5号館を出て

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 本日はCoSTEPの修了式でした。

 作品発表会を見ていただいて、ゲストの皆さんに講評をしていただきました。

 竹内薫さん。
作品発表会と修了式 【関連記事続々追記】_c0025115_3242599.jpg
 JSTから東北大GCOEに移られた、長神風二さん。
作品発表会と修了式 【関連記事続々追記】_c0025115_3263414.jpg
 JSTの永山國昭さん。
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 古田ゆかりさん。
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 基本的に皆さまから、高い評価をいただくことができました。履修生からは不安のあった、中間評価の低さに関しては、どなたも「気にすることはない。CoSTEPはいろいろな意味でナンバーワンだ」というお言葉をいただき、一同胸をなで下ろしました。
作品発表会と修了式 【関連記事続々追記】_c0025115_335525.jpg

 基本的には評価などは気にせずに、どんどんと実績を上げて日本を引っ張っていって欲しいというのが、ゲストの共通したご意見だったと思います。そうですよね。ほんの一握りの評価委員の評価ではなく、全国の多数の国民に評価をいただくことこそが、本当のCoSTEPの評価なのだと思います。

 そして、最後は例によってのサプライズ。教員一同の歌と踊り「この世にたったひとつの花」です。さすがに、私も最近はこのくらいでは驚かなくなりました。
作品発表会と修了式 【関連記事続々追記】_c0025115_3353544.jpg

 式の後は、慰労会・懇親会等々で、結局3時近くまで飲み会になってしまいましたが、その中でCoSTPは2008年も大丈夫だということを確信できました。

 がんばりましょう。

【追記】
 こちらに、過去の修了生などからのレポートと論評があります。
 ・ 3回目のCoSTEP修了式
 ・ CoSTEP(北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット)の存在価値って何?
 ・ CoSTEP修了式に行ってきました
 ・ Winding Road
 ・ 無事にお家に帰ってきました
 ・ 今年も修了・終了
 ・ CoSTEP修了・トカゲ誕生
 . もっと科学コミュニケーターの活躍の場を!
 . M姫とフェアリーさんとMさんと・・・
 . 春うらら
 ・ 3回目の作品発表会と修了式
 ・ 北大CoSTEP修了式とシンポジウム、翌日ビズ・サイエンスカフェおたる今年度分終了
【重要参考エントリー】
 ・ 早稲田大学科学技術ジャーナリスト養成プログラム第1期が修了
 ・ 【竹内薫の科学・時事放談】CoSTEP 官僚の評価は非科学的?

【付録】
 ・ お似合い
by stochinai | 2008-03-22 23:59 | CoSTEP | Comments(16)
 人口は、数年前からすでに減り始めていたはずだと思うのですが、こんなニュースが出ていました。

 日本の人口、2000人の自然減に 昨年、出生が死亡下回る(2008.3.21)
 総務省が21日発表した2007年10月1日現在の推計人口(確定値)によると、比較可能なデータがある1950年以降初めて、年間の出生児数が死者数を2000人下回る「自然減」となった。
 探してみると、2005年に4300人の減少が記録されていたというニュースがありました。

 厚労省が「人口動態統計」発表(2005.12.22)
 厚労省は22日、2005年の「人口動態統計」(年間推計)を発表した。出生数は前年比4万4000人減の106万7000人、死亡数は同4万8000人増の107万7000人となり、差し引きで1万人の「自然減」となった。出生数が死亡数を下回る自然減は1899年に統計を取り始めて以来、初めて。
 このニュースの違いを読み解くのは、私の硬い頭ではなかなか難しいのですが、鍵は総務省の発表と厚労省の発表という差なのかも知れません。総務省は厚労省のデータとは「比較可能」ではないということなのでしょうか。細かく見ると、総務省のものは「推計人口(確定値)」であり、厚労省のものは「人口動態統計(年間推計)」となっており、相互に比較することは「不能」ということなのでしょうか。こういうところを「行政改革」してくれないものかと、素人は思ってしまいます。

 まあ、いずれにしてもあまり大きなニュースではないようなので、話題にもならずに流れ去る前に、こんな辺境のブログにでも書き留めておきたいと思います。

 ニュースではサクラの開花が待ち望まれているようですが、札幌の桜は5月ですのでそれは別の世界のお話しです。ところが、フキノトウも4月のものだと思っていたら、大学の駐車場で見つけてしまいました。この調子だと今年の春は早いかも知れません。
2度目の「はじめての人口自然減」: 札幌はフキノトウ_c0025115_21505894.jpg
 まだ、花は開いていないのですが、フキノトウはこの時期が一番美しいですね。
2度目の「はじめての人口自然減」: 札幌はフキノトウ_c0025115_21515992.jpg
 連休前にサクラが咲くなどという異常気象にならなければ良いのですが・・・・。
by stochinai | 2008-03-21 22:01 | 札幌・北海道 | Comments(2)
 もうすでに使われている人も多いのかもしれませんが、英辞郎とFirefoxをお使いの人には是非ともお勧めしたいのが、マウスオーバーディクショナリー・エクステンションです。こちらをご覧になればセットアップの仕方が詳しく書かれていますが、念のために転載しておきます。

 Firefoxはバージョンアップが予定されていますけれども、ほとんどの人がお使いの新しいFirefox2です。エクステンションはこちらからゲットしてください。

  mouseoverdictionary-0.6.2.xpi

 インストールしただけではだめで、別途辞書データが必要になります。英辞郎をお持ちならばそのデータが使えますが、辞書データそのままでは使えないので変換作業が必要になります。変換方法はこちらを参照してください。

 辞書の変換(書籍版英辞郎第二版を用いる場合)

 マックの場合は、書籍に付属のアプリケーションPDIC VIEWERを使用して、「辞書>辞書変換ユーティリティー>PDIC→テキスト形式」で1行テキスト形式のファイルが作成されるそうです。

 こうして、「1行テキスト形式」の辞書ができあがったら、準備完了。

 Firefoxメニューバーの[ツール]-[アドオン]から拡張機能の設定ダイアログを開き、MouseoverDictionaryの設定をクリックして、[辞書のロード]ボタンで上で変換して作った辞書データを読み込ませと使えるようになります。

 使う時には、メニューバーの表示から、[サイドバー]-[Mouseover Dictionary]を選択すると利用できます。
マウスオーバーディクショナリー_c0025115_071026.jpg

 右画面でカーソル(ポインター)がある場所にある英単語の意味が、サイドバーに表示されるのですが、それが異常とも言えるくらい高速です。
マウスオーバーディクショナリー_c0025115_0133792.jpg

 他のマウスオーバーディクショナリーが遅かったり、意味がその場に表示されるのが目障りだったりするので使うのをためらっていた方でも、一度使ってみると手放せなくなること請け合いです。

 是非おためし下さい。
by stochinai | 2008-03-20 23:49 | コンピューター・ネット | Comments(3)

今年度最後の追いコン

 年度も押し迫ってきており、今年研究室から出ていく人達もたくさんいるのですが、今日が最後の追い出しコンパになりそうです。S医大やK分子からも先生が来てくださり、とりあえず今年研究室を出ていく4名のうちの2名を送り出すコンパです。

 というわけで、何か書いている時間もありませんので、このたび改訂することになった生物科学科ホームページに提供する研究室の動物達の写真を掲載して、本日のエントリーに変えさせていただきます。

 まずは、最近もっとも研究者人口が増えているミジンコです。ミジンコは普段はメスだけで殖えます。メスです。
今年度最後の追いコン_c0025115_0104719.jpg
 ちょっとした処理をするとオスも誘導できます。大きいのがメスで、小さいのがオスです。
今年度最後の追いコン_c0025115_0114791.jpg
 最近はちょっと有名になってくれたヤマトヒメミミズの頭部です。
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 そして、これから研究をしたいと思っているミステリークレイフィッシュです。
今年度最後の追いコン_c0025115_0141353.jpg
 最後は、最近このページのロゴ写真にもなっている「ピースをする」アフリカツメガエルです。
今年度最後の追いコン_c0025115_015254.jpg
 他にもいろいろいるのですが、そのうちにご紹介したいと思います。

 では、また明日。
by stochinai | 2008-03-19 23:59 | 大学・高等教育 | Comments(0)
 ちょっと前(3月5日)のニュースになりますが、Scientific American のニュースに気になる記事がありました。

 Girl Talk: Are Women Really Better at Language?

 現象としては40年くらい前から、少女の方が少年よりも語学の学習能力が高いことは知られていたらしいのですが、その生物学的理由はわかっていなかったのだそうです。

 私も昔から、現実に出会った人や、テレビなどで見た人の中で、明らかに若い女性の中には、ものすごくネイティブに近い英語を話す人が多いという印象を持っていましたので、この記事にはとても興味がわきました。

 それが、少年と少女の脳における言語処理の違いによるのだということが、わかったという記事です。論文はNeuropsychologiaという雑誌に出ているようです。(私は、まだ見ていません006.gif

 少女はもともと言語を処理する脳部位で言語処理をするのに対して、少年は視覚や聴覚を処理する部位で言語を処理するという、大きな違いが見出されたということのようです。そのことによって、少年に言語を教えようとすると、視覚に訴える文字と話された言葉の両方を駆使しなければ伝わらないのに対して、少女はどちらか一方だけでも簡単に言語の意味を把握できてしまうのだということのようです(多分)。

 研究者チームはfMRIという装置を使って、31人の少年と31人の少女を使って、2つの言葉を文字や音で示すことで、脳のどこが興奮するかを見る実験をしたそうなので、かなり信頼性が高そうな気がします。

 少女では脳の言語野と呼ばれる部分が活動していたのに、少年ではあまりそうでもなかったのだそうで、部域的にも音声処理や文字のつづりや意味を取り出すところに少女の優位性が明らかだったと書いてありました(多分)。

 要するに少女は言葉を聞こうが読もうが、その意味を抽象的に把握できる能力が高いということなのですが、この能力が年齢とともに失われるという説もあり、今後はそれを調べていきたいそうです。少年の低い能力も年とともに改善され、いずれは一緒になるということなのでしょうか。

 もし、これがほんとうならば、男女一緒に語学を教えるのではなく、女子は早めに男子は遅めに教えた方が、効率が良いということになるのでしょうか。

 私の訳と理解力ではちょっとあやしいので、もう少し詳しい方にコメントいただけると、うれしいです。
by stochinai | 2008-03-18 23:18 | 教育 | Comments(11)
 昨日は、(結局完成させることはできなかったのですが、)原稿の締切に追われており、「経歴に穴が空くということ」という昨夜のエントリーは、1日1エントリーの穴を空けないためということを主軸に、15分ほどで書き上げたいわばやっつけのエントリーだったのですが、投稿した直後にmaguさんからコメントをいただき、これはちょっといつもと反応が違うなと感じました。でも、その後はそれほどのアクセスがあったわけでもなく、朝起きた時に5つほどのコメントをいただいておりましたが、数として特に多いというわけではありませんでした。

 しかし、その中にあった「ひとこと。。」さんのコメントを読んで、非常に納得したことがあります。要するに、「経歴に穴を空けないように」というのは、最終的に公務員研究者になることを前提になされていたアドバイスなのだということです。公務員研究者になると、それまでの履歴が初任給にどのように反映されるかとか、あるいは場合によっては履歴に穴が空いている人間は公務員になれないという鉄のルールがあるということ、とても良く分かりました。民間企業関係者の方で、「経歴の穴」って、何のことを言っているのかわからないと思われた方がたくさんいらっしゃったらしいことも無理はありません。

 それにしても、そうした公務員のローカル・ルールがなんだか社会全体の「空気」を醸成しているのが、日本のリクルート現場なのではないかとも感じられます。そういうふうに考えると、日本では民間企業といえども実はミニ公務員を求めているのかな、と思われる節もないでしょうか。

 公務員が「お上に従うのか、去るのか」という択一を迫られるのは、まあ仕方がないかと思うこともありますが、民間企業も同じ論理でやっていたのでは、民間という意味がないのではないかと思ったりもします。

 結局、日本中が同じ論理で動いているのだとしたら、職を探そうという側からみたら選択肢なんてない!ということになってしまいます。日本って、そういう国なのですか?

 そうした問題意識に共感する人が多かったのでしょうか。いつもは2000数百で推移しているPVが、今日は午前中に2000を越え、現時点ですでに5000を越えてしまいました。

 ポスドク問題に限らず、若い人達が健全なキャリアを形成していくために、この国にはまだまだ変えなくてはならない「因習」のようなものがたくさんあるのだと感じさせられた、「経歴の穴」問題でした。
by stochinai | 2008-03-17 23:38 | つぶやき | Comments(23)
 私がまだ学生の頃から、聞かされ続けたことのひとつが「経歴に穴を空けてはいけない」ということでした。

 高校から大学へ入学するのもそれほど簡単な時代ではなかったこともあり、過半数の学生は大学へ入る前にいわゆる「浪人」という時期を過ごすのですが、その時にもどこかの予備校に属していることが勧められ、予備校に行かないいわゆる「自宅浪人(宅浪)」は、ひょっとすると将来社会に出てから、何らかの不利益を被るかもしれないと聞いたこともあります。

 しかし、それがどのような根拠に基づく、どのような不利益であるのかを確かめる機会は今日に至るまで持てていません。結局、その後大学へ進学することになるのだったら浪人時代の履歴の穴は所詮「学歴」に空いた穴にすぎす、それほど大きなものではないということなのかもしれません。

 一方、大学を出てからも、ことあるごとに「履歴に穴を空けてはならない」と言われます。実際に調べることなどあり得ないと思うのですが、転職などの時、大学の事務などではたとえ1日でも空白を作らないように、私にしてみると異常とも思えるくらいの調整作業を行ってくれるようです。

 それとの関係なのか、数年前から北海道大学の理学研究院では、博士取得者が職に就くまでの間、履歴の空白ができることを防止するためなのか、残念ながら無給なのですが、研究生のように学費を支払う必要のない研究員制度を設けています。

 おそらくこれは日本社会に特有の習慣なのだと思いますが、学歴や職歴に空白があるということがその後の人生にどのように不利益をもたらすのかを具体的な例を挙げて説明できる方はいらっしゃるでしょうか。

 そもそも、生まれてから死ぬまで一続きの人生に空白などあるはずもなく、たとえ学歴や履歴に書けない期間があったとしても、そこにはそれぞれの人にそれぞれの歴史がきざまれているはずです。それが、内容を判断されることなく一律に不利になってしまうなどということが実際に行われているのだとしたら、まったく馬鹿げたことだと思います。

 とりあえず、履歴書には何を書いても良いこととし、空白があっても問題なしという社会になって欲しいと思うのは私一人でしょうか。
by stochinai | 2008-03-16 23:52 | つぶやき | Comments(36)
 サイエンティフィック・アメリカンのニュースで、ものすごいものを発見してしまいました。スライドショー形式になっている記事は、こちらです。

 Gross Anatomy Via Your Computer [Slideshow]

 記事を読むよりも、実際に自分で操作してみると、そのすごさがわかります。サイトはこちらです。
 
自由自在にコントロールできる3D人体模型_c0025115_20151480.jpg

 無料ですが、登録が必要です。登録後すぐにアクセスキーが送られてきますので、早速アクセスすると、おそらく3D画像をグリグリ動かすためのソフトのインストールを要求されますが、すぐ済んで使えるようになります。(残念ながら、IEでしか動きません。)

 画像が1700以上のパーツが描きこまれた精密な3Dになっており、それを全部読み込まないと動かないので、ちょっと重たいですが、我慢する価値はあります。

 これが初期画面で、骨格系が読み込まれています。
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 それに、次々といろいろな臓器を足していきます。まずは、血管系を加えます。
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 次に、各種内臓を加えてみました。
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 神経系を加えると目が入ります。
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 最後に筋肉を加えてみました。
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 この後、皮膚を加えると女性の姿になるのですが、それだと解剖ではなくなるのでカットします037.gif

 これだけでもずいぶんスゴイということがわかると思うのですが、これが3Dになっていて拡大縮小移動回転が自在にできます。臓器は加えたり消したりするだけではなく、透明化というすごいコマンドがありますので、最後の1枚としてこんな芸当もできるということをお見せします。
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 当然のことながら、ちょっと重たいソフトなので、他のプログラムを全部落として、パワーのあるコンピューターで試されることをお薦めします。

 こんなのをただで使わせてくれるのですから、やはりアメリカの科学の底力はすごいものだと思います。

 戦争してもかなわないはずです。
by stochinai | 2008-03-15 20:40 | 生物学 | Comments(0)
 Scienceに、結構ショッキングなニュースが載っていました。

 Proposed Frog Ban Makes a Splash

 イギリスのDefraと呼ばれる役所 Department for Environment, Food and Rural Affairs が、環境に悪影響を及ぼす可能性のあるもののうち、在来種ではない動植物の売買や取引を禁止するリストを11月に発表したのだそうですが、そのリストの中になんと過去60-70年間にわたって発生学の標準的実験動物として世界中で使われているアフリカツメガエル(Xenopus laevis)が含まれていたということで研究者達は大きなショックを受けているようです。
イギリスでアフリカツメガエルの売買禁止提案_c0025115_2214920.jpg
 Defraによると、アフリカツメガエルは世界の両生類を危機に追い込んでいると主張されているツボカビのキャリアでもあるし、野生に放された場合には地元の両生類と競争したり、場合によっては食べたりすることで減少させる恐れもあるので、リストに載せたということです。

 日本でも昨年の今頃に同じようなことが言われて、我々アフリカツメガエルを実験に使っている人間はかなり危機感をもったものですが、日本では野生の両生類がツボカビで深刻な被害を受けているという事実が出てこなかったこともあり、現時点ではアフリカツメガエルの実験や飼育、売買に対して特になんらかの制限は加えられてはおりませんが、イギリスでは核移植で有名なガードンもいますし、アフリカツメガエルを使った発生学研究の伝統がありますので、とても他人事には思えません。最近では、遺伝子を使った実験発生学で広く使われているので、影響はとても大きなものになることが予想されます。

 もしも、売買・取引禁止ということになると、実験用のアフリカツメガエルはすべて自給自足でまかなわなければならなくなるので、人手もお金もかかるようになり大変だということで研究者はかなりあせっているようです。もちろん、イギリスの研究者達はこの決定に異議を唱えて闘っており、売買・取引禁止ではなく、なんらかの許可制になることが予想されています(10月に決定があるそうです)。

 Defraは研究者からのリアクションに驚いていると書いてありますが、日本の環境省・農水省にあたるところが、基礎研究で広く使われている実験動物に対してそれほど無知だったということに、私は逆に驚いています。(日本でも、同じかもしれないですが・・・・・)

 ただし、科学者達もDefraが外来生物に対して持っている危惧には同意しているので、イギリスの在来両生類を守るために協力すると言っており、飼育しているアフリカツメガエルが逃げ出すことがないようにするばかりではなく、ツボカビをもっているかどうかを調べたり、あるいはツボカビを持っていないものを実験に使うことを考えているということです。

 もちろんツボカビの危険性は充分に考慮しなければならないことではありますが、確たる根拠もなくツボカビを持っている可能性があるというだけで、今回のDefraの決定がなされた節もあり、お役所が「お役所仕事」をするのは日本だけではないのかもしれないと思わされるエピソードでした。
by stochinai | 2008-03-14 22:43 | 生物学 | Comments(5)
 先月の28日に105センチあった札幌の積雪量は本日50センチを切り、ただいま48センチと発表されています。2週間でほぼ50センチ減ったことになります。このままでいくと、平年よりも早く今月中に積雪がゼロになるのではないかと予測されているようで、放っておいても時間の問題なのですが、あちこちで家の前の道路の氷割をしています。暖かさがうれしくて、外に出たいだけなのかもしれません。

 我が家の庭の雪もぐんぐん低くなっているのですが、後押しをするために融雪剤をまいてみました。これが、朝まいてから30分後くらいの様子です。
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 融雪剤は、もちろん購入したものではありません。何だと思いますか。拡大してみます。
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 実はコーヒーの出し殻なんです。前にコーヒーの出し殻を生ゴミに混ぜると臭いもなくなり、そのまま分解して堆肥の一部になってくれるのでとても良いということを書きましたが、生ゴミに使うコーヒーの量以上にたくさん出てくるので、乾燥させて脱臭剤にしたりしていたのですが、それでも余るのでまいてみたところ、なかなか良い感じの融雪剤になることがわかりました。

 自然の落ち葉なども吸熱して雪を融かしますが、左隣にあるゴミ(?)のほうがどんどん雪を融かして雪の中に沈んでいっているようです。
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 実は融雪剤もまばらにまくとこのように雪の中にめり込んでしまって効果がなくなってしまうので、ある程度濃くまかなければあまり効果がありません。

 順調に春に向かっている札幌ですが、残念なことに今になって今年はサザンカがつぼみのままで枯れてしまったことが確認されてしまいました。
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 例年ならば、玄関の風除室の中で12月初旬から下旬、遅くとも1月には咲いており、今年は2月になっても咲かなかったのでなんだかおかしいとは思っていたのですが、最近になってさわってみたら、なんとつぼみが枯れていることが確認されました007.gif
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 思い返してみると、今年の1月は雪は少なかったものの気温がかなり低かったような記憶があります。あるいは、水不足の時期があったのかもしれません(そうだったら、ゴメン)。

 そう考えると、昨年までは良く咲いてくれたものだと、逆に感心してしまいます。来年は寒さと乾燥に注意して、立派に咲かせてあげたいものです。
by stochinai | 2008-03-13 20:33 | 札幌・北海道 | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai