5号館を出て

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 日本のニュースです。

 [ノーベル物理学賞]益川教授ら日本人3氏に授与
 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、08年のノーベル物理学賞を、米シカゴ大の南部陽一郎名誉教授(87)=米国籍▽高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)の小林誠名誉教授(64)▽京都産業大理学部の益川敏英教授(68)の日本人3人に授与すると発表した。素粒子の理論で先駆的な役割を果たしたことが評価された。
 こちらは、外国(AFPフランス)のニュースです。

 Japanese duo, US scientist win Nobel Physics Prize
 Japan's Makoto Kobayashi and Toshihide Maskawa, and Yoichiro Nambu of the United States won the Nobel Physics Prize Tuesday for pioneering work on fundamental particles of matter called quarks.
 片や「日本人3氏」で、片や「日本人2人とアメリカ人科学者」となっています。我々日本人から見ると、3人とも日本人に思えますが、外国では名前ではなく現在の国籍で判断しますから、当然2人の日本人と1人のアメリカ人ということになるのでしょうね。

 日本の文科省はどのように判断するか楽しみです。っていうか、わかってますけど(笑)。
by stochinai | 2008-10-07 21:36 | 科学一般 | Comments(17)
 ヘリコバクター・ピロリという菌は、胃潰瘍や胃がんを誘発することはほぼ証明されているようですが、同じ菌が食道がんの発生を抑えているという論文が出ました。

 紹介記事は、Science Daily の Science News です。

 H. Pylori Bacteria May Help Prevent Some Esophageal Cancers
 ピロリ菌はある種の食道がんを防ぐらしい

 元となった論文は Cancer Prevention Research という学術雑誌に載っているものです。

 Helicobacter pylori and Esophageal Cancer Risk: A Meta-analysis
 Cancer Prevention Research 1, 329-338, October 1, 2008.
 doi: 10.1158/1940-6207.CAPR-08-0109

 ヘリコバクター・ピロリと食道がんリスク:メタ解析

 実験的に研究したわけではなく、PubMed や ISI といったデータベースや、論文に引用された過去の文献を調査して、まとめた調査結果です。

 ピロリ菌の存在とがんの関係が明らかにわかる19例の研究結果を検討したところ、CagAという胃がんの原因が強く疑われているタンパク質を作るピロリ菌を持っていると、食道の腺がん(esophageal adenocarcinoma: EAC)の発症が有意に少ないことが示されました(図の右上)。CagAを持っていないタイプのピロリ菌にはそのような傾向は見られなかったそうです。一方、食道の扁平上皮がんについては、特にそういう関連は見つからなかったということです。
ピロリ菌:あちらを立てれば、こちらが立たず_c0025115_2030259.jpg
 欧米ではこの数十年間でピロリ菌を持っている人が減っていることと、食道腺がんが増えていることが知られているので、その原因のひとつがこれではないかと考えられるという考察をしています。

 これはなかなか悩ましい事実が出てしまったというふうに思います。

 胃の中には塩酸があるので、たとえ口からはいった細菌がいても、そのほとんどが胃液の中で殺されると考えられており、まさかその胃の中に細菌はいないろうというのが昔の常識でした。また、培養が難しいこともあって、いるとかいないとか長いこと論争されていたのですが、2005年にノーベル賞を取ったオーストラリアのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルが培養に成功して論争に決着をつけたのが1983年、ごくごく最近のことです。

 そして、それまでストレスが原因とされていた胃潰瘍や、食べ物が原因ではないかと言われていた胃がんのうちのあるものが、ピロリ菌が原因であるという報告が続々と出てきました。今では胃潰瘍の治療としてピロリ菌を除菌することも普通に行われているようです。

 ところが、この除菌をした人の一部で、逆流してきた胃液による食道炎が発生したり、それに伴う食道がんのリスクが増加したりすることがあるのではないかという指摘があります。ピロリ菌の酸中和力があるおかげで、胃液が上がってきても食道が中性に保たれているのではないかという、ピロリ菌善玉説も出てきました。

 実際、ピロリ菌にはいくつかの「亜種」があることや、人類の2人に1人は保菌者であるにもかかわらず、その7割にはなんの症状も現れないということから、ピロリ菌をひとくくりにして良いものかどうかも疑問です。あるいは、同じピロリ菌が時には胃がんの原因となり、時には食道がんを防ぐということをしている可能性もあり、その場合には他の因子との相互作用を考える必要があるのかもしれません。

 世界各地で採集されたピロリ菌の遺伝子を調べた結果、我々の祖先となる人類がアフリカを出た6万年近く前から、ヒトのお腹の中にはピロリ菌が「共生」していたと考えられていますので、腸内細菌と同じようにヒトにとって役に立つことをしていても不思議はありません。

 たとえ技術的には殺せるからといって、胃潰瘍でもないのなら軽率に除菌などしないほうが良いのかもしれません。ちなみに、胃潰瘍や十二指腸潰瘍がない場合の除菌は保険適用外ということですので、自己責任・自己負担でやりましょう。
by stochinai | 2008-10-07 21:07 | 医療・健康 | Comments(0)
 サイエンスカフェに来ていただく方の年齢層は意外と高く、「初音ミク」という文字列を見てイメージがわかないばかりか、読むことすらできない方も多いのではないかと思われ・・・。

 そういう方もいらしてください。今度の日曜日に、やりますよ~
ありそうでなかった萌えサイエンスカフェ_c0025115_1923360.jpg
 初音ミク(はつねみく)というバーチャルな歌姫は、それまでに出てきたような単なるバーチャル・アイドルとは異なり、ユーザーが打ち込んだ歌を歌ってくれるソフト(ボーカロイド)です。画像のほうは、ファンが勝手にどんどん増殖させており、この絵も平岸高校デザインアートコースの舘山苑佳さんという方が描いたもののようです。このポスターは萌え度が高いので、かなり盗まれますよ。

 ユーザーが自分の意志で好きな歌を歌ってくれるアイドルということで、爆発的な人気を博したこのソフトが札幌発だということをご存じの人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

 札幌は昔から、コンピューターソフトのベンチャーがたくさんあり、実力も世界的に知られていました。(サッポロ・シティ・スタンダードという国際規格になった言葉を知っている人いますか?)有名なゲーム・ソフト・メーカーもいつくかありました。(今もある?すみません、ゲームのことは詳しくないもので・・・。)

 そんな札幌から生まれるべくして生まれた初音ミクが、生みの親と一緒に、いつものsapporo55ビル1階インナーガーデン(紀伊國屋書店札幌本店正面入口前)のカフェに登場します。

 これは事件ですよ。
ありそうでなかった萌えサイエンスカフェ_c0025115_19103669.jpg
 かわいい顔と声をしていますが、日本の著作権管理問題に大きな波紋を投げかけるなど、なかなか過激なところもあります。

 カフェを主催する「初音ミクNight実行委員会」なるものの存在は、かなり怪しげですが、ひょっとしたらこれと関係があるのかもしれません。そうだとすると、高校生の参加も期待されるなど、いままでのカフェにない盛り上がりが期待されます。

 「価額を超えた歌姫」の登場で、「サイエンス・カフェ」も一皮むけるかもしれません。

 (鏡音リン・レンも出てくるかな~?)
by stochinai | 2008-10-06 19:28 | CoSTEP | Comments(2)
 実際に見たことはありませんが、「講義ノート屋」という商売があった(ある)ようです。それが、顧客の現象から廃業が相次いでいるというニュースがありました。

 朝日コム 「講義ノート屋」氷河期 京阪神の大学で「閉店」続出

 タイトルとは違って、記事は立命館大学の近くにある繁盛している講義ノート屋さんの話から始まります。大学の自粛要請にもかかわらず繁盛しているようです。しかし、このようなところはむしろ例外なのだそうで、講義ノート屋は
 関西では数十年前から存在し、印刷会社などが営んでいた。「関関同立」「産近甲龍」と言われる有力私大の周辺にはどこにもあったのに、近畿大(大阪府東大阪市)は5年ほど前、それより前に関西大(同吹田市)、甲南大(神戸市東灘区)で姿を消した。関西学院大(兵庫県西宮市)でも2年ほど前になくなった。いまも残っているのは、立命館大、同志社大(京都市上京区)、京都産業大(同北区)、龍谷大(同伏見区)などだけだ。
 記事では、その理由について、学生の出席率が良くなったことと、ノートの質が悪くなったことを挙げていますが、私は別の理由もあるような気がしています。

 確かに、学生の授業への出席率は良くなっていると感じますが、その一方で多くの学生が教科書すら買わないという現実もあります。教室へ来ても寝ているだけという学生もいます。

 学生が講義ノートを買わなくなったことの大きな理由のひとつに、今の学生はそれほど「優」(あるいは、その上にある「秀」)を欲しがらないという事情があるような気がします。今でも一握りの学生(私の直感では5%くらい)は優を撮るために努力をしますが、それを除くと「不可」にさえならないのであれば、できるだけ楽をしたいというのが、今時の学生の多数意見ではないでしょうか。

 その傾向に拍車をかけているのが、昨今の大学における相対評価の強要があるのではないかと疑っています。

 昔は、大学の成績は基本的に絶対評価で行われており、一クラスのほとんどが不可で落第になったり、その逆に全員が優だったりということが、ごくごく普通にありました。その結果、不可ばかり出す先生は「鬼」と呼ばれ、逆に一度も出席しない学生にすら優を乱発する「仏」と呼ばれる先生もいて、学生はその挙動に気を遣い「鬼仏表」なるものも出回っていたほどです。

 ところが、最近はこれが許されなくなり、大学側は成績を昔の小学校並の相対評価にすることを求めるようになってきました。つまり、ある程度以上の規模(30名とか)のクラスに関しては、例えば秀が5%、優が25%、良が45%、可が25%くらいになるように成績を標準化せよというお達しです。また、出席も厳しくチェックするようになっています。

 このシステムだと、学生はどんなに一所懸命に勉強して、試験で良い成績をとったとしても、良にしかならないこともある反面、どんなに勉強せずとも欠席さえしなければ、不可はつけにくく、可あるいは(全体のレベルが下がってくれば)良すら期待できることになっています。

 こんな状況だと、いわゆる「普通の学生」はどんなにがんばっても秀や優をとることは難しく、逆にどんなにさぼっても不可にはなりにくくなっていますので、身体だけは教室に運んで出席はしますけれども、勉強はしない、ましてや試験のためにノートを買ったりもしないということになりそうな気がします。そもそも、教科書すら買わない学生がノートを買うでしょうか。

 そういう意味で、私はノート屋が繁盛している大学は、学生が試験対策をとっているだけ、まだマシな気がします。

 この問題は、前に書いたエントリー「無試験大学入学が5割を越えて」と深く関連しているように思います。
by stochinai | 2008-10-05 23:52 | 教育 | Comments(2)

ポプラ並木周辺の秋

 ご存じの方はご存じのとおり、私は「堆肥フェチ」で、熟成しつつある堆肥を見るとうれしくなる性質があります。

 今日はポプラ並木の横で、りっぱな堆肥の山を発見しました。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_1711289.jpg
 せっかく巻いた牧草も、食べる動物が少ないせいか堆肥になってしまうのですね。私にはこの山が、大量の炭酸ガスを吸収した貯蔵庫のようにも見えます。(まあ、少しずつ放出もしているのでしょうが。)

 学生の刈り入れ実習を待っているのでしょうか、その近くにはたわわに実った稲穂をたたえた田んぼがあります。スズメよけのネットが情緒を壊していますが、金色の稲穂は日本の秋の象徴ですね。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_1755981.jpg
 もう少し理学部側に行くと、秋咲きクロッカスの群落がありました。昨年、植物園で見たものと同じもののようです。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_1771758.jpg
 少し近寄ってみました。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_1773922.jpg
 農場の横にある建物では、昼行灯のように夜間灯がボーっとついていました。省エネではありませんが、なんとも言えない風情を感じました。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_1793648.jpg
 ポプラ並木の入り口付近にあるナナカマドです。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_17101574.jpg
 よく見ると、右半分(南東方向)が色づき始めているのに、左半分はまだ青々としています。霜のあたり方などの関係なのかもしれませんが、不思議です。

 理学部では3号館の改修工事が行われていて、すっぽりとシートがかかっているのですが、今時のシートは防音にもなっているのですね。
ポプラ並木周辺の秋_c0025115_17124373.jpg
 先週からユキムシが飛んでいます。今年は初雪が早いかもしれません。
by stochinai | 2008-10-04 17:19 | 札幌・北海道 | Comments(0)
 NHKのニュースによると、流用問題のもとになったカビ米などの焼却処分が始まったということです。もったいなくないですか。

 高いお金を出して買ったものが、農薬に汚染されていたり、カビが生えたりして食用にならなくなったものを、後は野となれということでいかがわしい業者に販売した農水省の責任は当然厳しく問われなければならないと思いますが、だからと言って焼却するのが正しい処置だとはとうてい思えません。

 私が小学生の頃は、たとえ米粒ひとつでも粗末に扱うと「目がつぶれる」と言われて、お米を大切にすることを厳しくしつけられました。同じ年代の人は皆同じだと思います。お百姓さんが、大変な思いをして手間をかけて育てたものだからという話もいやというほど聞かされました。

 そういうふうに育った人間からみると、余ったごはんを捨てることすら心が痛みますから、袋ごと米が燃やされている映像を見ると、たまらない気持になります。たとえ、外国から輸入されたものだとしても、それを作った農家の人達の苦労は同じようにあったはずです。

 この件を見ても、農水省の無能ぶりが感じられます。事後監督をまったくしないで売りっぱなしにするのでなければ焼却というのでは、小学生にさえ笑われるでしょう。

 なんらかの有効利用を模索できないものでしょうか。

 たとえば、最初には糊を作るという「口実」を使っていたようですが、糊には不要だとしても大量のデンプンはいろいろなものに利用可能だと思います。たとえば発酵させてアルコールにしたら、バイオ燃料になるのではないでしょうか。設備がないのだとしたら、肥料にはならないでしょうか。あるいは、生分解性のプラスチックにすることなどは無理でしょうか。将来的にも同じような米を買い続けなければならないのだとしたら、国が主導で開発をする価値があると感じます。

 こういう話をすると、今だと必ず「経済的に引き合わない」という反対意見が出てくると思いますが、どうしてお金の話だけになってしまうのか残念です。何十年もの間、税金や年金を湯水のごとく使い続けてきた政党や官僚には言われたくない言葉です。

 そして、こういう時にこそ大量に余っている博士を動員して、米の有効利用研究所などを建ててみてはどうでしょう。50人の博士を雇ってください。

 それを通して、米を無駄にするような道徳的退廃を修復することと、たとえ一部だとしても若い人達が将来に希望の持てる職場を提供することができれば、何もしないよりははるかにマシだと思います。

 社会保険庁の年金問題にしても、大量の博士の頭脳を投入すれば、今よりははるかに手際よく問題の解決に当たれると思います。ここでも、50人の博士を雇ってください。

 今政府がやるべきことは、あらゆる非難を避けるための後ろ向きの政策ではなく、誰もが納得できるような前向きの行動だと思います。

 もちろん、博士だけでなくとも良いと思います。予算の節減のために公務員を減らすことばかり考えずに、問題解決のために優秀な公務員を増やす時期が来ていると思います。
by stochinai | 2008-10-03 19:51 | つぶやき | Comments(10)
 前回の環境サスペンスカフェから、約半年。主催者側はひそかにリベンジを狙っていたと伝え聞きましたが、今日のカフェは素晴らしいものでした。
環境サスペンス第2弾 「川をたずねて三千海里」_c0025115_21162380.jpg
 平日の夕方という悪条件ではありましたがそこそこの参加者があり、参加者の数にくらべると質問カードがとても多く出てきていたのを見ると、意識の高いお客さんが集まっていたようでした。
環境サスペンス第2弾 「川をたずねて三千海里」_c0025115_21184978.jpg
 最初はいつものようにピエールFマが、「寒くなってきましたねえ」と言いながら登場した時には、おもわずこちらも寒くなってしまい、大丈夫かいなと心配になったのですが、杞憂でした。

 ピエールはもっぱら狂言回しの裏方に徹していたところが成功の鍵だったと思います。それにお二人のゲストの組み合わせが最高でした。

 豊平川にサケを呼び戻そうという「カムバックサーモン運動」の話をからめながらされた、豊平川では毎年15万匹くらいの稚魚が自然孵化しているということや、産卵しているところが札幌の市街地の中心部の流域であるという話は、札幌に長く住んでいる私にもとても新鮮でした。話してくれたゲストは、札幌市豊平川さけ科学館有賀望さん。柔らかな語り口で科学的な話をわかりやすく伝えてくれました。

 もう1人のゲストは、サケの母川回帰のメカニズムの先端研究をしている北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの上田宏さん。こちらの話は何度か専門家を対象にした講演会でも聞いたことがあるのですが、今日はもっともおいしいところをとてもわかりやすく話してくれました。上田さんは、とても真面目な性格の方で、あえておもしろおかしく話したりするようなことはしない方なのですが、研究内容そのものが充分におもしろいので、わかりやすく伝えていただくだけで充分でした。

 お若い有賀さんと、最先端研究をリードする上田さんの組み合わせは素晴らしいコンビネーションで参加者を飽きさせることなくひきつけ続けました。

 狂言回しのピエール、最高のゲストに加えて成功をもたらしたもの、それはサケです。まだまだわからないことがたくさんあるにもかかわらず、ベーリング海から確実に戻ってくるサケは食のみならず、産業や教育などにとって欠くことができない存在として、多くの日本人に愛されているのではないでしょうか。

 ピエールが出しゃばらなかったことが成功の鍵だというと、あまりにもピエールがかわいそうに思えますが、今日のカフェの「落ち」は秀逸だったと思います。カフェの最初のところで語られた、いかにも不自然な「海に家出していった奥さん」が、カフェの最後のところで、「もっと良い川を見つけました。さようなら」と言って戻ってこないことになったのを聞いて、「それじゃ、カラフトマスと一緒か」と嘆いたところは、今日のカフェに参加した人には大いに笑える見事な「サイエンス落ち」でした。

#専門家以外にはなんのことがわからないと思いますが、シロザケ、サクラマス、ヒメマスが高い母川回帰率を持つのにたいして、カラフトマスの母川回帰率はとても低いのだそうです。

 また、母川に回帰し損ねたサケが、出来の良くない子というわけではなく、新しい川を開拓するフロンティアになりうる素晴らしい存在なのだという話は、新しい時代を拓くのは時代の流れにうまく乗れずにはじかれている若者なのかもしれないという人間社会のことを思い起こされるいい話でした。

 いずれにしても、良いお点前でした。楽しませてもらいました。

 関係者の皆さん、お疲れさまでした。
by stochinai | 2008-10-02 22:02 | CoSTEP | Comments(0)

Google10歳

 Googleが9月7日に10周年を迎えたのだそうで、いろいろなことをやろうとしているようです。10周年サイトをごらんください。

 Google おかげさまで 10 周年

 その一環として、2001年1月時点でのGoogle検索ができるというサービスをしています。こちらです。
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 たった7年前なのに、ロゴがレトロに見えるから不思議なものです。こちらが現在のロゴです。
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 もちろん、リンクは生きていたとしたら現在のページに飛んでしまうのですが、昔のキャッシュを見ることのできるサービスが用意されています。

 View old version on the Internet Archive というリンクをクリックしてみて下さい。懐かしの昔のサイトがよみがえります。

 例えば、これが2001年の北海道大学ホームページです。学生が片手間に作ったような、情けな~いものだったんですね。
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 こちらが現在のものです。お金もかかっているのでしょうが、まあまあ普通のホームページになりました。
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 いろいろ見るとおもしろいですよ。

 例えば、これがiMacの変遷です。
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 iPodなんてまだなかったと思うのですが、iPodで検索してみるととてもおもしろいものが出てきて笑ってしまいます。

 仕事に疲れたら、ちょっと遊んでみてはいかがでしょうか。
by stochinai | 2008-10-01 20:42 | コンピューター・ネット | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai