5号館を出て

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BYOOL Bloggers

 "BYOOL Bloggers"というポータルサイトで、このブログが紹介されているようです。本日、その旨が書かれたBYOOL・SNSなるものへの招待メールが届いて始めて知りました。

 「日記・エッセイ」BLOGとして紹介されていますが、まあ分類としては妥当なところでしょう。
 大学の5号館に研究室を置く多分動物好きな(?)著者が、様々なテーマについて毎日綴るブログ。
 内容よりも、毎日更新というところが評価されたのかもしれませんね(^^;)。いずれにしても、ありがたいことです。

 ご参考までに。
# by stochinai | 2007-07-29 16:08 | コンピューター・ネット | Comments(0)

選挙を楽しむ

 参議院選挙の北海道選挙区(改選数2)はおもしろいことになっています。おもしろいというのは、我々の投票行動で勝敗結果を動かせる可能性があるということです。今まで、民主・自民で一人ずつ分けていたのが、民主と民主推薦が自民を追い落とす可能性があるのだそうです。

 つまり、なんとか自民党議員の1議席を死守したいと思う人と、北海道選挙区には自民党はいらないという人の一騎打ちになります。

 自民党候補を当選させたい人は、非自民候補の票が割れることを望んでいると思います。

 逆に自民党候補を落選させたい人は、今自民党候補と競っている某候補に票を集中させるのが自分の票を政治に生かす道だと思います。

 どちらにしても、投票に行くことが楽しくなるような選挙になりました。
# by stochinai | 2007-07-28 23:37 | 札幌・北海道 | Comments(2)

博士の就職

 いつもBostonから日本の後輩博士・ポスドクの応援を続けていただいている島岡さんから、「20%ルール」をきっかけとして盛り上がっている議論に対して、建設的な提案が寄せられています。
議論の焦点は広義での当事者:「ポスドク」「研究室主催者(教授)」「大学」「企業」「政府」の誰にどういうようにアプローチするかである。
 上記のコメント欄には、「現場」からの具体的報告やさまざまな「当事者」の意見が出てきており、たとえ自己満足と言われようとここでの議論が有益な情報を提供くれていることは間違いないありません。そして、私も議論の最後の方で書いたように、就職したい博士・ポスドクが自己研鑽やさまざまなスキルアップを図ることは当然としても、それだけでは解決は不可能らしいことも議論の中で明らかになってきています。

 そのような議論を眺めた上で、島岡さんはまず大学・大学院に提案しています。 
 米国に比べ企業の中途採用の難しい日本では、理系大学のPh.D./Postdocに対する就職支援機能を高めることは非常に重要である。個々の研究室レベルではなく大学のカリキュラムとして体系的に行うできであると思う。個々の研究室では「研究の方法」を全体のカリキュラムでは「仕事の方法」をトレーニングし、「事務」で就職支援をする。
 仙台通信さんがやはり上記の議論を見て、「これではやっぱりアクションにつながらないなあ……」とおっしゃっていますが、島岡さんの提案は具体的に実現できるものだと感じました。私は、これを文科省が推進しているグローバルCOEの教育活動の一環として動き出すことが適切ではないかと感じています。>全国でグローバルCOEを提案しようとなさっておられる方々に提案いたします。

 今までの(今でも?)大学院は、どうしても研究後継者を育てるというポリシーで教育が行われてきたために、指導する研究者と同じような狭いアカデミズムの領域に閉じこもることが推奨されてきたと思います。ところがここへ来て、そういう教育を受けてきた人が受け入れるキャパシティを越えて量産されて来たため、本来の受け皿ではないところへアプライしても受け入れを拒否されるという事態が今のポスドク問題の一側面なのだと思います。

 というわけで、これからの博士教育は非専門の一般キャリア教育をかなり充実させることが要求されていると認識しなければいけません。そうなってくると、20%ルールどころか専門研究の教育が30-40%で、残りの60-70%はジェネラリストとしての博士を作るという教育を行わなければならないということになります。

 とここまで書いてきて気がつきました。ちょっと前に「教育再生会議」から、自分の大学から進学する大学院生を30%以下に抑えるというルールが提案されたことがありますが、この30%というのは研究の後継者として教育すべき人数を頭に置いていたのではないかということです。ただの偶然でしょうか、それとも文科省の側でも70%くらいの大学院生は、研究後継者としては「余剰」と考えているということなのでしょうか。

 数字というものは、いろいろと想像力をかき立ててくれますね。
# by stochinai | 2007-07-28 15:52 | 科学一般 | Comments(12)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai