5号館を出て

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ワークショップ2日目

 富士の裾野にいるはずなのに、昨日も今日も富士の姿はまったく見えません。真面目に勉強しろということなのでしょう。と思っていたら、こんなところで富士山を見ることができました。
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 そして、この講演は内容がものすごく濃くて勉強になりました。ノーベル賞をもらってもおかしくない素晴らしい研究がここにもありますという見本のような研究ですが、マスコミで取り上げられるのはこの講演の中で「こぼれ話」として取り上げられた、ネコを怖がらないネズミの話くらいだと記憶しています。

 こういう素晴らしい話を聞いていると、「iPSだけで浮かれている場合ではないぞ、日本の科学行政・科学報道!」と喝を入れたくなります。

 朝9時から、夜11時過ぎまで、2回の食事の3時間をはさんだものの、ほぼ休みなく講演・議論・ポスター漬けでした。

 最後の講演は、基礎生物学研究所をこの春に退職する長濱さんのお話だったのですが、それもまたかなりおもしろかったです。

 その講演が終わったところで、主催者以外は誰も知らなかったサプライズ。もちろん、本人も知らなかったので、なかなか感動の場面が演出されました。
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 拡大して中央のスクリーンの文字をお読み下さい。

 最後にお弟子さんの一人(男性)から花束贈呈。名前も知らない美人の女の子にもらうよりも、ずっといい感じでした。

 さて、明日はいよいよ最終日。若手のポスターの優秀者を表彰するとともに、ぶっつけでオーラルのプレゼンテーションをしてもらう予定です。どんな展開になるか、楽しみです。
by stochinai | 2008-03-04 23:59 | 生物学 | Comments(1)
 実に久しぶりに東海道新幹線に乗りました。
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 羽田から品川に出て、こだまに乗りました。こだまもこんなに洒落た車両にバージョンアップされているのですね。
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 着いたところの駅前の風景です。風力発電と太陽光電池を組み合わせた発電機の上部にある風車が、弱い風の中なのにかなり良く回っていたのには、感心しました。
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 これを見ただけで、ここが三島だとわかる人はどのくらいいるでしょうか。

 三島駅前からバスに乗って御殿場高原へ、札幌を出てから約6時間の長旅でした。目的はこちらの研究プロジェクトが主催する第3回「冬のワークショップ」で講演を頼まれたので、ついでに勉強をさせていただくことです。

 このワークショップは若い人にいろいろなインスピレーションを得てもらうということを主目的に、毎年趣向をこらした内容のものが続けられているとのことで、とても意義深いものだと思いました。しかし、北海道から来た私にとっては、すでに梅の咲いている富士の裾野で「冬のワークショップ」と言われてもピンときません。ここは、もう春です。

 さて初日の今日の午後は、ボルボックス、カイメン、ヤマトヒメミミズ、ミジンコ、ミステリークレイフィッシュをめぐる、「無性生殖・有性生殖とオスメスの分化」というセッションがあり、T大のN崎さん、K大のF山さん、そしてH大の私の連続講演でした。

 地ビール飲み放題のバイキング形式の夕食のあと、マスターズ・レクチャーということで、普段は公には語られることがきわめて少ないと思われる貴重なお話が、この研究班の中心におられる二人の先生によって、2時間びっしり語られました。満腹でビールの回った状態だったのですが、お話は興味深く自分でも意外なほどに集中して聞き続けることができました。

 終わったのが10時。その後、10時半からは懇親会があるというのですが、5時半起きの私はさすがに体力を消耗してしまって、ゆっくりと風呂につかって早く眠りたいということで、今日は遠慮させてもらいました。

 ワークショップは、明後日まで続きます。
by stochinai | 2008-03-03 23:56 | 生物学 | Comments(3)
 昨日の夕刊の記事にこれが出ていて、最初は意味がわからずしばらく呆然と記事を見ていた記憶があります。

 博士養成、ベトナムから1千人 政府、ODAで受け入れ
 政府は08年度から20年度にかけて、途上国援助(ODA)を使ってベトナムの若者1000人以上を日本の大学院に入学させ、博士を養成するプロジェクトを始める。

 外務省などによると、ベトナムが求めているのは主に理系の分野で、情報技術(IT)、機械工学、素材、ナノテクなどの先端技術をはじめ、全般にわたる。ベトナムから国費で受け入れている博士課程の留学生は現在年25人程度だが、この枠を08年度から徐々に拡大し、3年後をめどに大規模な受け入れを目指す。

 受け入れに前向きな主な大学院は東京、京都、早稲田、慶応、立命館、長岡技術科学など。日本側は200億円以上の費用が必要とみられる。

  日本側としては、優秀な若者を日本で育て、両国の関係を深めたい思惑がある。
 一般的には、日本が東南アジアの学生を育てるというのは良いことだと思います。ポスト中国として、日本の経済を支えてくれる基盤としてベトナムに期待しているということもあるでしょう。しかし、日本の学生がそっぽを向き始めた博士課程をベトナムの学生で埋めることで根本的な問題は解決するのでしょうか。

 この記事と並べてみると、ため息が出るのではないでしょうか。

 日本で博士課程定員割れ、就職難が背景=日経
 日本で博士課程修了者の就職難が広がり、大学院博士課程で、2007年度の入学志願者数が定員割れを起こしていることが分かった。日本経済新聞が27日付で報じた。

 文部科学省が学校基本調査などの結果を基にまとめた統計によると、07年度の博士課程の入学定員は約2万3400人だったのに対し、志願者は定員の89%に当たる約2万773人にとどまった。数字上は博士課程に志願すれば誰でも入れる「全入状態」になっている。特に工学系で定員5503人に対し、志願者数が65%の3560人、理学系でも定員2070人に対し、志願者数が69%の1419人に低迷するなど、理工系を中心に「博士離れ」が進んでいる実態が浮き彫りとなった。
 とりあえず、この二つには直接の関係はないのかもしれませんが、余った博士の定員をとりあえずベトナムの学生で満たしておくことが、外務省・文科省それに定員割れを起こしそうな大学という3者の利害が一致するところで、こうした方針が「名案」として出てきたのではないかと危惧しています。

 今までも、この手の名案は結果的に「迷案」となって、ものごとがどんどん悪い方へ動いていくという歴史が重ねられてきた気がしてなりません。

 こういうことが、どんどんトップダウンで進行していくのでしょうか。

 大丈夫か、ニッポン!
by stochinai | 2008-03-02 23:59 | 大学・高等教育 | Comments(11)
 「薬のことなら薬事日報ウェブサイト」さんのサイトからのニュース転載です。

 今年のインフルエンザのピークも過ぎたという報道や、タミフルに耐性のインフルエンザが出たとかいうニュースも小さな扱いで通り過ぎていく今日この頃ですが、タミフルの「重大な副作用」に劇症肝炎が追記されたそうです。29日のヘッドラインニュースです。
 タミフルは以前から、肝機能障害の副作用があることが知られていた。同局安全対策課によると、2001年の発売以来、6例の劇症肝炎が報告され、50~70代の4例が死亡、うち2例は専門家による精査の結果、タミフルとの因果関係が否定できないと判断された。

 厚生労働省医薬食品局の27日付け、「医薬品・医療機器等安全性情報」第244号に載っているとのことでしたが、それを見つけるのにちょっと手間取りました。なかなか見つけにくいところにありますが、発見しました(^^;)。ここです。
7 〈抗ウイルス剤〉 リン酸オセルタミビル
[販売名] タミフルカプセル75,同ドライシロップ3%(中外製薬)
[副作用(重大な副作用)] 劇症肝炎,肝機能障害,黄疸:劇症肝炎等の重篤な肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。

by stochinai | 2008-03-01 14:29 | 医療・健康 | Comments(0)

シロクマの赤ちゃん

 ドイツのシュツッツガルト市動物園で3ヶ月前に生まれた、ホッキョクグマの赤ちゃんの動画と静止画が公開されました。

 ナショナルジオグラフィック・ニュースでどうぞ。
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 まだ、足腰がしっかりしていないところが、かわいいですね。

 ドイツにはあちこちの動物園でホッキョクグマの赤ちゃんが生まれているらしく、こちらではシロクマの赤ちゃんに最初の歯が生えたという動画もあります。
シロクマの赤ちゃん_c0025115_9363328.jpg
 「シロクマ絶対主義」と名づけられることもあるようですが、シロクマの赤ちゃんはやっぱりかわいいです。

 「ホッキョクグマの赤ちゃん」よりは、「シロクマの赤ちゃん」のほうがかわいく響きますね。
by stochinai | 2008-03-01 09:41 | スマイル | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai