2007年 03月 02日
テレビ放送はいらない 番組があればよい
今朝、FPNで「YouTubeの競合になるか?Joost、ついに本格稼動」という記事を読んで興奮してしまいました。
喜多川さんという著者の方は、「約1ヶ月前にbeta版への申し込みをしていた」そうで、ようやくJoostという会社から、視聴が可能になるインビテーションをもらって立ち上げてみたところ、なんと「チャンネル数はMTVやNational Geographicを含む20以上あり、更にチャンネルごとに抱える番組数はそれぞれ10個を超えております。また全てが1時間近い"full episodes"で視聴することができ、解像度も記述通りかなり高い」とのことで、私もその場でJoostのウェイティング・リストに登録してしまいました。
日本で、同じようなサービスが立ち上がるはまだまだ先のような気はしますが、もはやこの流れに抗することはできないのではないかと思います。
タイミング良く午後には、「スカパー!、2011年度にスカパー!光を80万加入に。IP・モバイル対応も」というニュースも飛び込んで来ました。「スカパー!光は現在のRF方式に加えて、IPを利用したコンテンツ配信サービスとの連携を2007年度中に進め」て、「IP放送に関しては、Bフレッツ上の総合的な放送体制や次世代ネットワークへの対応を関係各社と協力して進め、スカパー!光を含めて全国をカバーする光ファイバによるコンテンツ配信体制を構築する計画としている。このほか、無線LANなどを利用してテレビやモバイル端末、PC、ゲーム機器、PDA、カーナビなどに対して多チャンネルコンテンツを配信する“Lightなスカパー!サービス”の開発も行なう。なお、IP・モバイル分野の累計加入件数は 2011年度で130万加入を目標」にしているとのことです。
そうなんです。この2011年度というのは、地上波テレビの電波がなくなる年です。そこに焦点を合わせて、放送なしにテレビが見られる体制を作ろうということだと思います。一方で、2011年までにテレビ受像器ハードウェアのすべてが切り替わることは無理だろうという見通しが立っており、それに危機感を抱いた政府・与党は「低所得者への受信機の無料配布を検討し始めた」というニュースもありました。
なぜ買い換えが進んでいないかを冷静に考えると、2011年を機にテレビをやめようと思っている人がたくさんいるということではないでしょうか。そんな人に、デジタルチューナーをタダで上げる代わりにNHKの聴取料を集めたり、広告収入を確保しようというのは、ヤクザの商法です。
さらにタイミング良く、池田信夫さんblogで「テレビが終わってるのに気づかない人々」というエントリーが上がっております。
"Goodbye television. Hello, Joost"と、Skypeの創業者が立ち上げたJoostというオンラインTV番組視聴サービスがついに本格稼動しました。この「オンラインTV番組視聴サービス」とは、YouTubeのようなユーザーの投稿による短く質の悪い動画ではなく、テレビ局が作成した長い番組を全部そのまま専用のアプリケーションで購読するオンラインサービスのことです。
喜多川さんという著者の方は、「約1ヶ月前にbeta版への申し込みをしていた」そうで、ようやくJoostという会社から、視聴が可能になるインビテーションをもらって立ち上げてみたところ、なんと「チャンネル数はMTVやNational Geographicを含む20以上あり、更にチャンネルごとに抱える番組数はそれぞれ10個を超えております。また全てが1時間近い"full episodes"で視聴することができ、解像度も記述通りかなり高い」とのことで、私もその場でJoostのウェイティング・リストに登録してしまいました。
日本で、同じようなサービスが立ち上がるはまだまだ先のような気はしますが、もはやこの流れに抗することはできないのではないかと思います。
タイミング良く午後には、「スカパー!、2011年度にスカパー!光を80万加入に。IP・モバイル対応も」というニュースも飛び込んで来ました。「スカパー!光は現在のRF方式に加えて、IPを利用したコンテンツ配信サービスとの連携を2007年度中に進め」て、「IP放送に関しては、Bフレッツ上の総合的な放送体制や次世代ネットワークへの対応を関係各社と協力して進め、スカパー!光を含めて全国をカバーする光ファイバによるコンテンツ配信体制を構築する計画としている。このほか、無線LANなどを利用してテレビやモバイル端末、PC、ゲーム機器、PDA、カーナビなどに対して多チャンネルコンテンツを配信する“Lightなスカパー!サービス”の開発も行なう。なお、IP・モバイル分野の累計加入件数は 2011年度で130万加入を目標」にしているとのことです。
そうなんです。この2011年度というのは、地上波テレビの電波がなくなる年です。そこに焦点を合わせて、放送なしにテレビが見られる体制を作ろうということだと思います。一方で、2011年までにテレビ受像器ハードウェアのすべてが切り替わることは無理だろうという見通しが立っており、それに危機感を抱いた政府・与党は「低所得者への受信機の無料配布を検討し始めた」というニュースもありました。
地上デジタル放送は03年12月から東京、大阪、名古屋の3大都市圏でスタート、06年末で全国の3,950万世帯(全国の84%)に電波が届くようになった。しかし、地上デジタルを視聴できる受信機の普及は1月末時点で1,792万台。日本のアナログ受信機は約1億台あり、2010年までの切り替えは困難な見通しになっている。無理だとしても、350億円とも言われる税金をつぎ込む価値があるほどテレビ放送って大事なんでしょうか。
なぜ買い換えが進んでいないかを冷静に考えると、2011年を機にテレビをやめようと思っている人がたくさんいるということではないでしょうか。そんな人に、デジタルチューナーをタダで上げる代わりにNHKの聴取料を集めたり、広告収入を確保しようというのは、ヤクザの商法です。
さらにタイミング良く、池田信夫さんblogで「テレビが終わってるのに気づかない人々」というエントリーが上がっております。
業界の楽観的な予測に従っても、2011年段階でアナログテレビは5000万台以上残る。この状態で電波を止めたら、サブテレビは高価なデジタルハイビジョンに買い替えないで捨てられ、若者はPCや携帯で動画を見るようになると予想される。彼らは受信料を払う義務もなくなるので、NHKの経営基盤は崩壊するだろう。民放の広告収入は半減し、特に地方民放の経営は破綻するだろう。これって、なかなかいい未来像ではないだろうか。こうして、テレビ放送はなくなるでしょうが、ネット配信される番組はさまざまなルートで視聴されるようになるでしょう。その時のために、今から垂れ流すのではなく選ばれる番組作りを心がけることが生き残る唯一の道なのだと確信します。
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by stochinai
| 2007-03-02 23:22
| コンピューター・ネット
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2007年 03月 01日
ついにPhotoshopも無料化
2月3日にPicnikという無料のオンライン編集サービスソフトの試用記を投稿しました。その記事の最後に「あらゆるソフトが無料になるのは、もう時間の問題だと感じます」と書きました。
ところが、実際には既にその時点で、事実上Photoshopと同等の写真加工ツールがオンラインで無料公開されていると言える状態だったようです。2月9日に「Photoshopなんてもういらない!オンラインで写真加工 厳選10ツールを使ってみた。(もちろん全部無料)」には、10のツールが推薦されております。
そこで紹介されているソフトと、評者である「ロサンゼルスで働くウェブデザイナー」さんの評価を転載しておきます。そちらへ行かれるとリンクも張ってありますので、ここでは手を抜いてリンクなしですませますので、勘弁してください。(どれも、有名なソフトのようですので、検索してもすぐに見つかります。)
ところが、この記事の最後に落ちがありまして、デザイナーさんが「いやぁ。。疲れた。。わたくしはやっぱり慣れ親しんだPhotoshop使いますわ。。。」と書いておられるのです。
やはり、ひとつで何でもできるという意味ではPhotoshopがすごいという評価なのですね。しかし、最新のPhotoshop CS2は税込み10万800円もします。
というわけで、「Photoshopのウェブアプリ版、無料で半年以内にリリース予定」というニュースは衝撃的です。元ネタはこちら「Adobe to take Photoshop online」のようですが、ありがたいことに全訳記事「アドビ、「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定」が、同社の日本サイトに掲載されております。
上に挙げたような、無料のオンライン画像編集ソフトがあるのでそれらを意識しての発売なのかと思ったのですが、記事を読んでみるとAdobeではGoogleのPicasaを強く意識していているようです。Picasaはオンラインソフトではありませんが、無料で配布されている画像処理機能も持った画像ファイル整理ソフトです。しかも、最新バージョンではなんとPhtoshopファイルの表示もできるようになっているようです。
確かに、Photoshopに画像ファイル整理機能がありません(多分)。今まではPhotoshopのファイルを見るだけでも、Photoshopを起動していた人が、Picasaで簡単にPhotoshopファイルを閲覧できるようになったのを見て、Adobeが危機感を持ったのはわかるような気がします。
いずれにせよ、企業間の健全な戦争がユーザーにとってメリットがあるならば歓迎したいと思います。ただ、この参入によってニッチに生きていたオンラインで画像編集サービスを提供している小さな企業が大打撃を受けるのだとしたら、気の毒なことではあります。(ひょっとしたら、Adobeはそういう会社のソフトを買収して、オンラインPhotoshopを作るのではないかという気もするのですが、、、、。)
ところが、実際には既にその時点で、事実上Photoshopと同等の写真加工ツールがオンラインで無料公開されていると言える状態だったようです。2月9日に「Photoshopなんてもういらない!オンラインで写真加工 厳選10ツールを使ってみた。(もちろん全部無料)」には、10のツールが推薦されております。
そこで紹介されているソフトと、評者である「ロサンゼルスで働くウェブデザイナー」さんの評価を転載しておきます。そちらへ行かれるとリンクも張ってありますので、ここでは手を抜いてリンクなしですませますので、勘弁してください。(どれも、有名なソフトのようですので、検索してもすぐに見つかります。)
1. Picnik ★★★★★
2. pixer.us ★★★★☆
3. mypictr ★★★☆☆
4. Snipshot ★★★☆☆
5. PIXENATE ★★☆☆☆
6. Cellsea ★★★☆☆
7. PHIXR ★★☆☆☆
8. Preloadr ★☆☆☆☆
9. VicImager ★☆☆☆☆
10. Picture2Life ★★★☆☆
ところが、この記事の最後に落ちがありまして、デザイナーさんが「いやぁ。。疲れた。。わたくしはやっぱり慣れ親しんだPhotoshop使いますわ。。。」と書いておられるのです。
やはり、ひとつで何でもできるという意味ではPhotoshopがすごいという評価なのですね。しかし、最新のPhotoshop CS2は税込み10万800円もします。
というわけで、「Photoshopのウェブアプリ版、無料で半年以内にリリース予定」というニュースは衝撃的です。元ネタはこちら「Adobe to take Photoshop online」のようですが、ありがたいことに全訳記事「アドビ、「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定」が、同社の日本サイトに掲載されております。
上に挙げたような、無料のオンライン画像編集ソフトがあるのでそれらを意識しての発売なのかと思ったのですが、記事を読んでみるとAdobeではGoogleのPicasaを強く意識していているようです。Picasaはオンラインソフトではありませんが、無料で配布されている画像処理機能も持った画像ファイル整理ソフトです。しかも、最新バージョンではなんとPhtoshopファイルの表示もできるようになっているようです。
確かに、Photoshopに画像ファイル整理機能がありません(多分)。今まではPhotoshopのファイルを見るだけでも、Photoshopを起動していた人が、Picasaで簡単にPhotoshopファイルを閲覧できるようになったのを見て、Adobeが危機感を持ったのはわかるような気がします。
いずれにせよ、企業間の健全な戦争がユーザーにとってメリットがあるならば歓迎したいと思います。ただ、この参入によってニッチに生きていたオンラインで画像編集サービスを提供している小さな企業が大打撃を受けるのだとしたら、気の毒なことではあります。(ひょっとしたら、Adobeはそういう会社のソフトを買収して、オンラインPhotoshopを作るのではないかという気もするのですが、、、、。)
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by stochinai
| 2007-03-01 21:40
| コンピューター・ネット
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2007年 03月 01日
IEをぶっとばせ
「大西 宏のマーケティング・エッセンス」に、「インターネット エクスプローラでは見えないサイト」という不思議な投稿を見つけました。
読んでみると、IEでそのサイトにアクセスすると、IEがクラッシュしてしまうという「悪いイタズラ」なのですが、その名も CRASH IE (IEの方はうかつにクリックしないでください)というサイトです。IEでアクセスすると以下のメッセージが出て、クラッシュします。

Firefox や Opera それに Sliepnir で試してみましたが、いずれもかわいい(かわいくないかも?)キツネがIEのロゴをかじっている絵が出てきます。

ところが残念なことに、Goo RSS リーダーもクラッシュしてしまいました。

なにか恐ろしいことをやっているのかというとさにあらず、以下のスクリプトを一行書いているだけだそうです。
(このブログではスクリプトが不許可ですし、通ったとしてもスクリプトとして書いてあるとIEで見た方が全員クラッシュししてしまうので、このスクリプトはjpg化してあります。)
おそらく実害はないと思われますので、クラッシュを味わいたい方は以下をクリックしてください。
IEがクラッシュするサイト
読んでみると、IEでそのサイトにアクセスすると、IEがクラッシュしてしまうという「悪いイタズラ」なのですが、その名も CRASH IE (IEの方はうかつにクリックしないでください)というサイトです。IEでアクセスすると以下のメッセージが出て、クラッシュします。



なにか恐ろしいことをやっているのかというとさにあらず、以下のスクリプトを一行書いているだけだそうです。

おそらく実害はないと思われますので、クラッシュを味わいたい方は以下をクリックしてください。
IEがクラッシュするサイト
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by stochinai
| 2007-03-01 15:35
| スマイル
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Comments(1)