5号館を出て

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【注:このエントリーは更新時間が偽装されています】

 昨日は飲み会のために更新ができませんでした。かつて某飲み屋にたむろしていたメンバーが集まったのですが、その店がなくなってから何かと理由を付けては集まって飲んでいます。今回は「出版記念パーティ(汗)」を開いてやるからと言われては、不義理をするわけにもいきません。

 締めはカラオケでしたが、団塊の世代のしっぽに位置するメンバーが中心となると、どうしても懐メロ大会になってしまいます。でもまあ、たまにならいいかという楽しんで参りました。

 さて、その席でも何度か話題になったことのひとつが、駒大苫小牧高校の甲子園選抜大会辞退事件です。

 まあ、おおむねあちこちで聞かれていることと同じような意見の繰り返しが多かったのですが、現役の高校の先生もいたその席では、飲酒喫煙をする高校生などというものはどこにでもいるし、それが補導されることも日常茶飯事であるという認識は共有されていました。

 問題になるのは、基本的には高校生個人の「犯罪」である事例が高校野球全国大会代表の辞退へと発展してしまったことです。

 居酒屋で高校生が飲食することはそれほど珍しいことではないようで、提供側としてもお金を使ってくれるお客さんが高校生かどうかは、できれば目をつぶっていたいことであろうことは同情できます。今回は個室で宴会をしていた野球部を中心(14人中10人)としたメンバーが、飲酒・喫煙をしていることを隣室の客が電話で警察に通報したことで、補導されたと報道されていますが、通報した客は隣室でされている話から彼らの多くが駒大苫小牧高校野球部であると認識した上で電話をかけたようです。

 昨年夏の甲子園大会優勝の後で発覚した暴力事件の際に、優勝を辞退するかどうかという話になったことは北海道の人間ならほとんどが知っていることです。ましてや、地元苫小牧の人ならもっと知っている人が多いはずです。電話をかけた人は、おそらくその件が表沙汰になれば甲子園出場辞退問題に発展することは想像できたと思います。あるいは、もっと積極的に駒大苫小牧高校の出場を阻止してやろうとすら思っていたのかもしれません。

 北海道民の多くや、苫小牧市民のほとんどの人が駒大苫小牧の甲子園での活躍を応援していることは間違いないと思います。しかし、たとえ一握りであったとしてもその中にはアンチ駒大苫小牧の考えを持っている人もいるはずです。特に、実際に野球部の生徒と接触する機会のある苫小牧の人々の中には、報道で見聞きするだけの我々とは違った感情を持っている人がいることも十分想像されます。

 今回の事件の発端になる通報をした「市民」の方は、隣の高校生が駒大苫小牧高校の野球部でなかったとしても警察に電話をかけたでしょうか。

 駒大苫小牧高校の野球部が「本当に」市民に愛される存在だったとしたら、甲子園出場辞退に展開することが予想される警察へ通報する市民の数は少ないはずです。飲み屋の経営者も、あらかじめ飲酒や喫煙をたしなめるという行動をとったかもしれません。

 高校の野球部を愛するということは、甘やかしたりするということではなく、彼らが甲子園で活躍できるように(時には厳しく)見守り育てるということだと思います。今回の事件を見聞きして、駒大苫小牧高校(野球部)というものが、実は苫小牧市民にはそれほど愛されていなかったのではないか、そんなことを考えてしまいました。
# by stochinai | 2006-03-04 23:44 | 札幌・北海道 | Comments(4)
 今朝もpodcastingを聞きながら自転車に乗っていました。Earthwatch Radio を聞いていたところ、黄色いしっぽのトリが最近はオレンジ色になったというような話をしていたので、思わず何回か聞き直してしまいました。

 英語では They Are What They Eat (「食べたものがその人のからだになる」)ということわざがあるらしく、日本語でいうとまさにタイトルで書いた「赤い鳥小鳥」の歌詞そのものと同じ考えに基づく話だと感じました。
北原白秋作詞・成田為三作曲

赤い鳥 小鳥
なぜなぜ赤い
赤い実を食べた

白い鳥 小鳥
なぜなぜ白い
白い実を食べた

青い鳥 小鳥
なぜなぜ青い
青い実を食べた

 小学校の時に習ったのだと思いますが、懐かしく思い出すとともに、私がこの歌詞は「科学的には正しくない」とずっと思っていたことも思い出しました。

 いくらなんでも、食べたもので身体の色が変わるはずがないと思っていたのです。しかし、Earthwatch Radioを聞いていると、cedar waxwings というトリ(日本名はヒメレンジャクらしく、確かに見たことのあるキレンジャクによく似ています)は、この絵を見ても尾の先が黄色いのが特徴のようなのですが、(アメリカの)北東部のトリでは、この黄色い色が1960年代頃からオレンジ色に変わってきたということです。

 そしてその理由というのが、その鳥が観賞植物としてアメリカに持ち込まれたハニーサックル(スイカズラ)オレンジ色の実を食べ始めたことが原因らしいと言う話です。

 実はこの話は論文としては10年以上前に発表されていたことらしいのですが、最近出たSecret Lives of Common Birdsという本に採録されていたというのが、今回、Earthwatch Radioのニュースに出た理由のようでした。

 原著論文はこれです。
Behavioral Ecology Vol. 10 No. 1: 80-90
Red coloration of male northern cardinals correlates with mate quality and territory quality

 本の著者によると、食べ物によって羽の色が変わる鳥というのはそんなに珍しくないのだそうで、cardinals(カーディナル;ショウジョウコウカンチョウ)やnorthern cardinalsというトリでは、赤い羽根の色のバリエーションは大きく、それが実は食べる餌が原因であることは良く知られているのだそうです。

 トリの羽毛が黄色から赤いものは、餌の中のカロチノイドによって色がついているのだそうで、特にオスでは色の色の変異が顕著な例が多いと言います。

 まだ証明されたことではありませんが、良く熟して赤い餌をたくさん食べたオスのトリは赤色が濃くなると考えられます。もしも、メスが赤色の濃いオスを選ぶとすれば、それか結果的に良好な餌場を確保しているオスを選んだことになり、性淘汰理論ではオスの赤い色はどんどん濃い方に進化しそうです。

 生態学・進化学の教科書に載りそうな話だと思いました。

【追記】
 [ EP: end-point 科学に佇む心と身体Pt.2]さんのところでも掲載されています。
# by stochinai | 2006-03-03 22:56 | 生物学 | Comments(4)

ウィンドウズMEダウン

 大学のオフィス(自分ひとりの研究室)では、何台かのコンピューターを同時に動かしています。改めて数えてみると、メールサーバーにしているLinuxマシンが1台、OS-Xのパワーブックが1台、ウィンドウズのタワーが1台ノートが3台動いています。

 そのウィンドウズ・ノートのうち1台が、未だにウィンドウズMEなのです。ヒューレット・パッカードのドック式のomniboook500というCPUスピードが600MHzという旧型機なので、XPにあージョンアップせずにここまできました。

 それが、数日前からネット接続が不調になってきており、ブラウザーは使えなくなり、時折手動で接続するメールだけがなんとか使えるという状態にまで至ったので、あきらめてシステムの再インストールをしました。

 オリジナルのリカバリーディスクを入れて、意外と短時間で再インストールができたのは良いのですが、そのままではあまりにも危険がいっぱいのシステムですので、すぐにウィンドウズ・アップデートをしようとしましたが、マイクロソフトのサイトで調べても不明というすごいエラー番号が帰ってくるだけで、アップデートできないのです。

 これは、いよいよ廃棄処分かなとあきらめかけた時に、気がついたことがあります。

 このエラーはひょっとすると、ハードウェアやOSの問題ではなくて再インストールの時に入れられた超古いインターネットエクスプローラーの問題かもしれないとひらめきました。

 というわけで、ウィンドウズアップデートの前にIEのアップデートを試みたところ、こちらはすんなりアップデートできました。そして、再起動ごにウィンドウズ・アップデートを試みたところ、なんとあっさりとアップデートできました。

 数年前に、マイクロソフトがXP以前のウィンドウズのアップデートを終了すると発表した時、世界中のユーザーからブーイングがあってMEのサポートも続くことになったのは、とてもありがたいことでした。

 しかし、その後もME以前のユーザーは着々と減少しているでしょうから、今日のようなトラブルがあるとMEをあきらめてしまう人も出てくるような気がします。

 MEを再インストールしてみると、600MHzのCPUマシンといってもメールやブラウザとして使う分にはまだまだ実用に耐えることが良くわかります。

 画像さらには動画関係のソフトなど、私は日常的に使うことはありませんので、このマシンはメールを中心とする専用マシンとして、この先も現役を続けてもらうことにします。

 1台のマシンでソフトを並列に走らせて使うより、数台のマシンに別々のことをやらせたほうがはるかに使いやすいと思っておりますが、みなさんはどうでしょうか。

 明日は図書館講演会がありますので、今日はそろそろ上がらせてもらうことにします。

 では、また明日。
# by stochinai | 2006-03-02 21:35 | コンピューター・ネット | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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