5号館を出て

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悪夢

 小泉総理は中国の胡主席と首脳会談が実現した場合にも「非難の応酬をする会談にしない」と述べたと報道されています。

 つまり、責めないけれども責められたくもないということだと思いますが、本当にそれでいいのでしょうか。

 今回の中国暴動が大きくなったので、ついつい忘れられがちになっていますが、中国本土に火がつく前には、竹島問題で韓国から火が燃え上がったように記憶しています。また、この件に関してだけは、韓国、北朝鮮、中国が連帯する恐れがありますので、もしそうなってしまったら、日本は後を太平洋に、前3方を敵に囲まれることになります。これは、戦略的にかなりまずい図になります。

 ここは、ひとまず現実的な対応をしておいた方が良いのではないかと思われます。

 放置して何も解決しないことは、北朝鮮との人質交渉で十分にわかっているのですから、このままだと、日本国民さえもが反日本政府ということになる可能性もあります。

 そうなると、政府は完全に逃げ場を失ってしまいますね。
# by stochinai | 2005-04-18 23:17 | つぶやき | Comments(2)
 アドビがマクロメディアを34億ドルで買収したと発表しました。日本語版の解説はここが少し詳しいようです。

 アドビといえば、値段の高い画像処理系のソフトで独走していますが、動画のフラッシュなどを駆使してのウェブデザインでは、マクロメディアが進んでいたようなので、欲しかったのだと思います。

 これからは、PDFのように動画もフラッシュを事実上のスタンダードにして行こうという戦略なのかもしれません。

 ちょっと気になるのは、アドビがマイクロソフトのように巨大で傲慢な企業になってしまわないかということです。

 寡占状態になって、一番苦しむのは貧乏でいながらコンピューターなしでは何もできなくなってしまった私たちなのですから。
 
# by stochinai | 2005-04-18 23:01 | コンピューター・ネット | Comments(0)

生鮮市場

 自宅からそう遠くないところに、生鮮食料品を中心に扱っている激安マーケットがあります。野菜、果物、畜肉、魚介類が中心ですが、冷凍食品や酒・ドリンク類もあります。

 驚くべきはその値段で、大手メーカーの食品や酒・ドリンクに関しては、大手のスーパーマーケットとそれほど大きな値段の差はないのですが、輸入品と地もの中心の生鮮食料品には、異常と思えるほど安い値段がついているものもあります。

 どうしてそのような値段が付けられるのでしょう。

 一つには、安いものが入手できる時にだけ大々的に扱っているということが挙げられます。今の時期の北海道は生鮮野菜が高く、レタスやキャベツなどもあるにはありますが、値段が高く扱っている量が圧倒的に少ないのです。つまり、棚が寂しいので並べてあるにはありますが、本気で売ろうとしているようにはとても思えません。定価で販売しなければならないような、化粧品・雑貨類などもまったく扱っていません。

 逆に、保存が利き地元でもたくさんとれるジャガイモやタマネギは格安でしかもたくさん並んでいます。さらにすごいのは、海外から輸入された冷凍や生干しのサカナは、種類も量も多く、値段は他のスーパーの3割安から半額という感じです。畜肉も国内産・輸入品を問わず量も種類も多く、こちらもスーパーと比較してもかなり安めの値段設定がされています。

 大きな店では、客の利便性を考えてか、あるいは一ヶ所ですべてが買えるようになっていれば、多少値段が高くても客が思わず買ってしまうという心理をついてか、なんでも揃えることを目指すがために、安く仕入れできるものからは少しでも多めの利益が上がるような値段設定をしているように思われます。つまり、全体としてバランスの良い収益を狙うという作戦を取っていると思われるので、特定の商品に関してはどうしても生鮮市場のような「利益の出るもの以外は扱わない」というわがままな商売をしているところに勝てるような値段をつけることはできないようです。

 生鮮市場では、このような商売をしていますから、特定の品物を目指して買いに行っても売っていないことが良くあります。また、たとえあったとしてもとても期待できるような値段になっていないこともあります。そういう時には単純に買わなければ良いだけの話です。

 一般的に言って、安くて大量に入荷しているものは、旬で味も品質も良いものが多いようです。逆に、高くて量が少ないものは、季節はずれでまずいものが多いように思われるのは、貧乏人のひがみばかりでもないと思います。

 この生鮮市場は、子どもの頃近所にあった八百屋さんや魚屋さん、あるいは行商のおばさんが運んでくる野菜や魚を思い出させてくれます。あの頃、客は「**が欲しい」とはあまり言わなかったような気がします。逆に、お店屋さんが「今日は**がうまくて、安いよ」と言っていたと思います。買い手は、頭をあまり悩ませることもなく「じゃあ、それをください」とだけ言っていればすみました。

 現代においても、それと同じような商売をすることが、安くて旬の商品を扱うことになり売り上げも上がるのなら、どうしてそういう商売をする店がなくなってしまったのか、考えると不思議な気がします。

 どこで、どうなってこうなってしまったのか、ちょっと考えてみたいと思います。
# by stochinai | 2005-04-17 23:50 | つぶやき | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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