5号館を出て

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Google は我々を裸にする

 この記事だけはしっかりと読んでおくべきだと思います。

巨大化する『Google』にひそむ危険性(Hotwired Japan)

 無料で何でも検索してくれるGoogleを使っていない人は少ないと思います。なぜ、Googleは便利なのかというと、あらゆるものをデータベース化しているからです。

 ネット検索だけだと思っているうちに、ニュースや図書館、美術館、あらゆる商品、店舗、地図、そしてなんと無料で提供してくれているメールの内容までもスキャンしてデータベース化しているとのことです。内容をマーケティングに利用しているとのこと。そこまでするか、という感じです。

 我が大学でも、ウィルススキャンと称してすべてのメールの内容がスキャンされています。まさかデータベース化していることはないでしょうが、それは必ずしも違法ではないかもしれず、技術的には今でも簡単にできてしまいます。民間会社では、当たり前のように「機密漏洩」防止に使っているはずです。

 最近、私もGoogleデスクトップ検索を導入しましたが、整理下手な私にはとても便利だと思うとともに、もしもこれが流出したら大変なことになると思いました。そして、流失していない可能性がないとも言えないところがなんとも恐いところです。

 普段は、便利なことが恐ろしいことと同じだということを思うことは少ないですが、世界中のクレジットカード情報も、日本の住民基本台帳の情報も、実はとっくの昔にグーグルデータベースにはいっていたのだと言われても、その可能性を否定できないほどに巨大化してしまったのが今のグーグルだと記事は警告しています。

 どうしましょう。
# by stochinai | 2005-06-29 22:59 | コンピューター・ネット | Comments(3)
 裁判長の立場になって考えてみると、他の判決を出しにくかっただろうとは思います。しかし、おそらく被害者もこのこの判決を聞いて、すっきりとした気持ちにはなれなかっただろうと思いました。

 私も、林真須美さんが犯人である可能性は高いと思っています。しかし、被告側が全面否定のまま死刑宣告では、一件落着という気分にはとてもなれません。

 検察としては「動かぬ証拠」をつきつけるなり、犯人の良心に訴えるなりして公の場で「私が悪うございました」というところまで持っていってこそ、本当の解決だと思います。

 被害者の遺族、本人、家族の人々もまずは被告が罪を認めることを望んでいるはずです。その後でなければ、たとえ死刑にしても罪は償われたと思えないはずです。被害者の立場になってみるとまず必要なのは、被告に罪を認めさせることでしょう。

 ところが被告側は一審では無罪を主張しながら黙秘を通したにもかかわらず、死刑判決が出てしまいました。そのためかどうか、控訴審では一転して饒舌になり、無罪を主張したというところはいかにも裁判を技術で乗り越えようとする態度が見えます。

 こういうところは、我々だけではなくもっとも冷静なはずの裁判長の心証も悪くなったことが推測されます。そうでなければ、動機について「不明というほかない」という中途半端な状態のままで死刑判決を出すということは、なかなかできないのではないでしょうか。

 被告側は判決を不服として最高裁に上告しましたが、無罪と死刑求刑がぶつかり合ったままこのまま裁判を続けても被告側に有利な判決は期待できないと思います。

 この期におよんで被告が無罪になるためには、検察側の証拠を否定するだけでは全然ダメで、真犯人を指摘するようなことがない限り逆転は無理だと思われます。

 現時点で上がっている証拠から別の犯人の可能性を考えると、その「真犯人」は被告(あるいは被告ら)を犯人に仕立て上げるべくはめた人間が考えられます。被告らに恨みなどを持っていて、被告らを犯人にするために彼らの持っているヒ素化合物をカレーに混入させることができたならば、今回の事件のようなことは起こりえたかもしれません。

 でも、もしもそうならばそういう「容疑者」は被告らが推測できる存在のはずです。そういう人物は今までの裁判の中で出てきたのでしょうか。もし、出てきているのだとしたら警察は真剣に操作すべきだと思います。それは、被告の犯罪をさらに強く立証することにもなりますし、冤罪を起こさないリスク管理にもなるでしょう。

 もし、そういう可能性すら被告側から出されていないのだとしたら、他に犯人のいる可能性はかなり低いものと思われます。今回のようなケースでは、他の犯人を出さずに自分の犯行だけを否定するというのはかなり難しいことのように思われます。もしも、何らかの理由でその「真犯人」のことを語れないというようなことがあったとしても、それは死刑と比べるとかなり不自然な隠匿になってしまいますので、その可能性も低いと思われてしまいます。

 そう考えると、やはり被告が有罪であるという判断は正しいのだと思いますが、あの事件に対する量刑が死刑ではあまりにも軽すぎると感じます。

 死刑の次は無期懲役で、その次は懲役30年だそうです。無期といってもおそらく被告は生きて出所できることになる刑になりますので、裁判所としてもそれは出せない判決なのでしょう。

 結局のところ、被告も不満、被害者も不満の死刑しか出せないというのは、日本の法制度の欠陥なのではないかと、試験判決が出るたびに思います。しかも、その死刑判決も冤罪で破棄されることがあるというのはやっぱりまずいと思います。

 郵政民営化などよりもはるかに真剣に検討されるべき課題が、ここにもあるということです。
# by stochinai | 2005-06-28 20:59 | つぶやき | Comments(10)

新手の思想調査ですね

 このニュースは、思わず読み間違いそうになりました。総務省が実名でのネット活用促す(共同)というのですが、我々一般のブログする人から匿名性をはぎ取るのは事実上無理です。

 だとすれば、真の狙いは「匿名性が低いとされるブログ(日記風サイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を小中学校の教育で活用するよう求め、文部科学省などと具体策を詰める」というところにありそうな気がしてきます。

 つまり私には、子供達に日記を書かせて、日々何を考えているかを監視する道具として用いるために、ブログやSNSで遊ばせながら実名を使わせようということだと読めました。

 さらには、できるかどうかはさておき、このままだと企業や官庁の内部告発の温床になりそうなブログなどを早めに叩いておきたいという本音もあるのだと思います。

 また、この挑戦に対してネット社会がどのように反応するかも試されているのかもしれません。
# by stochinai | 2005-06-27 18:01 | 教育 | Comments(13)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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