5号館を出て

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 さきほどのニュースで国民年金の保険料を2年間以上払わない人の数が、2003年度末で過去最悪の440万人に達したと報道されました。

 2003年度の国民年金の加入者は2208万人で、439万人は低所得で納付を免除された人や、学生で納付を猶予された人など制度に沿って保険料を納めていない人で、それを含めるとなんと加入者全体の約40%が払っていないことになるとのことで、これを破綻と呼ばずになんというのでしょうか。

 一方、NHKの受信料不払いも、45万件に達するであろうということですが、3800万件の契約者数からいうと1点数%ですから、破綻とは言えないと思います。

 それにもかかわらず、どちらが焦っているかというと、NHKのほうが焦っているように見えるのは、私の偏見ばかりではないと思います。

 こういう状況に追い込まれて焦る、しかも国民の圧力に対して焦るというのはとても健全なことではないかと思います。つまり、NHKにはまだ改善の余地が感じられるのです。

 それにひき替え社会保険庁のこの余裕の雰囲気はどうでしょう。ホームページでは「公的年金制度は絶対につぶれない。そのわけは‥‥」などという能天気な解説をしています。

 40%もの不払いがあったら、すでに制度としてはつぶれているとみなさなければならないはずだと思いますが、その危機感がまったく感じられません。国民年金の不払いが増えているのは、まさしくすでにつぶれていることを見破られているということではないのでしょうか。

 それともまだ、税金を注入してなんとかなると思っているのが、保険の経営側(国)の本音なのでしょうか。

 この状況についてきちんと説明して、みんなが安心して保険料を納めるようにできないのだとしたら、そういう政府や官僚はお早めにお取り替えすることがよろしいのではないでしょうか。
# by stochinai | 2005-02-21 22:46 | つぶやき | Comments(5)

1週間のお散歩

 たまには微笑ましいニュースもないと、ということでカンガルーのお散歩です。

 12日にこども動物自然公園から逃げ出していたメスの2歳のワラビーが20日午前10時25分ごろ、同公園から2キロ離れた市民の森で無事保護されたそうです。

 カンガルーのおなかの袋には赤ちゃんがいたそうなのですが、それも元気ということで良かったですね。

 付近の山林で草木を食べていたらしいのですが、1週間も生き延びていたということは、ひょっとすると野生化も可能なのかもしれません。

 で、野生化して増えてきたりすると駆除しましょうとかいう話になるんでしょうか。カンガルーも本気で増えるとかなり植物を消費するらしいので、先日の「輸入・移動を禁止される外来生物」や「ニホンザルの話」みたいなことにならないと良いのですが、、、。
# by stochinai | 2005-02-21 13:29 | 生物学 | Comments(0)

1年間書き続けました

 たしか昨年の今頃に、「つぶやき」を毎日書いてみようと決めたはずだと、過去ログを見直してみると、書き始めたのはやはり2004年の2月21日でした。

 その頃はすでに、世の中にはブログというものも普及し始めており、いきなりブログを始めるという選択肢もあったとは思うのですが、書いてみようと思ったきっかけが「ウェブのファイルを直接読み書きできるソフトを手に入れた」ということでしたので、取りあえずは今まで持っていた自分のホームページのコラムの毎日更新を目指して始めたというのがいきさつです。

 今日は2月20日なので、何日かのお休みはあったものの、書き続けてちょうど1年間経ったということになります。途中まで続いた後、これなら1年くらいは書けるだろうという自信のようなものはできたのですが、今になって改めて振り返ってみると「よくやった」と自分を褒めたい気にはなります。

 話はちょっと横にそれますが、よくある開店とか放送開始の1周年記念日というものは店の営業とか放送が1年間続いた翌日のことになります。つまり、1年続いた記念日は翌年の開店記念日の前の日ではないかと思うことがよくあります。(よっぱらいのからみみたいな理屈ですみません。)というわけで、今日は新装「デイリーつぶやき」が1年間続いた記念日ということになります。

 日記などはもちろん、食う寝るなどを除くと1年間も何かを毎日続けたなどということは過去の人生においてもなかったように思います。

 まあ、他の人にとってはまったく意味のあることではありませんが、まずは継続するということを目標にしてきましたので、私にとっては目標を達成したという以外にも、いろんな意味での感慨のある記念日となりました。

 書くということは変わっていないのですが、今年に入ってからはホームページのコラムという閉じた世界から、一応世界標準のプロトコルを持ったウェブログという形式を持つ開いた世界に席を移しています。

 その結果として、今まではウェブに散らばる記事を勝手に集め、ハイパーテキスト形式で引用することしかできなかったものが、トラックバックという形で他の方のブログエントリーとつなげて提示できたり、私のエントリーにつながる形でコメントを書いていただいたり、トラックバックしていただいたりという、今までは考えられなかった新しい形のつながりを経験して行くうちに、使い方によってはコミュニケーションやジャーナリズムの新しいあり方を発見できそうな予感も感じている今日この頃です。

 1年間書き続けて、自分が成長したという実感などはほとんどなく、おそらく成長などは全くしていないと思うのですが、正直に告白すると毎日書き続けることのできた自分を「発見した」という、言葉にはし難いのですがなんとも言えない不思議な気分になっています。

 一応、乾杯!
# by stochinai | 2005-02-20 23:59 | つぶやき | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai