5号館を出て

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 昨日付けで、国立大学協会が「緊急アピール」を出しています。

 pdfファイルで出すという時点で、この組織のやる気のなさが伝わってくるのですが、いちおうリンクを貼っておきます。

 概算要求基準における国立大学法人運営費交付金の削減幅を3%とする方向の検討について(緊急アピール)

 全文が転載されているサイトがありますので、こちらをごらん下さい。

 要するにまだ伝聞の段階ですが、「来年度概算要求基準における運営費交付金や私学助成費の削減幅を3%とする方向で検討が行われている」という情報を得て、それに対しての緊急アピールを出すということのようです。

 国立大学が法人化されて、毎年1%ずつ運営交付金が一律に削減されて今年で4年目ですから、すでに4%の削減が行われていることになります、ここで来年度から3%の削減が上乗せされると7%の削減になり、体力がなくなりかけている大学はここで臨終宣告を受けることが充分考えられます。

 政府としては毎年1%ずつ削減していけば、数年で根を上げた大学が統合や縮小などをすると見ていたのかもしれませんが、各大学は意外とがんばって持ちこたえていることを見て、業を煮やして荒療治に乗り出したと考えることもできます。

 毎日新聞の記事によると、「政府は骨太の方針06に沿って公共事業費などを08年度比3%、国立大運営費交付金や私学助成費などを同1%削減することに加え、重点化促進枠拡大のため社会保障費などを除く政策経費全般をさらに2%絞り込む方針を固めている」のだそうです。

 これほどのドラスティックな暴挙に対して、上にあるような国立大学協会が出す一枚の声明書がどれだけの効果を持つというのでしょうか(大したニュースにすらなっていません)。会長の小宮山さんの大学である東大では、たとえ7%であろうが10%であろうが運営交付金を減らされても、もともと潤沢な競争的資金に恵まれているために、それに依存していた割合が低いでしょうから、つぶれるなどということはあり得ません。苦しくすらないのかもしれません。

 政府が国立大学の整理統合を狙っているという時に、この東大の学長を頂点とする国立大学協会になにかを期待するということがそもそも無理なのかもしれません。このままでは、国立大学協会は脱落していく大学を、座して見送るということになるでしょう。地方大学は、国立大学協会を脱退してなんらかの活動を始めることが必要な時期にきている気もします。

 地方大学の生き血を飲む形で生き残ったとして、旧帝大などが日本全体の高等教育に責任の持てる体制を作れるのでしょうか。

 私はそれは無理だと考えます。
by stochinai | 2008-07-24 21:37 | 大学・高等教育 | Comments(0)

やっぱり気になる通信簿

 昨日の図書館研修では、「インパクトファクターなんて、いろいろな評価方法のひとつにすぎない」のだけれども、便利なのであちこちで使われてもいるし、研究者としてはやはり気になるというような話もちょっとしました。

 それと関係あるような、ないような話題なのですが、昨日ガ島通信さんのところで「ブログ通信簿サービス」というのが始まったことを知り、早速試してみたところあまり成績は良くありませんでした。
やっぱり気になる通信簿_c0025115_1324512.jpg
 まあ、そんなものかと思いもしましたが、注意書きに「通信簿は最新記事10件から分析されるため、内容により結果は変わります」と書いてあったので、ひとつエントリーを書いた後で再度通信簿を出してもらおうと思ったのですが、つながりません。
ただいま、通信簿作成依頼が集中しており、作成できないことがあります。
その際は、申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。 (2008/7/24)
 今も、つながりにくいようですがなんとかつながり、いただいた結果ではえらく評価が上がっています。
やっぱり気になる通信簿_c0025115_135613.jpg
 気になっていたのは、毎日1エントリーでマメ度が「3」というところです。まあ影響度が「4」というのは、そこそこ良いかなと思っていたのですが、今日の通信簿ではどちらも「5」になっています。

 通信欄が微妙に変わっているところも、面白いです。

 男性 → 女性
 42歳 → 52歳
 放送委員 → 生活委員
 大きな影響 → 影の支配者
 環境の知識や経験 → 農業の知識や経験

 「花屋を目指せ」というところが変わっていませんが、たしかに適切なアドバイスかもしれません。

 総じて、いわゆるジェネレーターよりは、まじめな解析をやっているのかと思ったのですが、なかなか判断が揺れているようです。10エントリーではなく100エントリーとか1000エントリーとか解析すると、結構すごい結果が出そうな予感を感じさせてくれるサービスです。

 とりあえず、お遊びだと思って試してみてください(笑)。
by stochinai | 2008-07-24 13:14 | つぶやき | Comments(1)

機関リポジトリ研修会

 研修会の会場は名古屋大学です。大学のど真ん中に地下鉄の駅ができてから、とても便利になりました。最初に来た時には、地下鉄からバスに乗り継いできたことを記憶しています。
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 1番出口を出たところです。
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 名古屋大学の象徴、豊田講堂です。

 研修会の会場、 名古屋大学図書館は反対側にあります。私の講演の前のM先生のお話は、とても勉強になりました。
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 さすがに、第1講目ですから、みなさん真面目に聞いておられます。

 この後、私は札幌で仕事があるのでお昼ご飯を食べてから、早々に失礼させていただきました。そういえば、地下鉄名古屋大学駅には大型液晶ディスプレイで、刻々と変わる電子ポスターがありました。これは、まちがいなくこれから急速に普及するアイテムのひとつですね。
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 セントレアにはちょっと早めについたので、無料のラウンジを見つけて一休みさせてもらいました。フリーのLANは使えなくてちょっとがっかりだったのですが、なんとアルコール(キリン一番絞り)がフリーでサービスされていて、びっくり。ついついおかわりをして、汗を一気に引かせることができました。
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 こんなに美味しく感じたビールも久しぶりです。

 札幌に着いてみると雨の後だったようで、涼しくて天国のようでした。北へ帰ってくることが前提ならば、南への移動もまあ耐えられますね。ビールもうまいし・・・・・。
by stochinai | 2008-07-23 23:26 | 大学・高等教育 | Comments(0)

名古屋です

 明日から、名古屋大学図書館で行われる国立情報学研究所が主催する「学術ポータル担当者研修」の講師を依頼されて、名古屋入りしました。

 千歳から中部国際空港までは、機体番号が読みにくいJA601Aでした。JA6の後が、オーアイなのか、ゼロアイなのか、オーイチなのか、ゼロイチなのかわからなかったのですが、検索にひっかかったのが、ANAのJA601Aだけでした。
名古屋です_c0025115_0102239.jpg
 ずっと平らな雲の床の上を飛んでいる感じだったのですが、中部国際空港へと降下を始めるあたりのところでむくむくと盛り上がってきた雲が、最初は犬か猫という感じに見えていたのですが、途中から形が変わって、なんだかカツラをかぶったフォクすけみたいに見えてきました。
名古屋です_c0025115_0183041.jpg
 どうでしょうか。
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 札幌を出るときには、おそらく20℃なかったんじゃないかと思われますが、名古屋は30℃を越えていたようです。飛行機や電車の中ではそれほどではなかったのですが、外気に触れたとたんに汗が噴き出してきました。このくらい暑いとあきらめの気分になってしまいます。

 夜になっても駅周辺は暑いです。
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 宿泊はこのビルの近くです。
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 名付けた時には近代的な名前だったのでしょうが、今となってはとてつもなく古めかしく響きます。名前というものは難しいものですね。
by stochinai | 2008-07-22 23:57 | つぶやき | Comments(0)
 夜になって札幌はだんだんと風が強くなってきました。この感じは、雨の前触れのことが多いので気象庁の雨雲レーダーをみてみると案の定、雨雲が迫っています。
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 大通公園では今日からビアガーデンが始まったようですが、夜になると肌寒いくらいになってきていますので、北海道の屋外での飲み会はやはり昼間の太陽の下が良いようです。

 また、こちらも恒例になった「北海道大学 緑のビアガーデン」は今年もあるようです。8月5日から10日までの6日間だけですが、エルムの森の中の100年記念会館はロケーション抜群です。ただ、例年、ちょっと混みすぎるので、静寂な雰囲気というわけにはいかないのがちょっと残念ではあります。それと、勤務時間との関係もあって、開店が5時半から8時半までと短いのが、いかにも国立大学法人内のキャンパスイベントそのものという物足りなさもあります。まあ、大学祭がアルコール禁止の大学ですから、キャンパス内でアルコールが飲めるということだけでも「英断」なのかもしれません。

 その緑のガーデンの一角を占拠して、「ゲリラ・サイエンス・カフェ」をやろうというアイディアもあるのですが、もちろん予告をしたり、そもそもやるのかやらないのかということすら明らかにしないのが、ゲリラのゲリラたる所以ですので、どうなるのかは誰にもわかりません。しかし、札幌には行動力のある「こ~すてっぱ~(CoSTEP修了生)」がたくさんいらっしゃいますので、案外あっさりと実現してしまうのかもしれません。

 最近、私はアルコール系のサイエンス・カフェというのは主役を決めた飲み会で良いのではないかと思い始めております。ある日の夕方、ふと思い立ってある人の話が聞いてみたくなり、適切なゲストを確保し、同じようにそんな話を聞いてみたいと思ってくれるような参加者にメールを送り、5-6人のメンバーであっさりと成立してしまうものではないのかと思っています。

 ただの飲み会だと、どうしてもみんな自分がしゃべりすぎてしまうものですが、この「ゲリラ・サイエンス・カフェ」では、ゲストのおしゃべりを優先するというルールを作り、参加者同士の会話を軽く禁止することで、カフェが成り立つのではないかと考えています。

 そうなってくると、実はゲストよりもそれを迎える参加者選びが難しいのかもしれません。閉鎖的ではない、そんなコミュニティを作ることができたら、かなり楽しそうですよね。
by stochinai | 2008-07-21 23:31 | 札幌・北海道 | Comments(4)
 今朝の朝日新聞の1面トップは「遺伝子組み換えへ傾斜」というタイトルで、環境元年第4部食糧ウオーズの連載開始となっています。読むまでもないのですが、内容は世界的に遺伝子組み換え作物の作付けが激増しており、我が国でも流通が認められているダイズ、トウモロコシ、バレイショ(ジャガイモ)、ナタネ、綿実、アルファルファ、テンサイはかなりの食品に利用されて、我々の口にもはいっているというものです。

 国内では商業栽培されているものはないそうなのですが、すでにかなりの量が飼料用以外にも使われており、表示義務がないケースでは、遺伝子組み換え作物がはいっていてもそれを知ることができない状況があります。

 生物学的に見て、遺伝子組み換え作物であるというだけで、それがヒトの健康に問題があるというものではありませんし、健康への影響だけを考えるならば、薬物などと同じように綿密な試験を行えば、よほどの例外的なものを除き、安全性を確保することは難しくないように思えます。日本では厚生(労働)省の度重なる薬害の苦い歴史がありますので、それを教訓に農水省が本気になって対応していただきければなんとかできるものだと思います。

 それよりも生物学を専門とするものとして私が危惧するのは、遺伝子組み換え植物が野生植物と交流する畑や田圃で栽培されることの問題です。世の中では、しばしば動物や植物の移入種が問題を起こしているとして大きく報道されることがありますが、遺伝子組み換え作物は、私にはいわばこの移入種と同じような存在に思えます。

 移入種の中でも、我が国の自然の中で爆発的の増殖するものでなければ、それほど問題にされることはないのでしょうが、時として爆発的に増えてこの国の動物相・植物相に大きな影響を与えるにいたった動植物は、ヒトの歴史とともに過去何千年にもわたって繰り返し起こったものだと思いますが、科学の発展とともにどの動植物がどこから移入されて、そのことによって日本の生物相がどのように変わったのかということが明らかにされるようになってきた昨今、この問題がしばしばクローズアップされるようになっているのだと思います。

 というわけで、もしも生物学者がいなければ問題にならなかったのだから、生物学の研究をやめて問題がわからなくなってしまうというのも、この問題を「解決」するひとつの方法なのかもしれませんが、さすがに今の時代にそのような野蛮な解決は許されないことでしょう。

 というわけで私の言いたいことは、これから地球環境の激変や地球規模での急激な人口増加が予想される中で、もはや遺伝子組み換えを含めて「育種」のスピードを上げなければならないと考える人が多いのであれば、遺伝子組み換え植物(動物も?)を開発すること自体に反対しても、もはや多数意見とはならないと思います。

 一方、作り出された遺伝子組み換え生物が田畑や牧場、飼育舎などで育てられた場合、その一部は当然のごとく野生へと逃れ出すでしょうし、場合によっては在来種との自然交配も起こることになります。そうしたことに対する、今までの政治的対応は「遺伝子組み換え生物を屋外に出させない」というものですが、大学内だけで行われているような小規模な実験ならばともあれ、産業レベルで育成を行うようになったら「野外に出さない」などということは、ありえない夢物語(あるいは嘘・詭弁)にすぎないということは誰でもわかることです。

 実用的な規模の生産が想定されうるならば、遺伝子組み換え生物が人類の生存にとって必要になる可能性のある来るべき時代に備えて、遺伝子組み換え作物が野外に出るとどうなるのかという研究がきわめて重要になるでしょう。あっさりと「遺伝子組み換え生物には反対です」ということは簡単なのですが、(もうすでにかなり動き始めてもいることでもありますし、)人類の生存にとってそれが必要になる日がくるであろうことが想定されるならば、今必要なのはそうした遺伝子組み換え生物が地球の自然に与えるインパクトを研究することと、野外に出して良いもの、いけないものを研究することだと思います。

 これは、すでに世界各国で原子力発電が行われており、さらに二酸化炭素排出量削減の流れの中で、原子力発電がまた増加する可能性が大きくなってきているという状況の中では、たとえ原子力発電に反対の立場であっても、原子力発電に伴う事故をなくするための研究をすることだけは推進しなければならないということと似ていると思います。

 遺伝子組み換え作物の存在そのものに賛成か反対かはさておき、遺伝子組み換え作物の安全性の研究を最優先に行う。これこそが、新しい科学・技術に対する我々がとるべき姿勢だと考えています。
by stochinai | 2008-07-20 23:57 | 生物学 | Comments(1)
 毎年、見慣れているはずなのですがフサスグリ(レッド・カランツ)が色づくとその鮮やかな色に衝撃を受けます。
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 昨日の雨で洗われて、いっそうきれいなのかもしれません。よく見ると、まだ雨のしずくがまとわりついています。

 庭の隅で、こぼれ種から芽を出しているフジを見つけました。
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 最近は我が家の一角を覆い尽くさんばかりに繁茂しているフジですが、思い返せば種を発芽させて、こんなふうな頃から育てたものでした。

 よく見ると種は宙に浮いていて、マメ科なのに種が双葉にならないソラマメやエンドウマメ・タイプのもののようです。
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 こうなってしまうと、なかなか抜いて捨てることができません。

 ラベンダーもそろそろ終わりですね。
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 こんな風景を見ていると、もう夏が終わったような気分になりそうですが、夏はこれからのはずです(多分)。
by stochinai | 2008-07-19 15:52 | 札幌・北海道 | Comments(2)
 山田ズーニーの大人の進路教室、藤井さんの第3回目のポッドキャストがリリースされました。

 第二十二章 「研究」を仕事にしますか?
Lesson85 文系か?理系か?決められなかった 7月3日 放送済み

Lesson86 研究を仕事にする 7月10日 放送済み

Lesson87 妻として母として、そして自分のやりたいことをやるための転職 7月17日 放送済み

Lesson88 文系理系の橋渡しをしたい 7月24日
 今回は、企業研究者から弁理士事務所への転職の経緯が語られています。大学から企業へと、たとえテーマが変わったとしても研究者としてキャリアを継続していた藤井さんが、どうして研究をやめることになる転職を選んだのか、選ばざるを得なかったのか。ある意味で、第二十二章の山場とも言えるところなのですが、放送時間の関係もあってか意外なほどあっさりした感じです。

 実際に、同じような立場に置かれた女性研究者あるいは、女性研究者をパートナーに持つ男性研究者の方々なら、ほんのちょっとした言葉の端々だけからでも、その奥にある深い悩みや葛藤は見て取れるのかもしれませんが、まだそれを経験したことのない方々にはちょっと不親切かなという印象がなきにしもあらずです。

 ところが、藤井さんもそのことを感じておらたるせいか、明らかにこの放送を補完するものとしてブログのエントリーを書かれています。今回は、それを読みながら聞いてください。

 理系兼業主婦日記 私が捨てたもの 2008-07-17(Thu)

 番組の中では、さらりと語られていた、あるいは語られていなかったことがここにあります。転職により、失ったもの、あるいは捨てたもの。

● それまでいた世界における信用

● 友人

● 有給休暇

 そして、藤井さんからの提言。

■ 半年間とどまって、それから動こう

■ でも、きっといつか取り戻す


 そして、来週の放送へとつながるメッセージ

 雌伏の時に手放してはいけない、たった一つのもの。

 それは希望であると私は思う。

by stochinai | 2008-07-18 12:00 | 科学一般 | Comments(2)
 一昨日、日本中で20万隻という漁船が一斉に休漁というストライキを行いました。漁船用の燃料の高騰とそれにもかかわらず漁獲物の値段がほとんど上がらないことで、生活ができないというギリギリのところでの行動だと理解できます。

 日本中で1日、水産物が獲れなかったら、水産物の値段は暴騰しても仕方がないと思いますが、意外なほどそういうニュースが聞かれません。追いつめられた漁民の行動にもかかわらず、製品の値段はあまり動かなかったということは、ストライキが有効に働かなかったことを意味します。

 なぜ、こういうことになるのでしょうか。石油製品であるガソリンや石油は、元売り価格が上がるとその日のうちに連動して末端価格も動きます。その被害をまともに受ける、燃料を使う船や自動車を使って仕事をしている人々の収入が連動して上がらないのは、そこにとても不公平な価格決定システムがあるからでしょう。経済のことなど、ほとんどわからない私でも、それはおかしいと直感的に感じることができます。

 グローバリゼーションの名の下に、農畜水産物が外国から大量に流入するようになり、さまざなまものの値段も下がりました。(同時に、食の危険も輸入してしまっているということはありますが、それは値段とのひき替えで当然のリスクとも言えます。)そのことは、一見われわれの生活には良いことのように思われましたが、農畜水産で生計を立てている人には非常に苦しい状況になったのだと思います。

 農畜水産物の自由化で、いきなり日本の農民・漁民が生産放棄するところまで追い込まれてはいけないということで、おそらく補助金でなんとかつなぎとめているところもあるのだと思いますが、昨今の燃料高騰はその補助金をもってしても支えきれないくらい農民や漁民を追いつめてしまったということだと思われます。

 原油が値上がりすると、石油製品の値段はすぐに上がるのに、農産物や畜産物や水産物の値段は上がらないのでしょうか。輸入している農産物・畜産物・水産物の値段はじわじわと上がっているのに、国産のものを値上げすることが難しいということなのだとしたら、日本における製品の値段の決定方式に問題があると思わざるを得ません。

 石油や電力は明らかに少数の大会社が、(政府の庇護のもとに)独占して価格を決定し、殿様商売をしています。一方、外国製品との競争にさらされている、農畜水産業者は小規模な組織で商売をしている人が多く、それを仲買する大手の販売組織に逆らうことは難しそうです。

 仲買業者は、我々消費者の意見をくみ取って、農畜水産物の値段をそんなに上げることはできないと言っているようですが、それはほんとうに我々消費者の意見なのでしょうか。消費者には、安全な食品を安定して供給してもらえるならば、多少の出費は覚悟しなければならないと思っている人が増えていると思います。

 そう考えると、この国でいろいろなものの価格を取り仕切っている、大手の独占的産業が諸悪の根元という気がしてきます。

 石油や電力なども、農畜水産物と同じように国際的自由化してはどうでしょう。それは、日本の安全保障上難しいというのならば、農畜水産物の理念なき自由化も安全保障上危険なことではないでしょうか。さらに、その値段を操る大手仲買業者の存在もうさんくさいものです。

 もはや、日本全体の物質の流通体制全体を見直す時ではないでしょうか。それを、実行するためには、今の政府では全然ダメで、ひょっとすると民主党でもダメなのかもしれません。一部の人間だけが特をする、都合の良い「構造改革」ではなく、日本全体の「構造改革」をしなければならないことだけは明らかだと思うのですが、ではどうやってということになると頭を抱えてしまいます。

 どうしたら良いものでしょう?
by stochinai | 2008-07-17 21:50 | つぶやき | Comments(4)

夜型のフォクすけ

 7月8日から設置している、右下にいるかわいいフォクすけですが、現在は設置した時と同じ60%の値を示しています。

夜型のフォクすけ_c0025115_14443942.jpg

 このフォクすけメーター、昼間は57%くらいまで下がっていることが多いのですが、夜中になると63%くらいになることもあります。

 この値は、サイトにアクセスしているFirefoxを使っておられる方の中で、Firefox3を使っている割合を示しているのですが、日本時間で夜型の人は新しもの好きの方が多いということをしめしているでしょうか?

 そう言えば、本日Firefox3がバージョンアップして3.0.1になりました。そのうちに、起動時に自動的にバージョンアップのお知らせがくると思いますが、すぐにバージョンアップしたい方は、ファイルメニューのヘルプから「ソフトウェアの確認」をクリックしてください。もしも、なんらかの原因でそれがうまくいかなかったら、こちらからダウンロードしてください。

Mozilla Firefox ブラウザ無料ダウンロード
Let's enjoy Firefox Life!

by stochinai | 2008-07-17 20:14 | コンピューター・ネット | Comments(7)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai