5号館を出て

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検索の力

 先日知った検索デスクで遊んでみました。検索窓に「今日のつぶやき アフリカツメガエル ヤマトヒメミミズ」と入れて、各検索ツールに働いてもらって結果を比較しました。

 Googleでは1件が出てきました。正確には、2件表示されていて2件目が段下げの状態になっています。そこからさらに、4件がサブ表示可能になっています。

bio2.sci.hokudai.ac.jp/bio/shinka3/tubuyaki.html - 101k - 2004年11月25日 -

 Yahooも1件です。こちらはつぶやきのページではなく「系統進化学講座3 栃内研究室」を示しています。日付がちょっと古く- 2004年11月22日-です。

 Ask.jpも1件で研究室表示ですが、日付が2004年8月とあまりにも古すぎます。一方、Naverというサイトでは1521件出てきます。どうやら、後者のサイトでは、キーワードを分解してから検索をかけているようです。これでは、絞り込みが大変ですが、日付は不明です(最新のものと5月のものが出ているようです)。

 freshEYEも研究室を1件出してきました(日付は- 2004.11.02)が、infoseekでは「キーワードに該当するページが見つかりませんでした」とのこと、ロボットが真面目に働いていないようです。

 MSNβはGoogleと同じ結果が表示されていますが、段下げやサブメニューまで同じと言うことは、検索エンジンが共有されている気もします。日付も2004/11/25 と同じです。

 gooでは「 3件中 1~2件を表示」と出ますが、3件目はどこにも表示されていません。表示させることもできないみたいですが、再検索ボタンをクリックしてみると「4件中 1~4件を表示」されます。日付は- 2004年11月25日 -。そう言えば、gooもGoogleを使うことにしたとかいうニュースを昔に見たような気もしてきました。

 Exciteでも「4件中 1~4件を表示」と出ますがGoogle/MSNβと同じ表示です。その横をみると powered by Google となっていますので、Googleと同じなのはあたりまえでした。となるとMSNβもそうなのかもしれません。日付はやはり- 2004年11月25日 -です。

 もう一つのMSNでは1件のみが検索されました。こちらは研究室表示です。日付は不明。

 Biglobeも@niftyも Powered by Google でした。

 allthewebは1件のみ探し出してくれました。つぶやきのページではなく、研究室のメインページを表示しています。

 こうしてみると、Googleがあちこちにサービスを提供しているらしいことと、最初のキーワードである「今日のつぶやき」のページを出してくる検索ツールと、ホームページである研究室を出してくるものがあることがおもしろいと思いました。研究室表示のほうは、日付に関係なく我々のサイトのホームページを示しますので古くなることはないのですが、つぶやきのページだと昔のものにポインターが付いてしまうと、更新されない限り古いものが出てきます。検索ツールも特徴を知って使い分けられるようになると、利用価値があがりそうです。ここでもまた、ソフトを使う側の能力が試されてしまいます。

 よく、ネットの情報は玉石混淆で危険だという話も聞きますが、ある程度のリテラシーを持った人間ならば玉と石と見分けることができるわけで、そういう意味ではやはりかけがえのない情報源であり、危険ではない使い方を学ぶことも、これからのIT教育に求められる大きなテーマと言えるのではないでしょうか。
# by stochinai | 2004-11-27 17:21 | コンピューター・ネット | Comments(0)

見えない新聞

 月に1回くらいのペースで配信されてくるメールマガジンに、団藤保晴の記者コラム「インターネットで読み解く!」という、科学的・良識的な評論があり、愛読させていただいております。

 今日送られてきたのが第150回の記念号で、「ネットと既成とジャーナリズム横断」というものだったのですが、記者の団藤さんが全国にちらばる個人ニュースサイトをとりまとめるツール役を買って出て「ブログ時評」を始めるという闘争(?)開始宣言でした。

 確かに、ものすごい勢いでブログが増えていることは事実で、時折あちこちを見回ってみると、とんでもない重要な意見が見いだされることがありますが、それが多くの場合は埋もれてしまっているのも事実だと思います。

 団藤さんは、その現状を「もったいない」と思い、さらにはしっかりとしたツールによってつなぎ合わせることで、新しいジャーナリズムを作り出せると考えておられるようです。

 現在、多くのブログサイトは同じようなフォーマットによって作られており、コメントを入れたり、トラックバックで関連記事をつなぎ合わせていく機能がついているようですが、効率的に働いているとは言い難く、まさに団藤さんが書かれているように「ブログの世界は急膨張しすぎて、面白い議論であっても当事者周辺にしか分からない」状況になってしまっていると思います。

 このような状況が続くと、あらゆる意見は砂浜におちた小さなダイアモンドのように埋もれてしまうことは確実で、だんだんと四畳半化してグローバルな視点などを提出する意欲を失ってしまう人が出てくることも懸念されます。

 そういうブログを巡回し整理する作業をしている方も大勢いらっしゃるようで、私はその中でもAcNetProjectによって作られているAcademia RSS Projectを頻繁に利用させて頂いておりますが、それは大変な作業であることは感じつつも、(失礼ながら)毎日毎日雨後の竹の子のように増え続けるブログサイトをウォッチし続けることは不可能だとも思っています。

 そんな中、新しく立ち上がりつつあるブログ・ツールも多いのですが、ツール自身が意見や思想を持っているものの出現を願っていたところでした。

 団藤さんという、プロのジャーナリストがその作業に立ち上がってくれたことに、私は大いに期待を持っています。

 タイトルにも書きましたが、ブログの世界を見渡し、整理し、読者を適切な記事へと導いてくれるツールがあったならば、それこそが未来の「姿なき見えない新聞」の登場になるのではないかと、ひそかに期待しています。

 心ある人がひとりでも多く、このような動きに賛同し、自分のできることで協力していくことができるならば、見えない新聞は姿をあらわすことなくどんどんと成長し、いずれは世論形成に影響を与えるような力を持ちうる可能性があると思います。

 しかし、正直なところ現在のブログの世界を見わたたして見ると、我々の業界で言うところの「原著論文」が少なすぎる気がします。多くのブログは、引用に毛の生えた程度のコメントしか載せていません。引用などは専門のブログツールにまかせることで、もっと多くの人がオリジナルな発言ができる環境が整ってくれることになるならば、私は団藤さんの試みを全面的に支持したいと思います。
# by stochinai | 2004-11-25 17:21 | つぶやき | Comments(0)

こども達のネットワーク

 今朝、配信されてきた毎日教育メールの記事に、携帯「チェーンメール」でイラク邦人殺害の画像出回るというものがありました。

 実は、我が家の娘達の携帯にも殺害動画があるサイトのアドレスや、殺害現場写真が送られたきたというような話は聞いていたので、このニュースそのものにはそれほど驚きませんでしたが、ニュースになったことによりまたあちこちの教育委員会などが動き出してアホな対応が始まるのではないかと危惧しております。

 昔から、子ども達の間では独特のニュース(怪談系やオカルト系が多い)がものすごい勢いで拡がるという現象は知られており、多くの子ども達が携帯を持つようになった現在、そのニュースが携帯チェーンメールとして拡がっていくのは必然だと思います。

 子ども達に携帯やコンピューターの「正しい」取り扱い方を教育しなければならないなど、一部の教育管理者が騒ぎ出すのも予想されるのですが、子ども達のうわさ話を阻止することができないのと同じように、携帯やメールによる情報伝達を阻止することなどできるはずはありません。

 唯一の解決方法は、子どもたち自身のしっかりとした人格を育てるということでしかないので、いろいろなルールを作ったところで何の効果も期待できないでしょう。

 ましてや現時点で行われているような、携帯電話の学校への持ち込み、校内での使用を禁止するなどという対応では、携帯使用が陰に隠れるだけだし、今回のような「事件」の場合には校外で見たり転送したりするのはいいのかということになってしまいます。違いますよね。

 おまけに、先日の奈良の少女誘拐殺人事件があったせいで、今後はむしろ子ども達には積極的にGPS携帯などを持たせるという動きになるでしょうから、それと子ども達のチェーンメールを防ごうなどという話は完全に矛盾したことになってしまいます。

 もともと、大人の社会の電話会社が金儲けのために始めた携帯電話の普及なのですから、子どもは禁止などということは最初からあり得ない選択だったのではないでしょうか。むしろ、現在の主なる使用者は子どもになってしまっていると思います。

 韓国では、数年前から携帯を使ったカンニング事件が多発しており、日本でも起こっていないとは言えません。単に摘発がないだけだと思います。

 こういう状況になってしまった以上、我々としても子ども達は携帯を持っているという前提で動き始めたほうが現実的な対応だと思います。

 講義中に居眠りしている学生に、メールを送ってやったらそれ以降、講義に集中してくれたり、手を挙げるのが苦手な今の学生に、講義の中で意見があったらメールを下さいと言ったら、意外とみんなが乗ってきたりということも笑い話ではなく現実に考えても良い時代が来つつあると感じます。

 携帯の普及にどう対応するかが試されているのは、子ども達というよりは我々大人達なのです。
# by stochinai | 2004-11-24 17:23 | 教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai