5号館を出て

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うれしい読者 

 今日の昼頃、理学部横の道路で学部の4年生に声をかけられました。

 「ブルーバックスを読みました」と言ってくれたのですが、その後に続いた「母も祖母も、読んでおもしろいと言っています」という言葉には感激しました。

 そうなんです。そういう方々にこそ読んでもらいたいと思っていました。本当にうれしいです。

 読み終わった方は、まわりの方にどんどん回し読みをしていただけるとありがたいです。

 もちろん、買っていただけるということであるならば、伏してお礼を申し上げます。
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 進化から見た病気 「ダーウィン医学」のすすめ

by stochinai | 2009-03-04 20:26 | 医療・健康 | Comments(0)
 1ヶ月くらい前から、Google Apps の Google Calendar がオフラインで利用できるようになっていましたが、先ほどから私の Google Calendar でもその機能が使えるようになりました。

 カレンダーの画面右上にあるメールアドレスと、iPhoneとのシンクロ機能の間に新しいリンクができています。
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 この Offline Beta をクリックすると、インストール画面が出現します。
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 ここで Enable をクリックします。もしも Google Gears がすでにインストールされていれば、次へ進みますが、されていなければまず Gears のインストールを促されます。

 その後、どのカレンダーをコンピューターにダウンロードするか尋ねてきます。
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 このサイトを信頼する、にチェックをいれて許可ポタンを押します。

 すると、ショートカットを作成する場所を聞いてきますので、デスクトップにでも作っておきます。
普通の Google Calendar でもオフライン可能に_c0025115_19595163.jpg
 OKを押すと、ダウンロードが始まり、完了すると右上のアドレスの横に緑のチェックボタンが出現し、オンラインのカレンダーと自分のコンピューターにダウンロードされたカレンダーが同期していることを示します。
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 この緑のボタンを押すと、プルダウンメニューが現れ、同期する、オフラインにする、設定、オフライン機能停止などが選べます。
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 これで、オフラインでも Google Calendar が使えるようになりました。

 どんどん便利になる Google は、どんどん危険になっているとも言えるのですが、もう Google なしには暮らせません。
by stochinai | 2009-03-04 20:09 | コンピューター・ネット | Comments(0)
 ナショナルジオグラフィックニュースです。

 1世紀ぶりに捕獲したジャガーを安楽死
 なんと100年ぶりに捕獲された野生のジャガーが、写真のような衛星追跡用の首輪を付けてもとの野に放されたのですが、その後重篤な腎不全にかかっており瀕死の状態に陥っていることがわかり、再捕獲された後に「安楽死」させられたとのことです。

 ネコも老化すると腎臓がやられることが多いのですが、このジャガーも老齢個体だったようで、麻酔による捕獲が最後のダメージとなった可能性があると考えられているようです。

 もはやアメリカ国内には野生のジャガーはいないとも言われており、ひょっとするとこの個体が「アメリカ最後の野生ジャガー」ということになる可能性もあるようです。
by stochinai | 2009-03-04 19:20 | 生物学 | Comments(0)
 このところ、ScienceDaily のニュースでブロッコリ・キャンペーンが始まった感じです。(普段はブロッコリーと表記することが多いのですが、英語でBroccoliと書いてあるのを見ると、どうしてもブロッコリと書いてしまいますので、今日はブロッコリでいきます。)

 一昨日は、ブロッコリがメラノーマ(黒色腫)を防止するというニュースがありました。

Broccoli And Cabbage-based Drug Could Inhibit Melanoma
ScienceDaily (Mar. 1, 2009)


 今日は、ブロッコリがぜんそくのような呼吸器疾患を防止するというニュースが出ています。

Broccoli May Help Protect Against Respiratory Conditions Like Asthma
ScienceDaily (Mar. 2, 2009)


 もちろんブロッコリだけではなく、ブロッコリを含むアブラナ科(十字架花植物)なら、どれもその働きがあるということのようですので、お好きなものを選んでください。
がんを防ぎぜんそくを治すブロッコリ_c0025115_18173991.jpg

 がんの防止機能を持っているのは、イソチオシアネートのイオウがセレンに置き換わったイソセレノシアネートという分子が、がん細胞の中ではたらくAkt3というタンパク質の合成を阻害することが理由なのだそうで、がん細胞の増殖を阻害するとのことです。

 また、ぜんそくやアレルギー性鼻炎、COPDなどの呼吸器疾患に効くのはスルファラファン(sulforaphane)という物質で、抗酸化作用がありがんにも効果があると言われていた物質です。ブロッコリなどに含まれるこの物質が抗酸化作用のある酵素の増加(合成?)の引き金を引くと書いてありました。その酵素が呼吸器に障害を与える活性酸素を分解してくれることで効果を発揮するということのようです。
がんを防ぎぜんそくを治すブロッコリ_c0025115_1826345.jpg
 ブロッコリはこういうモヤシ(ブロッコリスプラウト)でも良いそうです。

 昔、何かに良いということでアメリカ人が狂ったようにアルファルファのモヤシを食べていた時期がありましたが、その後それが何かの害になるということでぱったりと誰も食べなくなったような記憶があります。

 また、そんなことにならないと良いのですが・・・。
by stochinai | 2009-03-03 18:31 | 医療・健康 | Comments(2)
 やっぱり
ひなまつり@Google_c0025115_1759293.jpg

by stochinai | 2009-03-03 17:59 | コンピューター・ネット | Comments(0)

サボテンと多肉植物

 サボテンや多肉植物は冬の方が元気に見えます。

 秋から花を咲かせ続けているサボテンは、まだ蕾があります。
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 こちらは多肉植物のゴーラム。花は見たことがありませんが、不思議な形の葉にはいつも見入ってしまいます。
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 吸い付く機能はないはずなのに、葉の先端はイカやタコの吸盤と同じような形をしていて、吸盤の周辺にはポツポツと「感覚突起」のようなものも見えるの構造が見えるのがとても不思議です。何なんでしょう?
by stochinai | 2009-03-02 20:32 | 趣味 | Comments(0)
 愛知県豊橋市でウズラに感染が確認されたトリインフルエンザはH7型という弱毒性のものであることがわかったにもかかわらず、ウイルスが検出されたウズラと同じ飼育舎にいた25万9000羽のすべてを殺処分にしたとのことです。

 感染性が強いということで、一気に拡がるということはあるのかもしれませんが、インフルエンザになったからといって死んだウズラは一羽も確認されていないにもかかわらず、そこまでする必要があったのでしょうか。もちろん、ヒトへの感染はほぼ完全に否定されています。

 ウズラにもちゃんとした免疫システムがありますので、こうした毒性の低いインフルエンザの場合だと、確実に抗体が作られて免疫が成立します。しばらく様子をみても良かったのではないでしょうか。感染したウズラをすべて殺してしまったのでは、再びなんらかのルートで新たなウイルスがやって来た時、免疫の出来ていない新しいウズラはまたすべてがあっさりと感染してしまいます。一方、今回の感染を乗り越えたウズラには免疫がありますので、次にウイルスがやってきたとしても感染は拡がることはありません。つまり、集団でワクチン摂取したのと同じ効果が期待されるわけです。

 インフルエンザという名前があれば、パンデミックが恐れられている新型インフルエンザも、毎冬に恒例行事のようにはやる香港型やソ連型のインフルエンザも、ヒトへの感染のおそれが危惧されるH5型のトリインフルエンザも、今回のようにほとんど危険があるとは思われないH7型のトリインフルエンザも、すべて最大級の危険度のものと同じ対応をするということは、とても科学的対応とは思われません。ミソもクソも一緒です。

 科学技術のレベルが極めて高いと考えられる日本という国の対応としては、あまりに非科学的だと感じます。

 非科学的対応のまずいところは、常に最高のコストがかかり続けることです。

 本日、また新たに別のウズラ農家でもインフルエンザの陽性反応が出たと発表されました。毒性は弱いとしても、感染力が強いものでしたら今後も次々と陽性のトリが発見される可能性は高いはずです。今後も、無駄で非人道的な大量殺戮を続けることになるでしょう。

 農林水産省と県は「卵や肉を食べて鳥インフルエンザに感染したという報告は世界的にない」と発表する一方で、学校給食ではウズラ卵の使用を中止するという素早い対応をしています。万が一ということを心配しているというのはわからないではないのですが、「万が一」というようなことがあったとしたら、たとえそれが起こったとしても交通事故が起こったのと同じと考えることができるはずですので、たとえ責任を取ることになったとしても、それは「運が悪かった」というレベルの責任になるでしょう。

 そうした責任を取るくらいの気迫を持った行政側の人間はいないのでしょうか。

 確かに、最近は何かが起こるとマスコミが先頭になってバッシングをするという風潮がありますから、行政側も必要以上に恐れているということもあるのかもしれませんが、そんな臆病な行政のせいで何十万羽のウズラが意味もなく殺されていくのを見るのは、本当に心が痛みます。

 「俺が責任を取るから無駄な殺生はするな」と、農水大臣や厚労大臣は大見得を切ってみてくれないでしょうか。死に体になっている今の総理の次の、総理の椅子が約束されると思いますが・・・。
by stochinai | 2009-03-02 20:06 | 医療・健康 | Comments(8)

たった二人の反乱

 京都大学には(全国の国立大学法人と同様にだと思いますが)、法人化以降に雇われた非常勤職員には契約期限が5年間という就業規則があるのだそうで、来年度が5年目になる約100名が来年春に雇い止めということでクビを切られることになっています。

 産経新聞によると、「契約満了の対象となるのは、17年度に採用された非常勤の事務職員や研究員、看護師ら。京大によると、20年12月現在、時給制で働く非常勤職員は約2600人で、うち半数の約1300人は、17年の就業規則改定後に採用された」そうで、今後は毎年数百人規模で非常勤職員が5年の契約期間満了で雇い止めになっていくようです。

 たとえ、京都大学をクビになっても、日本経済全体の景気が良い時でしたら、身につけた仕事の能力を使って別のところに就職することもできたのかもしれませんが、ミゾーユーの不景気の今だと首切りは即失業を意味することになる人も多いのだと思います。

 たとえ雇用契約に書かれていたとしても、社会の「公序良俗」に反するものは、裁判所の判断が必要ではありますが契約として成立しない可能性もあり、契約書に書いてあるからといって、それに逆らうことができないというわけではないのが、民主主義日本の法体系だと思います。

 つまり、労働者の当然の権利として労働争議の対象にできるということになります。とは言っても、ただでさえ弱い立場の非常勤職員が争議行為を起こすのは難しいことだろうと思いますが、京都大学の時間雇用職員組合である Union Extasy がストライキに突入し、時計台前で「首切り職員村」を開村し、デモンストレーションを行っています。

 組合の名前が「ユニオン・エクスタシー」とは、ちょっと変だぞと思われるかもしれませんが、私もそう思い調べてみました。組合のブログはここにあります。これが、事実上の組合のホームページのようでもあります。

 京都大学時間雇用職員組合 Union Extasy

 「組合員を募集しています」というところを読んでみると、なんとなく事情が見えてきました。
現在、組合員は2名。
2名というのも悪くはない。だいたい、何か決めるのが簡単、思いついたらもう一人に電話をすればいいのだから。会議なんていらない。3人になったらこうはいかない。
そして、2人のいいところは1人ではないところだ。組合は1人でも作れるというが、1人だと自分が悪いとか思ってしまいがち。2人いたら、たいていのことは自信をもってできる。
とはいえ、2人だとやはり組合としては寂しいようだ。そのうえ、現組合員は現在2人とも5月病気味。(少々覇気がない)
乞う、新組合員!
 組合というものは、労働者であるならばたとえ一人でも作ることができると聞いたことがありますが、組合員が二人の組合というのは私の知る限り世界一小さい労働組合です。

 もちろん時代が時代ですし、場所が天下の京大ですから、こんなたった二人の戦いでもマスメディアが喜んで取り上げてくれたことで一気に有名になり、本来(?)ならば誰にも知られずに葬り去られたはずの「首切り職員村」もまだ続いています。

 こちらでも、映像や関連情報が見られます。

 一寸の虫にも五分の魂 even a Worm will turn.
 【わしら】京大「首切り職員村」無期限ストライキ突入、非常勤職員が5年雇用期限撤回求め:リンク集【スターダストや】


 戦っているご本人達は本気であるのだと思いますが、今後の身の振り方を考えると間違いなく不利なことに遭遇する可能性は高いのだと思います。にもかかわらず、関西的とでもいいますか、戦いの中に悲壮感はあまり感じられず、逆に「明るい笑い」があることがとても救われた気持ちになります。

 彼らの戦いの相手は、とりあえず京都大学当局であり、それを管理する文部科学省であり、さらにそれを管轄する政府ということになるのでしょうが、そうした大きな相手に要求を突きつけつつも、まず自分一人から戦いを始めるという姿に大いに共感します。

 とりあえず、被害を受けたら戦う、というこの簡単な姿勢が、雇用者になめられないための基本なのだと思います。彼らの目標はとりあえず、2つです。
(1)「時間雇用職員は通算5年で解雇」という規定を撤回させる。
(2)時給を2000円にさせる。
 おそらく、この要求だと京都大学だけでも対処できる問題なので、(実際には全国の大学を陰で支配しているといっても)文科省は知らぬ存ぜぬと言うと思います。

 いしがめのじだんださんのところに、山井和則衆議院議員(民主党・京都6区)の国立大学の「雇い止め」に関する質問趣意書と,政府答弁書がありますので見てみると、やはりという感じです。答弁書を転載します。
一から三まで及び五から七までについて

 文部科学省としては、国立大学法人における職員の雇用形態等は、労働関係法令に従って、各国立大学法人において、それぞれの経営方針等に基づき、適切に定めるべきものであると考えており、お尋ねの事項について、現時点では把握しておらず、また調査を行うことも考えていない。

四について

 文部科学省としては、国立大学法人における職員の雇用形態等は、労働関係法令に従って、各国立大学法人において、それぞれの経営方針等に基づき、適切に定めるべきものであると考えており、国立大学法人において「有期雇用の非常勤職員」が雇用されている理由や「有期雇用の非常勤職員」が行う業務の内容等について具体的に把握しておらず、お尋ねにお答えすることは困難である。

八から一一までについて

 お尋ねについては、いずれも個別具体的な事実関係に基づき判断されるべきものと考えており、一概にお答えすることは困難であるが、いずれにしても、文部科学省としては、国立大学法人における職員の雇用形態等は、労働関係法令に従って、各国立大学法人において、それぞれの経営方針等に基づき、適切に定めるべきものであると考えている。
 まあ、政府の対応などというものはこんなものでしょうが、文科省は口出しをしないから各大学できめなさいと言っています。今、国立大学首脳部に何か言うと「それは文科省が許可してくれないから無理だ」という答えが決まり文句のように返ってくることが多いのですが、文科省はこの件に関しては各大学が決めることだから勝手にやってくれと言っています。もちろん文科省は実際には、交付金の配分という形で各大学の箸の上げ下ろしまで支配しているのですが、とりあえず時限雇用に関しては「それは各大学が決めていいことだ」と答弁したのですから、ある意味では彼らの闘争の「勝利」ということもできます。

 たった二人の戦いも、無駄ではなかったということではないでしょうか。

 彼らを見習い、ユーモアを忘れずに、しかし正論は捨てずに、明るい労働争議をどんどん起こしていきたいものです。
by stochinai | 2009-03-01 22:15 | 大学・高等教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai