5号館を出て

shinka3.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
 アドビがマクロメディアを34億ドルで買収したと発表しました。日本語版の解説はここが少し詳しいようです。

 アドビといえば、値段の高い画像処理系のソフトで独走していますが、動画のフラッシュなどを駆使してのウェブデザインでは、マクロメディアが進んでいたようなので、欲しかったのだと思います。

 これからは、PDFのように動画もフラッシュを事実上のスタンダードにして行こうという戦略なのかもしれません。

 ちょっと気になるのは、アドビがマイクロソフトのように巨大で傲慢な企業になってしまわないかということです。

 寡占状態になって、一番苦しむのは貧乏でいながらコンピューターなしでは何もできなくなってしまった私たちなのですから。
 
# by stochinai | 2005-04-18 23:01 | コンピューター・ネット | Comments(0)

生鮮市場

 自宅からそう遠くないところに、生鮮食料品を中心に扱っている激安マーケットがあります。野菜、果物、畜肉、魚介類が中心ですが、冷凍食品や酒・ドリンク類もあります。

 驚くべきはその値段で、大手メーカーの食品や酒・ドリンクに関しては、大手のスーパーマーケットとそれほど大きな値段の差はないのですが、輸入品と地もの中心の生鮮食料品には、異常と思えるほど安い値段がついているものもあります。

 どうしてそのような値段が付けられるのでしょう。

 一つには、安いものが入手できる時にだけ大々的に扱っているということが挙げられます。今の時期の北海道は生鮮野菜が高く、レタスやキャベツなどもあるにはありますが、値段が高く扱っている量が圧倒的に少ないのです。つまり、棚が寂しいので並べてあるにはありますが、本気で売ろうとしているようにはとても思えません。定価で販売しなければならないような、化粧品・雑貨類などもまったく扱っていません。

 逆に、保存が利き地元でもたくさんとれるジャガイモやタマネギは格安でしかもたくさん並んでいます。さらにすごいのは、海外から輸入された冷凍や生干しのサカナは、種類も量も多く、値段は他のスーパーの3割安から半額という感じです。畜肉も国内産・輸入品を問わず量も種類も多く、こちらもスーパーと比較してもかなり安めの値段設定がされています。

 大きな店では、客の利便性を考えてか、あるいは一ヶ所ですべてが買えるようになっていれば、多少値段が高くても客が思わず買ってしまうという心理をついてか、なんでも揃えることを目指すがために、安く仕入れできるものからは少しでも多めの利益が上がるような値段設定をしているように思われます。つまり、全体としてバランスの良い収益を狙うという作戦を取っていると思われるので、特定の商品に関してはどうしても生鮮市場のような「利益の出るもの以外は扱わない」というわがままな商売をしているところに勝てるような値段をつけることはできないようです。

 生鮮市場では、このような商売をしていますから、特定の品物を目指して買いに行っても売っていないことが良くあります。また、たとえあったとしてもとても期待できるような値段になっていないこともあります。そういう時には単純に買わなければ良いだけの話です。

 一般的に言って、安くて大量に入荷しているものは、旬で味も品質も良いものが多いようです。逆に、高くて量が少ないものは、季節はずれでまずいものが多いように思われるのは、貧乏人のひがみばかりでもないと思います。

 この生鮮市場は、子どもの頃近所にあった八百屋さんや魚屋さん、あるいは行商のおばさんが運んでくる野菜や魚を思い出させてくれます。あの頃、客は「**が欲しい」とはあまり言わなかったような気がします。逆に、お店屋さんが「今日は**がうまくて、安いよ」と言っていたと思います。買い手は、頭をあまり悩ませることもなく「じゃあ、それをください」とだけ言っていればすみました。

 現代においても、それと同じような商売をすることが、安くて旬の商品を扱うことになり売り上げも上がるのなら、どうしてそういう商売をする店がなくなってしまったのか、考えると不思議な気がします。

 どこで、どうなってこうなってしまったのか、ちょっと考えてみたいと思います。
# by stochinai | 2005-04-17 23:50 | つぶやき | Comments(4)

ランキングと視聴率

 ガ島さんのエントリー「ランキングの信頼性に疑問」に突っ込んでみます。

 理屈はなんとなくしか理解できなかったのですが、ともかくウェブランキングに不正が可能であると言うことはわかりました。

 そうなると、ホリエモンの言う「記事の価値なんて読者によるランキングで良いじゃないですか」が成立しなくなると、ガ島さんが疑問を提出しています。

 しかし、そもそもランキング(ポピュラリティ)とものの真の価値にはそれほど積極的な関係がないなどということは、テレビの視聴率を見てきた我々にとってはもはや常識なのではないかというのが、私の感想です。

 ホリエモンにとっての価値とは、そのままお金に直結しているものを指すわけで、そういう意味ではひとりでも多くの客がついた番組は価値ある番組というわけですが、まさかガ島さんがそういう議論の土俵に乗るはずはありませんよね。

 テレビの視聴率だって不正や操作が行われるという犯罪になって表に出てくることもあるように、クラッカーがホストコンピューターにまで侵入することがしばしば起こるサイバー空間で行われている(バーチャル)な人気投票にそれほどの信頼性をおいている人も、そんなにいないと思っていました。

 しかし、ガ島さんをはじめ私がかなり尊敬申し上げているブロガーの方々が、ブログランキングを気にし、時には「すみません。これをポチッと押してください」などと書かれているのを見ると、こちらの機嫌が良い時には微笑んでスルーできても、「まだ、こんなものに踊らされているのか」と思ったりすることもあります。

 ページビューとか訪問ホスト数とかの値がある種の目安になることは了解できますが、それが一人歩きし始めたら必ず不正を行う人間が出てくるのは「人の性(さが)」とでもいうものではないでしょうか。できるだけ早い時期に、クリック数の呪縛から逃れることが、健全なネットの発展に必要だと思います。

 常々、そう思っておりましたので、3月30日にばろっくさんが「人気blogランキングから撤退します」と宣言された時には、人知れず拍手を送っておりました。

 もちろん、ライブドアでランキングをブロガーの重要な判断基準としている以上、その不正に警鐘を鳴らすことはジャーナリストのつとめではありましょうが、ランキングよりもより良い評価基準やシステムの提案をしていくことのほうが、よほど生産的だと思います。

追記:ユニークビジター数という1日のうちにブログにアクセスしたコンピュータの台数もカウントしているとのことですが、私の大学のように数万台のコンピューターがあっても、ウェブのプロキシが1~2台のコンピューターに絞られていると、たとえ5000人のアクセスがあっても1とカウントされるのでしょうね。やっぱり、全然使えないんじゃないですか?
# by stochinai | 2005-04-16 17:51 | つぶやき | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai