2007年 03月 25日
女性研究者に贈る週末DVD劇場:プルーフ・オブ・マイ・ライフ
最近、週末や休日でもゆっくりとDVDで映画を見る時間がとれなかったりすることが多かったのですが、たまには無理してでも映画を見ようということで昨日のうちに1本借りてあったものを見ました。映画は「プルーフ・オブ・マイ・ライフ(原題: Proof 証明)」です。
大学が舞台になる映画は、たとえ外国映画でもなんとなく共感の持てるシーンが多いものです。しかし、この映画はいちおうシカゴ大学が舞台になっているのですが、それほど大学のシーンは多くなく、ほとんどの場面が数学者の家の中で進行します。情報によると、もともとは舞台劇だったということで納得しました。舞台と同じように基本的に会話だけで進行する、心理映画です。
引退しかけている天才数学者(アンソニー・ホプキンス)がボケ始めながらも「研究」を続けようとしているのですが、明らかに介護を要求するレベルにまで陥ってきます。もちろん妻もいません。すでに家を飛び出してニューヨークに出ている長女はあてにならず、自宅を出て隣町のエバンストンにあるノースウェスタン大学に進学したばかりの次女(グウィネス・パルトロー)は、父と同じ数学を専攻して才能の萌芽を認められながらも、結局家に帰って父親の世話をすることになります。
父の介護のために、大学での研究をあきらめただけではなく、家に帰って父の介護をしながら自力で数学を勉強し、最後には父が望んでいた定理の証明をするのですが、父はすでにそれを評価する能力を失っていた上に、あっさりと死んでしまいます。彼女はその証明を書いたノートを鍵のかかった父の引き出しにそっとしまっておくのですが、父の指導を受けていた弟子に発見させるように仕向けます。
証明の書かれたノートを「発見」させられた弟子や葬儀のために戻ってきていた姉は、その証明をしたのは彼女ではなく、狂っていたと思われていた父親が一時的に狂気から復帰して書いた最後の仕事だと疑うのです。
一度、大学での数学の研究をあきらめることで研究をあきらめさせるということで一度殺されたグウィネス・パルトローは、その証明を自分がやったということを認められないことでもう一度殺されることになってしまいます。
ここまで追いつめられたグウィネス・パルトローは、数学も故郷も捨てることを決心し姉とニューヨークへむかうことになるのですが、、、、、、。
コンピューターや先端設備の研究室を必要としない数学研究というものが、いまでもほんとうにあるのかどうか私には良くわからないのですが、論理的に突き詰めていくことで何かを証明していくという作業は、基本的にはペンとノートがあればできる学問・研究であるという事情は今でも同じなのかもしれません。
そうだとするとこの手の数学研究は、文献にアクセスすることさえできれば、それほどの研究費も必要とせず、内容の真偽もすぐにチェックすることができますので、昨今世界中で問題になっているねつ造とも無縁でいられるのではないかと思います。もちろん、数学の研究で生活ができるほど収入を得られる人ということになると、その数はかなり限られてくるとは思いますが、お金に縛られずに誰にも媚びることなく研究ができるのだとすると、研究費がないと手も足もでなくなっている、最近の実験系の研究者からみると、とてもうらやましくも思えます。
現実問題として、数学科の学生数もそのようですし、数学の女性研究者というものはとても少ないのだと思いますが、実力さえあれば性別など関係なく実力を評価してもらえる分野としては、数学は意外とおすすめの分野なのかもしれないと思いながら見ていました。
良い映画だと思いました。女性研究者の方には是非とも見てもらいたいと思います。
大学が舞台になる映画は、たとえ外国映画でもなんとなく共感の持てるシーンが多いものです。しかし、この映画はいちおうシカゴ大学が舞台になっているのですが、それほど大学のシーンは多くなく、ほとんどの場面が数学者の家の中で進行します。情報によると、もともとは舞台劇だったということで納得しました。舞台と同じように基本的に会話だけで進行する、心理映画です。
引退しかけている天才数学者(アンソニー・ホプキンス)がボケ始めながらも「研究」を続けようとしているのですが、明らかに介護を要求するレベルにまで陥ってきます。もちろん妻もいません。すでに家を飛び出してニューヨークに出ている長女はあてにならず、自宅を出て隣町のエバンストンにあるノースウェスタン大学に進学したばかりの次女(グウィネス・パルトロー)は、父と同じ数学を専攻して才能の萌芽を認められながらも、結局家に帰って父親の世話をすることになります。
父の介護のために、大学での研究をあきらめただけではなく、家に帰って父の介護をしながら自力で数学を勉強し、最後には父が望んでいた定理の証明をするのですが、父はすでにそれを評価する能力を失っていた上に、あっさりと死んでしまいます。彼女はその証明を書いたノートを鍵のかかった父の引き出しにそっとしまっておくのですが、父の指導を受けていた弟子に発見させるように仕向けます。
証明の書かれたノートを「発見」させられた弟子や葬儀のために戻ってきていた姉は、その証明をしたのは彼女ではなく、狂っていたと思われていた父親が一時的に狂気から復帰して書いた最後の仕事だと疑うのです。
一度、大学での数学の研究をあきらめることで研究をあきらめさせるということで一度殺されたグウィネス・パルトローは、その証明を自分がやったということを認められないことでもう一度殺されることになってしまいます。
ここまで追いつめられたグウィネス・パルトローは、数学も故郷も捨てることを決心し姉とニューヨークへむかうことになるのですが、、、、、、。
コンピューターや先端設備の研究室を必要としない数学研究というものが、いまでもほんとうにあるのかどうか私には良くわからないのですが、論理的に突き詰めていくことで何かを証明していくという作業は、基本的にはペンとノートがあればできる学問・研究であるという事情は今でも同じなのかもしれません。
そうだとするとこの手の数学研究は、文献にアクセスすることさえできれば、それほどの研究費も必要とせず、内容の真偽もすぐにチェックすることができますので、昨今世界中で問題になっているねつ造とも無縁でいられるのではないかと思います。もちろん、数学の研究で生活ができるほど収入を得られる人ということになると、その数はかなり限られてくるとは思いますが、お金に縛られずに誰にも媚びることなく研究ができるのだとすると、研究費がないと手も足もでなくなっている、最近の実験系の研究者からみると、とてもうらやましくも思えます。
現実問題として、数学科の学生数もそのようですし、数学の女性研究者というものはとても少ないのだと思いますが、実力さえあれば性別など関係なく実力を評価してもらえる分野としては、数学は意外とおすすめの分野なのかもしれないと思いながら見ていました。
良い映画だと思いました。女性研究者の方には是非とも見てもらいたいと思います。
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by stochinai
| 2007-03-25 23:51
| 科学一般
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2007年 03月 25日
Googleイースターエッグ
昨夜はペンギンカフェの後、札幌を離れるこ~すてっぱ~と異動予定のはすかっぱ~の送別会がありました。
2次会が終わって家にたどりついたのが2時過ぎで、ごそごそやっているうちに3時になったので、3時14分までがんばってGoogleパーソナライズド・ホームページに出てくるという、イースターエッグを見ることにしました。
3時13分の Tea House です。

3時14分になったのでリロードしてみました。

出ました。楽しいです。3時15分になったのでリロードしてみました。

消えてしまいました。なんとももったいない。
アメリカのブログには、 Tea House では11時14分にも出たというコメントもありました。ホントかな?
ちなみに画面は2時間ごとに描き変わるようですし、季節によっても、地域によっては天気によっても変わるらしいです。
2次会が終わって家にたどりついたのが2時過ぎで、ごそごそやっているうちに3時になったので、3時14分までがんばってGoogleパーソナライズド・ホームページに出てくるという、イースターエッグを見ることにしました。
3時13分の Tea House です。



アメリカのブログには、 Tea House では11時14分にも出たというコメントもありました。ホントかな?
ちなみに画面は2時間ごとに描き変わるようですし、季節によっても、地域によっては天気によっても変わるらしいです。
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by stochinai
| 2007-03-25 16:09
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2007年 03月 24日
ムシトリスミレ
2月24日に蕾の写真が出ているムシトリスミレが、1週間ほど前から咲いています。
花の後側には距(きょ)と呼ばれるかなり長い蜜溜があります。こんなに長いと奥にある蜜を吸うのは、ガやチョウということになるのでしょうか。食虫植物のくせに虫に花粉を運んでもらうのかどうかは、興味があるところです。また、スミレにそっくりなのですが、タヌキモの仲間なのだそうです。

花を拡大してみると、花弁の元の筒状になるところの背中側には幅広い突起があり、腹側には長い毛が生えているのがわかりますが、どこに雄しべや雌しべがあるのかさっぱりわかりません。

さらに拡大してみましょう。

よく見ると、花にも細かい毛が生えていて、毛先には粘液のドロップがついています。これだと蜜を吸いにきた昆虫が頭を突っ込んだら捕獲されて、食べられてしまいそうな気もします。とすると、蜜溜の中にも蜜があるかどうか怪しいかもしれません。
根元にある葉は、夏には幅広の大きいのですが、今は冬葉のようで細くて肉厚の感じです。夏葉に比べると毛も少なくそこから分泌される粘液も少ないです。

こちらも拡大しておきます。

花の後側には距(きょ)と呼ばれるかなり長い蜜溜があります。こんなに長いと奥にある蜜を吸うのは、ガやチョウということになるのでしょうか。食虫植物のくせに虫に花粉を運んでもらうのかどうかは、興味があるところです。また、スミレにそっくりなのですが、タヌキモの仲間なのだそうです。



根元にある葉は、夏には幅広の大きいのですが、今は冬葉のようで細くて肉厚の感じです。夏葉に比べると毛も少なくそこから分泌される粘液も少ないです。


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by stochinai
| 2007-03-24 16:10
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2007年 03月 24日
飛び立つスズメ
普段、飛んでいるスズメを見ても、あまりにも羽ばたきのスピードが早いので、広げた羽がはっきりと見えた記憶がありません。
それが、今日まったくの偶然で写真が撮れてしまいました。
餌を食べていたところ、何かに驚いて逃げるスズメです。鼻の頭に餌がついているのと、羽ばたきで後に餌が吹き飛ばされているところが、決定的瞬間らしくていい感じです。

食事中を驚かせてしまったようで、ゴメンナサイ。
それが、今日まったくの偶然で写真が撮れてしまいました。
餌を食べていたところ、何かに驚いて逃げるスズメです。鼻の頭に餌がついているのと、羽ばたきで後に餌が吹き飛ばされているところが、決定的瞬間らしくていい感じです。

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by stochinai
| 2007-03-24 15:11
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2007年 03月 23日
Personalized Google Home にテーマが誕生
Googleの検索ページに、パーソナライズド・ホームページを設定して、いろいろ個人的なニュースやカレンダー、予定表、Gmailなどを表示しておられる方も多いと思います。
つい先頃、パーソナライズド・ホームページにテーマが設定できるようになったというニュースがあったようなのですが、例によって「こうした機能は、現在英語版のパーソナライズホームページで利用可能。日本語版ではまだ対応していない」ということのようで、ホームページのどこを見てもテーマの設定ボタンが見つかりません。(クリックし、拡大して見て下さい。)

数日前に、はっ!と思い立って表示を英語に変えてみました。
表示設定のところから「Googleのメッセージを表示する言語」を日本語から英語に変えてみると、あ~らふしぎ画面上の領域の右下に「New! Select theme」という表示が出ています。

そこをクリックするとセレクト画面が画面右に出てきます。

今までの画面が一番上のClassic画面だということがわかります。
一つずつ、見ていきます。まずは Beach です。

次は Bus Stop です。

City Scape です。

Sweet Dreams です。

Tea House という名前で、どうやら東洋の茶室をイメージしているようなのですが、例によってちょっと怪しげです。

次は、Seasonal Scape で雪だるまがいます。

昨日までは雪だるまを表示させていたのですが、もう雪もなくなってきたので、今はかわいいキツネ(?)のキャラクターが登場する Tea House にしてみます。
先ほどの選択画面で、クリックしてsaveすると、Enter Location というメッセージがでますので、とりあえず sapporo と入れておきました。

いろいろと書き込んでいるうちに時間がすぎて画面が変わりました(上と比べてみて下さい。月の位置も変わっています)。こうして時間毎に画面が変わるのがテーマの特徴のようです。

先ほど入れた地域名によって、現地時間で画面が変わるということのようで、場所によっては(おそらくアメリカだけでしょうが)、天気によっても画面が変わるという「噂」もあります。
Google の良さはこの遊び心なんでしょうね。実は、朝の3時14分になると Bus Stop 以外のホームページではとんでもないお楽しみ画面が現れるそうです。私はまだ見たことがありませんが、夜更かしの得意な方はどうぞお試し下さい。(なぜ3時14分なのか、下のページの最後に種明かしがあります。 Enjoy!)
Easter Egg in Google Personalized Homepage
つい先頃、パーソナライズド・ホームページにテーマが設定できるようになったというニュースがあったようなのですが、例によって「こうした機能は、現在英語版のパーソナライズホームページで利用可能。日本語版ではまだ対応していない」ということのようで、ホームページのどこを見てもテーマの設定ボタンが見つかりません。(クリックし、拡大して見て下さい。)

表示設定のところから「Googleのメッセージを表示する言語」を日本語から英語に変えてみると、あ~らふしぎ画面上の領域の右下に「New! Select theme」という表示が出ています。


一つずつ、見ていきます。まずは Beach です。






先ほどの選択画面で、クリックしてsaveすると、Enter Location というメッセージがでますので、とりあえず sapporo と入れておきました。


Google の良さはこの遊び心なんでしょうね。実は、朝の3時14分になると Bus Stop 以外のホームページではとんでもないお楽しみ画面が現れるそうです。私はまだ見たことがありませんが、夜更かしの得意な方はどうぞお試し下さい。(なぜ3時14分なのか、下のページの最後に種明かしがあります。 Enjoy!)
Easter Egg in Google Personalized Homepage
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by stochinai
| 2007-03-23 22:24
| コンピューター・ネット
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2007年 03月 22日
二度目の春
今月の上旬に雪解けが進み、主要な道路から雪が完全に消えて、そのまま春になるかと思ったら、とんでもない大雪が降って冬に逆戻りしていた札幌ですが、今週になってようやくまた暖かくなってきました。
テレビの天気予報でも言っていましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」ということで、お彼岸の中日でもある昨日の札幌はぽかぽかと暖かな1日でした。
外にぶら下げてあった寒暖計が8℃を指しています。日は当たっていないので、だいたい正確な外気温を示していたのだと思います。7℃を越えると1日に10センチくらい積雪がなくなる印象があります。

3月3日に芽をのぞかせていたスイセンも、20~30センチの雪に埋もれてしまいましたので、心配していたのですが雪が融けてみるとちゃんと背が伸びています。だいたいこの感じが例年の雪解けに見るスイセンですね。3日の芽は短すぎました。

今年の庭で咲いた最初の花を発見しました。おそらくビオラだと思うのですが、雪の下で蕾をふくらませていたのだと思います。強い植物は強いものです。

今度こそ本当に春になってくれることを祈りましょう。
今日のおまけは、独身のスズメ(若鳥?)です。

テレビの天気予報でも言っていましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」ということで、お彼岸の中日でもある昨日の札幌はぽかぽかと暖かな1日でした。
外にぶら下げてあった寒暖計が8℃を指しています。日は当たっていないので、だいたい正確な外気温を示していたのだと思います。7℃を越えると1日に10センチくらい積雪がなくなる印象があります。



今日のおまけは、独身のスズメ(若鳥?)です。

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by stochinai
| 2007-03-22 21:27
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2007年 03月 21日
真夜中の緊急記者会見とタミフル関係官僚の天下り
昨日(日付は今日ですね、昨夜?、寝る前)、深夜0時過ぎから厚労省がタミフルに関する記者会見をしました。
こんな時間に緊急の記者会見をするのは、突発的な大事件が起こった時、あるいは大事件が発覚した時に限られるのが普通ですから、当然ながらタミフルと関連して新たな死亡事故が起こったのではないかと思いました。
ところが、事故は事故なのですがいずれも生命にかかわるほどのものではなく、10歳代の少年がタミフル服用後に2階から飛び降り、足などを骨折した事例が報告されただけだったのです。
さらに不思議なことに、タミフル服用後の死亡事故が起こったときには頑として使用禁止などを拒絶した厚労省が、今回はいとも簡単に10代への使用中止を求める緊急安全性情報を出すよう、輸入・販売元の中外製薬に指示したということなのです。しかし、記者会見の席で厚労省は、タミフルと異常行動の因果関係については「否定的」との見解をとり続けているのです。不可思議と言わざるを得ません。記者会見の席には中外製薬も同席していたようですが、もしも私が中外製薬関係者だったとしたら、因果関係がないと言われながらも使用中止を求められるということにはとうてい納得できません。
というわけで、どうしても深夜の記者会見、タミフルと異常行動の因果関係の否定、10代への使用中止を求める緊急命令が結びつかないと悩んでおりました。
我が家に配達された朝日新聞のどこを読んでも、思い当たるようなニュースを発見することはできなかったのですが、ネットをうろうろしているうちに昨日の参院厚生労働委員会で共産党の小池晃氏が「厚生労働省の元課長が医薬安全局安全対策課長や医薬局審査管理課長などを務めた後03年8月に退職、財団法人に2年1カ月勤めた後、中外製薬に天下った」ということを質問していたというニュースを発見しました。(2年以上冷却期間をおくと、天下りとして罰せられないという法律があるようですので、これは「合法」ということになります。)
タミフル販売元に天下り 新薬担当の厚労省元課長
厚労省課長、中外製薬に天下り 医薬品担当 国会で質疑
(なぜか、北海道版の朝日新聞には出ていなかった?)
タミフル販売元へ天下り 厚労省医薬局の元課長
それにしても、国会で質問があったのは昼です。天下りの件は、先日明らかになった「タミフルと異常行動の因果関係を調べている厚生労働省研究班の主任研究者や研究班員が、タミフルの輸入販売元の中外製薬から奨学寄付金(研究費)を受けていた」というニュース(研究者の鈍感力)とそれほど大きな差があるようには思われませんし、厚労省の見解も変わっていないわけですので、やはりその裏に隠された大きな「もの」があると考えるのが素直だと思います。
つまり、委員会で質問のあったその日の真夜中に緊急記者会見が行われたということは、ここでタミフルを止めておかなければ、何かとんでもないことが起こる恐れがあると厚労省が判断したからではないかと推測されます。
ここからは、完全な推測にすぎませんが、厚労省の中でタミフルが10代の患者に異常行動を引き起こすという確実なデータが発見されたのではないでしょうか。前に薬害エイズ事件の時にも厚生省の中に薬害の証拠がたくさん隠されていたことが明らかにされていますが、今回の件でも同じようなデータの存在があり、将来それが表に出てくると大変な事件になる可能性が予想されることから、厚労省としての「緊急避難」として緊急記者会見を行い、とりあえず10代の患者がタミフルを使ってこれ以上事故を増やすことを阻止しようとしたのではないかと思われてなりません。
つまり、厚生省には10代の患者にはタミフルが黒であるという証拠のデータがある、ということではないかというのが私の仮説です。
そして、もう一点。多くの新聞社などがこの件について、敢えて触れていないように思えるのも不思議な気がしています。それに関しては、仮説1) 彼らも大スクープとしてかなりのデータを握っているが最後のつめのデータがないので書けない、あるいは、仮説2) 政府や大企業からこの件をニュースにしないように脅迫されているか、お金などで買収されている、という可能性も考えられます。
いずれにせよ、私のような素人にこれだけ疑惑を持たせるのですから、何もないということはあり得ないでしょう。数日中に、何か出てくるのではないでしょうか。
【参考】
この記事(タミフル狂騒)は、ちょっと示唆的です。
こんな時間に緊急の記者会見をするのは、突発的な大事件が起こった時、あるいは大事件が発覚した時に限られるのが普通ですから、当然ながらタミフルと関連して新たな死亡事故が起こったのではないかと思いました。
ところが、事故は事故なのですがいずれも生命にかかわるほどのものではなく、10歳代の少年がタミフル服用後に2階から飛び降り、足などを骨折した事例が報告されただけだったのです。
さらに不思議なことに、タミフル服用後の死亡事故が起こったときには頑として使用禁止などを拒絶した厚労省が、今回はいとも簡単に10代への使用中止を求める緊急安全性情報を出すよう、輸入・販売元の中外製薬に指示したということなのです。しかし、記者会見の席で厚労省は、タミフルと異常行動の因果関係については「否定的」との見解をとり続けているのです。不可思議と言わざるを得ません。記者会見の席には中外製薬も同席していたようですが、もしも私が中外製薬関係者だったとしたら、因果関係がないと言われながらも使用中止を求められるということにはとうてい納得できません。
というわけで、どうしても深夜の記者会見、タミフルと異常行動の因果関係の否定、10代への使用中止を求める緊急命令が結びつかないと悩んでおりました。
我が家に配達された朝日新聞のどこを読んでも、思い当たるようなニュースを発見することはできなかったのですが、ネットをうろうろしているうちに昨日の参院厚生労働委員会で共産党の小池晃氏が「厚生労働省の元課長が医薬安全局安全対策課長や医薬局審査管理課長などを務めた後03年8月に退職、財団法人に2年1カ月勤めた後、中外製薬に天下った」ということを質問していたというニュースを発見しました。(2年以上冷却期間をおくと、天下りとして罰せられないという法律があるようですので、これは「合法」ということになります。)
タミフル販売元に天下り 新薬担当の厚労省元課長
厚労省課長、中外製薬に天下り 医薬品担当 国会で質疑
(なぜか、北海道版の朝日新聞には出ていなかった?)
タミフル販売元へ天下り 厚労省医薬局の元課長
それにしても、国会で質問があったのは昼です。天下りの件は、先日明らかになった「タミフルと異常行動の因果関係を調べている厚生労働省研究班の主任研究者や研究班員が、タミフルの輸入販売元の中外製薬から奨学寄付金(研究費)を受けていた」というニュース(研究者の鈍感力)とそれほど大きな差があるようには思われませんし、厚労省の見解も変わっていないわけですので、やはりその裏に隠された大きな「もの」があると考えるのが素直だと思います。
つまり、委員会で質問のあったその日の真夜中に緊急記者会見が行われたということは、ここでタミフルを止めておかなければ、何かとんでもないことが起こる恐れがあると厚労省が判断したからではないかと推測されます。
ここからは、完全な推測にすぎませんが、厚労省の中でタミフルが10代の患者に異常行動を引き起こすという確実なデータが発見されたのではないでしょうか。前に薬害エイズ事件の時にも厚生省の中に薬害の証拠がたくさん隠されていたことが明らかにされていますが、今回の件でも同じようなデータの存在があり、将来それが表に出てくると大変な事件になる可能性が予想されることから、厚労省としての「緊急避難」として緊急記者会見を行い、とりあえず10代の患者がタミフルを使ってこれ以上事故を増やすことを阻止しようとしたのではないかと思われてなりません。
つまり、厚生省には10代の患者にはタミフルが黒であるという証拠のデータがある、ということではないかというのが私の仮説です。
そして、もう一点。多くの新聞社などがこの件について、敢えて触れていないように思えるのも不思議な気がしています。それに関しては、仮説1) 彼らも大スクープとしてかなりのデータを握っているが最後のつめのデータがないので書けない、あるいは、仮説2) 政府や大企業からこの件をニュースにしないように脅迫されているか、お金などで買収されている、という可能性も考えられます。
いずれにせよ、私のような素人にこれだけ疑惑を持たせるのですから、何もないということはあり得ないでしょう。数日中に、何か出てくるのではないでしょうか。
【参考】
この記事(タミフル狂騒)は、ちょっと示唆的です。
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by stochinai
| 2007-03-21 22:13
| 科学一般
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2007年 03月 20日
英字ビスケット
私は子供の頃から、あまり甘いものは好きではなかったのですが、英語の文字の形をしてビスケットはなんとなく気に入っていました。
たしか「英字ビスケ」と呼ばれていたような気がするのですが、「英字ビスケット」のことだと思います。
で、英字ビスケットで文字を作るジェネレーターを見つけたので、遊んでみました。(元ネタの出所は、こちら「Webtools : なにかと使えるWebジェネレータのまとめ その2」です。)



文字種に制限(a b c d e f g h i j k l m n o p r s t u v x y å ä ö ø œ)がありますが、それがまたビスケットらしくて良いと思います。
見ていると、お腹がすいてきます。
もうひとつ、おまけ。

たしか「英字ビスケ」と呼ばれていたような気がするのですが、「英字ビスケット」のことだと思います。
で、英字ビスケットで文字を作るジェネレーターを見つけたので、遊んでみました。(元ネタの出所は、こちら「Webtools : なにかと使えるWebジェネレータのまとめ その2」です。)



文字種に制限(a b c d e f g h i j k l m n o p r s t u v x y å ä ö ø œ)がありますが、それがまたビスケットらしくて良いと思います。
見ていると、お腹がすいてきます。
もうひとつ、おまけ。

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by stochinai
| 2007-03-20 23:12
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2007年 03月 19日
無料SEO解析
最近、SEOという言葉を見聞きするようになりました。私も良く知っているわけではないのですが、SEOとはSearch Engine Optimization:検索エンジン最適化の略なのだそうです。
GoogleやYahoo!がどうしてこんなにはやっているかというと、それらこそが検索エンジンを持っている主であり、彼らのエンジンにひっかかるかどうかが、検索で上位にくるかどうかが決まるからなのです。だからどうしたとも言えるのですが、今の時代のマーケティングが検索エンジンを強く意識している以上、検索エンジンにひっかかりやすいということは、「売れる」ことと深く関連してくるからなのでしょう。
というわけで、ネットで商売をしているわけではない私には関係のない世界の話だと思っていたのですが、実は先日ご紹介したWebスカウターというのも、サイトのSEOがどのくらいかということを示した数値と言えるのではないでしょうか(多分)。
先週、FPNに「無料のSEO診断ができる- SEO TOOLSβ」という記事が出ていました。聞くところによると、企業などはとてつもない大金をつぎ込んで専門のプロに自分の会社のホームページのSEO対策を依頼することもあるということで、先日NHKでやっていたGoogle特集でも出てきていたように記憶しています。
FPNの記事で自分のサイトがどのくらいSEOされているのかを無料で診断してもらえるということならば、やってもらいたいということで早速このブログを調べてもらいました。
サイト分析結果 (2007/03/16 08:06 取得)です。
最初にGoogleにより算出された各Webページの重要度の指数であるページランクが出てきます。SEOの世界ではもっとも重要な指数なのかもしれません。このサイトは4/10なのだそうです。コメントがあります。
「Googleからきちんと評価されている」とは、なかなかありがたいお言葉ですが、「評価の低いサイトからのリンクが多い」などと、このサイトの大切な読者に失礼なことを言っているのは気に入りません。
続いてトラフィックランキングが出ています。Alexaのトラフィック世界ランクです。
本当でしょうか!?!続いて、世界100万人あたりのサイト来訪者数です。
ますます信じられな~い。サイト来訪者の平均ページビューです。
これは、当たり前ですね。毎日読んでいただいていれば、新しい記事だけを読むので毎日読んでおられる方は1ページビューでしょう。それが、3近くあるということは、3日に1回という方が多いのかもしれませんね。ページビューをふやすアドバイスも書いてありますが、余計なお世話と言うところです(^^)。
キーワード分析はちょっとおもしろいので、切り抜いてみます。(読めないと思いますので、クリックして別画面で見て下さい。)

「5号館」で検索すると、Google,Yahoo!ともにトップに来るそうです。MSNは7位ですね。
被リンク数もGoogleで238件、Yahoo!で11900件、MSNで1139件で、比較的多い、大変多い、比較的多いという評価になるそうです。
注目度ははてなダイアリー言及数で、たった18件なのですが、「ページ内コンテンツは、テーマ性、話題性ともに問題ありません。広く認知されているようです」と書かれています。はてなブックマーク登録ユーザー数もわずか17件なのですが、「ページ内コンテンツは、ユーザーにとって利用価値があるようですが、一般への認知がまだ不足気味かもしれません」となっています。どちらも、向上のためにプレスリリースが勧められています。ははははは(汗)。
というわけで、あまり良く意味はわからないのですが最後に頂いた総合評価は91/160ptsで太字でAを頂きました。
商売でも始めようかしら?
みなさんも是非、遊んでみてください。意味がわからなくても、なんだか楽しいです。
SEOアクセス解析ツールはこちらです。
GoogleやYahoo!がどうしてこんなにはやっているかというと、それらこそが検索エンジンを持っている主であり、彼らのエンジンにひっかかるかどうかが、検索で上位にくるかどうかが決まるからなのです。だからどうしたとも言えるのですが、今の時代のマーケティングが検索エンジンを強く意識している以上、検索エンジンにひっかかりやすいということは、「売れる」ことと深く関連してくるからなのでしょう。
というわけで、ネットで商売をしているわけではない私には関係のない世界の話だと思っていたのですが、実は先日ご紹介したWebスカウターというのも、サイトのSEOがどのくらいかということを示した数値と言えるのではないでしょうか(多分)。
先週、FPNに「無料のSEO診断ができる- SEO TOOLSβ」という記事が出ていました。聞くところによると、企業などはとてつもない大金をつぎ込んで専門のプロに自分の会社のホームページのSEO対策を依頼することもあるということで、先日NHKでやっていたGoogle特集でも出てきていたように記憶しています。
FPNの記事で自分のサイトがどのくらいSEOされているのかを無料で診断してもらえるということならば、やってもらいたいということで早速このブログを調べてもらいました。
サイト分析結果 (2007/03/16 08:06 取得)です。
最初にGoogleにより算出された各Webページの重要度の指数であるページランクが出てきます。SEOの世界ではもっとも重要な指数なのかもしれません。このサイトは4/10なのだそうです。コメントがあります。
このサイトは、Googleからきちんと評価されています。ですが、まだまだ中程度。さらに上を目指しましょう。
[原因]被リンク数がまだ少ない。評価の低いサイトからのリンクが多い。
[対処]被リンクを増やす(テキスト広告、Yahoo!カテゴリ登録、プレスリリース)
「Googleからきちんと評価されている」とは、なかなかありがたいお言葉ですが、「評価の低いサイトからのリンクが多い」などと、このサイトの大切な読者に失礼なことを言っているのは気に入りません。
続いてトラフィックランキングが出ています。Alexaのトラフィック世界ランクです。
トラフィックランクが世界500位以内です。国内では数十位と予測されます。大半のインターネット利用者は、このサイトを知っているのではないでしょうか。
本当でしょうか!?!続いて、世界100万人あたりのサイト来訪者数です。
サイト来訪者は非常に多いといえます。全国で頻繁に利用される重要なサイトと予測できます。
ますます信じられな~い。サイト来訪者の平均ページビューです。
平均ページビューが少なめです。サイト来訪者の大半がサイトを軽く見ただけで帰ってしまっていると考えられます。
これは、当たり前ですね。毎日読んでいただいていれば、新しい記事だけを読むので毎日読んでおられる方は1ページビューでしょう。それが、3近くあるということは、3日に1回という方が多いのかもしれませんね。ページビューをふやすアドバイスも書いてありますが、余計なお世話と言うところです(^^)。
キーワード分析はちょっとおもしろいので、切り抜いてみます。(読めないと思いますので、クリックして別画面で見て下さい。)

被リンク数もGoogleで238件、Yahoo!で11900件、MSNで1139件で、比較的多い、大変多い、比較的多いという評価になるそうです。
注目度ははてなダイアリー言及数で、たった18件なのですが、「ページ内コンテンツは、テーマ性、話題性ともに問題ありません。広く認知されているようです」と書かれています。はてなブックマーク登録ユーザー数もわずか17件なのですが、「ページ内コンテンツは、ユーザーにとって利用価値があるようですが、一般への認知がまだ不足気味かもしれません」となっています。どちらも、向上のためにプレスリリースが勧められています。ははははは(汗)。
というわけで、あまり良く意味はわからないのですが最後に頂いた総合評価は91/160ptsで太字でAを頂きました。
総合評価
現状のアクセス状況、将来的にアクセスアップとも問題のない優良サイトです。サービス内容・事業自体が優れていなければこれだけのスコアは得られません。
商売でも始めようかしら?
みなさんも是非、遊んでみてください。意味がわからなくても、なんだか楽しいです。
SEOアクセス解析ツールはこちらです。
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by stochinai
| 2007-03-19 23:39
| コンピューター・ネット
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