5号館を出て

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秋の気配

 昨日から大通りビヤガーデンが始まり、一ヶ月にもおよぶさっぽろ夏まつりが開幕したのですが、例年通りそろそろ秋風が吹き始めた気がする札幌です。

 我が家の庭にもなんとなく秋の気配がただよってきています。つい5日前に見たホオズキの花が、なんともはや小さなホオズキへと変身していました。
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 袋の先に枯れた花がぶら下がっているところを見ると、この袋は萼(がく)が発達したものと思われます。不思議ですね。前に花を見たときには気がつかなかったのですが、下のほうに大きなホオズキもぶら下がっています。
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 赤くなったらもう秋ですね。

 さて、こちらは記憶は定かではないのですが10年ほど前に北海道開拓の村で拾ってきたおそらくミズナラと思われるドングリを植えて、出てきた芽を石づきにして盆栽風に育てています。雪で折れたり、いろいろと苦難を乗り越えてきた木ですが、何気なくみてみると、なんとどうやらドングリの赤ちゃんと思われるものが付いていました。
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 ドングリにまでなってくれるかどうか楽しみです。

 うちの庭で撮した写真はいつも植物ばかりなのですが、なかなか写真に適した動物と出会うことが少ないのは事実です。今日は久々に撮してくださいとばかりにポーズを取るおそらくセマダラコガネと思われる甲虫が、ノウゼンカズラの葉の上でひなたぼっこをしていました。
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 実をいうと私は昆虫の名前などはぜんぜんわからないのですが、そんな私の心強い見方がこの本、北大出版会から出た「札幌の昆虫」です。この虫の名前も数分で見つけました。札幌に住むならば、まさに「一家に一冊」あってよい、おすすめの本です。
# by stochinai | 2006-07-22 18:10 | 趣味 | Comments(4)
 BTJ /HEADLINE/NEWSというメールマガジンを購読しています。内容はほとんどが、いかに生物科学を金儲けにつなげるかという話しが多いので、それほど真面目に読んではいないのですが、今日配信された第864号の巻頭にある宮田満さんのルポはとても興味深いものでした。

 19日に東京で開催された「科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業連絡協議会」の報告です。今年度から始まったキャリアパス多様化促進事業の報告と意見交換の会だったとのことです。事業に採択されたのは北海道大学、東北大学、早稲田大学、名古屋大学、大阪大学、山口大学、九州大学、そして理化学研究所です。いずれも、大量に生み出されたポスドクの「本当の」就職をどのように確保していくかということを目指すプロジェクトのはずです。

 そのルポの中に、非常におもしろいことがたくさん書かれています。宮田さんには申し訳ないのですが、たくさん引用させていただきます。これをおもしろいと思った方は、是非ともメールマガジンを購読なさってください。(ということで、宮田さんにはお許しをお願いします。)

 まずは文科省の他人ごとのようなお言葉で、ぶっ飛びます。
「国のプロジェクトは未達が多いのだが、『ポスドク1万人計画』だけは5年も前に達成してしまった」
 えーっ、この目標達成は文科省が自身で推進したんじゃないですか。これに対する宮田さんのコメントです。
 実際には、文部科学省は大学院重点化を推進し、大学院を一時的に水ぶくれさせながら、一方で学生の減少に対応して、大学のポストの調整と国立大学法人化による運営交付金のカットを進めていたのです。この合い矛盾した政策の狭間で
ポスドクが苦しむことになったのです。
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 驚いたことが2つありました。
 今回の事業を始めるまで、どこの大学も何人、ポスドクを擁しているか、大学当局がまったく掴んでいなかったということです。
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 教官の研究を進めるために挺身したポスドクの身の振り方に冷淡な教官が多かったのです。ポスドクが例えば研究者以外のキャリアに興味を持ち、経営や知的財産などの教育を今回の事業で受けようにも、実験が疎かになると快く思わない教官がごろごろいるだろうことは容易に想像できました。

 ポスドク問題には教官に温度差があり、絶対零度に近いと嘆く大学もありました。
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 来年3月に「たんぱく質3000」プロジェクトが集結、一挙に200人のポスドクを放出しなくてはならない理研は、任期制研究員の問題を深刻に認識していました。後継プロジェクトでは、せいぜい100人しか雇用できず、しかも政府の新規予算の執行にタイムラグがあるため、幸運にも再雇用されても、半年は霞を食べなくてはなりません。
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 もっと深刻だったのは、わが国ではポスドクがそれ以降のキャリアをどう辿るのか?誰も実態を知らなかったことです。
 文部科学省ですら把握しておらず、今回の9つの大学や研究機関で実態調査を行う計画を発表したほどです。
 確かに事態がこうなってしまった以上は、宮田さんのおっしゃるようにポスドクの「自助努力」がまず基本であることは間違いないところですが、言われるまでもなくみんな自助努力はしています。そんなことより、このような状況を招いた国や大学がやったことはある意味で未必の故意による犯罪であり、今その責任が問われないとしたら、同じことがまた起こると思います。

 宮田さんのルポを読んでみて、まずは責任者の処罰から始める必要があると感じました。
# by stochinai | 2006-07-21 23:15 | 科学一般 | Comments(7)

寒さの中の花火大会

 本州ではまだ豪雨がおさまっていないようでお気の毒なことですが、今日の札幌は朝から晴れでした。夕方からは曇ってきて急激に気温が下がってきたものの、今日は先週から始まった3週連続花火大会の中日です。うちの研究室の大学院の女性陣のうち、お祭り好きと思われる3人が浴衣姿でエレベーターの前で記念撮影をしていることで、思い出しました。

 札幌の花火は、超有名な盛り場であるすすきののちょっと南にある中島公園の近くを流れる豊平川の河原で行われます。うまい具合に、会場になる河原のあたりからまっすぐ北に向かって石狩街道という札幌の北区と東区をわけている大きなが走っています。というわけで、石狩街道まで出ると2キロほど北にある北大付近からでも、かなり低いところに上がった花火でも見えるのです。

 さすがに、浴衣の大学院生と一緒に超がつく雑踏の花火大会に行くほどの時間と気力もありませんが、前々から新しいデジカメで花火の写真を撮ってみたいという気がありましたので、自転車で5分間ほど走って、石狩街道まで出てみました。

 花火大会はすでに始まっており、行く前から夏らしい音が響いていました。着いてみるとそこかしこの横断歩道橋の上には、事情を良くご存じの近所の方々が集まっていました。私も隙間をみつけて、カメラを構えます。

 花火の写真などは撮ったことがないので、やはりろくな写真にはなりませんでしたが、大通公園の東端にあるテレビ塔と一緒に撮られると、さすが都会の花火大会という雰囲気がしていい感じです。ほとんどお見せできる写真は撮れませんでしたが、せっかく撮ってきたので貼っておきます。
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 テレビ塔の時計の文字がかろうじて時間もわかるものにはなっています。上が8時18分で、下が22分です。

 本州以南の方々には信じられないかもしれませんが、今日は涼しいというよりは寒い夜でした。最後まで見ていられずに早々に引き上げて帰る人も多かったようで、今日から始まった大通りのビアガーデンも今日は日が落ちてからはダメだったことでしょう。

 私も寒くなったので歩道橋を降りて帰ろうとしたところで、フィナーレが始まりました。低めの花火が派手に打ち上げられていたので、あわててもう一枚取りました。
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 8時41分ですね。花火の音は7時45分頃から聞こえていたと思います。寒さに震えながらの1時間の花火大会といえども、短い札幌の夏には欠かせない風物詩です。

 それにしても、ひどい写真しか撮れませんでした。生まれて初めての花火の写真なので、どうかお許し下さい。
# by stochinai | 2006-07-21 22:41 | 札幌・北海道 | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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