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超音波を利用するカエル

 超音波を利用する動物としては、コウモリ、クジラ・イルカやある種のネズミといったものが知られています。彼らは、超音波を音波探知機として使い餌や障害物を検知したり、コミュニケーションに使っています。

 超音波というのは20kHz以上の周波数の音波で、人間にはほとんど聞こえないものの、聞こえる音と周波数が違うだけで本質的に差はありません。物理的にものを振動させることができる波と考えれば良いでしょうか。

 その超音波を使った「鳴き声」を出すカエルが中国で発見されました。Natureに載っています。
Letter
Nature 440, 333-336 (16 March 2006)
Ultrasonic communication in frogs
Albert S. Feng, Peter M. Narins, Chun-He Xu, Wen-Yu Lin, Zu-Lin Yu, Qiang Qiu, Zhi-Min Xu and Jun-Xian Shen

 カエルの名前はconcave-eared torrent frog (Amolops tormotus)ですが、読売新聞にはすでに紹介記事が取り上げられており、それによると「カクレミミハヤセガエル」だそうです。

 写真がないかと検索してみたところ、このカエルは2002年のNatureのNewsで、超音波を使って鳥のように美しい声で鳴くカエルとして紹介されていました。カエルとしては珍しくオスには「外耳道」があって、いかにも高い周波数の音が聞けそうな耳のようです。
News
Nature Published online: 09 July 2002
Frog sings like a bird
Charlie Westney

 今回の論文では、超音波を聞かせて脳の活動を測定したり、耳の組織を顕微鏡的に観察したりという、いわば証拠固めに費やされている部分が多く、面白さという意味では2002年に語り尽くされていたという気もします。

 残念ながらメスにはこの構造がありませんし、メスが超音波を感知する能力があるかどうかは不明なので、どうやら超音波の鳴き声はオス同士のなわばり争いだけに使われているような気配です。ラブ・ソングだったらいいのにという研究者たちの歯ぎしりが聞こえてくるような論文でした。

 調べてみると、オンラインのニュースがすでに15日に発表されているようです。読売はこちらを読んで記事を書いたのでしょう。こちらには耳の穴を塞がれたカエルの写真も出ています。
News
Nture Published online: 15 March 2006
Frogs chat in ultrasound
Jacqueline Ruttimann

by stochinai | 2006-03-17 22:31 | 生物学 | Comments(4)
 9時前のNHKのローカル・ニュースで北海道の牛乳が過剰生産に陥っており、このままだと1000トンの生乳を産業廃棄物として処分することになるというニュースをやっていました。

 この冬、北海道のウシは予想以上にミルクを出しているようで、前年比2%と予想されていたところが3.1%という成績で伸びているのだそうです。12月頃は5%増だったそうです。増産の原因は北海道の乳牛が増えていること以外に、昨年夏の好天によって今食べている牧草の栄養が良いことが上げられています。良いニュースのように聞こえるのですが、悪いニュースなんです。

 北海道新聞のデータベースを調べてみると、実は1月時点で生乳の供給過剰は深刻化しており、生乳を保管するタンクが不足し、本来は飼料などに使うホエー(乳精:チーズを作った残り)を、1月末に約1100トン廃棄して生乳を保管していたことが報道されています。

 ただでさえ生乳の消費が豆乳や他の飲料に押されたりして落ちているところへ、ここへ来て小学校が春休みになって学校給食用の牛乳がもろに余ってきたとのことです。

 素人考えでは、ミルクが余ったらチーズやバターにすれば良いのではないかと思うのですが、どうやら北海道のバターやチーズ生産ラインはすでにフル稼働しているようで、生乳として消費されないものは捨てるしかないというのが現状のようです。ホクレンではこの事態を受けて新しいチーズ工場を作る計画だそうですが、それが稼働するのは2008年となんとものんびりした話です。

 要するに乳牛が多すぎるということなのだと思います。米などもそうですが、どうして作りすぎてしまうのでしょうか。米の場合は価格が市場で決まらないことや、減反すると補助金が出るというようなことが原因だという話を聞いたことがあります。牛乳も確かに会社によってあまり値段が違わないような気がします。作りすぎたのならば、半額とかにしてどんどん売るというようなことはできないのでしょうか。せっかくウシが出してくれたものを捨てるというのは、ウシにも申し訳ないし、酪農家の方々の努力にも申し訳ない気がします。

 とりあえず、価格の決定方式を考え直すべきだと思います。

 それと、もうひとつは牛乳からいろいろな食品を作る研究をして欲しいと思います。牛乳のほとんどは水分ですから、まずは簡便に水分を除いて保存や加工(チーズやバター以外にも工夫のしようがありそうに思えます)する技術を開発するというところから研究してみてはどうなのでしょうか。

 地元の大学に、そういう研究をするように要求してみてください。

【追記】
 こちらに千歳にある酪農家の身近なところからのレポートがあります。
by stochinai | 2006-03-16 22:08 | 札幌・北海道 | Comments(13)

苦闘する国立大学

 NHKのクローズアップ現代で、毎年予算が減らされつつある国立大学のことが取り上げられていました。

 運営交付金が一律1%毎年減らされている現状がさらりと触れられていました。1%というとなんだそのくらいと思われるかもしれませんが、10年経つと10%減るということです。公立大学法人は、現在89校あるということになっていますので、全体としてみると毎年小さな大学がひとつずつくらいなくなるくらいの予算が削減されているということを考えるとかなり深刻な事態と言えます。(番組を見て、そのように感じた人はほとんどいないと思います。)

 削減され続ける資金対策として、あちこちの大学でやられている産学連携と寄付作戦の話が出てきました。産学連携に関していうと対応できる学問分野はきわめて限られたものだけで、どちらかというと学問というよりは技術分野と言うべきものだけが対応可能です。もうひとつの寄付に関しても、相当なネームバリューのある大学でなければ大口の寄付などを集めることは期待できません。

 いずれの話も、それに対応できない大学に対しては「お前はもうすでに死んでいる」を宣告していると思いました。

 しかし、大学は何のために必要で、そのコストは誰が払うのかという視点なしに、大学がどうやって生き残るのかという、いわば技術論をいくらこねくり回しても意味がないと思います。

 付け足しのように言っていた、「役にも立たない」理学や文学をどうするのかという議論も、単になくなってしまっても大丈夫なのかという昔から繰り返されてきた脅し文句の蒸し返しです。たとえノーベル賞を取った方がおっしゃったとしても同じだと思います。いつか役に立つかもしれないという議論も説得力はありません。

 そもそも大学で行われている学問・研究と教育を、誰が必要としているのかあるいは必要としていないのかという議論をしなければ、結論など出るはずもありません。そして、必要なものが絞り込まれた時に初めて、そのコストを誰が払うのかという話ができると思います。税金で払うのか、大企業に儲けさせて一部を還元させるのか、学生に払ってもらうのか、寄付でまかなうのか、いろいろな方法があり得ると思います。

 いずれにしても、直接必要な人あるいはそれが日本にとって必要だと思った人が、その必要に応じて払う額を決めるというのが真っ当な議論ではないでしょうか。そのためにも、国立大学法人は何をやっているところなのか、ということを選挙民の皆さんに知ってもらう必要があります。すでに現時点で、国立大学は税金で運用されているのですから、我々には大学の活動を納税者に説明する義務があります。もっと言うならば、選挙民の方々がお金を出しても良いと思うまで説得することが求められています。

 きちんと説明した上でもいらないと言われるのであれば、無用の長物ということになります。さっさと閉鎖しましょう。国立大学法人などなくても、どうしても学問・研究をしたい、教育を受けたいという欲望があるならば、そういうものが地球上からなくなってしまうことなどありません。
by stochinai | 2006-03-15 21:01 | 大学・高等教育 | Comments(17)
 世界一のドル箱路線と言われる札幌-羽田の航空運賃の正規料金は、片道30700円です。もちろん、そんな高い値段で乗ったことはありませんが、往復割引にしても片道27400円です。この料金なら乗ったことはあります。しかし、この路線には、エアドゥ・北海道国際航空も運行しており、16000円程度の運賃を設定しています。

 そこへ4月28日からスカイマークエアラインが就航することになりました。とりあえず6月2日までを毎日10往復運行で片道10000円という運賃を打ち出してきています。

 札幌-羽田は1時間半前後のフライトですので、とくに機内サービスなど必要ありませんし、エアドゥのように若干座席が狭いとしても我慢できますので、運賃が安いということは大きな競争力を持ちます。

 エアドゥもANAと連携運行するようになって、最近は順調に営業できるようになってきましたが、最初の頃は値段を安くすると大手も対抗して割引をしたばかりではなく、空港カウンターの場所や搭乗にバスを使わなければならないなどと、まさに新参者いじめとも思えるような状況に置かれてかなり苦しい時期が続いていました。創業の社長が東京の別宅で不慮の死をとげるなど、まさに倒産状態にまで追い込まれていました。

 それがANAと連携するようになってから、ようやく落ち着いてきたというのが現状です。

 そこへ、スカイマークエアラインが格安の運賃で殴り込みをかけてきたのですから、一番苦しい思いをしているのはエアドゥだったかもしれません。

 たとえ苦しいとは言え、航空会社は安全が命です。JALの乗客が激減しているのは、その安全性が信用されなくなったからです。エアドゥは運賃は安いですけれども、道民には安全運行をする会社だと信じられているところがあります。

 さてスカイマークエアラインですが、今日とんでもないニュースが飛び込んできました。中古で購入して運行を続けていたボーイング767の機体に亀裂が見つかったというのです。時事を考えるさんは、「コレってねスカイマークに大きな問題があることは事実ですが、JALとANAの2社に集約された航空業界の組織ぐるみの虐めじゃないかと思うワケです」とおっしゃっていますが、そんないじめがあるのはエアドゥの歴史が示している想定内のことなのですから、こんな失態はやはり絶対に許されないことです。

 安さで売りものにしようとすればするほど安全を大切にしなければダメだろうと思います。大手が必要以上に価格をつり上げているというのであれば、安い値段で同じ安全性あるいはより以上の安全性を強調しなければお話になりません。乗るなら安全なら飛行機に乗りたいですし、安全じゃないならどんなに安くても乗りません。

 これで札幌-羽田線からスカイマークが撤退などということになったら、誰が喜ぶかそして誰が被害を被るのかを良く考えていただきたいと思います。

 それにしても、3月中のANA札幌-羽田便って、ほとんどが往復割引もない片道正規料金30700円と表示されています。自費なら絶対に旅行しないシーズンですが、31日には世界一高い料金で東京へ行かなければならないことになりそうです。

【追記】
 佐藤秀さんのところで「飛行機に同情したくなるスカイマーク」というエントリーが書かれましたけれども、そういう見方も成り立ちますね。まったく。
by stochinai | 2006-03-14 22:20 | つぶやき | Comments(7)
 あまり細かく知りたくもない話でしたのでそれほど良く理解しているわけでもないし、ちょっとフォローが遅れていたので書くのもちょっと気が進まないところもあるのですが、なにしろ我々が大切にしなければならない日本ジャーナリズムの将来を担うことになっていると私が信じている泉あいさんの危機とも感じられ、ちょっとドキドキ心配していました。

 上にも書いたようにいろいろ調べたわけではないのですが、とりあえず以下のサイトを見るとすべてがわかると思います。

 もっとも大きな一撃は名前の通りBigBangさんの、「民主党ブロガー懇談会・アーレフ関与問題----GripBlogと松永氏に問う」なのだと思います。

 それに前後して泉あいさんからのヘルプ・コールが発信されております。

 ネットジャーナリズムの弱点に直面しています~取材再開へ向けて
 オウムとは無関係です

 取材活動ができなくなる可能性~お願い

 そこへ、弾さんから「落ち着け弾」が発射されました。

 オウム憎けりゃことのはまで

 というわけで、そういう話に鈍い私もようやくことの全貌が飲み込めてきたというわけです。

 泉あいさんを中心として実現した民主党ブロガー懇談会のメンバーを泉さんが選んだと言うことになっているのですが、どうもその中にもとオウム真理教(アーレフ)の脱会メンバーがはいっていたということらしいのです。で、その人が過去を隠して今や有名なブロガーとして活躍していたので泉さんがブロガー懇談会にお誘いした時に、すでに泉さんはその人が元オウム信者であることを知っていたのではないか、ひいては泉さんがオウム真理教と関わりがあるのではないかという疑惑が振りまかれていたようです。

 そもそも、その脱会メンバーのことをしらべたフリーのジャーナリスト(昔で言うところのトップ屋?)さんが、泉さんを初めとして民主党ブロガー懇談会に出た人達をみんなオウムと関係があるかのような疑惑を振りまく原因になるような話の火種にあるようです。

 もちろん泉さんも知らなかったし、他の参加者の誰もがそんなことはしらなかったようですが、BigBanさんから泉さんに宛てられた「本当に知らなかったのか」という公開質問状が、、「民主党ブロガー懇談会・アーレフ関与問題----GripBlogと松永氏に問う」だったのでしょう。

 それに対して、泉さんは誠実に答えておりますし、当の「松永さん」も自分のブログで、過去を認めるとともに誠実と思われる態度で様々な疑問に答えているようです。

 それを受けて、BigBangさんが収束宣言を出したと理解しています。

 民主党ブロガー懇談会・アーレフ関与問題----勇気に敬意を表す

 ともすれば、イェロー・ジャーナリズムと呼ばれるものや、不必要なあおり、暴言が渦巻くばかりと言われがちなネットの世界で、何人かの大人が冷静にものごとに対処するところを見せていただいた気がして、ある種のさわやかさを感じております。

 泉あいさん、気を落とさずにがんばってください。

 BigBangさん、弾さん、カッコ良かったです。

 「松永」さん、その誠実さを忘れずに過去に対しての落とし前を個人的につけてください。BigBangさんが、おっしゃっていることには、私も同じような意見を持っています。

 なんだかんだ言っても、日本のネット社会も成熟してきているのではないかと感じさせられるエピソードでした。

【追記】
 と、昨日は思ったのですがGripBlogさんのところのコメント欄がかなり混乱しているようです。でも、泉あいさんにはこんなことでめげてもらっては困ります。ちょっと前から見るとコメント欄の「荒れ方」もおとなしく冷静だと私には感じられます。このくらいの逆風はジャーナリストにはそよ風程度のはずです。しっかりしてください。味方はたくさんいます。
by stochinai | 2006-03-13 23:54 | つぶやき | Comments(5)

産経に斬られる

 3月6日の書評記事ですが、今発見しました。まさかベストセラーと呼ばれるとは思っていませんでしたが、斬られてありがたい一撃でした。

 【ベストセラーを斬る】『新しい高校生物の教科書』栃内新、左巻健男編著

 ほかにもいくつか書評を見つけました。ありがとうございます。

 《オロモルフ号の航宙日誌》2006/03/04 (土) オロモルフ号の航宙日誌1165『高校生物』

 【肉を】〈愛国=共産〉路線《天國》逝き【喰わせろ!】 2006-03-06 瞳のみで笑えば世界が凍る

 東川端参丁目の備忘録■[本]ジュンク堂池袋本店

 Moonshineの日記 文系 2

 読み捨てられた本ども 24 Feb. 2006 (Fri) 新しい高校生物の教科書

 つきいち日記別館 どんな大著もトホホな作品も、たったのひとこと書評集 新しい高校生物の教科書

 毀誉褒貶さまざまですが、読んでいただきコメントをいただいたことだけでも感激です。
by stochinai | 2006-03-13 15:58 | 教育 | Comments(4)

生協食堂の食い放題パス

 「生協の白石さん」のおかげで、今年は生協への就職を希望する学生が多いのだそうですが、どうせ就職するなら職場も楽しい方が良いに決まっています。

 大学の大衆化とともに、生協も昔のように「学生の生活を守ります」みたいな質素で地味な存在ではなく、そこそこ明るく楽しい大学内のサービスステーションというふうに脱皮してきているように感じることもあります。

 そんな生協の食堂が、今までありそうでなかった年間パスポート「ミールカード」の発売を開始しました。

 「ミールカードとは食堂年間利用定期券です」ということですから、要するに食い放題パスのようです。聞いた時の第一印象は、食堂で一年中バイキングでも提供するのかな、でした。

 説明を読んでみるとちょっと違うようです。

 ミールカードには、税込み14万円のものと16万円の2種類があり、14万円タイプのものでは1日の利用限度額が800円までで、16万円タイプのものはそれが1000円ということです。生協食堂で販売しているものであるならばなんでも買えるとのことですが、1000円では1日の全食事をまかなうのはちょっと足りないかもしれません。

 しかし、限度額を越えた場合には現金等(生協ではプリペイド・カードやクレジット・カードが利用できます)で払えるということですので、毎日生協食堂で800円あるいは1000円を越える食事を取っている学生(さすがに教職員では、そこまで生協に依存している人は少ないでしょう)だったら、もとを取るのは簡単だと思います。

 もちろん、年間パスといっても生協食堂は年中無休で365日営業しているわけではありませんので、365,000円分が160,000円で買えるわけではありません。しかし、生協食堂の年間営業計画は290日ということですので、29万円分の食事が16万円になる可能性があります。ということで、これは文句なくお得です。

 しかも、退学などで北海道大学を離れる場合には、残月分を返却してくれるそうですし、なんらかの理由で途中解約したいという場合にも、残金をある程度返してくれる制度もあります。特に最初の2ヶ月は、お試し期間ということか、利用金額を引いて全額を返却してくれるそうですから、とりあえず現金を用意できる人は申し込んでおくのがお勧めです。

 さらに、毎月利用レポートが届けられ、何を食べたのか、利用した食事の中の栄養価が知らされるというサービスはおもしろそうです。

 別に私は生協の回し者ではないのですが、このサービスは本当にお買い得だと思いました。しかし、逆の見方をすると、もしもほとんどの利用者が一所懸命毎日のリミットまで使うことに励んだりすると、このサービスを維持するのは生協としてはかなり苦しいことになるのではないかと心配にもなりました。

 チラシをよく見てみると、今回の募集が「第1期お申込受付」となっているのは、そうした生協側の心配の反映なのかと思ったりしております。

 ともかく、生協にも学生にもメリットが生まれて永続的に続いてくれるといいなと思わせてくれる、楽しい企画だと思いました。
by stochinai | 2006-03-12 23:59 | 大学・高等教育 | Comments(5)
 私のiPodには、もちろんpodcastingばかりではなく、たくさんの音楽が入っています。たくさん入っているということは、気分によっていろいろと選べるということです。

 昔、ウォークマンにカセットテープやCDを入れて聞いていた頃は、違うアーティストの曲が聴きたいと思ったらテープやCDを交換しなければなりませんので、いくつかの予備を持って歩くなどなかなか大変でした。

 未来のある時点で自分がどのような気分になるかということは予測が付きませんので、突然聞きたくなった音楽ソースを持っているとはかぎらないものです。というか、マーフィーの法則そのままに持っていないソースの音楽が聴きたくなることのほうが多いものです。

 実際には我慢して次善のものを聞くか、聞かないかということになります。そんなことが続くと、だんだんと持ち歩くのも面倒になってきます。

 今使っている4G-iPodには、聞ききれないほどのpodcastingに加えて、CDアルバムが45枚分ほど入っています。このくらい用意してあると、かなりの自分の気分に対応ができます。

 この威力は実際に使ってみないとなかなかわからないかもしれませんが、たとえば自転車を走らせている時に突然雪が降り出して来るなどという状況は良くあります。そんな時に、すかさず中島美嘉の「雪の華」などをかけると、いきなり自分がテレビドラマの主人公になれちゃったりするわけです。

 個人の人生のバックグラウンドミュージックを入れてくれる装置だと考えると、ハイテク製品のiPodなのですが、かなり叙情的なしかけとしても機能してくれます。

 独りよがりではありますが、かなりいい気分になれます(^^;)。

#ただし勝手にドラマの主役を演じているオッさんを端から見たら、かなり気持ち悪いものかもしれません。気付かれないようにしなければ、、、、。
by stochinai | 2006-03-11 18:07 | コンピューター・ネット | Comments(2)
 もう11日も明けて、4時近い時間になってしまいましたが、昨日の夕方はサイエンスカフェ札幌の第6回目が行われました。

 CoSTEPのメンバーなのではありますが、今まで私はサイエンスカフェの企画・運営に協力をしたことはなく、今回が初めて協力させていただきました。しかし、それもスーパーバイザーというあまり積極的な意味を持たない役割でお手伝い程度のことしかできなかったのですが、企画・運営を担当したNさんを中心とする受講生の皆さんの成長ぶりに驚かされたカフェでした。

 もちろん、Mさんを初めとするCoSTEP教員団のサポートがなければ実現はできなかったものではあるのですが、Mさんが「今回は自分たちの出る幕がほとんどなく暇だった」とおっしゃっていたように、受講生およびそのボランティア応援団だけでほとんどの運営をやり抜いた「歴史的カフェ」と言えるものになったようです。

 今回のカフェは今までとはまったく趣向を変えて、話題提供者も若い研究者のお二人で、しかも話題は敢えて専門ズバリというものではなく、テーマにかすってはいるものの、専門に強くこだわることのない分野を勉強していただき、市民の皆さんのわかりやすいレベルでお話をするということで始まりました。

 さらに、その話題提供の後には、大学院生のファシリテーター6人が出店を開いて、自分たちの得意な話をするというアラカルト・カフェが行われ、どの店も盛況にお客さんが入っていたようです。

 最後は私が、それほどの知識もないことを覚悟の上で、聞きにいらっしゃった方からのDNA・遺伝子関連の「どんな質問」にもお答えするという、なんとも無謀なコーナーを実行しました。もちろん、すべてに完璧にお答えすることはできませんでしたので、今後は宿題という意味も含めてブログ上で、今日いらっしゃった方々とのやりとりを続けていきたいと思っています。

 そのやりとりをするために昨日10日から、新しいブログを立ち上げました。題して「サイエンス・カフェ札幌『今さら聞ける!?DNA』」です。このブログは卒業実習として、今回のサイエンス・カフェの企画・ディレクションだけではなく、DNA基礎講座と2人の話題提供者に対する突っ込み、および最後の「今さら聞ける!?DNA」QandAの司会進行までもやったNさんが、昨夜寝ないで作ってくれたものだと聞いています。

 今後は、このブログを通じて、本日のカフェでお答えし切れなかった疑問や、今後出てくるであろう質問、さらにはここでお答えした質問に対する回答に納得できないということや、反論などについてこの場で議論を深めて行きたいと思います。

 とりあえず、3ヶ月の期間限定でブログを運用していきたいと思っておりますが、ここで行われる議論の進み具合によっては、さらに延長することも大いにあり得ると思いますし、さらにはブログを分割して発展する可能性もあるかもしれません。

 とりあえず、今回のカフェを評価できることは、ディレクターのNさん、話題提供者のTさん、Eさん、さらにファシリテーターのKさん、Sさん、Nさん、Mさん、Hさん、それにTさんのすべてが「楽しんだ」という感想を持てたことだと思います。正直に申し上げると、私は苦手の分野ということもあり、完全燃焼しきれなかったという思いがあるにはあったのですが、全体として見ると主催者および参加者の方々が示したある種の爆発的情熱にあおられて、「これは歴史に残るサイエンス・カフェになるだろう」という思いを持ちました。

 参加者の方々が残していってくださったアンケートの中にある称賛の言葉は、半分はお世辞があったとしても主催者側を十分に満足させるものでした。

 今後はこの「燃え上がった火」を消さないように、ブログで参加者の皆さんおよびこれから参加される皆さんと話し合いを続けて行ければと思っております。

 というわけで皆さん、明日からもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 どうもお疲れさまでした。

【この記事は、サイエンス・カフェ札幌「今さら聞ける!?DNA」】にも投稿されています。
by stochinai | 2006-03-10 23:59 | CoSTEP | Comments(1)
 本日、午後6時から第6回 サイエンス・カフェ札幌が、例によって紀伊国屋書店札幌本店 1Fインナーガーデンで行われます。

 今回はQandAにロングテールでお答えしようという企画により、ブログのページを立ち上げてみました。

 サイエンス・カフェ札幌「今さら聞ける!?DNA」

 お楽しみに。
by stochinai | 2006-03-10 12:34 | CoSTEP | Comments(5)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai