロしていました。立派な望遠レンズをつけた一眼レフをかかえた集団もいました。なるほど、みなさんは北大の木々の紅葉や黄葉を見にいらしていたのですね。

 確かに工学部前のイチョウ並木は今が見頃でした。

 例によって、集まっているほとんどの人は中年から高年の方々で、若者がほとんどいません。美しい落ち葉を踏みしめながら、まだ木に残っている赤や黄色の美しい色の葉をながめるなどというのは、考えようによっては絶好のデートコースであると思われるのに、それとおぼしき若いカップルはほとんど見あたりません。逆に、中高年の方々の多くは、男女の混合集団やカップルが多く、季節と戯れながら人生を楽しんでいるように見えました。

 若者はどこにいるのでしょう。少子高齢化の中で、デートする人間の数も減っているということなのでしょうか。なんか、この国の将来が危ういなあと、また思わされてしまいました。

 今日、驚いたことがもう一つあります。今も続いているのですが、なんとあのNHKが民放でおなじみの「愛は世界を救う」タイプの24時間連続放送キャンペーンをやっているのです。

 私は、少し前からNHKでやっている、各地方ごとに現地にタレントを派遣して、そこの地方の人にも参加してもらいながら、延々と雑談を垂れ流すという「放送」は、金を取って営業している放送局としては、あまりにも手抜きで質の低い物だと苦々しく思っておりました。

 民放がやっている24時間あるいは48時間のキャンペーン番組も、お金をかけずに番組を作るだけではなく、視聴者からお金を集めるという不思議な代物です。民放では、視聴社からお金を取っているわけではありませんので、まあ勝手にやってよと思っていたのですが、それを我々から法律によって強制的にお金を取っている天下のNHKがやることには、「ちょっと待ってよ」という気になります。

 まあ、ちょっと見た感じでは民放のようにワイワイとお祭り騒ぎをやるようなキャンペーン番組ではなさそうなのですが、それにしても民放が始めた(実は例によってアメリカなどに元ネタがありそうな気はしますが)放送のアイディアを丸飲みするような企画をやっている公共放送を見ていると、情けない感じがします。

 民間が長年かけて開発した宅急便業界のノウハウを丸飲みして反撃に出た郵政公社のことを思い出します。

 どうして日本の「官」というものは、このように能がなく恥知らずなのでしょう。丸飲み、丸投げ、総取りの世界です。

 税金あるいは、受信料などという税金と同じものを出発点にして業務をやっているのですから、民間よりもゆっくりと時間をかけて良いものが出せるはずなのに、この現状はいったいどうなってるんだ、と叫びたくもなりますが、「政治なんて所詮、税金から合法的にできるだけ多くの金をピンハネするための装置にすぎない」と思っているような、現場にいる人間にとっては、馬の耳に念仏なんでしょうね。
by stochinai | 2004-11-06 17:52 | つぶやき | Comments(0)

忠臣蔵

 さっきカエルの水換えをしながら、横でかかっていたテレビを見ていたら(うちの研究室の動物飼育室にはゴミ捨てから拾ってきたテレビがあります)、忠臣蔵をやっていました。

 毎年、年末になると忠臣蔵と、ベートーベンの第九と、紅白歌合戦というのが日本の年末の風物詩となっていますが、12月の討ち入り(14日)の日までに間に合わせようと、今から数回の連続ものでやろうというのが、この番組なのでしょうか。

 もう、何回も見ている討ち入りのシーンなのですが、吉良上野介の首を切り落とす話になって、ちょっと考え込んでしまいました。

 もちろん、先日イラクで首を切り落とされるという、現代の我々からするとかなり「残酷な」やり方で命を奪われてしまった香田さんのことが頭をよぎったからです。

 考えてみれば、日本でもほんの300年前(討ち入りは1702年)までは、首を切るなどということが平然とあるいは誇り高く行われており、(これを言うとまた大騒ぎする勢力もいそうですが)第二次世界大戦(ほんの60年前です)においてすら日本軍はあちこちで首を切るという殺し方を普通にやっていたと聞きます。

 しかも、忠臣蔵の場合などは切った首を戦利品のごとく、誇らしげに持ち歩いていたのではなかったでしょうか。

 2004年という時代において、首を切るという「処刑」を行っているザルカウィといういう人間に何の弁解も許されるはずはないと思うのですが、我々の国だってついこの間まで同じようなことをやっていたということを考えると、そうそう偉そうなことは言えない気がします。

 ついでに思い出してしまいましたが、アラブやチェチェンの抵抗勢力が良く使う「自爆テロ」という作戦だって、日本軍が発明したのではないかと思っています。

 私が子どもの頃は、半ば英雄として半ば犠牲者として「神風特攻隊」や「人間魚雷回天」の話を見聞きしたものです。敗戦の色が濃くなってきた日本軍が自爆攻撃というものを始めた話は、雑誌やテレビや映画などで繰り返し繰り返し、語られ続けていたように思います。

 自分の命を落とすことを前提に相手にダメージを与えるという攻撃方法は、欧米人には理解ができないため、大いに相手を威圧したものだと、日本人の勇ましさ(あるいは愚かしさ)の象徴として教えられたような気がします。

 日本人がやったら「特攻隊」で、アラブ人がやったら「自爆テロ」というのでは、なんともアンフェアだという気がしてなりません。こういうのをダブル・スタンダードというのでしょう。
by stochinai | 2004-11-05 17:53 | つぶやき | Comments(0)

やっぱり選挙

 アメリカ大統領選挙は、ギリギリになってまた前回のようにもつれ込むかと思われましたが、ケリー陣営の賢明な判断で泥沼状態は回避されたようです。ビン・ラデン(ちょっと前までは、ビン・ラディンと発音する人が多かったようですが、最近はビン・ラデンと発音する人が多くなっていますね)の応援演説や、選挙直前にオハイオやフロリダで大量の選挙人が投票者名簿から削除されたなどという開発途上国のようなニュースを振りまきながらも、no more Bushではなくfour more yearsが達成されたようです。

 まあ、私個人の感想ですがアホなブッシュがもう4年やろうが、力のないケリーがやろうが、アメリカという国の方向性はそれほど変わらないだろうと思いますので、正直なところそれほどの感慨はありません。

 選挙民の選択にしても、全体で51%対48%とか書いてありましたので、アメリカ国内にとっても、どちらになっても状況はそう変わらないのだと思います。

 それよりも、今回のアメリカ大統領選挙で感じたことは、こんなに拮抗状態が激しい中で、国全体の舵取りをどちらかの人間に任せるという結論でいいのだろうか、ということです。今のアメリカでは、民主党も共和党もそれぞれの政策にそんなに大きな差がないことから、このような結果になったのかもしれませんが、それでも例えば妊娠中絶などに関しては、賛成と反対に分かれているようです。

 国のほぼ半分が賛成し、残りの半分が反対している事柄を、選挙で決まったからといって、どちらかの政策を実行するということは、約半分の国民の意思を完全に無視することになってしまいます。これで良いのでしょうか。

 というわけで、接戦の大統領選挙を見ていて感じたことのひとつは、もはや代表制の民主主義というものが政治を運用していく上で機能しなくなってきているのではないかということです。

 日本の場合だともっとそうですが、例えば30数パーセントの人しか投票しない選挙で、さらに30数パーセントの得票で国政を運営する政府を運用する権利が与えられます。絶対数では、わずかに国民の1割くらいの支持で政権が取れることになります。たとえ、投票しなかった人も投票した人と同じような意見分布を持っていると仮定しても、国民の過半数の支持を得ない政党や政治家が国政運営に強大な権力を持ってしまうのが、代表制民主主義だと思います。

 現在は、価値観が多様化している時代です。たったひとつの政党が、権力総取りで政府を形成するという制度自体が問題とされなければならないのではないでしょうか。

 私は昔から、直接民主主義だけが本当の民主主義だと思っていますので、少しでも理想の民主主義に近づけようと思ったら、やはり小さな政府、地方分権政治が良いと思います。

 確かに、小さくわけてしまうと大きな軍隊や大規模な交通網整備などは難しくなるかもしれませんが、そんなものが本当に人を幸せにしてくれてきたという証拠があるのでしょうか。

 大きなアメリカで、1億2千万人もの人が投票して、たったひとりの人をほんの少しの差で選び出した大統領選挙に対して、バベルの塔を作った愚かな人間の所業を思い出したのは、私ひとりではないと思いたいところです。
by stochinai | 2004-11-04 17:54 | つぶやき | Comments(0)

ダウン

 サーバーも文化の日は一日ダウンして、おやすみだったようです。というわけで、記事も一日おやすみとさせていただきました。(4日記)
by stochinai | 2004-11-03 17:55 | つぶやき | Comments(0)

あれこれ

 つまりませんね。まったく予想通りに、後出しじゃんけんをした楽天が、新しい球団を作ってパリーグに参入を許されることになりました。楽天イーグルスがプロ野球へ新規参入。楽天では記念セールなどを実施という記事もありますが、私の予想ではこれで来春のプロ野球の盛り上がりはなくなると思います。かなり、たくさんの人が白けてしまっているはずです。

 ライブドアの堀江さんも、悔し紛れのコメント「発展祈って、草葉の陰から見守りたい」を出していますが、かなり頭に来ているでしょう。しかし、この記事の最後のところのオマリー氏のメッセージは泣かせます。「結果は残念。だが、未来へのドアを開けたのはライブドアだ」。うちの首相も、このくらいしゃれた言葉を吐いてくれると、教養というものの力を感じるのですがねえ。

 さて、昨日から自動車・バイクを運転中に携帯を操作したら、即座に罰金という新しい法律が施行されました。早速というわけで、全国で大々的な取り締まりがあったようです。運転中の携帯使用、全国で3645人摘発・改正道交法です。

 初日なので、見せしめのために何人か何十人かを検挙して、罰金をとるだろうとは思っていたのですが、ものすごい数捕まえましたね。

 記事によると、「携帯電話使用の反則金はミニバイク5000円、普通車など6000円、大型車7000円で、違反点数は1点。反則金を払わなければ5万円以下の罰金の対象となる」とのことですから、思わず計算をしてしまいました。

 6000円かける3645人は、なんと2187万円です。一日で、このくらい稼げるとすると、一ヶ月で6億になります。

 これ、いいんじゃないですか、交通反則金は国庫収入なので、この調子でまじめに摘発を続けていただけば、年間収入72億円。決して、バカにできない学だと思います。どんどん摘発して、有効に使って欲しいものです。

 ところで、私も携帯を使っているドライバーの車には、何回かぶつけられそうになっています。そんな時に、警察を呼んでる暇もないし、警察は呼ばれるととたんに非協力的になるような印象があります。

 そこで警視庁提供の、交通違反たれ込み画像掲示板を作ってはどうでしょう。

 今どき、みんなカメラ付き携帯や、デジカメを持っていますので、交通違反を見つけたら場所と時間と証拠写真をそこに投稿するのです。もちろん、匿名で。はじめ、個人で作ったらどうかと思ったのですが、報復やニセ写真などがこわそうなので、警察にやってもらったらいいのではということで提案です。

 全国で泣き寝入りしている、たくさんの交通事故あるいは事故寸前の被害者のみなさんには朗報になるのではないかと思うのですが、どうでしょう。それとも、警察にそんな情報をやる方が危険ですか。
by stochinai | 2004-11-02 17:54 | つぶやき | Comments(0)

米長名人

 11月です。今日は、灯台記念日、計量記念日、自衛隊記念日、生命保険の日、展示記念日、紅茶の日、犬の日、全国すしの日、本格焼酎の日、泡盛の日、玄米茶の日、川の恵みの日、カーペットの日、全国家具の日、食い道楽・芸道楽の日、万聖節だそうです。キリが良い日は、記念日になりやすいようで、目白押しです。

 もはや、旧聞に属することになってしまうのですが、将棋差しの米長さんと天皇陛下の、ドリフターズ顔負けのやり取りを思い出しています。

 今までは、何で将棋差しの人が教育委員会で偉そうに威張っていたり、変な社会科の教科書を採用するのに奮闘していたりするのかがわからなかったのですが、あのお笑いを見てすべてが「わかった」と思いました。

 彼は天皇陛下あるいは天皇家の大ファンだったのですね。だから、天皇陛下のためを思って、日本軍は中国やアジア諸国を侵略したりはしなかったことしようとしたり、現代の日本人が不敬なことに天皇家を敬愛せずに日の丸を揚げないことや涙を流しながら君が代をわないことが許せないので、なんとかさせなければならないと活動しているのだと思います。

 こんなに一所懸命、天皇と天皇家をお慕い申し上げて、天皇家のためになると思えばこそ、がんばってきているという自覚があるのでしょう。そんなところで、天皇陛下に「どうですか。教育委員会のお仕事は大変ですか」と訪ねられた瞬間に舞い上がってしまい、「「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」と、常日頃思っていることを素直に申し上げたのだと思います。

 ところが、そんな気持ちを察してくれない陛下は、「やはり、強制になるということではないことが望ましいですね」と仰ったのです。

 その時、米長さんの目が3億光年の彼方を見るような点になってしまったのを、私は見ていました。

 ところがさすがに恋する老年のかわいらしさ。すかさず返した言葉が「もうもちろんそう、本当に素晴らしいお言葉をいただき、ありがとうございました」でした。

 ドリフターズのショーで、親分のいうことをすべて聞いて子分をいじめる中間管理職のカトちゃんがやりそうな役でした。親分役の長さんが、カトちゃんに「暑いなあ。窓を開けてくれ」と言ったら、カトちゃんが、子分役のブーに「早く窓を開けないか」と言いながらはり倒す。そうすると、長さんが「寒いなあ」と言う。すかさず、カトちゃんがブーをはり倒しながら「誰が窓なんか開けたんだよ」と怒る。長さん「やっぱり暑いなあ」。カトちゃん「暑いんだよ。窓を開けろ」とブーをはり倒す。「やっぱり寒いな」「窓締めろ」「やっぱり暑いな」「窓開けろ」・・・・・というようなシーンは見飽きるくらい、繰り返された記憶があります。

 陛下と米ちゃんの掛け合いはまさにこれでした。

 今まで私は米長さんと言う人はもっとしたたかな政治家なのかと思っていたのですが、こんなに無邪気な人だったのですね。東京都では、こんなに純真無垢なお子ちゃまに、教育委員会委員などという大人の仕事をやらせちゃダメですよ。本人にもかわいそうです。すぐに解任してあげてください。
by stochinai | 2004-11-01 17:56 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai