2005年 04月 29日
ブログを盗み見るマスコミ記者達
昨日のエントリー「事件の収束を監視するブログ」に関して、それは勝手な希望的観測ってやつだろう、と思われた方も多かったと思います。
もちろん、きちんとした調査をした上での論考ではありませんので、証拠を出せと言われるとそんなものはないことは認めます。希望的観測論に対して、もちろん強く反論できるわけではありません。
しかしながら、しばらく前から夜のワイド・ニュースを見ていて気になっていたことがあります。
最近、夜のワイドニュースの中で述べられるニュースに対するコメントが、その直前に書かれたブログのエントリーに酷似していることがあるように感じられることに、しばしば遭遇します。デジャ・ブを感じるのです。
ブログのエントリーには、ニュースのアンカーパーソンがつぶやくコメントに良く似たものが多いことは事実です。私のつぶやきなどは、良くある「良心的」な「識者」のコメントに類似の平均的なものにすぎません。
ですから、たくさんあるブログの中にあった「きらりと光る」コメントと同じ内容が、たまたまニュースのコメントの中にも出てきたからと言って、偶然かあるいは「誰だって同じようなことを考えるものである」ということの反映にすぎないのかもしれません。
しかし、もしも私が誠実な番組作成のスタッフの一人であって、ニュースショーを作るときに出演者に言ってもらいたいコメントの内容についての原案を作るという作業をするとしたら、今の時代にネットのブログを参照しないということはあり得ないと思うのです。
同じように、新聞や週刊誌を作るジャーナリストも、今やブログを無視して情報集めをするなどということは考えられないのではないでしょうか。
いくらネットの情報のS/Nが悪いと粋がってみても、雑音以外のSである素晴らしいエントリーがある限り、きちんと仕事をしたいジャーナリストであるならば、それを無視することはできないはずです。しかも、ブログが毎日更新されているという現実を前に、それを無視していては、ジャーナリストとしての仕事はできないと思います。つまり、マスコミがブログ(ネット)の存在を無視できなくなってきたということは動かしがたい現実だと思います。
「ネットが新聞を殺す」という言説は、ネットが新聞に取って代わるというふうに理解されることが多いのかもしれませんが、私が今考えていることは「新聞がネットに依存する」ようになってきているということです。殺されたというより、ネットのおかげで新聞が生き続けることができるのかもしれないとすら言えるのかもしれません。
優秀なマスコミ記者ならば、決してネットの情報を無視することはないと思います。その一方で、ネットなんて、、、と言っている記者達の多くが、ブログを盗み見てはそのエントリーをパクって自分たちの給料の種になる仕事をしているのだと考えるとかなり痛快です。
ブログがどんどん力を付けてきている現在、そういう状況を背景にブログのエントリーは確実にマスコミの報道内容に影響を与え始めていると考えても良いのではないか、というのが、現時点における私の中間総括です。
もちろん、きちんとした調査をした上での論考ではありませんので、証拠を出せと言われるとそんなものはないことは認めます。希望的観測論に対して、もちろん強く反論できるわけではありません。
しかしながら、しばらく前から夜のワイド・ニュースを見ていて気になっていたことがあります。
最近、夜のワイドニュースの中で述べられるニュースに対するコメントが、その直前に書かれたブログのエントリーに酷似していることがあるように感じられることに、しばしば遭遇します。デジャ・ブを感じるのです。
ブログのエントリーには、ニュースのアンカーパーソンがつぶやくコメントに良く似たものが多いことは事実です。私のつぶやきなどは、良くある「良心的」な「識者」のコメントに類似の平均的なものにすぎません。
ですから、たくさんあるブログの中にあった「きらりと光る」コメントと同じ内容が、たまたまニュースのコメントの中にも出てきたからと言って、偶然かあるいは「誰だって同じようなことを考えるものである」ということの反映にすぎないのかもしれません。
しかし、もしも私が誠実な番組作成のスタッフの一人であって、ニュースショーを作るときに出演者に言ってもらいたいコメントの内容についての原案を作るという作業をするとしたら、今の時代にネットのブログを参照しないということはあり得ないと思うのです。
同じように、新聞や週刊誌を作るジャーナリストも、今やブログを無視して情報集めをするなどということは考えられないのではないでしょうか。
いくらネットの情報のS/Nが悪いと粋がってみても、雑音以外のSである素晴らしいエントリーがある限り、きちんと仕事をしたいジャーナリストであるならば、それを無視することはできないはずです。しかも、ブログが毎日更新されているという現実を前に、それを無視していては、ジャーナリストとしての仕事はできないと思います。つまり、マスコミがブログ(ネット)の存在を無視できなくなってきたということは動かしがたい現実だと思います。
「ネットが新聞を殺す」という言説は、ネットが新聞に取って代わるというふうに理解されることが多いのかもしれませんが、私が今考えていることは「新聞がネットに依存する」ようになってきているということです。殺されたというより、ネットのおかげで新聞が生き続けることができるのかもしれないとすら言えるのかもしれません。
優秀なマスコミ記者ならば、決してネットの情報を無視することはないと思います。その一方で、ネットなんて、、、と言っている記者達の多くが、ブログを盗み見てはそのエントリーをパクって自分たちの給料の種になる仕事をしているのだと考えるとかなり痛快です。
ブログがどんどん力を付けてきている現在、そういう状況を背景にブログのエントリーは確実にマスコミの報道内容に影響を与え始めていると考えても良いのではないか、というのが、現時点における私の中間総括です。
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by stochinai
| 2005-04-29 23:39
| つぶやき
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Comments(2)