2006年 04月 09日
スズメが消えた!
サイレント・スプリングを目撃しているような気分です。
今年の冬は例年にない大雪だったので、わが家のバードテーブルもしばしば雪に埋没してしまい、その影響でスズメたちがどこか別の餌場へ移動したのだと思っていました。それにしても、昨年の同じ時期には毎日数十匹のスズメが群がっていた餌台にせいぜい来ても2-3匹のスズメしか見られない日が続いていたので、ひょっとすると何がもっと大きな異変が起こっているのかもしれないという、なんとはなしの不安感を抱きながら春を迎えました。春になれば戻ってくるだろうと思っていましたが、スズメの声で起こされることなどまったくない日々が続いています。
そんな折、数日前に北海道新聞でスズメが減っているという記事が出ていたという情報をもらいました。今なら、5日付けのオンラインニュースが読めます。
私の家周辺だけの減少ではなく、全道的に起こっているということで、やはりと思うと同時にびっくりしています。記事では、札幌の清田区、旭川、網走からのレポートがありますが、手稲でも減っているというブログの記事も出ています。北海道全域で起こっていることは間違いないようですが、ひょっとすると全国的に起こっているかもしれません。情報をお持ちの方は、是非教えていただきたいと思います。
ネットで調べてみると、スズメの減少は世界的に起こっている現象のようです。日本のスズメはヨーロッパのイエスズメとは違って、モリスズメの系統だということですが、「ヨーロッパではここ10年ほど、イエスズメの数が激減しているらしい」との記述を発見しました。
ヨーロッパのスズメ減少に関しては、2001年頃からニュースになっているものが見つかりました。2001年の記事では、英国のスズメはもはや絶滅の危機にあるようです。
思い返してみれば、私の記憶にあるだけでも札幌市街地からカエルが消え、セミが消えたのを目撃してきました。しかし、それらの動物が札幌の都市化にともなって消えたのに対して、都市化をものとはせずにたくましく生きてきたスズメが消えるということの持つ意味はずいぶん違うと感じられます。
本気で調査・研究する必要がありそうに思えます。環境省だけにまかせているのではなく、若い大学院生などがテーマにしてくれると心強いと思います。あなた、やってみませんか。
今年の冬は例年にない大雪だったので、わが家のバードテーブルもしばしば雪に埋没してしまい、その影響でスズメたちがどこか別の餌場へ移動したのだと思っていました。それにしても、昨年の同じ時期には毎日数十匹のスズメが群がっていた餌台にせいぜい来ても2-3匹のスズメしか見られない日が続いていたので、ひょっとすると何がもっと大きな異変が起こっているのかもしれないという、なんとはなしの不安感を抱きながら春を迎えました。春になれば戻ってくるだろうと思っていましたが、スズメの声で起こされることなどまったくない日々が続いています。
そんな折、数日前に北海道新聞でスズメが減っているという記事が出ていたという情報をもらいました。今なら、5日付けのオンラインニュースが読めます。
スズメ、どこへ-全道各地で今冬 大量死?移動?謎めく原因
身近な野鳥スズメがこの冬、全道各地で姿を見せなくなったとの報告が相次いでいる。バードテーブルの餌消費量が激減したというところや、巣作りが始まらない地域も。原因について研究者らも「見当がつかない」と首をかしげ、農家は「田畑の害虫が増えたら困る」と心配顔だ。
「スズメを見かけない」という情報が出始めたのは、今年一月末ごろから。日本野鳥の会札幌支部事務局の住友順子さんは「『餌台に全く来ないが、なぜだろう』と、市民からの問い合わせが道央各地から来ている」と話す。
私の家周辺だけの減少ではなく、全道的に起こっているということで、やはりと思うと同時にびっくりしています。記事では、札幌の清田区、旭川、網走からのレポートがありますが、手稲でも減っているというブログの記事も出ています。北海道全域で起こっていることは間違いないようですが、ひょっとすると全国的に起こっているかもしれません。情報をお持ちの方は、是非教えていただきたいと思います。
ネットで調べてみると、スズメの減少は世界的に起こっている現象のようです。日本のスズメはヨーロッパのイエスズメとは違って、モリスズメの系統だということですが、「ヨーロッパではここ10年ほど、イエスズメの数が激減しているらしい」との記述を発見しました。
ヨーロッパのスズメ減少に関しては、2001年頃からニュースになっているものが見つかりました。2001年の記事では、英国のスズメはもはや絶滅の危機にあるようです。
スズメなぜ消えた 英国で9割減: 朝日新聞 2001.04.05(WEB)この冬に入って急に数が減ったので、ついついこの冬の大雪やトリインフルエンザの影響などを考えてしまいそうになるのですが、この図を見ると、1960年代をピークに国内全体のスズメの数は激減を続けているというようですので、この冬がある種の「臨界点」ということで目に見える変化が起こっただけだったということなのかもしれません。
東南部の都市部の公園でスズメ、ムクドリが激減: EICネット 2002.08.01
英国でスズメが激減 携帯電話の中継アンテナが原因か: 日刊ベリタ 2003年01月19日
思い返してみれば、私の記憶にあるだけでも札幌市街地からカエルが消え、セミが消えたのを目撃してきました。しかし、それらの動物が札幌の都市化にともなって消えたのに対して、都市化をものとはせずにたくましく生きてきたスズメが消えるということの持つ意味はずいぶん違うと感じられます。
本気で調査・研究する必要がありそうに思えます。環境省だけにまかせているのではなく、若い大学院生などがテーマにしてくれると心強いと思います。あなた、やってみませんか。
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by stochinai
| 2006-04-09 23:29
| 札幌・北海道
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