2005年 11月 15日
炎上するブログにならないために
サイコムの代表理事さんから質問を頂いています。3つあるのですが、まずは最初に質問について私の考えを述べさせていただきたいと思います。
【質問】
●ブログ(ネット)の悪意について
2ちゃんねるなどに代表されるように、ネットが燃え上がると怖い。ブログは基本的に悪意に弱いのではないか。
コメント欄を持っているブログが「炎上」あるいは「祭り」と呼ばれる騒動に弱いのではないかというご意見は、良くわかります。確かに今でも時折、いろんな騒動が起こっているようで、日経のデジタルアリーナでも「インターネットの危ない話」として、ブログで自滅する人々の4回連載をやっています。
ブログで自滅する人々(第1回)~ブログで「祭られる」人々
ブログで自滅する人々(第2回)~「祭り」はこうして進行する
ブログで自滅する人々(第3回)~彼らはなぜ「祭られた」のか?
ブログで自滅する人々(第4回)~「祭って」いるのは誰なのか
とくに目新しい内容ではありませんが、こうしてまとまっていると、勉強になりますのでブログをやっておられる方、これからやろうと思われる方、すでに祭られて落ち込んでいる方、などなど一度は目を通しておいても良いと思います。
ただ、こういう記事を読んでいると、マスコミが必要以上にネットの危険性や悪魔性を訴えているのではないかという気分になるですが、FIFTH EDITION さんのエントリー「重病人心理に陥る読売とか日経とか」を読んでみると、マスコミ・旧メディアがネットの足を引っ張るという、やるだけ無駄で姑息な意図があるのかもしれないということが指摘されており、笑ってしまいました。
確かにブログのコメント欄に、下品な言葉で悪意が感じられる大量の書き込みが続き、対応しても押さえることができなくなるという状況はあり得ると思います。ここでもそれが起こる可能性は否定できません。
しかし、それはあくまでもブログの利便性に付随して起こりうることに過ぎないと思います。上に挙げた第3回の記事にも書いてあります。
ここに炎上を避けるためのヒントがあります。ネットリテラシーあるいはブログに限って言うと「ブログ・エシックス」を遵守していれば、火はつきにくいはずです。
ご参考までに、私流に改変したブログ・エシックスを書いてみます。
・決して、嘘は書かない。
・必ずソースは表示する。
可能な限りリンクを張る。
・過ち(誤り)が見つかったら、必ず訂正する。
・エントリーを変更したら明示する。
削除は取消線で行い、エントリーごとの削除は行わない。
・言論の自由を守る。
コメント、トラックバックは、スパムを除き基本的に削除しない。
・コメントにはできる限り返事を書く。
悪意のコメントにはとりわけ誠実に応える。
最後の一点はブログの規模が大きくなりすぎると無理になるかもしれません。何百というコメントがつき始めたら、そのすべてに応えることは不可能です。それと、悪意のコメントに関しては、管理人よりも一般の参加者からのコメントが非常に有効に騒乱を収めることが多いように思います。そうした、参加者からブログを守ってくれるようなコメントがつくということは、そのブログが良いコミュニティを形成していることの証拠でもあると思います。
ブログ・コミュニケーションが成功するかどうかは、こうしたコミュニティが上手く形成されるかどうかがポイントで、そうした素晴らしい読者(参加者)を持ったコミュニティを作ることを目指して、エントリーを重ねて行けばそんなに心配をすることはないと思っています。
どうでしょうか。
追記:ブログ炎上に関する事例はここに集められているようです。興味のある方はどうぞ。
【質問】
●ブログ(ネット)の悪意について
2ちゃんねるなどに代表されるように、ネットが燃え上がると怖い。ブログは基本的に悪意に弱いのではないか。
コメント欄を持っているブログが「炎上」あるいは「祭り」と呼ばれる騒動に弱いのではないかというご意見は、良くわかります。確かに今でも時折、いろんな騒動が起こっているようで、日経のデジタルアリーナでも「インターネットの危ない話」として、ブログで自滅する人々の4回連載をやっています。
ブログで自滅する人々(第1回)~ブログで「祭られる」人々
ブログで自滅する人々(第2回)~「祭り」はこうして進行する
ブログで自滅する人々(第3回)~彼らはなぜ「祭られた」のか?
ブログで自滅する人々(第4回)~「祭って」いるのは誰なのか
とくに目新しい内容ではありませんが、こうしてまとまっていると、勉強になりますのでブログをやっておられる方、これからやろうと思われる方、すでに祭られて落ち込んでいる方、などなど一度は目を通しておいても良いと思います。
ただ、こういう記事を読んでいると、マスコミが必要以上にネットの危険性や悪魔性を訴えているのではないかという気分になるですが、FIFTH EDITION さんのエントリー「重病人心理に陥る読売とか日経とか」を読んでみると、マスコミ・旧メディアがネットの足を引っ張るという、やるだけ無駄で姑息な意図があるのかもしれないということが指摘されており、笑ってしまいました。
ネットは悪魔ですかそうですか。
確かにブログのコメント欄に、下品な言葉で悪意が感じられる大量の書き込みが続き、対応しても押さえることができなくなるという状況はあり得ると思います。ここでもそれが起こる可能性は否定できません。
しかし、それはあくまでもブログの利便性に付随して起こりうることに過ぎないと思います。上に挙げた第3回の記事にも書いてあります。
ブログならページの基本レイアウトと背景のパターンを選び、タイトルを決めるといった程度のステップで「サイトらしきもの」を作れてしまう。その後の更新作業も、ほとんどワープロ感覚でテキストを書き込むだけでOKだ。
ブログが話題を呼び、これほどまでに流行しているのも、この手軽さこそが理由であるはずだ。しかし、それが逆に仇となってしまっているケースも多いのではないだろうか。いわゆる「ネット・リテラシー」的な事柄にまったく無頓着なまま、いとも簡単にサイトを構築でき、運営できてしまう。このこと自体が両刃の剣であり、罠なのだ。
ここに炎上を避けるためのヒントがあります。ネットリテラシーあるいはブログに限って言うと「ブログ・エシックス」を遵守していれば、火はつきにくいはずです。
ご参考までに、私流に改変したブログ・エシックスを書いてみます。
・決して、嘘は書かない。
・必ずソースは表示する。
可能な限りリンクを張る。
・過ち(誤り)が見つかったら、必ず訂正する。
・エントリーを変更したら明示する。
削除は取消線で行い、エントリーごとの削除は行わない。
・言論の自由を守る。
コメント、トラックバックは、スパムを除き基本的に削除しない。
・コメントにはできる限り返事を書く。
悪意のコメントにはとりわけ誠実に応える。
最後の一点はブログの規模が大きくなりすぎると無理になるかもしれません。何百というコメントがつき始めたら、そのすべてに応えることは不可能です。それと、悪意のコメントに関しては、管理人よりも一般の参加者からのコメントが非常に有効に騒乱を収めることが多いように思います。そうした、参加者からブログを守ってくれるようなコメントがつくということは、そのブログが良いコミュニティを形成していることの証拠でもあると思います。
ブログ・コミュニケーションが成功するかどうかは、こうしたコミュニティが上手く形成されるかどうかがポイントで、そうした素晴らしい読者(参加者)を持ったコミュニティを作ることを目指して、エントリーを重ねて行けばそんなに心配をすることはないと思っています。
どうでしょうか。
追記:ブログ炎上に関する事例はここに集められているようです。興味のある方はどうぞ。
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by stochinai
| 2005-11-15 14:25
| コンピューター・ネット
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Comments(8)