2005年 02月 19日
この手の事件を防ぐことはできない
とある高校の先生がご自身のブログで、寝屋川の事件が起こった直後に、きわめて適切なコメントを出されています。
私もこの方の結論を支持します。
この学校の対応は問題なかったということです。
教員が不審者の対応に当たったじゃないですか。
落命する教員がありながらも生徒は守り抜いたじゃないですか。
校長・教頭が出張中という指示系統のトップがいない状態でも、
この小学校の教員集団は適切に動いたのです。
問題がなかったどころか、現場にいる先生方だけで信じられないくらい適切な対応ができた素晴らしい例と言えるほどだと思います。亡くなられた先生は、ご自分の命をかけて、事件が最悪のシナリオをたどることを阻止したことは間違いないと思います。
事件後しばらくたって、例によって警察がマスコミを通じて少しずつ情報を流し始めていますが、防犯カメラも設置されていましたし、校門も登下校時以外はかんぬきをかけ施錠されていたようですし、不審者を校舎外へ誘導しようとしたり、中で暴れる犯人に刺股で対抗しようとしたりと、この学校は普段からきちんと事件防止のための措置をとっていましたし、当日も先生方は大変な状況の中で子ども達を守るためにきわめて適切な行動を取っておられたのです。
非常に残念なことですが、今の日本ではこの手の犯罪を完全に予防することは不可能だと思います。
殺人事件は、日本中のどこででも、時間と場所を選ばずに起こるようになっています。そんな中で、学校だからといって聖域にはならないと思います。逆に、学校特有の事件の結果としての殺人事件すら起こりうると思います。
今までもひとつの事件が起こるたびに、同じ事件を起こさないためにさまざまな対策が取られてきていると思います。しかし、残念ながら次の事件はその対策をすり抜ける形で起こり続けてきたのだと思います。
そのたびに、「なぜ」とか「心の闇」とかおどろおどろしいタイトルをつけたマスコミの記事が町中に氾濫し、教育委員会などがなんらかの対策を打ち出す、そうしたことを繰り返してきて、それでもなお事件は起こり続けています。
もちろん、防犯カメラとか集団登下校とか、明らかに犯罪の予防に役立っていることはたくさんあると思いますので、思いつく限りの策を講じることは良いことだと思います。しかし、そろそろ対策のためのハードウェアは底をついたと言えるのではないでしょうか。アメリカのようにガードマンを常駐させても、事件を撲滅することはできません。ガードマンが殺されたりもするでしょう。
つまり、どんなに対策を講じても学校に行くことを止めない限り、学校で事件や事故に巻き込まれる可能性が確実に存在するのが、今の日本という国なのだと思います。
事件は必ずおこりますから、起こさないための対策と同時に、起こった時に犠牲を最小限に抑え、事件をできる限り短時間で解決するための方法も考えておくべきだと思います。
いつも、こういう事件の後に出てくる対策というものは、事件の再発を防ぐためというものが多いように思いますが、それと同時に起こった事件にどのように対処するかのマニュアルも作って、国民全員に周知徹底させておいてもらいたいものです。先生達だけに任せるのではなく、父兄や学校のまわりの住民も学校を守るために動けることはあると思います。
遅ればせながら、鴨崎満明さんのご冥福をお祈りいたします。あなたが命をかけて子ども達を守ってくれたことは、忘れません。
私もこの方の結論を支持します。
この学校の対応は問題なかったということです。
教員が不審者の対応に当たったじゃないですか。
落命する教員がありながらも生徒は守り抜いたじゃないですか。
校長・教頭が出張中という指示系統のトップがいない状態でも、
この小学校の教員集団は適切に動いたのです。
問題がなかったどころか、現場にいる先生方だけで信じられないくらい適切な対応ができた素晴らしい例と言えるほどだと思います。亡くなられた先生は、ご自分の命をかけて、事件が最悪のシナリオをたどることを阻止したことは間違いないと思います。
事件後しばらくたって、例によって警察がマスコミを通じて少しずつ情報を流し始めていますが、防犯カメラも設置されていましたし、校門も登下校時以外はかんぬきをかけ施錠されていたようですし、不審者を校舎外へ誘導しようとしたり、中で暴れる犯人に刺股で対抗しようとしたりと、この学校は普段からきちんと事件防止のための措置をとっていましたし、当日も先生方は大変な状況の中で子ども達を守るためにきわめて適切な行動を取っておられたのです。
非常に残念なことですが、今の日本ではこの手の犯罪を完全に予防することは不可能だと思います。
殺人事件は、日本中のどこででも、時間と場所を選ばずに起こるようになっています。そんな中で、学校だからといって聖域にはならないと思います。逆に、学校特有の事件の結果としての殺人事件すら起こりうると思います。
今までもひとつの事件が起こるたびに、同じ事件を起こさないためにさまざまな対策が取られてきていると思います。しかし、残念ながら次の事件はその対策をすり抜ける形で起こり続けてきたのだと思います。
そのたびに、「なぜ」とか「心の闇」とかおどろおどろしいタイトルをつけたマスコミの記事が町中に氾濫し、教育委員会などがなんらかの対策を打ち出す、そうしたことを繰り返してきて、それでもなお事件は起こり続けています。
もちろん、防犯カメラとか集団登下校とか、明らかに犯罪の予防に役立っていることはたくさんあると思いますので、思いつく限りの策を講じることは良いことだと思います。しかし、そろそろ対策のためのハードウェアは底をついたと言えるのではないでしょうか。アメリカのようにガードマンを常駐させても、事件を撲滅することはできません。ガードマンが殺されたりもするでしょう。
つまり、どんなに対策を講じても学校に行くことを止めない限り、学校で事件や事故に巻き込まれる可能性が確実に存在するのが、今の日本という国なのだと思います。
事件は必ずおこりますから、起こさないための対策と同時に、起こった時に犠牲を最小限に抑え、事件をできる限り短時間で解決するための方法も考えておくべきだと思います。
いつも、こういう事件の後に出てくる対策というものは、事件の再発を防ぐためというものが多いように思いますが、それと同時に起こった事件にどのように対処するかのマニュアルも作って、国民全員に周知徹底させておいてもらいたいものです。先生達だけに任せるのではなく、父兄や学校のまわりの住民も学校を守るために動けることはあると思います。
遅ればせながら、鴨崎満明さんのご冥福をお祈りいたします。あなたが命をかけて子ども達を守ってくれたことは、忘れません。
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by stochinai
| 2005-02-19 18:10
| 教育
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Comments(3)